炎(バキシリーズ)

Last-modified: 2024-05-23 (木) 22:47:53

登録日:2022/03/14 Mon 22:45:36
更新日:2024-05-23 (木) 22:47:53
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Tag: バキシリーズ バキ道 刃牙シリーズ 力士 相撲 小結 小さな巨人 炎鵬 超小兵



俺 強ぇえ!!!


(ほのお)とは、バキシリーズ第五部『バキ道』から登場するキャラクター。

●目次

概要

貴乃花金竜山の挑発による挑戦を受けた大日本相撲協会が送り込んだ力士の一人。
『バキ道』では主人公範馬刃牙?ライバルキャラとしても位置付けられている。

人物

165cm・97kgという体格。力士軍団の中では一番小さいどころか、力士全体で見てもかなり小柄であることは言うまでもない。
本来は新弟子検査の基準*1を満たしていない体格なので、恐らくは中学卒業見込者や付出資格の獲得などの条件緩和を受けた*2か、或いは髪型や背伸びを駆使して無理矢理基準を満たしたと思われる。
実は刃牙にとっては自身の身長よりも低い対戦相手と言うのはかなり珍しいパターンだったりする(刃牙は比較的小柄な身体をアピールされることが多い)。

基本的に微笑みを浮かべる場面が多い人物だが、内心では刃牙の先手を取れた自分に驚きながら相撲を称賛するなどノリの軽い一面がある。
若さや立場故か猛剣零鵬のような威厳やプライドは見られず、どちらかと言えば巨鯨鯱鉾のような明るいタイプ。
と言っても性格に特に歪んだ一面は見られず、どこか性格の悪い人間が多い刃牙世界のファイターとしては比較的良心的な人間性と言える。
人をパンチで殴った経験もないようで、試合中にパンチを決意した際にはその初めての相手が刃牙であることに妙なセンチメンタリズムを感じさせる表情をしていた。

実力

力士としての地位は小結と選抜力士の中では低いが、裏を返せば小さい体格で小結まで登ってきたという証でもある。
その体格からは考えられない怪力が特徴。貝沼や刃牙は体格以上の風格を感じており、嵐川理事長は「小手先だけではあの体躯で小結を張れない」と評している。
その上、小柄な体格の強みである動きの速さも所持しており、何とゴキブリダッシュを誇る刃牙を相手に初見では先手を取る速さを見せ、刃牙とも高速戦闘を見せた。

力士でありながらもアマレスのような構えを用いてバックドロップ?を披露するなど、相撲としては異色の戦闘スタイルを使うことも特徴的。
他にも力士は行わない両腕によるガードを使った防御態勢や超低空タックル、挙句には刃牙の型を真似した殴打攻撃など力士としての在り方に拘らない戦略を見せた。
ただし、これらの戦闘スタイルは刃牙との圧倒的な実力差に対しての苦し紛れから出た部分もあり、本人も後に反省の弁を述べている。

作中の活躍

VS貝沼文也

地下闘技場に挑む為に幕内力士全員が出場を希望する中で、相撲協会から選定された6人の力士の一人として登場。
徳川によって、嵐川理事長や他の力士と共に地下闘技場?に案内される。
そして、徳川光成から岩浪混沌?らと共に送り込まれた空手出身の総合格闘技ライトヘヴィ級王者貝沼文也(179cm・97kg)と激突することに。

小柄な炎を見て女性のようだと徳川は感じ、貝沼もその体格から舐めた態度を内心で見せながら戦闘に入る。
そして目にも止まらぬ素早さで、先制のローキックを放つ貝沼の後ろに回り込み、巨人だと感じさせる怪力で両腕で貝沼を掴んで跳び上がり地面に叩きつけてKOに追い込んだ。


小手先だけじゃあ あの体躯で小結 張れませんやな


炎の予想外の力の強さに困惑気味に感心する徳川に対し、嵐川理事場も炎の力量を語りながら偉ぶっていた。

VS範馬刃牙

地下戦士VS大日本相撲協会力士代表の試合では、5試合目に刃牙との対戦が決定する。
試合開始直後、総合格闘技のような独特の構えで指を互いに触れ合わせようとする中、超スピードで刃牙の背後を取ることで先制に成功する。
小柄な人物に抱き着かれているとは思えない速度とパワーで刃牙を困惑させながら彼を投げ飛ばすことに成功するが、内心では自身の強さに困惑半分で自画自賛していた。

ところが予想外の炎の強さに感心した刃牙は本気の戦闘態勢に入り、炎は刃牙に横綱オーラを感じた後に液化のイメージから繰り出した本気の軽打(ジャブ)を受けてしまう。
元結がちぎれ髪がほどけて尻もちをついてしまった炎は地面が消える感覚を味わいながらも回復し、まさかの腕による顎のガードで脳震盪対策を行う。
ところが所詮は格闘家ではない力士の苦し紛れで隙だらけの手段であり、ガードの下からアッパーで顎を狙われた末に殴打のラッシュ攻撃に晒される。

ラッシュを受けた炎は相撲の構えで刃牙に対抗し、ゴキブリダッシュのタックルを味わいながらも何とか耐え切って客席に刃牙を投げ飛ばすなど必死の抵抗を見せる。
脅威を感じながらも「相撲道」を掲げて炎は刃牙に突っ込み、刃牙の顎狙いのローリングソバットを読んで「突っ込む途中で姿勢を更に低くする」という動きで不意を突くことに成功。
闘技場の柵を使ったバックドロップで刃牙に一撃を浴びせるが、すぐに回復した刃牙とスピード勝負を挑んだ末に完全に後れを取って顔面に回し蹴りを浴びる。

しかし、刃牙は決着は付けずにブン殴り合いによる試合の決着を提案。
炎は刃牙の構えを真似して人生初のパンチ攻撃を叩き込むが、反撃のカウンターパンチを顎に浴びて失神し、敗北となった。

試合後に心身して担架で運ばれるかと思いきや意識を回復し、刃牙と握手を交わしながら慣れない領域で戦った自分への反省を述べる炎。
それでも刃牙に試合開始直後の速さについて称賛を受け、背中を向けて退場する刃牙に向けて満面の笑みを浮かべるのだった。

試合後は他の力士と共に零鵬の試合の観戦を行っていた。

モデル

元ネタとなった力士は名前や体格の小柄さなどから疑うまでもなく炎鵬。
週刊少年チャンピオン2021年44号の刃牙シリーズ30周年記念号では祝いのコメントを寄せており、自身がモデルの炎についても満足気な様子を見せていた。
兄弟子で恩人の白鵬が元ネタの力士がボロクソな描写についてはどう思っていたんですかね…。
また、結果として炎は刃牙における力士勢の中では初めて元ネタに公認されたキャラクターということになる。

余談

  • 試合内容だけ見れば刃牙に惨敗だったが小結という立場でありながらも一矢報いたことから、結果として刃牙に手も足も出なかった郭春成やマホメド・アライJr.の株が更に下落することになった。
    しかも彼らと違って炎は親子喧嘩終了後の状態の刃牙との戦闘だったため、一層株が落ちた印象が目立つ。

  • 炎と刃牙の試合中、突如として範馬勇次郎による定番のアメリカ大統領宣誓シリーズ(第86話「知らん」)が挟まれている。






追記・修正ってやっぱーーー 最強サイコーの暇つぶしだ!!!


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*1 現在は身長167cm、体重67kg以上
*2 週刊少年ジャンプの「火ノ丸相撲」では、小兵である主人公はこの方法で大相撲入りを果たした。連載時期的にも少なからず影響を受けたと思われる