登録日:2021/08/28 Sat 17:26:00
更新日:2024-03-11 (月) 18:27:38
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Tag: 賞金稼ぎ ONE PIECE ONE PIECE用語項目 ONE PIECE登場人物項目 一覧項目 ロロノア・ゾロ バロックワークス 懸賞金 バウンティハンター 賞金首 独立勢力
本項目では、漫画『ONE PIECE』に登場する賞金稼ぎについて解説する。
●目次
概要
文字通り、賞金首をとらえて懸賞金?をもらうことで生活している人達。
偉大なる航路・新世界には強豪海賊にも引けを取らない賞金稼ぎも多く、中には能力者?も存在する。
ただし賞金稼ぎの多くは傭兵のような扱いで、世界政府に所属してない(コビー?曰く「犯罪者を捕まえて引き渡す行為は別に犯罪じゃありませんし」)。
なお、指名手配書の大半は「DEAD OR ALIVE」表記になっているが、世界政府?は他の海賊への見せしめとして公開処刑を望むため、引き渡す際にその賞金首が死んでいたら貰える額は3割下がってしまうという。
シャボンディ諸島には海賊が集結すること・ドフラミンゴ?運営による人身売買所があることもあり、鉄仮面のデュバル?のような人攫い屋兼賞金稼ぎが多数いる。これには一部海賊達も「奴隷?になるくらいなら海軍に売ってくれ」と戦々恐々している。
麦わらのルフィ?が世界貴族?を殴り飛ばしたために世界貴族から難癖をつけられドフラミンゴからも捨てられた人身売買所が潰れた後は、彼らもそのまま賞金稼ぎをしているものと思われる。
意外なことに、小説版ボバ・フェット?のようにありがちながらも人気のある「主人公を付け狙うライバル」的なポジションの賞金稼ぎ・主人公によくある義賊的な賞金稼ぎは原作に登場していない。
ライバルポジと言えば、精々ルフィと行く先々で何度も衝突する海軍のスモーカー?辺りか。
ロマンや自由、正義にこだわらず?お金を求めるキャラクターのためであろうか。
設定的に、既存キャラと繋がりがなくてもよく、独立勢力として出しても成立しやすくルフィ達と自然に対決させやすい都合上アニメオリジナル?キャラクター?での登場が多い。
いうまでも無く、自身も懸賞金がかけられている場合は海軍に賞金首を引き渡しても1ベリーも貰えない*1。
小説版ではそういった訳アリの相手に代わって倒した賞金首の引き渡しを行い、仲介料をせしめて生計を立てる仲介業者的な賞金稼ぎもいるとされている*2。
Mr.3?は過去に4200万ベリーの賞金首を倒したらしい。秘密結社バロックワークス?は賞金稼ぎなどをスカウトしており、当時のMr.3に懸賞金がかかっていたのかは不明だが、かかっていた場合でも賞金がかかってない部下でも受け子にして賞金の受け渡しを行ったのだろう。
海賊を狙う強敵としての役割は海軍が担っている(特に新世界編は四皇?との最終決戦になっている)関係上、登場人数は少ない。
出たとしてもほとんどは噛ませ役だったりする。
またゾロの様に、本業のつもりはなく路銀獲得ぐらいの感覚で賞金システムを利用している者も(そんなに数は多くなさそうだが)存在している。
そうした者としては「賞金稼ぎ」であることにこだわりもなく、また名乗ることもなく、野望の過程として賞金首狩りを繰り返した末に、
所属する団体のダーティー度合いで以前なら「賞金首狩り」に相当する活動でも危険行為とみなされ、自分も賞金首になってしまう(=単独では賞金稼ぎとして活動不可能になる)例もある事から、
システム上金額や保身に囚われず強者喰いを行う“流浪の強者”であっても「超一流の賞金稼ぎ」が発生しにくい、
或いは気質上賞金首狩りとはあまり関係ない場面で満足や挫折などを経て引退するか(それこそゾロの様に)海賊等のより気性に合ったものに職しているとも考えられる。
若しくはそうなる前に海軍がスカウトないし徴兵*3している可能性もある。
実際、赤髪のシャンクス?や百獣のカイドウ?ら四皇は40億ベリー越えだが、非現実的な額をかけられるだけあって、たとえ海軍の最高戦力をぶつけたとしても命の保証はない怪物揃いである。
特に逮捕に出向く様子も見られず野放しにされているのが何よりの証拠*4。
超一流の賞金稼ぎでも彼らを狙うよりは、4000万ベリー代の海賊100人くらいを狩り続けた方がより安全かつ確実である事は言うまでもない。
アニメ版では、[[ジョニー>ヨサク&ジョニー(ONE PIECE)]]の回想で、海賊を狩ってくれる賞金稼ぎが「ヒーロー」に少年時代は見えたと語る一幕がある。
一応、劇中に出て来ないだけで腕利きの賞金稼ぎというものは存在する様で、たしぎが「名のある剣豪」の賞金稼ぎの存在に言及していたり、
デュバルも「名の知れた賞金稼ぎ」に(人違いで?)追われた事があると語っている。
▼作中に出た賞金稼ぎ達
個人で活動する者や、バロックワークス?の社員といった組織の一員、シャボンディ諸島での面々のように徒党を組む者など様々。
原作
- ロロノア・ゾロ?
ご存知「海賊狩りのゾロ」。
今でこそ海賊だが前職は賞金稼ぎであり、物語の上では最初に登場した賞金稼ぎでもある。
世界最強の剣士?と戦うべく故郷を旅立ち武者修行をしており、例の方向音痴で目的地に行けなくなり故郷にも帰れず困った結果、生活のため賞金首を狩り続けつつ世界一の剣豪を探していた。
その内に東の海では、刀3本を扱う凶暴な賞金稼ぎ「海賊狩りのゾロ」としてクリーク海賊団?のメンバーが反応するなどかなり有名になってはいたが、本人的にはほとんど成り行きでなったも同然であり賞金稼ぎを名乗った覚えはないとのこと。
その勇名からバロックワークスにも勧誘されたが、ゾロは拒絶し襲ってきたスカウトマンを倒している。
後に剣豪として名を轟かせるという夢を叶えるため麦わらの一味?に初の船員として加わった。そして、自身も高額の懸賞金をかけられることに。
- [[ヨサク&ジョニー>ヨサク&ジョニー(ONE PIECE)]]
東の海編で登場した賞金稼ぎのコンビ。
実力は大したことはなく、海軍からも「小物狙い」と評されている。口癖は「紙一重で負けた」。
ゾロとは親交があり、彼の舎弟を名乗る。
成り行きから麦わらの一味に同行していたが、アーロン?一味との決着後はココヤシ村に残り、後に漁師に転職している。
- Mr.ビーンズ&ミス・キャサリーナ
誰? とか言ってはいけない。
ウイスキーピークで麦わらの一味を襲撃したバロックワークス戦闘班「ミリオンズ」の賞金稼ぎコンビで、
あどけない少年と可愛い女性の姿をしているコンビ。このマンガの数少ないおねショタ?要因である。
ゾロ相手にシスター?と通行人のガキに扮して「神のご加護目潰し」というせこい上に罰当たりな攻撃に出たが、当然ながらすぐにかわされ、二人纏めて峰でぶん殴られてKOされた。「そういうのはもっと心のきれいな奴に使うんだな」と。
女子供には手加減をするのはある意味ゾロらしい。
- ダズ・ボーネス?
秘密結社バロックワークス加入前は、西の海で「殺し屋ダズ」の異名を持つほど畏れられていた、凄腕の賞金稼ぎだった。
その名は、雑魚のことはいちいち記憶にとどめていないと公言したこともあるジュラキュール・ミホーク?にまで轟き記憶していたほど。
ちなみに本人的には「ヒーロー」を目指していた様子。
- フランキー?及びフランキー一家のメンバー
本業(表向き)は「船の解体業者」だが、実際は賞金首を強襲してボコボコにした挙句、
乗っていた海賊船をバラして材木として売り飛ばす、という賞金稼ぎ稼業を営んでいた。
フランキーは超人と謳われるCP9の一角、フクロウを撃破する実力者であるため、原作に登場した数少ない「超一流の賞金稼ぎ」と言える。
配下のフランキー一家も当時6,000万の懸賞金を懸けられていたいたゾロを襲撃し、不意打ちに失敗した後も怯む描写が無かったことから、フランキー抜きでも数千万クラスの海賊を討ち取った経験があると思われる。
フランキーが絶対に宵越しの金を持とうとしないタイプで、海賊を仕留めて収入を得ても飲み代やギャンブルに注ぎ込んでいたため、
2億ベリーという大金を必要としているにもかかわらず貯蓄はほぼゼロという有様だった。
メンバーは基本的にフランキーの指示で動いていたためエニエス・ロビーでの戦いの後にフランキーが麦わらの一味に加わったことで露頭に迷いかけた所、
アイスバーグ?からガレーラカンパニーに誘われたため、フランキー一家は賞金稼ぎとしては廃業している。
元々メンバーはガレーラカンパニーの入社試験に落ちるようなゴロツキだらけだったため(アニメでは定規を添えているのに直線が引けないほど)、
船大工ではなくガレーラカンパニーの三河屋さん御用聞きとして出張サービスを請け負うなどして活躍している。
- アブドーラ&ジェット?(CV:平井啓二&服巻浩司)
新世界の賞金稼ぎだったが、「政府機関爆破事件」を起こすなど反政府活動を行うようになった犯罪者。
戦い方は卑怯だが、自分達を助けてくれたウソップ?に神々しさを見出し、恩人である麦わらの一味に惜しみなく助力するようになる。
後にXXX格闘連合?に加入し麦わら大船団?の一員となる。
- ジャン・アンゴ(CV:間宮康弘)
コリーダコロシアムの出場者。サボテンのようなフェイスギアをしている。
新世界の賞金稼ぎで、インペルダウン?の脱獄囚を既に数十人捕らえ、LEVEL6の脱獄囚の居場所を探し出している。
拾った武器を投槍のごとく投げて攻撃する特殊な技を使う“狙撃手”。
変装したルフィを見抜き仕留めにかかるも技を避けられ、ルフィの背後にいたチンジャオ?の腹に武器が刺さってしまい、
激怒した彼からの頭突き一発で場外KOされた。
ジャンゴ?ではない。
アニメ版等
- ダディ・マスターソン
小説版及びアニメオリジナルでローグタウン編に登場する。
元・海軍本部少尉の射撃の名手で通称「子連れのダディ」。娘のキャロル(CV:吉田古奈美)を溺愛する親馬鹿。
ローグタウン派出所勤務だったスモーカー?とは同期の間柄。
かつて赤髪海賊団?の狙撃手・ヤソップと対決して敗北するが、子供がいることを知られて命を助けられたことから海兵を辞めて賞金稼ぎとなった。
北の海の最新モデルのゴーグルをかけてヤソップの息子ウソップ?の腕を観た結果、実力を認めゴーグルを渡している。
アニメと小説版の挿絵では親子共々デザインが異なっている。
CVは古谷徹?。後の成長したサボ?として出演しているってばよ。
- シュライヤ・バスクード(CV:宮本充?)
劇場版第4作「デッドエンドの冒険?」に登場。「海賊処刑人」の異名を持ち、体術で戦う。
本作の悪役であるガスパーデが率いる海賊団によって故郷を襲われ、その最中に妹を失ってしまうという哀しい過去を持つ。
それ以降はガスパーデを倒すために様々な犠牲を出しながら、現在に至る。
後に死んだと思われていた妹とはとある経緯で再会した。
エース?とサボを足して二で割ったような外見。
- ドン・アッチーノ(CV:西村知道)
エニエス・ロビー編とスリラーバーク編の間のアニメオリジナルエピソード?で登場した賞金稼ぎ一家「アッチーノファミリー」のボス。
趣味は海賊の誇りである海賊旗を奪ってコレクションすること。部屋にはずらりと並べてある。
氷山あたりを縄張りにしており、家族や手なずけた動物たちと共に海賊を追い込む。
子供たちが父への誕生日プレゼント代わりに麦わらの一味を標的にし、一度は麦わらの一味の海賊旗も隙をついて奪ったため彼らと交戦することに。
身体が超高温状態になる超人系悪魔の実「アツアツの実」の能力者。
家族思いで子供達から慕われているが、怒らせると高熱を発して家族でも手を付けられなくなるのが玉に瑕。
その温度は最高で1万度、飛ぶ斬撃も熱気でそれてしまったり、高温によって発生する蒸気を利用した移動や高熱の玉の投擲、
勿論体そのものが高熱なためそれ自身が凶器と、様々な技でルフィを苦戦させた。
ルフィとの戦いの最中にマグマが海上に噴出した際はそのマグマの中に浸かって浮いており(マグマの方が比重が重いからだろうか)、本人曰く「ぬるま湯程度」。お前はハドラー?か?
ちなみに地球の内部コアの温度は6000度。高熱系の?能力は?いくつか?あるが?、熱耐性はもしかしてこいつがダントツ……?
海賊をバカにしたことでルフィの怒りを買い、最終的にアニオリらしくブチ切れたルフィの気合の入った捨て身の攻撃で吹き飛ばされてKOされ敗北。
その後家族達に助けられて誕生日を祝ってもらえた。
なお中の人は昔異世界でルフィみたいな声の救世主の少年?の剣の師匠をしていた。
その後本当にワノ国?でルフィの師匠となり、救世主の少年の相棒そっくりな巨悪?に立ち向かうわけであるが。
- ガルドア
アニメオリジナルで、ドレスローザ編のコリーダコロシアムに出ていた美貌の賞金稼ぎ。
槍使いでこれまで倒した海賊の懸賞金をつぎ込んだ黄金のハルバードを武器に使う。
より輝くダイヤの槍を作ろうとしてキャベンディッシュ?に挑むも返り討ちにあう。
こんな超脇役なのにCVは『天元突破グレンラガン?』のシモン?や『FAIRY TAIL?』のナツ?で知られる柿原徹也?氏。なんちゅう贅沢な。
- シードル(CV:田村真)
映画『ONE PIECE STAMPEDE?』連動特別前後篇に登場。
炭酸を原動力とする武器や装備を用いて戦う『シードル・ギルド』を率いる賞金稼ぎのリーダー。
主な部下は、炭酸銃撃団突撃隊長ジンジャー(CV:宮澤正)や、レベッカ?の2Pカラー美人の炭酸剣戟団斬込隊長ガラナ(CV:佐藤聡美?)。
炭酸が吹き出る島を根城にし、そこの住民を一部人質にすることで、男達を兵士や労働力に使っている。
かつてダグラス・バレット?に故郷を滅ぼされた経験を持ち、彼には強い復讐心を持っている。
海賊を強く憎み、繋がりのあるブエナ・フェスタ?の誘いで海賊万博に乗り込んでバレットをはじめ海賊達を一網打尽にする気でいた。なんと無謀な……
その前哨戦として麦わらの一味を襲い、炭酸最強装備のパワーで苦戦させるも、ルフィのギア3?の前に敗北。
追記・修正は億超えの賞金首を仕留めてからお願いします。