LT go scout!!

Last-modified: 2015-03-17 (火) 13:03:38

編集:柿P

 

はじめに

軽戦車のお仕事、それは敵の戦車を探すこと
皆さんも、「見えない敵に撃たれ続けて爆散」した経験は、たくさんあるのではないかと思います。
実はこれ、だいたいは軽戦車の仕業なんです。詳しくは後で説明しますね。
tier1の戦車は軽戦車だから、初心者は軽戦車を進めればいいんだ!と思う方もいらっしゃるかと思いますが、正直難しい車種の部類に入ると思います。(tier5以上の軽戦車に関して)
軽戦車に乗る上で大切なのは、視界システムです。これを熟知しなければ、軽戦車は扱えません。
しかし視界システムのことがわかれば、他の車種(特に駆逐戦車)に乗っても立ち回りは変わってきます。
軽戦車に挑戦したい!という方も、そうでない方も是非一読してみてください。
編集者も別に上手いわけではないので、あんまり信頼しすぎないようにお願いします
(読みにくい文章なのは自覚してるからゆるして・・・)

視界システムについて

視界範囲

まず、戦車には固有の視界範囲(メートル換算)が設定されています。

 

高tierになるほど視界範囲は広くなりますが、独第2TDルート(Nashornとかラインメタルとか)やHellcat、S35CAなどの、オープントップの車両は基本的に視界が広いです 最近のアップデートでTDの視界は結構狭くなりました。
また、中戦車や重戦車は改良砲塔の方が視界範囲が広くなっています。
これに加えて、車長の熟練度(結構重要)、双眼鏡(通称カニメガネ)やレンズ皮膜などの拡張パーツ、車長と無線手のセカンダリスキル(それぞれ偵察、状況判断)で視界範囲は向上します。
ただし、視界範囲の値がどれだけ上がっても、自分から445m以上離れている戦車は発見できません。
この視界範囲が445m以上高くなると、後に記述する'隠蔽率が優秀な車両'を発見しやすくなります。高すぎて損はないわけです。

 

余談ですが、自分の車両を中心とした一辺500mの正方形の範囲外の戦車(敵味方共に)は、味方が発見している状態でも自分の画面に描写されることはありません。

 

隠蔽率

じゃあ、この視界範囲に敵の戦車が入ったら絶対発見できるの? そういうわけではないんです。
視界システムにはもう一つ、隠蔽率というものが存在します。
これは要するに「どれだけ発見されやすいか」という値で、数値が小さいほど発見されにくいです。
この隠蔽率が優秀なほど、「自分が敵の視界範囲に入っても、近くまで来なければ見つからない」んです。

 

じゃあ、どうやったら見つかりにくいの?

  • 茂みに隠れること!茂みに隠れている戦車はどんな戦車でも見つけるのは難しいんです。
    茂みの種類によって隠蔽率はちょっと変わりますが、基本的に大きい茂みほど見つかりにくい、と考えましょう。
    それと、自分の目の前に茂みがなきゃいけない、というイメージもあるかもしれませんが、
    正確には敵戦車と自分の間にある茂みがあれば大丈夫です。
    あと、車体を全部茂みに隠さないといけないのも注意! 車体がちょっとはみ出てたりすると見つかっちゃいます。砲身ははみ出ててもセーフみたい
     
  • 発砲しないこと!どんなにきっちり茂みに隠れていても、発砲すると一気に見つかりやすくなります。
    しかも、発砲することにより周り15m以内の茂みの効果が激減してしまうので、一気にばれやすくなります。
    (今傍線を引いた2箇所をしっかり押さえると、講座-戦闘編-「15mルール」の仕組みがわかります。)
     
  • 動かないこと!移動している戦車ほど見つかりやすいんです。
    ただし、軽戦車は移動していても停車していても隠蔽率は変わりません。すごいでしょ!
     
  • あとは、車両の固有隠蔽率です。基本的に車体が小さく、車高が低いほど見つかりにくいです。
    最後に、拡張パーツの迷彩ネット(通称カモネット、静止から3秒後に有効)、乗員の迷彩スキル(全員の迷彩スキルの平均値で換算 これつけてると結構違う)、戦車の迷彩の順かな? これがあるほど見つかりにくいんです。
     
    だから、軽戦車は敵に見つかりにくく、敵を一方的に発見することもできるんです。しかも、車体が小さいし速いから敵に狙われにくい。こうやって敵を発見し、敵が発見できない安全な場所にいる味方に撃ってもらう。これが軽戦車の仕事です!これが、「見えない敵に撃たれ続ける」怪現象のしくみです。

軽戦車の乗り方

それでは、実際の戦闘で偵察してみよう!
以下に書いてあるのは個人の感想や独断だけでできた文章で、この運用方法が正しいというわけではありません
自分で乗り方を試行錯誤するのも立派な方法です。あくまでご参考まで。

置き偵察編

  • 置き偵察は軽戦車の基本です。やり方は簡単。茂みに隠れて放置するだけ!
    でも、問題は隠れる茂みの場所や、茂みへの入り方。
    どこの茂みに入るかは、マップごとに説明が必要になってくるのでここではあんまり説明しません。
    1万戦を超えた某軽戦車乗りも、最近になって新しい偵察ポイントをいくつも学んでたりします
    自分で試行錯誤をこらし、「どこまではセーフでどこからはアウト」なのかを着実に学んでいきましょう。
    備考:置き偵察に相性のいい拡張パーツ:双眼鏡、迷彩ネット
 

shot_014.jpg

  • ここはマリノフカの有名な置き偵ポジション。マリノフカ通常戦でここに入ることができれば観測ウハウハ。
    (でもこれやると、重戦車が東の丘にいかなくなったり、敵の軽戦車とはち合わせると即爆散するので、一長一短。)
    ただし、注意点は茂みへの入り方。茂みに入るまでは敵と自分の間に茂みか稜線があるように動くこと。
    ここの茂みで言うと、右側の稜線奥(F5,G6)から入り込まないと、茂みに入る前にばれてしまうので注意。(画像だと右手前から入ればおk)
    ただ、あんまり隠蔽率がよくなかったり、高tierの戦場で敵の視界範囲も広かったりすると、↑の置き偵ポジションも上手くいかなかったりします。そこは失敗から研究し、自分の戦車性能や個人の運用方法にぴったりな使い方を身につけていきましょう。
 

shot_015.jpg

  • 走り偵察でもそうですが、軽戦車の最強の武器はTキーの射撃要請!
    優先して倒すべき脅威度の高い戦車や、自分の置き偵察に影響が出そうな車両を中心にピコピコ鳴らしましょう。
    でも鳴らしすぎはよくありません。味方の攻撃を一両に集中させるのも大切です。
  • 置き偵察をこなして順調に敵の数が減ったら、孤立した戦車をつぶしたり、膠着している戦線の敵の背後に回りましょう!
    軽戦車の火力は、敵が少数になったときに本領を発揮するのです!
    フランスやアメリカLTのオートローダーの瞬間火力はこれと相性抜群。でも再装填には要注意。

応用編:敵の特攻への対処

(画像はクリックで拡大できます)

 

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応用編として、敵が特攻してきたときの対処法です。
慣れてきたらでいいのですが、置き偵中に味方の方向に車体を向けておくと、敵が特攻してきても、すばやく逃げることができます。

 

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敵STA-1が軽戦車の存在に気づかずに突っ込んできました。
軽戦車が茂みに入って、カモネットを発動していれば、100m以内まで近づかれてもなかなか発見されなかったりします。(戦車の個体隠蔽率やスキルによりますので注意)。でも50mに入ると強制的に発見され逃げられず近接戦に持ち込まれてしまうので、それまでには必ず逃げること。
逃げる前にオートAIMで一発撃ってもいいのですが、撃たないで逃げた方が発見を遅らせることができるので、味方の援護が厚いときは発砲しないでTキー射撃要請のみにすることをお勧めします。

 

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いらっしゃいませ。駆逐の重~い砲弾の雨をどうぞ。  味方の配置を把握し、敵を味方の射線まで誘導してあげましょう。
このSTA-1がやられる直前で自車両は発見されて、まだA1付近に敵が残っていたので、急いで退避します。

 

shot_013.jpg
敵駆逐が2両顔を出して攻撃してきました。
ここでは、川の縁にある稜線を使って敵の攻撃をやり過ごしましょう。
画像のように多少入水しても問題ないので、稜線に隠れることで敵の攻撃をやりすごしましょう。
砲塔が多少はみ出るかもしれませんが、この状態でこまめに動けば、敵からすれば当てるのは至難の業です。

 

マップをよーく把握して、置き偵中もどのルートから避難できるかも常に意識すると、生存率はぐっと上がります。

走り偵察、チラ見偵察編

走り偵察やチラ見などといった偵察方法は、使う軽戦車の性能により、どのような運用が適切かが大きく異なります。
上手く運用すれば、中戦車や隠蔽の高めな駆逐戦車などでもこの仕事はできますが、ここでは移動時と静止時の隠蔽率が変わらない、tier5以上の軽戦車(一部例外あり)を前提にしてお話します。
備考:走り偵察、チラ見偵察に相性のいい拡張パーツ:レンズ皮膜

稜線を使った走り偵察

走り偵察と言えば、筆者はプロホロフカを真っ先に思い浮かべます。
もちろん自分もまだまだ未熟者でマップごとの偵察方法がしっかり確立しているわけではないので、もっといいマップもあるかもしれませんが、稜線を使っての走り偵察としては基本を身につけられるのではないかと思います。
場所はプロホロフカど真ん中。
このEラインとFラインの間には、2拠点を分断するような大きな稜線があります。ここをつかって解説していきたいと思います。

 

shot_005.jpg
まずは、稜線への入り方。
稜線の頂上が軽戦車の軌道の円の接線をつくるように、稜線に向かって斜めに入ります。
この軌道で重要なのは、敵から向かって横の偏差に動くこと。ゲームを始めたときにやった偏差射撃の訓練をよく思い出してみましょう。どんなに上手なプレイヤーでも、自分から見て前後に動いている敵よりも、左右に動いている敵の方が狙いにくいのは当たり前です。

 

走る上で大事なのはこの3点。

  • 稜線頂上を走るのは2秒まで!
    2秒というのは、敵戦車をスポットする判定時間の最大間隔(距離によって異なる)であり、大抵の戦車砲の照準時間より短い時間です。
    稜線上にいるということは、敵の射線に入るということでもあります。
    2秒以上敵の射線に居座ると、偵察するべき相手から手痛いダメージを食らうことになりかねません。
    特に、体力・装甲共に低レベルの軽戦車ならなおさらです。
    軽戦車の大前提は生存すること。いくら偵察にこだわろうとしても、自分を犠牲にしてまでする偵察は、開幕特攻とさほど変わりません。
  • 砲塔だけ見せるのが理想!
    敵の射線に入ったら撃たれる危険性はありますが、それでないと敵を発見するのは不可能です。
    それでは、どうやって自車両の被弾する可能性を下げるか、というのを考えましょう。
    すると自然に、稜線から出すのは砲塔だけでいいということがわかります。
     
    戦車の「眼」は、砲塔の一番高いところ(たいていキューポラ)です。 つまり、稜線から砲塔だけを出す走り方であれば、偵察もこなせるし、敵からの被弾も少なくなります。
    あとは、「どのラインを走れば敵から車体が見えないか」というのを、カメラをぐるぐる回しながらしっかり見極め、ベストな軌道を走りましょう。あとはマップの地形をしっかり把握することが重要になりますね。
  • 最後に離脱!
    ずっと稜線に沿って走っていても、敵の偏差射撃を受ける危険性は常にあります。
    特に、あまりに厄介な軽戦車だと思われると、敏腕な自走砲が偏差射撃してくることもあります。
    軽戦車の装甲は貧弱なため、高tierの自走砲だと爆風だけでも即死しかねません。
    稜線上で継続的に偵察したいのは山々ですが、我慢して味方側に戻りましょう。
    しばらくするとスポットは消えてしまいますが、敵の場所を味方に知らせて、味方が戦いやすくするのも偵察の重要な役目。
    こういう仕事は経験値には出なくても、勝率に着実に表れてきます。
     
    あとは、このサイクルの繰り返しです。この方法で敵を発見し、味方自走砲や中戦車などの支援射撃をもらい、確実に敵を仕留めていきます。
    敵が十分に少なくなったらチャンス!味方と息を合わせてラッシュを仕掛け、軽戦車の手数(と瞬間火力)を生かしましょう。
    注意してほしいのは、自分のスポットが続いている状態で稜線に再度顔を出さないようにすること。
    一回稜線から離脱して、スポットが切れないうちにすぐ頭を出すと、敵に置きAIMされて、砲撃を受けやすいです。
    偵察の1サイクルが終わったら一呼吸。別の方向や角度から顔を出すことでも、被弾確率を下げられます。
 

以上で紹介したプロホロフカ以外にも、走り偵察ができるマップはたくさんあります。いろんな経験をして偵察方法を模索するのも楽しくなってくるはず!
走り偵察のメリットは、能動的に偵察できること。上手く決まればその戦線を早く突破でき、もう片方の崩れかけの戦線の援護に向かうこともできたりしますよ。

 

市街地マップでの立ち回り

昨今のマップによっては、軽戦車が楽に偵察できるマップに当たらなかったりします。
軽戦車で市街地しかないマップ(ハリコフやスターリングラードなど)に当たると、マッチングの時にすでに士気が下がったり。
だからといって市街地で軽戦車が重戦車と正面から殴りあえと言っても、無理があります。

 

そういうマップで偵察をするときに意識するのは、「発見されてない敵がいそうな場所を偵察すること」。
重戦車が殴り合っている隣の通路などに敵が来そうだと思ったら、囲まれる前に偵察して、味方に敵の進軍を知らせましょう。
その時のチラ見のポイントは、「顔を出したらすぐに隠れる」ことと、「同じ場所で何回も顔を出さない」ことです。

 

また、市街地の道の多さと軽戦車の足の速さを生かし、膠着している敵の側面、背面に回り込んで味方を援護するのもいいでしょう。
どんな戦車も、側面(とくに車体後部)や背面はエンジンやトランスミッション、燃料タンクの判定があり、炎上させたりしやすいです。
手数の多い砲を持つ軽戦車なら、同じ場所に複数発叩けば意外と燃えてくれます。
戦車のモジュールの場所をすべて覚えるのは大変ですが、基本は上記のポイントを意識すれば十分ではないかと思います