用語集

Last-modified: 2024-01-28 (日) 21:47:04

あ行

  • アウターブレイン
    【Arcadia】起動時にインスタンスで生成、接続される外部思考補助電脳のこと。現実世界よりもタイムラグの少ないスムーズな思考を実現すると共に、現実比1.5倍の時間の流れや思考加速スキルなどの負荷軽減の為に、現実の脳と仮想世界との間に形成される。外部機脳ともいう。
    この機能に対する適性には個人差があり、その中でも突出した適性を持つ者は才能(ギフト)持ちと呼ばれる。
  • アルカディア
    全感覚投入(フルダイブ)型VRゲーム機器【Arcadia】によって入場できる仮想世界(ゲーム)のこと。【Arcadia】はゲーム機器、アルカディアは仮想世界をそれぞれ指すため、若干ややこしいが【Arcadia】=アルカディアではない。
    アクティブ数は約2700万人。その内現役学生の比率は十パーセントに満たない程度。
  • イスティア
    東陣営の神の名前、ひいては東陣営のこと。象徴は剣。所属プレイヤー数は最も少ない*1が、平均的な戦闘力の質は最も高い。
    与えられる加護は"闘争"で、戦闘に関係するスキルに上方補正が掛かるバリバリの戦闘向け。さらに戦闘で得られる経験値にボーナスが掛かり、早熟という恩恵もある。
    所属するプレイヤーに戦闘狂が多いためか、戦闘狂を指して「頭イスティア」などということもある。
  • インベントリ
    異空間収納。容量無制限ではなくきっちり限界所持容量が定められており、レベルアップで増える。
    アルカディアにおいて戦利品は直接インベントリに格納される仕様だが、限界所持容量を超過した場合は足元、或いはプレイヤーに極近い空きスペースに放り出される。
  • ヴェストール
    西陣営の神の名前、ひいては西陣営のこと。象徴はハート。
    与えられる加護は"平和"で、戦闘に関係無い生産スキルなどに上方補正が掛かる生産職向け。
  • オーバーレイド
    参加人数による戦闘規模の指標の一つ。アルカディアにおいては6人×6組の36人(フルレイド)を超える編成がオーバーレイドと呼ばれる。

か行

  • ゲーム内時間
    プレイヤーの意識が1.5倍に加速処理されるアルカディアにおいて、一日は二十四時間ではなく三十六時間。現実の二十四時間が午前(AM)午後(PM)と十二時間で区切られるように、アルカディアでもAM、PM、そしてVMと三つの十二時間に分けて数えられている。
    ちなみに「AM」は ante meridiem の略、「PM」はpost meridiem の略でそれぞれ「正午の前」と「正午の後」を意味するのだが、「VM」が何の略かは公式から回答されていないので謎である。
  • 幻感疲労
    精神的な疲労が極度に積み重なる事で疲れ知らずの肉体(アバター)と齟齬を引き起こし、錯覚として身体疲労を感じてしまう仮想現実特有の現象。
    原理的には、まず精神的な疲労が極度に積み重なり呼吸が著しく乱れる。次に仮想感覚として成しているだけに過ぎないはずの呼吸の不全で脳がエラーを起こす。そうしてステータスに異常が無いにも関わらずアバターの動きが鈍る。仮想世界に熟達した者でも数時間、初心者であれば極短時間であっても、緊張状態で過酷な戦闘行動を連続しているとこの症状が出る。

さ行

  • スキルシステム
    ちょっとしたバフ効果からおよそ現実では再現不可能な絶技まで多種多様な能力を、ゲーム内での行動を参照して自動的に得られるシステム。NPCからは“天啓”と呼ばれる。
    “何を己の軸とするか”の適正スキルツリー及びツリーから生えたスキルと、それを補助する汎用スキルからなる。またそれぞれのスキルの中で、能動的にトリガーを引いて発動するアクティブスキルと、常時発動あるいは条件を満たすと自動発動するパッシブスキルに分かれる。
    基本的に武器適正スキルツリーはシステムに「一切の才能無し」と判断されない限り習得できる。
  • スキルデリートシステム
    レベル上限到達で解放される特殊なビルドシステム。不要なスキルを永遠に削除する事で、代わりにほんの僅かなステータスポイントを得られる。
    このシステムによって削除したスキルは二度と手に入る事が無く、そのスキルに至った進化元を含めて永遠の別れとなる。
  • スタミナ
    隠しパラメータの一つ。全力疾走のような度を越えたパフォーマンスを継続すると減少していき、0になると強制的に疲労モーションを取らされる。
  • ステータスシステム
    STR(筋力)、AGI(敏捷)、DEX(器用)、VIT(頑強)、MID(精神)、LUC(幸運)の6つの能力値にポイントを振り分け、アバターを強化するシステム。
    初期値はオールゼロ・Lv.1の貯蓄ポイント10の状態で始まり、レベルが1上がるごとに振り分け可能なポイントが10増える。また方法は限られるがレベルアップ以外でもポイントを獲得可能。
    基本的にバランスよく振り分けることが推奨される。
  • ステータスリメイクシステム
    レベル上限到達で解放されるステータス振り直し機能。ひと月に一度という制限のもとでステータスポイントを振り直す事が出来る。
    制限があるのは世界観的には身体及び精神の安定を図るため、現実的にはノーリスクで好き勝手にステータスを弄りまくるのを防止するためと思われる。
  • 倉庫
    所持品を預けられるサービス。いくらも入らない最低容量でも月額二万ルーナくらいとかなり値が張り、余裕のあるサイズは当然ながらもっとかかる。
    基本的に戦闘職がお世話になることは稀である。
  • ソートアルム
    南陣営の神の名前、ひいては南陣営のこと。象徴は城。
    与えられる加護は"富裕"で、金銭関係に補正が働き、取得は二倍、消費は七割になる。

た行

  • 旅人支援機構
    プレイヤーが攻略を進めるにあたり、様々な状況で助けとなるであろう知識を学べる場所。
    冒険の際に気を付けておくと有利になる豆知識から、攻略に詰まった際のアドバイスまで、歴戦のNPCが色々と手解きをしてくれる。
  • ダンジョン
    【隔世の神創庭園】に点在するフィールドスポット。内部は基本的に即時生成型空間(インスタンスエリア)になっておりパーティを結んでいない他者は同エリアに侵入する事は出来ない。
    それぞれ独立したテーマ・デザインになっており、踏破難度も含め千差万別。ダンジョン内での死亡にはデスペナルティが発生しない。
    未攻略ダンジョンは初めて踏破された際にダンジョン全体が発光して、空に向かって赤い光が塔のように放たれる演出―――通称『祝砲』がある。
  • デスペナルティ
    文字通りゲーム内で死亡したときに付与されるペナルティ。現実時間で八時間、仮想時間で十二時間のステータス一割減少と最後のレベルアップ後に蓄積された経験値の全損。
    「自殺」の場合ペナルティは極端に重くなり、丸一日のステータス半減・最後のレベルアップ後からの蓄積経験値全損に加え確率でスキル消失(ロスト)する。
    なおダンジョン内での死亡にはデスペナルティが発生しない仕様となっている。

な行

  • ノルタリア
    北陣営の神の名前、ひいては北陣営のこと。象徴は翼。
    与えられる加護は"幸運"で、幸運パラメータが関係する全ての事象にプラス10%ほど補正が掛かる。

は行

  • パーティ
    行動を共にする集団の単位。アルカディアにおいては通常は1パーティ最大6人。
  • パートナーシステム
    「『月』に誓う、いつまでも共に在ることを」
    「『月』に誓う、どこまでも共に在ることを」
    「「誓約を以て、魂心に刻む」」
    「「果てなき旅路を共に歩む、ただ一人の伴侶とすることを」」
    親愛度が一定以上に達したプレイヤーと絆を結ぶ事で各種恩恵を得る…というのがゲームシステム的な扱い。
    一般的にアルカディアでパートナーシステムの契約を相手に申し込むのは、現実で言うプロポーズと同じ扱いをされる。
    というのももたらされる効果がインベントリの完全共有化所持金(ルーナ)の統合と夫婦の共有財産のそれ、獲得する称号は『比翼連理』(仲睦まじい男女、夫婦の様子を表す言葉)、更には両者の合意を持って契約を交わしたが最後、契約破棄(離婚)の手段が存在しないからである。

なお、パートナー契約時の宣誓文は千差万別であり、これは対象プレイヤーの関係性を独自に評価したシステムの一存によって決定される。この宣誓文は一つとして同じ内容が存在しないものの、ある程度のパターン分けは可能。友愛か恋愛のどちらへ傾くかによって1~10までカテゴリがあるとして、文頭の主人公ペアの宣誓文は恋愛寄りの7or8相当。

  • ハーフレイド
    参加人数による戦闘規模の指標の一つ。アルカディアにおいては6人×3組の18人編成(3パーティ連結)がハーフレイドと呼ばれる。
  • フルレイド
    参加人数による戦闘規模の指標の一つ。アルカディアにおいては6人×6組の36人編成(6パーティ連結)がフルレイドと呼ばれる。
  • ポーション
    アルカディアの基本的な回復手段である魔法薬。即時回復ではなく継続回復のため緊急時の逃げ道にはならず、安静にしていないと著しく回復力が落ちる心折設計。加えて効果満了までキッチリ百秒かかるアクションゲーム的にはあきれるほど遅効性の代物。当然のように重ね掛けは不可、なおかつ効果終了後に追加で百秒の再使用待機時間(リキャスト)が必要。

ま行

  • マーケット
    様々な個人商店が軒を連ねる総合市場。プレイヤーとNPCの区別無く乱立する小店が、中々の混沌を醸している。
    時間帯問わず一定の賑わいを見せており、手数料を払えば不要素材の委託販売なども頼める。基本的にNPCショップで適当に売り払うよりもプラスになるため、狩りの終わりに立ち寄って委託所に放り込むのが常識。
  • 魔工師
    主に装備品類の作成を行っている者たちを指す。由来は生産系スキルツリーの名前である「魔工」。
    熟練度の伸ばし方で得意分野の差は出てくるものの、アルカディアには鍛冶師や裁縫師のような職業システムは無いため、総称としてこう呼ばれる。各々で○○師や○○職人などと名乗ることはある。
  • 魔法士
    アルカディアの魔法使いのこと。魔法を主軸にするプレイヤーは一括りに魔法士と呼ばれる。
  • 民間ギルド会館
    街の住人達からの依頼クエストを受けられたり、プレイヤー間での依頼やり取りや臨時パーティの募集など、公のコミュニティ広場となっている場所。
    基本的に新規プレイヤーが人手不足などで攻略に困った際には、ここで助っ人を募集するのが常。親切な御先達は勿論のこと、場合によってはNPCが臨時パーティ員を買って出てくれることもある。

や行

  • 四柱(よはしら)戦争
    現行アルカディアにおける唯一にして特大規模の公式イベント。年に三回―――四か月毎の周期で四月、八月、十二月の月末に開催される。
    東西南北それぞれの陣営が一挙に集った広大な専用フィールドを舞台に、選抜されたプレイヤー総出で行われる文字通りの全面戦争。
    各陣営が選抜し、兵士として登用できるプレイヤーの数は最大6人のパーティを50組連結させた300人。つまるところ三百人編成のオーバーレイド×四でガチバトルするお祭りPvPイベントである。
    唯一の公式イベントと言われる通り、これは単なるお祭りに留まらない、陣営関係無く全プレイヤーを血眼にさせる賞品が用意されている。それこそが女神の加護であり、要するに各陣営で加護を奪い合うのがこのイベントの主旨である。

ら行

  • ラディアンス・ブレット
    エナジードリンク。200ml定価税抜き190円。作者曰く「赤牛さんリスペクトで頭文字まねっこ」。暴徒の血ではない。
  • ルーナ硬貨
    アルカディアにおける通貨にして、万能の触媒。中央に刻まれた女神のような彫刻デザインを共通として、サイズの大小で1ルーナ~1万ルーナまで日本円と同様の種類が存在する*2
    触媒としての用途は様々で、大規模な魔法を使うために必要だったり、様々な動力の燃料になったり、武具のメンテナンス材になったりする。
  • レベルシステム
    総合的な強さを示す指標。得られた経験値が必要値に到達するたびに上昇する。現在の上限は100。
    レベルそのものより得られるステータスポイントを如何様に振り分けるかの方が重要。

わ行

英字

  • Arcadia
    世界初にして唯一の仮想世界を実現した全感覚投入(フルダイブ)型VRゲーム機器のこと。【Arcadia】はゲーム機器、アルカディアは仮想世界をそれぞれ指すため、若干ややこしいが【Arcadia】=アルカディアではない。
    すっぽりと身体を覆うカプセル型のゲーム筐体は完全発注制でお値段驚異の300万円。組み上げの際に個人のパーソナリティに合わせた最適化を必要とするため、各種手続き・検査・測定が必要。

*1 約400万人ほど
*2 紙幣はない