WZ-1224

Tier 5 Zhang MBT "WZ-1224"

開発ツリー

凡例：■=モジュール　■=レトロフィットスロット　

車体

砲塔

武装

弾薬

凡例：■＝徹甲弾　■＝榴弾　■＝成形炸薬弾　■＝対戦車誘導弾
注意：榴弾のダメージ及びDPMは貫通時の平均値

エンジン

拡張技術

RETROFIT

乗員

解説

概要

Zhangツリー Premium VehiclesブランチのTier5MBT
Tier5MBTとしては走攻守すべてに優れる。
その一方で俯角3度という大きなディスアドバンテージを持つ。T-72に次いで短い視界、スモーク非搭載も欠点。

機動性

Leopard1A5には負けるが、かなり良好。

装甲性能

正面は車体下部が弱点。そこさえ隠せば割と鉄壁。
PvEではキューポラが機関砲で抜かれる

火力

レトロフィット3枠でリロード速度を稼いだときの装填速度は6.24秒、車長込みで5.94秒
T-72と同じ貫通力を持ち、精度と照準速度は悪くなく、総じて火力は高い。
問題は俯角3度。

史実

毛沢東の死と文化大革命の終結をうけて、1977年の第11回三中全会で各分野での秩序回復が決議され、以後兵器工業での混乱も沈静化していきました。これを受けて兵器部では、棚上げになっていた次世代戦車開発について再検討を行いました。

1978年4月に開催された党組拡大会議において「レオパルド2の水準を基点とし、T-72に対向できる第2世代戦車」の開発と、西側との関係改善に伴って入手可能となった各種新技術を基にして西側第2世代戦車に準じた性能を持つ戦車の開発が決定されました。具体的には重量43～45t級、エンジン出力は900～1000hp、最大速度65km/h、路上平均速度45km/h。120㎜滑腔砲を搭載し、コンピュータによる総合的射撃統制システムを採用し赤外線暗視装置による夜間戦闘能力を有する。そしてNBC防御装置、自動消火装置、煙幕発生装置と発煙弾発射機を装備し、潜水渡河能力を有するものとされました。この決定に基づき、122型戦車（WZ-122）を元に、WZ-1223．WZ-1224．WZ-1226．WZ-1226F2の4種類の次世代戦車のテストベットが開発され各種新技術の実証に用いられました。
　
WZ-1224の開発にあたっては、900～1000hp級の高出力エンジンがネックとなりました。当時の中国で最も強力な実用戦車エンジンであっても730hpが限界であり、636工場で開発中のより出力の高い8気筒165型水冷ディーゼルエンジンは開発が終わっておらず生産には入れない状態でした。最終的に、西ドイツから民生用のmb8v331tc41型水冷ディーセルエンジン(1000hp)を搭載しました。エンジンは横置きとされ機関部のコンパクト化に務め、エンジン冷却装置はドイツ流の機関室上部に2基の環状放熱機を設置する方式がとられました。エンジン、変速装置、冷却装置をパワーパック化したのも中国としては初めての試みでした。変速機には油圧式流体クラッチが採用され、油圧式パワーステアリングとともに操縦性の向上に寄与しました。足回りはトーションバー式で59式戦車以来の大型転輪から小型転輪六個(上部小転輪付き)に改められ、以後この形式が中国戦車に引き継がれることになります。また履帯にはゴムパッドの装着が可能となったのも新基軸でした。
　
WZ-1224の実証項目には複合装甲の実用化も含まれていました。砲塔は従来の鋳造方式からレオパルト2等西側第三世代戦車を意識した溶接砲塔が採用されました。砲塔前面には中国戦車として初めて複合装甲が採用されました。これは砲塔前部に複合装甲ブロックをネジ止めしたものであり着脱交換が可能でした。この装着方式は以後の中国戦車に採用されることになります。砲塔内部の設計は人間工学を配慮したものとなっているのも新しい試みでした。WZ-1224の武装は122型中戦車(WZ-122)に採用されたのと同じ形状の排煙装置を持つ120㎜滑腔砲が採用されました。レオパルト2に習って砲塔後部に砲弾バスルを設置し、砲弾装填には自動装填装置(弾薬17発搭載)を採用しました。しかしこの自動装填装置は技術的に未成熟で、また当時の砲塔設計の中心的方針はなお59式戦車以来の半球型鋳造砲塔であり、WZ1224の西側式溶接砲塔はその後の中国戦車には継承されませんでした。
　
WZ-1224は1979年末に完成し、200時間近い試験を行い走行距離は1557kmに達しました。夏季試験と1981年の冬季試験でも331型エンジンは良好な機動性を発揮しました。しかしmb8v331tc41型エンジンは本来民生用で、軍用としては重量過多であり軽量化を必要としました。設計変更後の試験では、原型に比べ冷却系統での出力の消耗が多くなってしまいました。油圧式流体クラッチについては要求性能を満たしたが、より一層の技術的発達が必要となりました。足回りの性能は良好でしたが、振動吸収能力は油気圧式サスペンションと比べると劣ると評されました。

コメント

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