虎型防衛兵器バクゥハウンド、虎型侵略怪獣ケルベロスバクゥハウンド 登場
─七年前・北アフリカ─
広々とした砂漠に二体の大きな影が横たわっている。
片方は獣、もう片方は光る剣を携えた巨人の形をしている。
獣が、跳んだ。鋭い牙が巨人を狙う。
二つの影が交錯し、獣はその翼を失った。
《くっ・・・ダコスタ君、勝敗は決した。残存兵をまとめてこの場から離脱しろ!アイシャ、君も脱出しろ》
《ソンナコトスルグライナラ死ンダ方ガマシネ》
《君も馬鹿だな・・・では、付き合ってくれ!》
《もうやめてください!勝負はつきました!降伏を!》
《言ったはずだぞ!これは戦争だと!戦うしかあるまい!互いに敵である限り!どちらかが滅びるまでなっ!》
色を失いつつある巨人めがけて獣が一直線に突進した。
巨人は一瞬怯むも合わせて走り出す。
そして・・・
「・・・また、あの夢か・・・」
体を起こすとそこはいつもの部屋だった。
寝ているベッドを見渡しても、愛する人は、もういない。
─ミネルバ・ブリーフィングルーム─
出港したばかりのミネルバの中では集められたパイロット達にタリアが次の作戦を伝えていた。が・・・
「艦長!どういうことですか!?」
「言ったとおりだ。本艦は北アフリカへと向かい、そこで新兵器バクゥのテストのバックアップをする」
「どうしてそんなものが必要なんですか?怪獣に頼るぐらいなら死んだ方がマシだっ!」
拳を握り抗議するのはやはりシンだ。
隣にいるレイは鼻息荒いシンに現実を突き付けた。
「しかし俺達もウルトラマンという不確定要素に頼ってばかりだ。このテストが成功すれば人類の新たな力になる」
「レイは怪獣のほうがウルトラマンより頼りになるって言うのか!?この─」
さらに激昂するシン。
今にもレイに掴みかかりそうなシンを見て、タリアがキレた。
「シン!そこまで言うのなら近くの町で頭を冷やしてろ!アーサー!チェン!シンを部屋まで連れて行け!」
二人の男に肩をつかまれ有無を言わさず退場させられるシン。
ドアが閉じられるとともに喚き声も消えた。
「・・・ふう、では一人減ったわけだが、他にこの作戦を抜けたいという奴はいるか?」
残ったパイロットの顔を見渡すタリア。
少々不満げな表情はあるが反抗する者はなかった。
「うむ。では現場指揮はこれまでどおりレイがとることになる。アスラン、前回のように単独行動はなるべく控えるように」
「わかりました」
「では解散!新兵器のテストは三日後だ。それまでゆっくりと休んでおけ」
こうしてお開きになろうという時、索敵担当のバートハイムがブリーフィングルームに顔を見せた。
「大変です!行方不明になっていたハイネ隊員が洋上で浮かんでいるところを発見されました!」
「え・・・あっ!ああ、それはよかった!容態はどうだ?」
忘れてたーという台詞を喉奥にしまい込むミネルバクルー。
男子三日会わざれば活目して見よ。
忘れかけてるから。
「ライブがどうだとか新曲だとか呟いていますがひとまず無事なようです。それとこんなものにしがみついていました」
バートハイムが後ろから取り出したもの。
それはピンクで丸くて黒い点が二つあって・・・
「ゲェー!ハロジロー!?」
この時、アスランはハロから逃れられないことをようやく悟ったのであった。
─三日後・バナディーヤ─
「たく、本当に降ろす奴があるかよ・・・こんなんじゃ頭冷やすどころか熱中症になるって」
強い日差しが照り返すバナディーヤ。
ザフトの基地のあるこの町にシンは放り出されてしまった。
『現在バクゥの起動テストが行われているこのバナディーヤ付近は以前砂漠の虎が決戦に
用いた地でありバクゥにとって最も適した地形の一つだと考えられて・・・』
街頭ではテストの実況中継が放送されている。
暑さに負けたシンはそこから近い喫茶店で休むことにした。
「ちぇ・・・呑気だなあ」
出された水を一気飲みにして何か頼もうとメニューに目を走らしたその時、向かいの椅子に誰かが腰掛ける音がした。
「やあ、ここいいかね?」
「ええ」と顔を上げたシンの目にアロハシャツとサングラスという出で立ちの男が飛び込んできた。
「いやあよかったよかった。私はこの店の常連でね。この席でないと落ち着かないんだよすまないね」
日焼けしたように黒い体。
顔を見ると左のサングラスから傷のようなものがこぼれている。
シンは内心警戒した。
「怖がらせてしまったかね?そうか、じゃあお詫びといってはなんだが何か奢ろう。コーヒー二つ」
「オイイ!何か奢ると言いながら何勝手に頼んでんだよっ!?」
思わず突っ込みを入れてしまったシン。
しかし向かいの男は残念そうな顔をしたものの懲りることなく言った。
「うん、確かにここのコーヒーはイマイチだ。なら代わりに私のブレンドしたものを飲んでみたまえ。無論タダだ」
言い返す暇もなくどこからかポットを出してコップにコーヒーを注ぐ。
あまりのマイペースにシンは言い返す暇もない。
(こいつ変人だ・・・一口飲んでここを離れよう)
疲れていたシンはそう考えて静かにコップを手に取り真っ黒なコーヒーを一口飲んでテーブルに置いた。
「ぐえマズイ・・・」
無言で立ち去ろうと思ったのに思わず口から予想外の言葉が出てしまった。
ハッとして男の顔を見る。しかし男は別段気にせず言った。
「そうかやはりこれも駄目だったか・・・」
「おい!アンタわかってて飲ませた・・・のか・・・ア、レ?」
男に怒鳴ろうとしたシン。
しかしその視界が急にグラついた。立ち上がろうとした足に力が入らない。
「どうやらもう効いたらしいな。君はこういうものに弱い体質なのかね?シン・アスカ隊員」
何とかテーブルにしがみつくシン。
その正面から嘲るような声が聞こえてきた。
─実験場─
街や基地から離れたところにOMNIが用意した実験場にアスラン達は集まっていた。
テスト開始まであまり時間はない。
砂漠を四角く区切り周囲に電磁ワイヤーを張り巡らせ自動地雷(自走砲台)まで設置するその光景は異様だ。
「こんなにするなら私達いらないんじゃないの?」
「もしもという時があるじゃないか。たとえば暴走とか・・・」
あっという間に復帰したハイネが軽口を叩く。
真面目なアスランが予測を述べた。
「それだけじゃない。おそらくこのテストが成功した後は俺達とバクゥの連携訓練を想定しているんだろう」
「ということはこれが終わってもあたし達はこのトラもどきの相手を?えー、そんなのドミニオン隊がやればいいのに」
「ドミニオンはファントムペイン追撃任務の最中だ。嫌なら降りればいい。シンのようにな」
と容赦のないことを言うのはいつもレイだ。
「そこまでにしとけよ。どうやら主役の登場みたいだぜ」
ハイネが言った直後、バクゥが砂漠にその黒い体を現した。
─バナディーヤ─
「君は、アンドリュー・バルトフェルドと言う男を知っているかね?」
突然の質問。
シンは首を振る代わりに沈黙する。
「まあこれは俺の名前なんだがね。OMNIには砂漠の虎と名乗ったことがあったかな」
「やっぱり異星人・・・くそっ・・・狙いは俺か・・・」
「勘違いしないで欲しい。こっちはただ話をしたいだけだ。痺れも直とれる。そもそも君のような一隊員を狙う意味はない」
「なんだと・・・この・・・!」
「やれやれ・・・死んだ方がマシという台詞は結構よく聞くが、君のような人間が口にするのかねえ」
挑発するような言葉にシンの頭はますますヒートアップしていく。
バルトフェルドは運ばれてきたコーヒーをすすった。
「また終わった戦争でも始める気か・・アークエンジェルとウルトラマンに負けたくせに・・・」
「確かに我々は負けた。だが戦争が終わったとは心外だな。戦争には明確な終わりのルールなどないというのに」
「負け惜しみを言うなっ・・・!」
「では聞くが、君の戦争は終わったのかね?戦争や戦いの出来事はもう過去のことだと全て割り切れるか?」
バルトフェルドの言ったことにシンはこれまでの戦いを思い起こした。
そしていつもどおり七年前の出来事に行き着く。
「君の中の戦争はまだ終わってはいないはずだ。こうして君が戦うことを選んでいるのが何よりの証拠・・・」
『さあいよいよバクゥが登場しました!黒をメインにわずかに緑が混じるこの機体はバクゥハウンドと呼ばれていて』
街頭のモニターに通行人の目が集中している。
バルトフェルドはそれを見ながら言った。
「そろそろ始まるか・・・やめておけばいいものを」
「なに?」
「元々バクゥは兵器ではない。生物だ。生物ならば進化をする。私の乗っていたラゴゥも元はバクゥだった・・・」
ゆっくりとシンに話し始めるバルトフェルド。
シンも黙って聞いていた。
「バクゥは王たるラゴゥが倒されると活動を停止する。そして時が来ると残った内の一体が新たな王として目覚めるのさ」
「・・・!」
そこまで言うと、バルトフェルドはふっと笑って立ち上がった。
「さてと。君の痺れがとれない内に退散するとしよう。ご馳走になったな。じゃあ頑張れよ」
「ま、待て・・・!」
追いかけたいシンだが、机に突っ伏したまま体が動かなかった。
そして意識は黒く塗りつぶされていく・・・
─実験場─
『それでは起動テストを開始します』
アナウンスが響く中、アスラン達はお喋りもなくバクゥを見守っていた。
そしてバクゥの眼に灯がともる。
「グガアアアァーーーーッ!!」
「!!?」
起動した瞬間、バクゥの口が大きく裂け、耳をつんざく咆哮が飛び出した。
ハイネは管制室に呼びかける。
「おいおい、これはちょっとパフォーマンスにしちゃ派手過ぎるんじゃないか!?」
『違う!こちらはただ起動させる以外の命令は・・・なに、どういうことだ!?』
「どうした!?何かあったのか!」
『バクゥコマンドが我々の命令を全て受け付けなくなってしまっているんだ!原因は・・・わからない』
「おいおい・・・さっき言ったのは冗談だぜ?」
ハイネが青ざめた顔で言った。最悪の想像が今や現実のものになろうとしている。
「ルナマリア、ミネルバに連絡を!テストは中止だ、バクゥはこの場で破壊する!」
「レイちょっと待って!ミネルバから連絡が・・・」
『大変です!基地に保管されていた他のバクゥ達が一斉に起動して暴れ始めました!このままじゃ基地が!』
─バナディーヤ─
『こ、これはどうしたことでしょう!バクゥが突如暴走し、自動地雷を破壊しています!』
「う、うう・・・」
アナウンサーのけたたましい声でシンは目を覚ました。
ガバリと起き上がると、既に痺れは消えている。
「あいつの言ったとおりになったのか・・・?ヤバイ!こんなとこにいる場合じゃ!」
こんな時でも会計を要求する店員に「ツケで!」と一言残しシンは急いで店を出た。
『ただいま入った情報によりますと、基地にいたバクゥも一度に起動したらしく・・・えーっ!じゃあ早く逃げないと!』
生中継が終わってもモニターの前に居座る人々を掻い潜り、人気のない裏路地に滑り込むシン。
そして静かにマユケーを取り出した。
「あんな男の思い通りにさせるかあっ!」
暗い路地から光が飛び立つ。それは街の上空へ昇り実験場の方角へと飛んでいった。
─実験場─
「ガアッ!」
自動地雷を全て蹴倒したバクゥハウンドは上空のイーグルに狙いをつけた。
「ヴウウルヴヴ・・・!!「」
低く唸り全身を震わせるバクゥ。
すると背中の一部が盛り上がり、二対の筒のようなものが出現した。
「ヴアッ!」
その筒から光が噴出し、空めがけて撃ち出された。
例の如く直撃、炎上するハイネ機。
「生体エネルギー砲か!当たるとひとたまりもないぞ!」
射角の問題で届かないバクゥの真上に退避するレイ達。
だがバクゥは一瞬低く屈んだと思うと体をバネに飛び上がった。
「まさかっ!?」
100m以上の高さをものともしない脚力。イーグルを打とうと前足が強くしなる。
「ウェアーッ!」
だがそれはイーグルに届くことはなかった。
飛んできた光がバクゥにぶつかり、その体を大地に叩き落としたのだ。
「ヴガッ!?ルヴヴヴウ・・・!」
しぶとく起き上がるバクゥ。その前に赤のウルトラマンが砂を巻き上げ着地した。
「フンッ!」
手の双剣をハサミのように上下に大きく構えバクゥの前に立ちはだかる。
ここから一歩も下がらない!
「レイ!こいつはウルトラマンに任せて今のうちに基地へ行こう!」
「また助けられるのか・・・行くぞ二人とも!」
基地に向かう三機を見ずに、インパルスはバクゥを威嚇していた。
その姿が熱で歪みはじめる、その時。
「ギャヴヴ!」
バクゥが突進した。足のキャタピラを使った無限軌道走行。
どんな悪路にも対応するバクゥ最大の長所だ。
「クッ!」
受け止めようと身構えた時、インパルスはあることに気付いた。
踏ん張れない。足が、砂にめり込んでいた。
「ガヴァー!」
ビームファングを発生させて飛び掛るバクゥ。
ソードを連結させてそれを受け止め、流し、空を飛ぶ要領で足を抜いた。
「ハッ!」
今度はゆっくりと地面に足をつけ、沈まぬうちに駆け出す。
連結させた剣を再び分けてバクゥに振り下ろした。
それをキャタピラを使ったバックで避けるバクゥ。紙一重の回避。
更にすぐ攻撃に転じ、巨人の胸に頭突きをお見舞いした。
「ムアッ!?」
突き飛ばされて尻餅をつくインパルス。ソードは力はあるがスピードや身のこなしは最低だ。
シンはこの形態を選んだ自分を呪った。
「グルルルル、グググ・・・ガヴヴヴヴ・・・」
しかし追撃は来なかった。バクゥは動きを止め、じっとしている。
ウルトラマンはこれ幸いと体勢を直し剣を構える。
「ガガガ・・・ギ・・・ヴガアアアッ!!!」
しかしそれは間違いだったとシンはすぐに思い知らされた。
剣を構える暇があるなら無理にでも斬りかかるべきだったと。
目の前のバクゥは既にバクゥではなかった。
インパルスが構え直す間に、バクゥは更に進化を遂げていたのだ。
「「「グルルルル・・・」」」
三つの声が重なる。バクゥの胴体からは新たな首が二本生えていた。
もちろんその先には獰猛な顔がしっかりとある。
「「「ガ・・・ヴァアアアア!!!」」」
空間が震えるような絶叫とともに、魔犬が動いた。
漆黒の暴風のように一直線にウルトラマンに向かってくる。
「!!」
受けて立つインパルスの目に信じられないものが飛び込む。
中心の顔から5本、双方の顔から4本。計9本。
「「「ガルヴウウウ!!」」」
敵を切り裂く為ではない、貫き、分解し、屠る為の武器。
常識を逸脱した数のビームファングがそこにあった。
(こ、こんなのどうやって勝てって言うんだよおっ!?)
まるで勝てる気がしない。煮えたぎる頭は冷や汗ばかり生み出す。
その刹那、シンの混乱しきった頭に声が響いた。
(熱くなるな、負けるぞ)
「!?」
声の主はすぐに見つかった。遠くの地平に一人佇み、さっきと同じ余裕ぶった笑みを浮かべている。
「「「ヴアアー!!」」」
ハッとして我に返る。
飛び込んでくるバクゥの下をスライディングで潜ると、そのままフォースに戻る。
(剣と剣じゃ駄目だ・・・それならっ!)
「ハアアアアーッ!!」
Uターンして再び突撃するバクゥ。
それを見たインパルスは飛び立つように両手を上げて体を一本の棒のようにして回り始めた。
「「「ルヴヴゥアーッ!!」」」
吼え猛る獣が巨人を刺し貫こうとジャンプする。
その牙は確かにインパルスを捉えた・・・が、後一歩というところで届かない。
「「「ヴア!?」」」
三つ首を動かし辺りを見回すバクゥ。
気付いた時バクゥはウルトラマンが生み出した竜巻に飲み込まれていた。
「ウルトラ・・・サイクローンッ!」
バクゥの体が竜巻の頂点に昇ると、ウルトラマンは動きを止めた。
そして空中に向けてヴァジュラ光線を撃ち放つ。
「「「ヴァアアアーッ!!」」」
竜巻の真ん中で、断末魔と共に魔犬が爆ぜた。
その破片は竜巻に呑まれて消え去っていく。
─バナディーヤ・ザフト軍基地─
「レイ!バクゥが次々と機能停止していくわ!」
「ラゴゥの時と同じだ、ウルトラマンが勝ったのか・・・!」
「これで終わりか・・・・・・何!?」
ホッとしたのもつかの間、彼らの前にカラータイマーが点滅したウルトラマンが飛んで来た。
「・・・」
無言でソードインパルスになったウルトラマンは、動かないバクゥ達の上でエクスカリバーを振り上げた。
(こいつらがいる限り、きっとまた同じようなことがおきるんだ・・・)
今まさに光の剣を斬り下ろそうとした時、背中に当たる声があった。
「やめてくれウルトラマン!それは殺さないでくれ!いや殺しちゃ駄目なんだ!君が!」
アスランが外部音声で呼びかけていた。
「俺達なら大丈夫だ!だから、君がそんなことをする必要はないんだ!」
ウルトラマンは首だけで振り返る。
そしてその数秒後、光剣は巨人と一緒に消えた。
─ミネルバ・甲板─
「今回はかなり危なかったな。もう少しで大惨事になるところだった・・・」
作戦終了となったアスラン達はミネルバの甲板で乾いた空気を吸っていた。
「そういえばどうしてあの時ウルトラマンにバクゥを殺すなって言ったんですか?ウルトラマンもそれに応じたけど」
「・・・今回の事件は俺達人間の引き起こしたことだ。なら最後のケジメぐらいは人間がつけるべきだと思ったんだ」
「それがウルトラマンにも伝わったと?」
「少なくとも俺はそう思う。彼も、俺達と同じのはずだから」
「やっぱりアスランさんは言うことが一味違いますね」
ルナマリアが惚れ惚れと言った時。
「お~~い!」
街のほうから手を振り駆けてくる人影が。その声は紛れもないシンのものだ。
「あいつ私達が大変な時まで街で遊んでたなんて・・・ちょっとお仕置きが必要ね」
艦内に戻っていくルナマリア。アスラン達も笑いながらその後を追った。
その後バナディーヤの店からバルトフェルドが七年間ツケた分の請求書が届き、シンは彼を捕まえる事を誓うのだが、それはまた別の話。
ガルナハンのうそつき少女コニール。
しかし彼女の嘘が真実となり・・・?
次回「黒の三ツ星」