複数クロス

Last-modified: 2017-06-10 (土) 23:22:23
 

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【作者一覧】

 

匿名希望氏『マイスターの憂鬱』

 ~刹那・F・セイエイ、天使と合う~(00 × 創聖のアクエリオン)

試し読み

「一体、何がどうなっている……。ここはエクシアの中、なのか?」
 ソファでうたた寝をしていたはずの刹那・F・セイエイ。
 彼がバイザー越しに見下ろす景色はいつものコクピット。違うのはモニターに映し出された
外の様子だ。戦闘の爪痕なのか荒廃した町並み。それ自体は悲惨ではあったが、しかし彼に
とっては特別異様な景色と言う訳ではない。
 刹那に違和感を抱かせる原因。その空に浮いたたくさんの巨大な虫のようなシルエット。
それが地面にビーム様の物を放つと何かが吸い上げられていく。
 刹那はごく自然に吸い上げられているものをズームする。
「な、なんだ……! なんなんだっ、これはっ!」(後略)

 ~ロックオン・ストラトス、フリーターになる~(00 × 機動警察パトレイバー)

試し読み

「仕事もないし、ボーズだったら今日はおかず無し、か。米は後3日分はあるが、さて……。
なんか、すっかり馴染んでしまっているが。……良いのか? オレは。これで」
 夕方。岸壁に腰掛けたロックオンは、言葉とは裏腹にのんびりと竿のリールを巻く。
上がってきた仕掛けにはふやけたゴカイが数匹付いたままである。
「よぉ、須藤君。また仕事にあぶれたのか……。キミみたいなマジメな奴が食卓のために
魚釣りか。ヤナ世の中だねぇ。――ありゃあ、しかもボーズ、か。ツイてねぇなぁ」
 見た目で損してるよな。まぁホントにガイジンではあるんだが。彼のバケツをのぞき込んだ
中年男性はそう言うと隣に腰を下ろす。
「大型レイバーの免許も有るのになぁ。景気は悪か無いんだが、なんつーか、……ツイてねぇなぁ」
「仕方がないでしょう、正規の免許を持った外人労働者がレイバーで事件を起こす。今月だけで
もう3件目です。オレが社長でも日本語を喋れようが、ガイジン雇うのはごめん被るとこですよ。
――公務員なんでしょ? 帰化申請はどうやったら通りますかね?」(後略)

 ~ルイス・ハレヴィ、星の海を旅する~(00 × トップをねらえ!)

試し読み

振動の中、電車を飛び降り駅を抜けると『副通信管制室』と大仰に漢字で書かれたプレートの
ついた部屋に飛び込む。カギがかかっていない上に誰も来ない。なのに情報は艦橋直結。
 【非常事態宣言の為、ただ今より中央線特別快速以外運休】の文字がモニターに流れる。
「あの警報、何だったのよ。非常事態って何? 電車、緊急時に止まったら意味ないじゃん……」
 だいたい、宇宙戦艦の中に電車が走ってる事自体非常識なのよ……。と、これはあえて
母国語で呟いてみるルイスである。と、艦内放送がかかる。
『非常事態発生。亜空間において敵と遭遇、現在交戦中。総員第一種戦闘配置につけ……』
 この放送だけで、事態がかなり悪い事はルイスにも理解出来た。(後略)

 ~ミスターブシドー、山に籠もる~(00 × 牙狼<GARO>)

試し読み

 巨大な魔物がゆっくりと歩を進める。その先には白いコートを羽織って細身の剣を構える青年。
魔物の足跡からは無数の小さな、と言っても人間大の大きさのそれが沸き上がるように現れ、
青年へと殺到し、そのシルエットは徐々に見えなくなっていく。
「おのれ、……卑怯な」
 それを遠くから見つめる細身の剣を持ったミスターブシドーは、しかしこの状況下では
何も出来ないとわかっていた。(後略)