R-18_Abe-SpecialEdition_801◆ogmyiuyoBs_2

Last-modified: 2007-12-27 (木) 10:31:58

――キラとラクス。MS格納庫。
「これは・・・ガンダム・・・・?」
「ZGMF-XA2345ストレート。あなたの新しい剣ですわ。ちなみに誰も気付いてくれませんでしたが型番のA2345は
ポーカーのストレートを表していますの」
「そんな作者の事情はどうでもいいよ。とりあえず、どんな新型だってあの肉色に勝てるとは思えないんだけど。・・・じゃ、そういうことで」
「逃げていては一生恐怖に付きまとわれるだけですよ?このMSにはゲイをノンケに変える力があります。そう、世界を変える力が。
あれを倒せばもう一生ゲイの恐怖に怯えて暮らすことも無いのです」
「いやでも・・・(ゲイがいなくなってもラクスも怖いし)」
「なら、まずはアスランで試してみてはいかがでしょう?」
「・・・わかったよ。MSに乗ってればアスランごときには負けないし・・・やってみるよ」

 

――キラとマルキオ。ストレートに乗って訓練をしている。
「まだまだ遅いですよ!あの男はこんなものではないのです。分身出来るようにならなければ話になりませんよ」
「マルキオさん・・・じゃなかったマスター・マルキオ、分身なんて無理ですよ・・・常識的に考えて」
「その機体と君の力ならできます。フォースを信じるのです。さあ、私を阿部だと思ってかかってきなさい」
「わかりました。・・・・覚悟はいいですか?もう犯されるだけの僕じゃない!僕は今からあなたを犯す!」
「・・・・・二流ですね。いいですか、私達ゲイの世界では『犯す』などという言葉は無いのです。そんな弱虫の使う言葉はね。
『犯す』・・・そんな言葉は使う必要がねーんだ なぜならオレやオレの仲間はそのことばを頭の中に思い浮かべたときには!
実際に相手を犯っちまって も う す で に 終わってるからだッ!だから使った事がねェ――――ッ
キラ オマエも そ う な る よ な ァ ~~~~~~~~オレたちの仲間なら・・・わかるか?オレの言ってる事・・・え?」
「断じてわかりません・・・わかりたくもありません。いつから僕が仲間になったんですか」
「『犯す』と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!『犯した』なら使ってもいいッ!」
「キャラ変わってますよマスター」
「兄貴と呼べッ!ところでキラァ~~~今からオレの部屋に来ねぇか?可愛がってやるぜ、グヒヒヒ」
「絶対に断る!ああもうやだ・・・こんな人に頼るしかないなんて・・・・」

 

――そして。交差する肉色と純白。ぶつかり合う肉欲の槍と純潔の刃。火花を散らす二機のMS。
「素直になれよキラ。またあの快楽を味わってみたくないのかい?」
「嫌だ!僕はノンケだ!快楽なんかに惑わされない!」
「おやおや、強がっちゃって・・・・・」
「あなたのやってることは強姦だ!相手の意思など顧みない!それで人は幸せになんかなれない!」
「そのMSでお前がやってることは違うって言うのかい?」
「それは・・・・でもあなたやアスランさえいなければ、僕だってこんなことをしなくても!」
「詭弁だね。まあ俺はノンケだろうが構わず食っちまう。それだけさ」
「それが・・・その行為が!世の中をゲイで埋め尽くす!」
「素晴らしいことじゃないか」
「ノンケがいなくなれば子供が生まれなくなって僕らの代で世界は終わる!僕たちや・・・そしてあなたが命をかけて守った世界が!
それでもいいんですか?ゲイという種はもう終わってるんだ。だから僕は一人でも多くのゲイをノンケに変えてみせる!」
「俺は命をかけた覚えなんてないがね、痛みで世界を変えるだなんて傲慢なんじゃないかい?」
「傲慢でもいい・・・・痛み無しに世界は変えられない!」
「変えられるさ。快楽さえあれば」
不毛な言い争いを続ける二人。最初はアスランをノンケにできたらいいなとお試し感覚のキラだったが、マルキオと長く接しすぎて
更にゲイに対する嫌悪感を募らせ、そしてその憎悪を力に変えて最早阿部と対等に渡り合えるようになっていた。

 

「強く・・・いい男になったなキラ・・・・しかし、それでこそ貫き甲斐があるってもんだ!」
「貫くのはあなたじゃない・・・僕だ!」
しかしそのとき二人の間に割り込む影が一つ。
「キラ、もうやめろ!阿部も!」
「アスラン、邪魔だぁぁああっっ!!!」
「どいてろフンッ!」
「ア ッ ー !」
一瞬のうちにガーベラストレートでダルマにされゲイ・ボルグに貫かれるアスランinガズウート。元からダルマみたいなもんですが。
しかしその一瞬、インモラルがゲイ・ボルグを引き抜く刹那の間にキラはストレートをインモラルの背後に回りこませていた。
「もらったッ!」
「甘い!フンッ!」
インモラルから発せられた気に吹き飛ばされるストレート。そのままラクスの屋敷へと激突する。
しかしそこはスーパーコーディネーター、すぐに姿勢を立て直すキラ。
二人の立場は振り出しに戻った・・・かに思えた。だが――
「きゃぁっ!?」
「――!?ラクス!!」
ストレートが激突し落ちてきた屋敷の破片がラクスに降り注いでいた。
一際大きなガラスの破片がラクスを襲おうとしたとき・・・キラは迷わずストレートをラクスの上に覆いかぶせた。
インモラルに対して後ろ向きに、ちょうど四つん這いの姿勢になって。
「――僕の負けですね」
「・・・・・何故その女を助ける?勝手に恋人扱いされて迷惑してるんだろう?」
「さあ・・・何故でしょう。僕にもわかりません。ただ気が付いたら体が動いていました。だってこうしないと・・・・
たとえラクスを見捨ててあなたに勝ったとしても、僕はきっと後悔するから」
「キラ、どいてください!わたくしなら大丈夫です!少しくらい怪我をしたって・・・・そんなことよりその男を倒してください!
わたくしは自分が傷付くことより、あなたがゲイになってしまうことの方が嫌です!」
「駄目だよラクス。女の子ならもっと体を大事にしないとね・・・はは、ゲイになったらこんなことも言えなくなっちゃうな・・・・」
そのやり取りを見ていた阿部。いつもならこんな絶好のチャンスを逃すことはない阿部だったが、今日は違っていた。
「――どうしたんですか?今なら僕を犯すチャンスですよ」
「・・・・・・・・・・・・・やめた」
「「――え?」」
「お前さんをやるのはまた今度にするよ。それまで男を磨いておいてくれよ」
「見逃すって言うんですか?・・・・きっと、後悔しますよ。いえ、後悔させてみせますよ」
「ふっ、言うようになったな――それでいい。見逃すわけじゃないさ、ただこの先お前がどうなるか・・・・・
ノンケのままでどこまでやって見せてくれるのか少し期待したくなってみただけさ。
――旨い果実は熟すまで待った方が食い甲斐があるからな♪」
「阿部さん・・・・・」
「さてアスラン、俺は帰るがどうする?」
「俺も連れて行ってくれ!ここにいると犯される!」
「やれやれ。ゲイも弱くなったもんだな・・・・・」
ガズウートをひょいと肩に担ぐインモラル。
「じゃあなキラ、次に逢うときはもっと楽しませてくれよ♪」
そのまま阿部は飛び去っていった。

 

「ふう・・・」
肩の力が抜けたキラ。ゲイになることを覚悟していただけに一気に脱力感が襲ってきた。
「キラ・・・・・・」
「ん?」
「その・・・さっきはありがとうございます。あんな危険を冒してまでわたくしを庇っていただいて・・・・」
「気にしないでよ。ラクスのためじゃなくて、ただ自分のためにやっただけさ。後悔だけはしたくないから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ん、どうしたの?」
「・・・・もう、キラったら本当に女心がわかっていませんのね?」
「え、な、何?何か僕まずいこと言った?ごめん、怒ったのなら謝るよ・・・だから『ハロの部屋』にだけは連れて行かないで!」
「ふふっ。そんなことはもうしませんわよ。助けていただいたのでチャラにして差し上げますわ♪」
そう言っていたずらっ子のように微笑むラクス。『笑っているところは本当に女神みたいだな・・・』と思ったが
それを口に出したらまたラクスに調子に乗られそうなのでそっと胸にしまっておいたキラであった。

 

「俺はこのまま死ぬのか・・・後ろの処女より童貞を捨てたかった・・・・ミーアちゃんみたいな可愛い彼女と・・・・・・」
痔の痛みで意識が遠のきかけていたハイネのことをキラとラクスが思い出したのは半日後のことだった。

 

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