創世神話

Last-modified: 2017-04-14 (金) 00:20:00

世界の始まりは暗黒であった。

そこに三柱の神が生まれた。ヴェリオス・シャーン・メイネスの三柱の神である。

ヴェリオスは云った。「ここに我らの世界を創造する」と

ヴェリオスは空を、シャーンは海を、メイネスは大地を作った。

三柱の神々は一度ずつ失敗し、空が燃える世界、海がない世界、小さな大地のかけらが生まれた

それらはこの世界の周りにばらまかれ、太陽、月、星々となった

次にヴェリオスとメイネスは交じり合い、人間を産み落とした。

力ある人間達はやがてヴェリオスに導かれ神となった。

力なき人間達は王国を作り上げた。古代魔法王国の幕開けであった。


魔法王国は繁栄を極めた。

しかし、暗黒の彼方から星の船に乗り、外の神がやってきた。

彼らは強大な魔法を扱う人間達を従え、魔法王国、そしてヴェリオスへと戦いをしかけた。

【神代戦争】

そう呼ばれる戦いは熾烈を極め、やがて殆どの神は肉体を失い精神の存在となった。

戦の末、ヴェリオス達はついに外の神々を封印した。

だが、外の神ラーナホルプは存在を消す魔法を持っていたため、封印から逃れることが出来た。


ヴェリオスとメイネスは、数の減った神々を増やさねばならないと再び子を産み落とそうとした

しかし、産婆へと化けていたラーナホルプが胎児に邪悪な祝福をかけてしまった。

こうして、半神半魔の神ハーフィリアは生まれた。


ハーフィリアの力は強大であった。

ヴェリオスとシャーンは協力しハーフィリアを封印しようとした。

しかし、ハーフィリアはそれに抗い続け、戦いは500年もの間続いたという。

ハーフィリアは邪悪な竜を産み落とし、ヴェリオスもまた正しき竜を産み落とした。

竜と人間と神々の戦いは終わりを見せず、ついにシャーンが世界の全てを海に飲み込み、

全ての竜と人間を押し流した。

そして、ハーフィリアはヴェリオスによって封印されたのであった。


流された中で、一組の人間がそれぞれ、雄と雌の竜の背にのって生き延びていた。

この二組の夫婦によって、世界は再び光をとりもどしたのであった。