Pz. IV A

Last-modified: 2015-10-05 (月) 09:05:22

解説

  • 歴史
     第2次大戦でヨーロッパを席巻し、ソ連領内深く攻め入ったドイツ軍は、戦車を集中配備した機械化部隊を編成したが、初期に主力戦車として使用されたのは、III号戦車であった。しかし、III号戦車は大戦初期から主力戦車としては性能不足を露呈しつつあり、実際に大戦中期から後期にかけてドイツ軍を支えたのは、本来主力戦車として設計されたわけではないIV号戦車であった。
     IV号戦車は再軍備後のドイツ陸軍戦車部隊を編成するため、III号戦車とともに開発された戦車だったが、III号戦車が対戦車戦闘を主任務とした主力戦車であったのに対し、IV号戦車は、III号戦車の手におえない敵と戦う支援戦車という位置づけだった。
     IV号戦車はIII号戦車とはほんのわずかな違いしかないのだが、それでも当時としては大型の戦車であり、それだけの十分な発展余裕を持っていた。このため出現当時の対戦車任務には不適当な武装から、武装を換装して対戦車戦闘可能な武装を搭載することができたのである。
     その結果IV号戦車は、ドイツ軍の主力戦車不在の時期に、ストップギャップとしての役割を十分に果たし、新型主力戦車就役後もその数量不足を補う役割を果たしたのである。
     IV号戦車は比較的保守的な設計で大口径砲を搭載した以外は新機軸も少ない。また全体的なデザインも、大戦中期以降の戦車と比べてどうしてもあか抜けない。各戦線で十分活躍したにも関わらず、その平凡な性能から戦車ファンの目を引くことも少ない。しかし、その運用実績、生産数を考えると、IV号戦車こそが、大戦ドイツ軍の屋台骨を支え続けたワークホースであり、兵士たちの頼もしいカメラードだったということができるだろう。
     そしてこの屋台骨に光を当てたのが、日本であり、ガルパンだったのである!!!
     III号戦車はA型の生産開始後も紆余曲折を繰り返し、完成されていったが、それに比べるとIV号戦車は、すでにA型からほぼ完成された姿であった。
     B型からは車体下部前面の曲面板をやめ、角度を変えた2枚の板が組み合わされた形となった。C型はほんとに細かい改造点を施された車体であった。
     実用的な戦車となったのはD型からであった。ガルパンの初期話のIV号はこのD型であるよ。

スペック

使い勝手などについてのコメント