波形編集

Last-modified: 2014-09-08 (月) 16:10:05

波形編集

ここではオーディオ素材の加工や、録音した音の編集などについて解説していきます。

 
 

Edisonでミキサーに流れている音を録る方法

2014年9月8日 2回生 NW
FLでミキサーの音を録る方法です。なにかと役に立つので覚えておくといいですよ。

 

まず録音したいミキサーにEdisonを挿します。
左上の丸印の付いた録音ボタンを押して録音モードにします。
続いて録音したい音を流せばEdison内に波形が生成されるはずです。
好きなところで停止を押せば後は保存するなどして自由に使うことができます。

 

録音モードは4つのタイプに分かれます。

NOW
録音ボタンを押した瞬間から録音を開始します。
INPUT
ミキサーに音が流れてきた瞬間から録音を開始します。ミキサーに流れる音がトリガーレベルを下回ったとき(無音時など)一時的に録音を停止します。
トリガーレベルは右のピークメーターを左クリックして設定します。先頭に若干の空白が入ります。
ON INPUT
ミキサーに音が流れてきた瞬間から録音を開始します。ただし無音時にも録音は止まりません。
また、こちらも先頭に若干の空白が入ります。
ON PLAY
PATやSONGが演奏を開始した瞬間から録音を開始します。
曲が終わりまで来ると自動でマーカーが入ります。先頭に空白が入りません。
 

ワンショットの録音であればINPUTが便利でしょう。パターンの録音には断然ON PLAYが有利です。
適宜使い分けてください。
この方法はミキサーに流れる音を録音しているため、ある意味どんな条件であっても音の保存が可能になります。
つまり、DEMO版のプラグインを使って音だけ録音することでタダ乗りもできるということですね
上手に使ってどんどんオーディオ素材を作ってみましょう。

ケロケロボイス(Autotuned Voice)の作り方

2014年9月7日 2回生 NW

ケロケロボイスってなんだか知っていますか?
名前は知らなくても、聞いたことはあるかもしれませんよ。

 

日本で有名になったのは某三人組アイドルユニットのぺrふめでしょうか。
彼女らのボーカルのエフェクトのことです。これなら聞いたことありませんか?
最近ではジャニ○ズのかっつんとかも使っていました。

 
 

具体的な方法に入る前に少し仕組みについてお話ししましょう。
興味がない方は右のボタンで飛ばして下さい。  →「あくしろよ」


ケロケロボイス、英語ではAutotuned Voiceと呼ばれる一連の加工は、
元々はボーカルの音痴を直すためのソフト、Antares社のAuto-Tuneというものを使った加工技術でした。
Auto-Tuneの名のとおり、ボーカルのピッチを自動で補正するソフトだったのです。

 

もちろん一度録ってしまった音は容易にピッチを変えることはできません。
しかし、このAuto-Tuneというソフトはそれを可能にするソフトなのでした。

 

さて、このピッチを補正するソフトを過剰にかけると声はどうなるでしょうか。
人間の歌声はどんなに抑えようとしても普通は音程が揺れるものです。
しかし過剰に補正したことでそのゆらぎが完全になくなるのです。
結果として音はつるりとした独特の印象が生まれます。また、音程移動の際に音は滑らかにつながらず、急激に変化を起こします。このときの音を俗に「ケロる」と言っています。

 

ここまで読んだ方の中には、これらの現象に似たものを知っている方もいるでしょう。
そうです。ボコーダーですね。これもボーカルをロボットのように変化させる点では似ています。
なんだよ、ボコーダーでいいじゃねえかと感じるかもしれません。

 

大きく違うのは、ボコーダーはあくまでシンセであるという点です。
ボコーダーは簡単に言うと、ボーカルの声のキャラクターを解析し、それに合わせてシンセを鳴らす、といった仕組みを取っています。
ここで理解しておきたいのは、あくまで出音はシンセである点です。つまり、最終的にできる音はシンセに大きく左右されるのです。
対してAuto-Tuneはボーカルの声を加工することでロボットのようにしています。
これは声であり、出音を左右するのはボーカルの声質です。
(私は実はボコーダーはあまり好きではありません)


 

では、具体的な方法について見ていきましょう。
FL studioでケロケロボイスを作ることができるVSTプラグインには二つあります。
(その他のDAWを使用している方は適宜対応するプラグインを用いましょう)

 
  • Pitcher用いた方法
     

    ボーカルを飛ばしたミキサーにPitcherを挿す。以上。
    鍵盤の光っている所の音階に補正します。
    Pitcher.PNG
    SPEEDは完全に補正されるまでの時間の長さを調節します。
    早くすればするほどケロります。

     
  • NewToneを用いた方法
     

    NewToneを起動して、オーディオ素材をドロップします。
    ケロらせるために必要なつまみは右上にあります。
    NewTone01.PNG

    center
    入力すると半音以内で一番近い鍵盤の音に補正します。値はフルテンにします。
    variation
    声のゆらぎを調整します。値はゼロにします。
    trans
    音程移動のスピードを調整します。値はゼロにします。
     
  • 編集後以下のような形になることを確認してください。
     
    NewTone02.PNG
     
    NewToneを使うメリットは、編集能力の高さにあります。右上のcut modeを選択するとノートを自由に分割できるので、さらに細かい編集が可能となります。また、一部にだけ編集を加えたり、タイミングの編集なども可能です。Pitherは自由度の点では低いと言えるでしょう。
     
    上記2つのの方法に共通したデメリットですが、どちらのプラグインもDEMOです。これだけははっきりと伝えたかった。
    というわけで悲しいことに編集結果を保存したり、出力したりすることはできません。。。
    「ふざけんな!」
     
  • より上質な「ケロケロボイス」を手に入れるために
    私の個人的なこだわりですが、いくつかのヒントを載せておきます。
     
    1. 一般的にケロりやすいボーカルは成人男性の声です。声にゆらぎが多いのが理由と考えられます。
    2. 素材にはあらかじめしっかりめのコンプをかけておくと良い結果が得られます。
    3. 補正前後の音程が大きいほど音が変わります。この音がセクシーだと私は思います。
    4. 人間には出せない音程移動がキモです。急にオクターブ移動してみましょう。装飾音的にクロマティックアプローチをしてみましょう。あらゆるクリエイティブがよりユニークな音を生み出します。
       

もちろん、NewToneは本来のピッチ補正としても能力を発揮します。このときはつまみをあまり大きく入力すると不自然になります。薄くかけるか、もしくはノートごとに自分で編集しましょう。
↑のヒントはピッチ補正の際は全く役に立ちません。ケロケロボイスは不自然を楽しむ加工ですから。
補正が上手くいかなかった場合、独特の音を発してしまいます。鼻にかかったような、プラスチック様の不自然な音です。注意しましょう。最近ではSM△Pのなk……いいえ、なんでもありません。

 

アマチュアに多いそうですが、ピッチ補正ソフトを嫌う方が少なからずあります(そういう人ほどピッチがブレブレなようです)。リスナーからすればそれは知ったこっちゃなくて、聞きづらい方が悪です。
ピッチ補正ソフトはボーカルがピッチに気を使うことなくのびのびと歌うことのできるための編集であり、より良い作品を創るための必須ツールとなっているのです。

 

ケロケロボイスをの作ることのできるプラグイン紹介

  • Pitcherタイプ
KeroVee
国産のフリープラグイン。操作はほぼPitcherと同じです。最近のアップデートによってナチュラルな補正に対応しました。ハードな音程変化をすると音が汚くなるのが玉にキズ。
 
  • NewToneタイプ
Auto-Tune
言わずと知れた王道を往くピッチ補正ソフト。DTM界のPhotoshopといってもよいかもしれません。AutoモードはPitcherのような挙動。さらに細かく編集も可能。ハードにかけたときの音のキレは抜群。しかしナチュラルな補正は若干苦手といわれています。とはいえAuto-Tuneの作り出す音はいまや世界標準であり、他のプラグインには出せない音でもあるでしょう。多少のクセはご愛嬌かもしれません。※投稿者は未使用です。
Melodyne
Auto-Tuneと双璧を成すCelemony社の次世代のピッチ補正ソフト。動作はNewToneに似ていますが、その操作性は非常に直観的で扱いやすいものです。ハードにかけたときの音は若干鈍くケロりにくい特性があります。裏を返せば、自然な補正がかけられるということ。多少の無理も通してしまえるでしょう。
しかし、Melodyneの能力はこれだけではないのです。なんとこのソフト、ポリフォニック素材、つまり和音の編集までできてしまうのです……!例えば、CM7で録音した素材をCm7に変えちゃう、なんてことまでできてしまいます!……まあ若干精度は落ちますが。素晴らしい技術には変わりないですね。
 

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