世界観・設定資料

Last-modified: 2013-06-29 (土) 04:52:45

魔法

人間の精神活動に反応する魔粒子の性質を利用した技術の総称。
強い魂と精神力により、魔粒子を任意に操ることができれば、それは『魔法』と呼ばれる。
古来より世界中に魔法(=magic,goetia,veneficium, etc...)と呼ばれるオカルト的技術は数あるが、その正体は実のところ全て、この『人間(≒魔術師)の精神活動に魔粒子が反応した結果』なのである。
魔法へのアプローチは様々なものがある。呪文を唱えたり、白檀を焚いたり、あるいはマントラや真言や呪言詩を唱えたりといったプロセスは、魔粒子の性質を確実に引き出す魔法的技術の結晶である。

白の魔術

異端教会に属する魔術師が使う、生命を育む魔粒子の力。
その性質は『創造と増強』。
人の穏やかなイメージに反応しやすく、生命力の増強や、人の傷を癒す力を持つ。
また、詠唱者のイメージによって武器や防具を作ることができる。

黒の魔術

シュバルツ・イェーガーに属する魔術師が使う、物理的な破壊を得意とする魔粒子の力。
性質は『合成と分断』。
その力によって構造物を分断、破壊したり、破壊的な衝撃波を放つ。
また、一時的な記憶の混乱を招いたり、肉体の弱体化なども可能。

赤の魔術

ウィザーズ・インクに属する魔術師が使う、世界法則を変化させる魔粒子の力。
性質は『解析と操作』。炎や氷を生み出したり、風や雷を起こすことを得意とする。
本来は魔力を持たない物にも魔力を付与をすることができ、一時的に魔力を帯びた武器を作り出せる。

魔粒子

魔粒子とは、人間の心の動きに反応する性質を持つ、エネルギー体である。
魔粒子と生命が持つ魂とは深い関わりがあると考えられているが。それは証明されてはいない。
眠り児や魔法使いは、魔粒子の性質を利用して魔法を使う。
また『落とし児』や『人造生物』の体を形作る構成体でもある。

魔粒子は『窓』と呼ばれる空間の穴を通じ、隣世から現世に流れ込んでくる。
魔粒子を浴び覚醒した者は自分の精神力を魔粒子に変えることができるようになり、魔法を操れるようになる。

白の魔粒子

性質:『創造と増強
生命を育む魔粒子。人の穏やかなイメージに反応しやすく、生命力の増強や、人の傷を癒すことを得意とする。
また、イメージによって武器や防具を作ることができる。

黒の魔粒子

性質:『合成と分断
物理的な破壊をする魔粒子。構造物を分断、破壊したり、破壊的な衝撃波を放つことを得意とする。
一時的な記憶の混乱を招いたり、肉体の弱体化なども可能である。

赤の魔粒子

性質:『解析と操作
世界法則を変化させる魔粒子。炎や氷を生み出したり、風や雷を起こすことを得意とする。
本来は魔力を持たない物へ魔力付与をすることができ、一時的に魔力を帯びた武器を作り出せる。

魔粒子の蔓延

魔粒子は魔法使いのような特別な力を持たない限り、見たり感じたりすることはできない。
しかしそれは確かにそこにあり、人知れず影響を及ぼしている。
本来は厳しい修行を積む、秘伝を体験するなど限定的な方法でのみ得られる魔法だが、2013年の東京では魔粒子の蔓延によって、それらを経由せずとも突然変異的に魔法を使える者が増えている。
魔粒子の影響を受けた者は最初に不安定な魔法の力に目覚める。
それは魔法使いとしては未熟な状態で、魔術師たちからは『眠り児』と呼ばれている。
眠り児となった者のなかで、高い適正を持ち、さらにあるきっかけを得た者が、魔法を自在に操れる『魔術師』となることができる

現実世界に現れる空間の穴、通称『窓』。
魔粒子の影響を受けたものにしか見ることができない。
人知れず現れては魔粒子を撒き散らし、やがて消える。
窓が開いた場所は新たな落とし児が生まれたり、魔粒子に落とし児が引き寄せられたりするため、危険とされる。


現世には時折、人には見えない『窓』が現れる。これは空間に開く穴のようなものである。
この窓の向こうには、隣世と現世をつなぐ道がある。窓は突如前ぶれなく現世に現れ、一定量の魔粒子を撒き散らすと、消える。

異界

魔粒子濃度が高い場所は、『異界』あるいは『異界化した場所』などと呼ばれる。
それは現世と隣世が交差する場所。通常の理が通じない異空間である。
『窓』が現れた場所の近辺や、落とし児のいる場所は、魔粒子濃度が濃くなり、しばしば異界と化す。
異界の中では、落とし児は活性化する。また異界に充満している魔粒子は、普通の人間の認識を狂わせる。
そのため異界の外にいる普通の人間には、異界の中で異常なことが起きていても、それをほとんど知覚できない。
異界というのは、中に入れば何が起きるかわからず、また外にいる者には中で何が起きているのか知覚出来ない、極めて危険な空間。いわば街の中に突如として出現するダンジョンである。

異界化

この世界とは別の世界へとつながる、境界線上にある空間をもたらす現象。
普通の人間には認識することのできない、邪悪な魔法的結界世界。
異界化した場所では風景がゆがんで見え、落とし児の力が強化される。
落とし児が現れる場所、窓が開いた場所の近くは異界化しやすいという。
異界化の範囲は様々で、わずか数メートルの空間から数千メートルにも渡る巨大な異界化も確認されている。
空間に影響を与えている存在(落とし児や窓など)が去る、または無力化されると異界化現象も消滅し、元の景色に戻る。
異界化した世界は現実世界とは別の空間だが、建物などが壊れると現実にも影響を与えることがある。

眠り児

人間が一定量以上の魔粒子を浴びると、『眠り児』と呼ばれる状態になる。
眠り児となった人間は、『窓』や後述する『落とし児』が見えるようになり、常人よりも生命力や身体的能力が高まったり、超能力、霊的な力を使えるようになる。ただ、魔法使いに比べればその力は不安定であり、多くの場合は相手にもならない。
眠り児が『覚醒』に至るには、何にも負けない凄まじい感情、意志が必要である。
絶望を目の当たりにしても自分を見失わない、そういった強烈な体験を経ることで、魔法使いになるのである。

現実となった悪夢

眠り児となった者がすべて魔術師として覚醒できるわけではない。
その不安定で強烈な力に振り回され、暴走した眠り児は覚醒に至らず、悪夢のような怪物を生み出してしまう。この奇妙な怪物は『落とし児』と呼ばれ、人々を襲い、破壊的な行動をとる。
魔術師たちが目の当たりにする多くの事件はこの落とし児に関係している

落とし児

魔術師たちの前に敵として現れる怪物。眠り児が産み落とした怪物でその姿は異形そのもの。
普通の人間は姿を見ることすらできず、魔術の才能を持たない者からの武器や兵器による攻撃に強い耐性があるため、魔術師以外による対処は難しいとされる。
眠り児の魔力によって形成されているため、眠り児を何らかの形で救うことで弱体化、うまくいけば消滅させることもできる。
ただし、そうした眠り児は錯乱していることが多く、より大きな危険を伴う可能性がある。
一度落とし児を生んだ眠り児は二度と落とし児を生まなくなるため無力化されるが、魔術師への覚醒も不可能になると言われている。
現在の東京では落とし児が様々な悲劇の元凶となっている。


魔法使いとしての適正を持たない眠り児が能力の暴走を起こした時に生まれるのが、『落とし児(おとしご)』である。
落とし児とは心が生み出す、一種のモンスター。悪しき部分・ネガティブなイメージを具現化した、制御不能の怪物である。
作中の世界には、東京を中心に魔粒子が溢れているため、あちこちで落とし児が生まれている。

落とし児の姿は千差万別。それを生み出した人間の心を何らかの形で反映した、様々な形状を持つ。
無数の人間がぐちゃぐちゃに合体したようなグロテスクな姿や、鬼や都市伝説に出てくるような不気味なレインコートの男、車や機械の怪物など、その姿は様々である。

落とし児の体は100%魔粒子で出来ており、また通常の武器や兵器による破壊は困難を極める。
落とし児には魔法による攻撃が有効である。
落とし児は体のどこかに、多面体の『核』を持っており。それを破壊すれば倒せる。

なお落とし児の強さは、生み出した眠り児の心理的状態に左右される。
眠り児の感情が和らげば、落とし児を弱体化させることも可能である。
故に強すぎる落とし児を倒したい時は、その親を探し、感情を解きほぐすことで、弱体化させる事が可能。
だが落とし児もそれを避けるため、しばしば己の親を殺そうとする。

なお一般的な落とし児の形状には、次のようなものがある。
・正体不明系:スタイリッシュだがどこか不気味なフォルムの怪物
・無機物系:車や時計など、実際に存在する器物が怪物化したもの
・不定形系:粘液状、あるいはガス状の、決まった形を持たない怪物
・クローン系:落とし児を生んだ人物自身のクローンや、あるいは他の誰かそっくりの生物

これらはそれぞれの形状に伴い、個別の能力を持つ。


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