Windows98(SE含む)を導入する場合
諸々の事情を考慮した場合、一番ベストな選択肢かと思います。
アップグレード版の方が数が出回っているようなので
どうしても入手できない場合は、95を入れた後に98にアップグレードするのも手です。
この記事の一部内容は95の記事と重複。
下準備
Windows98のインストールCDとVPC2007SP1が必要です。
Windows98のCDの入手は以下のような方法があります。
ライセンス的に問題ないのはこことかここみたいな販売業者からの購入です。
一応、オークション等の個人売買でも入手できますが、
- オークションだと現物を確認出来ないので、違法モノをつかむ可能性がある
- 現物に問題なくてもライセンス違反(OEM品/プロダクトキーが既に使われている)の可能性がある
ので、各自で問題ないと確認できた物を入手して下さい。万が一何かあっても責任取れませんので。
Microsoft Virtual PC 2007 SP1
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=24439
また起動ディスクがない場合はこのサイトから入手します。
http://www.allbootdisks.com/
左の「Download Boot Disks」から「Diskette Images」を選択。
「Windows98.img」「Windows98_SE.img」のどっちでも良いです。
尚、98SEはブータブルCDの場合があります。そのような場合は起動ディスクは必要ありません。
ブータブルCDかどうか確かめる方法は後述
VPC2007SP1のセットアップ
Microsoftのサイトからダウンロードしたファイルをインストールします。
普通のソフトを入れるのと同じ要領で。
バーチャルマシンの作成
VPCを起動したら、使用したいOSの選択やVM上のRAM構成、仮想HDDの作成をします。
「Windows98」を選択。RAMは特に弄る必要はないです。
HDDも同じく初期設定で問題ないです。デフォルトだと16GBになってますが
いきなり16GB確保されるわけではなく、コピーしたファイルの容量分しかHDDを占有しないので。
設定が終わったらメニューに新しいバーチャルマシン(以下、VMと表記)が
追加されていると思います。ので、それを起動。
インストールするための下準備として仮想ハードディスク(以下、VHD)のフォーマット等をします。
起動ディスク/CDで起動する
インストールする為の起動プログラムが必要なのでそれをVMにセットします。
起動ディスクを使う場合
まず、VMのフロッピードライブに起動ディスクを入れます。
- 起動ディスクがある場合は、「物理ドライブA:の制御」
- ディスクイメージがある場合は「フロッピーディスクイメージのキャプチャ」を選択。
allbootdisks.comからダウンロードしていた場合は、ここでそのファイルを選択します。
ここで一旦リセットします。(メニュー左上の操作→リセット)
ブータブルCDの場合 (判別方法)
ブータブルCDの場合、起動ディスクの内容がCD内に入っているため
CDを入れて再起動(メニュー左上の操作→リセット)してみてください。
CDをVMにセットする方法は以下の通りです。
- Windows98のCDをドライブに挿入してメニューのCD→「物理ドライブの使用」
- ISOイメージからVMに読み込む場合はメニューのCD→「ISOイメージのキャプチャ」
再起動してメニューが立ち上がった場合、それはブータブルCDです。起動ディスクはいりません。
CDドライブのドライブレターを調べる
少し後の話になりますが、起動ディスク(CD)で起動してキーボードの種類を決定した後
Drive E: = Driver MSCD001 unit 0
等と表示されているのでそこでCDドライブのアルファベットが何になるか調べます。
(日本語の場合も似たような文章)
この場合はEになります。後でこの情報が必要になりますので控えておいてください。
(手順としては後で説明するサイトの中のa-7とa-8の間あたり)
バーチャルマシンにインストール
※以下、allbootdisks.comからダウンロードしたWin98の起動ディスクを入れたと仮定して書きます。
日本語版の起動メニューを使った場合もやってる事は変わらないので適時置き換えて読んでください。
基本的には下記のサイトで説明している手順と大差ないです。
Virtual PC 2004 上に Windows 98 をインストールする方法
http://support.microsoft.com/kb/895873/ja
起動ディスクが英語版の場合、各メッセージが英語になっています。
内容は一緒です。上記のサイトと照らし合わせて読んでください。
a. FDISK (ハードディスク セットアップ プログラム) を利用してパーティションを作成する
a-8までの「FDISK と入力し、Enter キーを押します。」までは一緒です。
a-7とa-8あたりの間で上記のCDドライブレターが表示されるので控えておきましょう。
英語版のディスクイメージの場合、2枚目は必要ないので要求されません。
(ブータブルCDだった場合も同様)
後は全てデフォルトの物をOKでそのまま進みます。
Escを押せば終了みたいな画面までいけば終了です。(サイトのa-13に該当)
a-14にかかれているディスクのイジェクトはやる必要はありません
b. FORMAT コマンドを利用してパーティションを初期化する
サイトに書かれている事と一緒です。
CDROMをサポートするブートメニューを選んで
FORMAT C:
と入力します。英語版起動ディスクを入れている場合、
キー配置が違うのでそのまま「:」(コロンキー)を押しても出力されません。
Shiftキーを押しながら『;』(セミコロンキー)を押してください。
これでVMのHDDがフォーマットされて使えるようになりました。
c.Windows98のインストール
http://support.microsoft.com/kb/895873/ja の
「c.Windows98のインストール」以下と一緒です。
c-2の「CDドライブに移動し」は
E: (CDドライブがEだった場合)
と入力します。
尚、英語版起動ディスクを入れている場合、
キー配置が違うのでそのまま「:」(コロンキー)を押しても出力されません。
Shiftキーを押しながら『;』(セミコロンキー)を押してください。
後は、基本的に指示に従って入力するだけなので、いくつかの注意点だけ。
- キーボードの種類を聞かれたときは左上の「半角/全角」キーを押してください。
- ブータブルCDの場合、セットアップ途中で再起動するするとまた起動メニューが立ち上がってしまう場合があります。
その場合、一旦解放してから再起動して下さい。セットアップが続行されます。
ファイルのコピーなどで、またCDを要求されたら再度VMにセットします。(再起動時にはまた解放する)
画面外にマウスカーソルを出すには「右Altキーを押しながら」マウスを動かします。
これで大体完了するはずです。CDを解放しましょう。
d.諸々のセッティング
d-1.バーチャルマシン追加機能のインストール
Windows98が起動したら左上のメニューから「追加機能をインストールする」を選択しましょう。
VM内にCDがセットされて内容が自動で起動すると思いますが、しない場合はマイコンピュータ内からCDを起動します。
指示に従って追加機能をインストールします。これでカーソルの移動等がかなり便利になるはずです。
PCとVM間でファイルのコピーもD&Dで簡単に出来るようになります。
d-2.ディスプレイドライバを変更する
どうもデフォルトのドライバだと、無人島物語Xの画像表示が乱れるようなのでドライバを変更します。
デスクトップで右クリックしてディスプレイの詳細タブを開きます。右下に「詳細プロパティ」があるのでそこを選択
「アダプタ」を変更します。「Diamond Stealth SE PCI」を選択して更新します。
再起動後には無人島物語Xの画面表示は直っています。
e.無人島物語のインストールと他色々
e-1.無人島物語X
普通にインストールしてプレイできます。前述の問題あるのでディスプレイドライバは変えておきましょう。
256色限定でしか動かないのでそこは注意。
e-2.無人島物語4
普通にインストールしてプレイできます。
Windows98にはDirectXが入っているので無人島物語4のCDに付属のDirectX5を入れる必要はありません。
また、諸々の不具合あるのでこのページにある公式のパッチも入れます。
二重起動やらCDドライブの問題が出るようなら緊急手段として非常用のパッチも当てる。
尚、画面の色をフルカラー以上にしないとOP途中で止まります。この点Xとは逆なので注意。
Xと同じVMには入れない方がいいかもしれません。
Windows95ではプレイ中頻繁に落ちるのですが、Windows98は特に問題ありません。
DirectXのバージョンが原因なのか、OS固有の問題なのかは不明です。(実験環境は98SE)
e-3.無人島物語R
インストールから動作まで問題ありません。当然ながらHELPの文字化けもなし。
ただし、ゲームが想定している音源とVMの音源が合っていない(?)為
MIDI(特にドラム)が不快レベルでやかましいです。
MIDIのボリュームを絞るか、MIDIその物を差し替えた方が良いかもしれません。