各国戦略の指南

Last-modified: 2009-09-06 (日) 22:40:15

各国戦略の指南

ヨーロッパ

イギリス

UK_kokki.jpg大英帝国の基幹は、海上交易とその海軍力にあります。ヨーロッパ大陸に覇を唱えるほどの陸軍力はないものの、
王立海軍は大洋を支配しており、アジアやアメリカに植民地を建設することは容易です。
とはいえ、潜在的なライバル国や敵国はそこかしこに存在しており、故に他勢力との戦略的な同盟が不可欠となるでしょう。
イギリスには国王が立ってはいますが、王権の強さは他のヨーロッパ諸国に比べて小さいものです。
  • 序盤戦略
    初期のイギリスは海軍が優れ、陸軍に乏しい状態です。
    なのでまずは大国と交戦することを避け、交易地を確保することを優先しましょう。
    インドに一番乗り出来るのであれば、多少の先行投資をしてでもインドに向かって下さい。
    インドを占領すれば莫大な収入が貴方の手元に降り注ぎます。
    本国地域は敵と陸で接してないので安全に都市を成長させられます。
    インドが無理であれば、アメリカに進出しましょう。
    既に幾つかある領土を足場に、領土を拡大します。
    スペインやフランスと権益がぶつかるので注意しましょう。
  • 中盤戦略
    一度交易事業が波に乗ると海軍国家であるイギリスの独壇場です。
    莫大な収入を背景に、大国へも宣戦布告し物量で制圧しましょう。

詳細グランドキャンペーン/イギリス

フランス

France_kokki.jpgフランス王国はいくつかの海外植民地を保持している、ヨーロッパの有力な勢力です。
その王国は絶対専制君主のもと、強力な軍が組織化されています。
しかしながら、フランスはハプスブルグ家のスペインやオーストリアなど、敵になりそうな勢力に囲まれています。
アメリカとインドにおける戦いでは、イギリスがフランス最大のライバルとなるでしょう。
ただし、確かに外交政策は重要ですが、その間も国内問題を考慮に入れなければなりません。

いつまでも絶対専制君主の鉄の権力のもとにいるべきなのか。フランス人は決断することになるでしょう・・・。
  • 序盤戦略
    まず早急に貿易船を作成し、空いている交易地に向かわせて下さい。
    フランスはいきなり周囲を敵に囲まれているので海外植民地をのんびり経営出来る楽しみはありません。
    交易地をさっさと確保したら技術は陸軍と産業を重点開発し、とにかく隣国からの陸路を通じた侵攻に備えてください。
    海軍はこの際、投資は後回しでもいいでしょう。
    学校を多数建設し、常に技術的に優位な立場を保って陸軍強国を目指せばヨーロッパ覇権は目前です。
  • 中盤戦略
    大陸での立場が安定したら海外進出しましょう。
    いきなり本国攻めもいいですが、海外植民地の覇権争いに参加し、交易収入を増やす戦略が長期的には得です。
    その場合、フランスは海軍が弱いので予め大量の陸軍を海外に輸送してから宣戦布告を行いましょう。

スペイン

Spain_kokki.jpgスペインは、長年に渡って、ヨーロッパの有力な大国でした。
アメリカでスペインが征服した土地は、スペインを豊かに、そして強くしました。
しかし、それらの業績は遠い過去のことになろうとしています。
新しい取引市場は他のヨーロッパ諸国によって開かれており、そして、ヨーロッパ大陸でフランスは絶えず強くなり続けています。
さらに憂慮すべき点には、スペインの王には相続者がいません。そして、内戦によって終わると思われたハプスブルク家は、案外すぐに終わってしまうかもしれません。

しかしこの国には、まだ多くの可能性があります。
そして、有力なリーダーだけは、再びスペインをヨーロッパのトップに返り咲かせることができるでしょう。
  • 序盤戦略
    スペインの初期戦略は非常に悩ましいです。
    北アフリカに進出すればかなり収益が得られますが、北部のフランスを放置するとどんどん力をつけて厄介な国になります。
    かといって全面戦争するには財政が非常に悩ましいところです。
    海軍でフランスの交易路を塞いで収益を絶ち、既に進出している新大陸や北アフリカに侵攻することでより大きな交易を手に入れられます。
    また既に保有している所は無視していきなりインドに攻め込むのも一つの手です。
  • 中盤戦略
    フランスを押さえ込むか、海上封鎖が出来ればひとまず安泰です。
    フランスを潰しにかかるほど国力を向けるとその間に海上交易を失うのでバランスが大事です。
    他周辺国もフランスに攻め込む事が多いのでそれを利用しましょう。

プロイセン

Prussia_kokki.jpgプロイセンは比較的新しい王国で、ヨーロッパの政治においてはまだ未熟です。
この小国は、少しの植民地も保持しておらず、かつ強力な隣国に囲まれています。
しかし、プロイセンは、強く、組織化された軍を配置し、おそらく中央ヨーロッパで広大な土地を所持する大国に変わることができるでしょう。
その時までは、多くの敵に立ち向かわなければなりません。
強国である隣国オーストリアは、神聖ローマ帝国に対する優位を模索しており、プロイセンのライバルと言えます。
そして東部では、ポーランドの軍隊が、プロイセンの国境に危険と言えるほど近づいているのです。
  • 序盤戦略
    強国のイメージのあるプロイセンですが、この時代はまだまだヨーロッパの2流国と言った感じです。
    開始直後は州が2つしかなく、それぞれ飛び地になっており海軍も全くいません。
    その上、ポーランド・リトアニアとオーストリアという2つの強国に囲まれてしまっています。
    もたもた内政をしていると2強国に国力で遅れを取ってしまうので、早期に積極的な展開を図る必要があります。
    幸いにも初期陸軍は国力の割りに強い上、プラグ式銃剣が最初から採用済みですので、この陸軍をうまく使い悲願のドイツ統一を目指しましょう。
    周囲のドイツ領邦国家は単独では弱小ですが、大抵周囲の大国と同盟を結んでいるため宣戦布告の際は外交関係に十分注意を払いつつ侵攻するべきです。
    場合によってはロシアと同盟を結び、先にポーランド・リトアニアと雌雄を決してしまうのも良いでしょう。その場合は飛び地問題も解消されます。
    同時に財務改善のために貿易船での貿易も積極的に狙って行きたいですが、スウェーデンの動きには要注意。貧弱な海軍では勝ち目はありませんし、益もありません。
  • 中盤戦略
    オーストリアとの決着を着け悲願の大ドイツ統一がなし遂げられれば、豊富な国力と優れた技術、統一戦争で鍛えられた精鋭軍を持つプロイセンに陸戦で勝てる相手はいないでしょう。
    余裕が出てきたら交易路の安全のために海軍の拡充も図っていきたいですが、海外植民地をめぐってイギリスと張り合うのは得策とは言えません。
    次なる目標は宿敵フランス?はたまた果てしなく広がる広大なロシアの大地?
    いずれにしてもプロイセンは遠い植民地ではなく母なるヨーロッパの大地にこそ繁栄の源を求めるべきです。Gott mit uns!

オーストリア

Austria_kokki.jpgオーストリアは中央ヨーロッパにおいて、オスマン帝国やその属国に対して、ヨーロッパの主要な要塞を配置しています。
何世紀もの間、この2国はお互いに戦い合いました。そして、オーストリアの軍隊は強くなり、組織化しました。
ヨーロッパの東部と南部は、領土拡張に多くの可能性を秘めています。
さらには、オーストリアは神聖ローマ帝国とドイツの土地に対する覇権を保ち、それを保護することもできます。
しかし、オスマン帝国は弱まっているとはいえ、まだ力のある敵国です。そしてロシアは、ヨーロッパに対してさらなる領土拡張を狙っているのです。

オーストリアの統治者は、領土を拡張しつつ、重要な同盟を結ぶために、適切なバランス関係を模索しなければなりません。
  • 序盤戦略
    まずいきなりインドに遠征することをお勧めします。
    非常に厳しい状況ですが、インドになんとか乗り込めば後はもう独壇場。
    交易品と多数の人口からの税収で笑えるぐらい財政が豊かになります。
    財政が豊かになれば後は縦横無尽に陸軍を派遣出来るので怖い物無しです。
    インド遠征が失敗したら、鉱山所有地や人口が大きい都市を重点的に攻めることで財政を確保します。
    基本的にあまり突出しないように守勢で攻めながらじわじわ領土拡大して行く方策が良いでしょう。
    急激な領土拡大は運営に困難をもたらします。
    大陸は土地が多数あるので学校建設には困らないと思います。
    なのでちゃんと工業系の施設も建設して収益確保を忘れないで下さい。
    異宗教の都市を占領した場合は幸福度に注意です。

ロシア

Russia_kokki.jpgロシアは、多くの可能性を秘めた巨大な国です。
しかしまた、大きな問題も抱えています。

この国の時代はまだ中世で、軍は他のヨーロッパ諸国のそれに比べてまだ1歩及びません。
しかし、多くの改革は実施されており、そして、軍においては安定した割合で改善されています。
結局、例えそれらの軍が、西にある強国スウェーデン王国との戦いに費やされるとしても、ロシアはさらに、ヨーロッパに領土を拡張するのに十分な力があるかもしれません。
  • 序盤戦略
    AIはなぜか港をドンドン破壊してしまうのですが、プレイヤーの場合はしっかりと残しましょう。
    一番北のどんずまりの所に首都があって交易品が届きにくいと言う難点があります。
    でもそれでも海上交易は魅力的なので交易港はしっかり持っておきましょう。
    陸軍はほぼ南下するだけですが、強力な国々が数多くひしめいているので、学校をたくさん建設することを忘れずに。

スウェーデン

Sweden_kokki.jpgスウェーデン王国は北欧にあり、バルト海を臨んでいます。
三十年戦争の結果、この国は豊かで強くなりました。
しかし、巨大なロシア帝国は間近にあり、切迫しているとも言える比率で繁栄し続けています。
さらにまた、隣国ポーランドは、スウェーデンに対して過去の損失に対する復讐をしたがっています。

ですが、この国にはまだ多くの可能性があります。
しかしまた、北にある強力なスウェーデンの覇権の前に、しばしば向き合わなければならない隣人は、潜在的な危険に常に晒されることになります。
  • 序盤戦略
    天然の要害、それなりに整った海軍。何とか守れるだけの陸軍。
    そんな中途半端な状況のスウェーデンを助けるのは貴方です。
    中途半端と言えども、頑張れば十分大国となれる可能性があります。
    まず何と言っても財政を改善し増幅しなければ話になりません。
    海軍を全廃し陸軍に全部を割り当てるか、あるいは交易船を多数配備して早期に交易地を確保しましょう。
    交易路にあるイギリス、フランス、スペインとの友好関係に注意して下さい。
    特にイギリスと喧嘩すると交易路はほぼ活動が停止します。
    財政収支の改善が難しければ外交を駆使して何とか大国から同盟を引き出し陸軍で周辺国をフルボッコにしましょう。
    陸軍重視で行く場合、海軍は財政負担の元なので勇気を持って全廃して下さい。
    それぐらいのことをしなければ財政逼迫で国家がガラガラに崩れます。
  • 中盤戦略
    とりあえずドイツ方面に行けば豊かな土地がたくさんあります。
    ただもちろん周辺国がうじゃうじゃいるので、海軍を整備したらいきなりイギリス本国に攻め込んだり、とりあえずロシアを平定して北を安定させるのも一つの手です。
    大変な遠征になりますが、インドに遠征するのも一つの手です。
    インドを手に入れればどんな小国でも大国になれる可能性があります。
    スペインやフランスと戦争するついでに南北アメリカ大陸のスペイン領やフランス領をばんばん奪いましょう。
    ただその場合、イギリスと交戦すると海上交通と海上交易が非常に厳しくなるのでイギリスとは友好関係を保つか、あるいはさっさと潰しましょう。

ユナイテッド・プロヴィンス(オランダ)

United_Provinces_kokki.jpgオランダは、長い間、独立してはいませんでした。
しかしこの国は、既にヨーロッパの主要国とも言える地位を獲得しました。
オランダの貿易船は、既知の世界の至る所で見つけることができます。そして、オランダ海軍はその強さでも知られています。

しかし、スペインは自分たちの貿易地域の損失に不満であり、オランダに損害を与えるあらゆる手段を使います。
領土拡張を望むフランスは、同様に、プロテスタントの国の為に問題になるかもしれません。

成功を収めたいオランダのリーダーは、海外へのバランスの良い拡張主義を維持しつつ、ホームとも言えるオランダの都市を防衛して下さい。
  • 序盤戦略
    オランダの強みは、なんといっても交易のしやすさです。初めから貿易港が4つあり、東インドには交易船が3艘あります。
    さらに、交易拠点へのアクセスも比較的近いので、うまくいけば、交易拠点を7,8割占有することも可能です。
    ヨーロッパ本土には領地は1つしかないので、初期は、防衛と外交に注意をはらいましょう。
    交易で莫大な資金が作れたなら、技術を買い、軍隊をそろえればもう敵はいないでしょう。
    アメリカ・インドにも初めから領地があるので、思うままに領地を拡張することができるでしょう。

ポーランド・リトアニア

Poland_kokki.jpgポーランド・リトアニア王国は、ヨーロッパ主要大国の間に位置しています。
隣国が少しでも弱みを見せれば、北のスウェーデンと東のロシアは、常に領土拡張を狙ってくるでしょう。
しかし、ポーランドには、それら敵国の問題があるのと同じくらい、多くの可能性を秘めています。
フランスのような、他のヨーロッパ諸国とは対照的に、ポーランドは専制君主によって統治されていません。
そして、人々は、国の行動に是非を唱えることが出来ます。
これが国のトラブルの理由である間、逆にそれは国の力の源でもあり続けるのです。

アジア

オスマン帝国

Ottoman_kokki.jpgオスマン帝国は、既に何世紀もの間存在し続けてきました。
しかし18世紀には、その最盛期が過ぎてしまいました。

オスマン帝国とその軍は、もはやヨーロッパにおける力関係に於いて、期待することはできません。
しかし、帝国はまだ多くの可能性を秘めています。
そのためには、中東とその上のアナトリアの向こう側、北アフリカからバルカン半島にかけて侵攻するのです。
しかし東では、ペルシャ人がオスマン帝国の国境で待ち構えています。
そしてオーストリアは、バルカン半島において有力な力を持っています。

オスマン帝国の指導者は、遅かれ早かれこれらの脅威に直面しなければなりません。

マラータ

Maratha_kokki.jpgマラータ王国は、巨大なインドの大部分を支配しています。
その軍は強力で、しかも効率的に運用できます。
しかし、マラータ王国はインドの北部にある、まだ強国と言えるムガル帝国に接しています。
さらにまた、ヨーロッパの拡張主義的な国々は、半島における塁頭橋を既に得ています。
彼らは今のところ貿易を望むだけかもしれませんが、すぐに、新しい植民地を得る為に、軍隊を使って、こちらに焦点を定めるかもしれません。
従って、彼らに油断したところを突かれたくなければ、マラータはそれに備えなければなりません。

アメリカ

アメリカ合衆国

US_kokki.jpg現代では唯一の超大国として世界に君臨するアメリカですが、18世紀当時では一小国でしかありませんでした。
軍は民兵が主体で海軍は無いに等しく、経済は貧弱。とても強国とは呼べません。
イギリスとの戦争に勝利し、独立を果たした新生国家アメリカには無限の可能性がありますが、
その国土はいまだ大部分が未開であり、独立戦争は終わったものの、
ネイティブアメリカンとの戦いが終わる気配はなく、またヨーロッパ諸国はアメリカへの執着を捨てていません。

このように様々な苦難が待ち受けるアメリカですが、国民は非常に楽観的です。
国民は民主主義こそが最大の幸福であり、正しい選択であると信じています。

自由の精神の下独立を果たしたアメリカ。
この国を大国へと導くのはあなたです。

アメリカ合衆国の戦略