概要
2013年にアメリカのルースター・ティース・プロダクション/Rooster Teeth Productionsから制作されたWEBアニメシリーズ『RWBY』をリスペクト/オマージュした二次創作。
プロローグ
塵から生まれた存在である人類が、その手で築き上げた楽園、それが『レムナシア』である。
レムナシアの広大な大地には、生命の息吹が満ち溢れていた。
輝く太陽が降り注ぎ、豊かな緑がどこまでも広がる。
人々は、自らが創り出した文化と技術を謳歌し、平和な日々を享受していた。
都市は活気に満ち、子供達の笑い声が響き渡る。
「この世界は、僕らの故郷だ。塵から生まれたなんて、今では信じられないくらい、美しい…」
人類は、大いなる創造主の意思を受け継ぎ、知識と繁栄の道を歩んでいた。
しかし、その平穏は長くは続かなかった。
レムナシアが誕生して間もなく、グリムと呼ばれる異形の存在が出現したのである。
突如として空が裂け、漆黒の影が大地を覆い尽くした。
不気味な咆哮が響き渡り、人々の心に深い恐怖を植え付ける。
グリムは、そのおぞましい姿と圧倒的な力で、瞬く間に世界を荒らし始めた。
彼らの出現は、まるで悪夢が現実になったかのようであった。
グリムは、無慈悲に人類とその創造物を破壊し尽くした。
かつて栄華を誇った都市は炎に包まれ、繁栄の象徴であった建造物は瓦礫と化す。
人々の悲鳴が響き渡り、希望の光は失われつつあった。
かつては平和であったレムナシアは、瞬く間に地獄へと変貌し、人類は滅亡の危機へと追いやられてしまう。
「ああ、なんて事だ…! 僕らは、このまま消え去る運命なのか?」
絶望が、人々の心を深く蝕んでいった。
しかし、人類は、元来持っているその強さと賢さを決して失わなかった。
彼らは、決して諦める事なく、生き残るための術を模索し続けたのである。
廃墟と化した研究施設で、一筋の光が差し込む。
生き残った賢者達が、必死に抗う術を探していた。
彼らは、大地に深く眠る未知のエネルギー、ダストを発見した。
それは、色とりどりの輝きを放つ結晶であり、自然界に存在する元素の力を凝縮したものであった。
「見つけたぞ…! これが、我々を救う希望の光だ! この輝きこそが、グリムを退ける力となる!」
ダストの力を手にした人類は、グリムに対する反撃を開始した。
かつては怯えていた人々が、勇気を振り絞り立ち向かう。
ダストを装填した武器が、暗闇を切り裂き、グリムの群れを打ち砕いた。
激しい戦いの末、人類はダストの圧倒的な力によってグリムを退ける事に成功した。
グリムの猛攻は止み、世界には再び静寂が訪れたのである。
破壊された都市は再建され、新たな生命が芽生える。
人々は笑顔を取り戻し、未来への希望を胸に抱く。
ダストの恩恵を受け、レムナシアは新たな時代へと歩みを進めていた。
ついに訪れた平和な時間を、人類は心ゆくまで謳歌していた。
しかし、過去の悲劇を忘れる事はなかった。
「この平和は、僕らが勝ち取ったものだ。二度と、失わせはしない。」
「だが、油断は禁物だ。グリムは、いつまた現れるか分からない。我々は、常に備えなければならない。この平和は、我々の努力の結晶であり、守り続ける義務があるのだ。」
「そうだよ、でも、僕らにはダストがある! きっと、どんな困難も乗り越えられるさ! 今度こそ、もっと強いレムナシアを築こう!」
人類は、過去の悲劇を胸に刻みつつも、より強く、より賢く、そして何よりも希望に満ちた未来を築き上げていくのであった。
レムナシアの物語は、塵から生まれ、試練を乗り越え、そして未来へと続く、終わりのない叙事詩なのである。
物語
ある晴れた午後、アーケディル王国の城下町は活気に満ち溢れていた。
石畳の道を行き交う人々、軒を連ねる店々からは賑やかな声が響く。
その一角にある古びた「ダストショップ」と呼ばれる武器・道具店で、二人の少女が熱心に一冊の武器マガジンを読み耽っていた。
店の中は、錆びた剣や古びた盾、埃を被った魔導具などが所狭しと並べられ、独特の金属と革の匂いが漂っている。
一人は、幼い頃からグリムハンターに強い憧れを抱き、いつか自分も人々を守る英雄になる事を夢見る少女、アメジスト・バードである。
彼女はマガジンに掲載された伝説のハンター達の武勇伝や、最新の討伐報告に目を輝かせ、時に興奮した面持ちで隣の友人に語りかける。
『見て、シルクロード!この「魔剣グラム」の特集!いつか私もこんな武器を使いこなして、レムナシアを脅かすグリムを討伐するんだ!』
アメジストの声には、未来への希望と、揺るぎない決意が満ちていた。
もう一人は、そんなアメジストの幼馴染であり、常に冷静沈着で現実的な視点を持つ少女、シルクロード・グリフォンである。
彼女はアメジストの熱意を微笑ましく見守りつつも、時にその無謀さを心配し、現実的な助言を与える。
「アメジスト、気持ちは分かるけど、まずは基礎訓練をしっかり積む事が先決よ。それに、グラムは伝説の武器で、そう簡単に見つかるものじゃないわ。まずは、目の前の課題から一つずつクリアしていきましょう。」
シルクロードの言葉には、アメジストへの深い信頼と、彼女を支えようとする優しさが込められていた。
マガジンには、最新の武器情報やハンターの活動報告、そしてグリムと呼ばれる魔物に関する詳細な解説が載せられていた。
二人は来るべき冒険の日々を夢見ながら、ページをめくる時間を楽しんでいた。
その時、店の外から突如として轟音が響き渡った。
城下町の賑やかさは一瞬にして凍りつき、人々の間に混乱と恐怖が広がる。
窓の外に目をやると、そこには彼らがこれまで見た事のない異形の存在が立っていた。
それは、レムナシアに蔓延るグリムとは全く異なる、おぞましい姿の魔物「悪魔」であった。
その悪魔は、漆黒の鱗に覆われた巨体を持ち、鋭い爪と牙、そして背からは禍々しい翼が生えていた。
その眼は血のように赤く光り、周囲に不吉な瘴気を撒き散らしている。
悪魔の出現はあまりにも突然で、人々は悲鳴を上げ、我先にと逃げ惑い始めた。
「な、何あれ…!グリムじゃない…!この瘴気…まるで別次元の存在よ…!」
シルクロードの声には、明らかな動揺と警戒が混じっていた。
アメジストもまた、その異様な存在感に一瞬息を呑んだが、すぐにハンターとしての使命感が彼女を突き動かした。
『みんなが危ない!シルクロード、行くよ!私達が、止めなきゃ!』
アメジストは店主から手渡された、まだ柄も新しい練習用の木剣を握りしめ、店の外へと飛び出した。
二人は店を飛び出し、悪魔の前に立ちはだかった。
アメジストは練習用の木剣を構え、その瞳には強い光が宿る。
シルクロードは素早く魔導書を開き、小さな魔法陣を展開する。
アメジストは果敢に悪魔へと斬りかかった。
彼女の動きはまだ未熟であったが、その一撃一撃にはレムナシアの平和を守るという強い意志が込められていた。
シルクロードはアメジストの動きを援護するように、悪魔の足元に土の壁を出現させ、その動きを阻害する。
土の壁は悪魔の巨体には一時的な足止めにしかならないが、その間にアメジストは次の一撃を繰り出す隙を得た。
悪魔は二人の少女の抵抗を嘲笑うかのように、低く唸り声を上げた。
その声は地面を震わせ、周囲の建物の窓ガラスを揺らす。
「ガハハハ!小娘どもが、我の邪魔をするか!貴様らなど、塵にも等しいわ!この程度の力で、我を止められるとでも思ったか?」
悪魔は巨大な腕を振り回し、周囲の建物を破壊しながら二人に襲いかかる。
アメジストは素早い身のこなしで攻撃をかわし、シルクロードは防御魔法でアメジストを庇った。
彼女の魔法障壁は、悪魔の猛攻をギリギリで食い止めていた。
しかし、悪魔は狡猾であった。
二人の注意が自身に向けられている隙を突き、悪魔は突如として方向転換し、一直線にアーケディル城へと向かい始めた。
城門は既に破壊され、城内からは悲鳴が聞こえる。
「まさか…城へ!?王女様が危ないわ!」
シルクロードは顔色を変え、焦燥感を露わにした。
アメジストもまた、悪魔の真の狙いに気づき、激しい焦燥感を募らせる。
『待って!城には…アーケディル王女様が!何としても、阻止しなきゃ!』
悪魔は城の奥へと侵入し、数分後、城の最上階、王族の居室がある塔から一人の少女を抱えて姿を現した。
それは、アーケディル王国の象徴であり、人々に深く愛されているアーケディル王女であった。
王女は意識を失っており、悪魔の腕の中でぐったりとしている。
その白いドレスは、悪魔の瘴気によって黒く染まり始めていた。
悪魔は高らかに笑い、その声は城下町全体に響き渡った。
その笑い声には、底知れぬ悪意と、計画の成功に対する確信が込められていた。
「このレムナシアの象徴たる王女の命をもって、我らの世界、魔界への門を完全に開く!貴様らには、何も出来ぬ!我らの王が、この世界を支配するのだ!」
悪魔は王女を生贄として、強大な魔力を放ち始めた。
その魔力は空間を歪ませ、巨大な漆黒の渦を形成していく。
それは、レムナシアとは異なる世界、魔界へと繋がる門が、今まさに開かれようとしている証であった。空間の裂け目からは、異界の冷たい風が吹き荒れ、町中の灯りを揺らした。
かつて英雄アルマン・ペレスによって倒されたグリムキングの復活とは異なる、新たな脅威がレムナシアに迫っていた。
悪魔の目的は、グリムキングの復活ではなく、王女の生贄によって魔界とレムナシアの間に強固な通路を築き、魔族の本格的な侵攻を可能にする事であった。
アメジストは、王女が危険に晒されている事に激しい怒りを覚えた。
彼女の心には、グリムハンターとしての使命感と、大切な人々を守りたいという純粋な願いが燃え上がっていた。
『王女様を離しなさい!絶対に許さない!レムナシアの平和を、誰にも奪わせない!』
シルクロードもまた、その瞳に強い決意を宿していた。
彼女はアメジストの隣に立ち、冷静ながらも力強い声で告げた。
「アメジスト、追いかけるわよ!王女様を助け出す!あの悪魔を、絶対に逃がさない!」
アメジストとシルクロードは、悪魔が作り出した空間の裂け目へと飛び込み、その追跡を開始した。
裂け目の先は、レムナシアの常識では考えられない、歪んだ空間が広がっていた。
そこは、色彩も形も曖ちゃく滅裂な、異次元の回廊であった。
彼らは悪魔の残した禍々しい魔力の痕跡を辿り、未知の領域を進む。
追跡の途中、彼らは悪魔が仕掛けた様々な妨害に遭遇した。
不意に現れる異形の眷属、空間の歪みによる幻覚、そして精神を蝕むような瘴気。
アメジストは持ち前の勇敢さと直感で危険を回避し、木剣で襲い来る眷属を退ける。
シルクロードは知識と冷静な判断力で道を切り開き、魔導書から繰り出される光の魔法で幻覚を打ち破り、瘴気を一時的に払った。
時には、崩れ落ちる足場を駆け抜け、時には、巧妙に仕掛けられた魔力の罠を解除する。
二人の連携は、この絶望的な状況下でますます強固なものとなっていった。
互いの弱点を補い合い、強みを引き出しながら、彼らは前へと進んだ。
キャラクター
- アメジスト・バード
- シルクロード・グリフォン
- アルマン・ペレス?
翻訳
- レムナシア:Remnasia
- グリム:Grimm
- ダスト:Dust
- グリムハンター:Grimm Hunter
- 少女:Girl
- アメジスト・バード:Amethyst Bird
- シルクロード・グリフォン:Silkroad Griffon
- アーケディル王国:Arkedil Kingdom
- ダストショップ:Dust Shop
- 武器マガジン:Weapon Magazine
- 魔物:Monster
- 魔界:Demon World
- 悪魔:Devil
- アーケディル城:Arkedil Castle
- アーケディル王女:Princess Arkedil
- 英雄:Hero
- アルマン・ペレス:Armand Peleus
- グリムキング:Grimm King
設定のポジションとなる作品
世界観
RWBY
物語
オリジナル