概要
1988年に上映された映画『WILLOW(ウィロー)』をリスペクトした二次創作。
物語
剣と魔法が共存する神秘的な世界イシュヴァールにおいて、夢と幻想に彩られた壮大な叙事詩が紡がれていた。
この世界は、古の時代より遍く生命に光と力を授ける天空神、人々に希望と叡智を与える大地神、そして愛と勇気を司る中立の女神という三柱の神々によって慈しまれ、見守られていた。
三神は、この世界の均衡が保たれるよう、それぞれに高潔な使者を地上へと遣わし、人々を導く使命を与えたのである。
天空神の使者レオウルフは、その麗しき姿と絶大な魔法力で人々を統治し、秩序をもたらす指導者であった。
大地神の使者エレアネイラは、人々の中に分け入り、彼らの生活を豊かにするための知識を授ける賢者であった。
中立の女神の使者は、人々の争いを仲裁し、希望を失った者に勇気を灯す慈悲深い調停者であった。
彼らが振るう特別な力こそ、神々から授けられた偉大なる魔法であり、その庇護の下、イシュヴァールは長きにわたり平和な日々を謳歌していたのである。
しかし、天空からの使者レオウルフは、己に与えられた強大な魔法力を過信するようになった。
彼は、秩序とは力によってのみ維持されると考えるようになり、この世界全てを魔法によって完璧に統治しようと画策する。
その野望は、もはや神々の意図を逸脱した独善的な支配欲へと変貌していた。
この企てを察知した大地からの使者エレアネイラは、レオウルフのもとへと向かった。
(レオウルフの玉座の間で、エレアネイラが諭す)
「レオウルフ、あなたの力は人々を導くためにあるのです。神の意思に背き、この世界を独裁で支配するなど許されません。天空へと帰還なさい。」
エレアネイラは、かつての友であるレオウルフの心に呼びかけた。
しかし、彼の心は既に闇に蝕まれていた。
(レオウルフが掌から邪悪な光を放ち、エレアネイラへと向ける)
「エレアネイラよ、この世界は私のものだ。お前はただの賢者、私の野望を邪魔する権利などない。その傲慢な態度、この姿で償うがいい。」
その言葉と共に、邪悪な魔法はエレアネイラを襲い、彼女の麗しき姿は瞬く間に小さな猫へと変えられた。
彼女の偉大なる魔法力もまた、その肉体に封印され、彼女は声を発することすらできなくなったのである。
かくしてレオウルフは、自らを全世界の王と僭称し、その勢力を着実に拡大させていった。
彼の魔法によって人々は思考を奪われ、奴隷の如く服従させられていた。
同じ頃、イシュヴァールの南に位置する、まだレオウルフの支配の手が及んでいない静穏な村ディアドラに、一人の女性が暮らしていた。
彼女の名はレアティーヌ、村では農夫として働く傍ら、魔法剣士となるべく修行に励む若者である。
彼女は、村の外から訪れた老魔術師ガゼルの語る言葉に、耳を傾けていた。
(村のはずれにあるガゼルの小屋で、レアティーヌが深刻な面持ちで話を聞く)
「レアティーヌよ、レオウルフの世界征服の企てはもう始まっておる。多くの村が、彼の魔法によって静かに、そして完全に支配されてしまったのだ。」
(ガゼルが深刻な表情で告げる)
「彼に対抗できる者は、もうこの世界には存在しないかもしれん。お前はまだ若い、この村を離れ、平和な土地で生きるのだ。」
ガゼルはそう言って、レアティーヌの安全を願った。
しかし、レアティーヌは故郷が、そして世界が脅威にさらされている事実を知り、静かに拳を握りしめていた。
彼女は、自分の故郷を守るために、そして支配された人々を解放するために、自らが立ち上がることを決意した。
(レアティーヌがガゼルに決意を告げる)
『ガゼル様、私は見習いとはいえ魔法剣士です。この剣と魔法の力で、人々を救ってみせます!』
(レアティーヌが村を出る準備をしながら)
『奴の世界征服は、私が阻止するわ!』
登場人物
参考になる作品
世界観
WILLOW(ウィロー)
物語
WILLOW(ウィロー)