10-52

Last-modified: 2008-05-22 (木) 21:54:45

52 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/04/05(土) 22:26:02 ID:+4FaFb1T
ミルラ「えく えく」
マルス「あれ、ミルラじゃない。どうしたの、泣いたりして?」
ミルラ「エフラムが、エフラムが…」
リーフ「兄さん、また何かやったのかなぁ…?」
リン「…と、とりあえず話を聞いてみましょ」

マルス「それで、一体何があったの?」
ミルラ「街で、エフラムを見つけて、声を掛けようとしました…」
リン「それでそれで?」

ミルラ「そしたら…エフラムは、 き れ い な お ね ー さ ん と 一 緒 で し た 」
マルス&リーフ&リン「「「ナ、ナンダッテー!>ΩΩΩ」」」

リン「ウソでしょ!? エフラムがお姉さんと一緒なんて」
リーフ「ょぅι゛ょだけでは飽き足らずおねーさんまでーっ!!」
マルス「待て、これは軍師の罠だ。ミルラ、落ち着いて思い出すんだ。
   そのお姉さんはどんな人だった? 身長3mとか、腕が四本あるとか」
リン「あんたも落ち着きなさい、そんな人間いるわけないでしょ!」
ミルラ「えと、えと…赤い髪で、スラッ背が高くて…」
リーフ「赤毛のおねーさんか…ターナさんやラーチェルさんではなさそうだね」
ミルラ「あっ! あと、槍を持ってました」
リン「槍ぃ?」
マルス「赤毛で槍持ったお姉さん…? その人心当たりあるかも」
リン「え、ホントに?」
マルス「うん、『赤い竜騎士』って呼ばれてる人でね」
リン「念のために聞いとくけど…美人?」
マルス「それを僕に聞く? まぁ、シーダには敵わないけど美人じゃないかなぁ。
   結構人気あるみたいだし」
リーフ「美人だよ! キレイなおねーさんだよーっ!!」
マルス「う~ん意外な伏兵、ドラゴンナイトなら多分槍がきっかけなんだろうけど」
53 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/04/05(土) 22:27:39 ID:+4FaFb1T
リン「あっ、エフラムが帰ってきたみたいよ。足音が二つ…多分、その人じゃないかしら」
リーフ「え、玄関先の音が聞こえるの!? しかも、人数まで!?」
マルス「野生の力だよ、野生の」
リン「なんですって?」
マルス「さぁー、行くよミルラ。エフラム兄さんを問い質さないと」
ミルラ「は、はい…」
リン「ってコラ、待ちなさーい!」

リーフ「おぉっ! ここから顔は見えないけどスラっとした立ち姿にサラサラヘアー!」
リン「マジ!? マジでエフラム兄さんに春が来たの!?」
ミルラ「うぅ…」
マルス「ん? あれは…」

?????「む…そこに居るのはマルスか、久しいな」

マルス「やっぱり貴方でしたか、ミシェイル」
リーフ「えーっ、男ーーーッ!?」
リン「ょぅι゛ょだけでは飽き足らず、そっちに走っちゃったの?」
ミルラ「…おねえさん、じゃないですか?」
ミシェイル「………生憎とれっきとした男だ」

エフラム「お前達、何の騒ぎだ?」
マルス「あー、とりあえず勘違いって事で。それより二人の関係を聞きたいんだけど」
エフラム「俺とミシェイルの? 関係と言われても、ただの鍛錬仲間だが?」
ミシェイル「案ずるな、お前が心配するような悪巧みはしておらんよ」
エフラム「槍の道を極めんとする者同士、互いに研鑽し合っているんだ」
マルス「あ~、やっぱり槍繋がりか。
   とりあえず、ミルラが泣いちゃってるんで、後はお願いします」
エフラム「あ、ああ…」

リン「結局、ミルラの勘違いかぁ」
ミルラ「ご、ゴメンなさいです…」
54 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/04/05(土) 22:28:34 ID:+4FaFb1T
翌日
ミルラ「えく えく」
マルス「…なんか、デジャヴが」
ミルラ「エフラムが、エフラムが…」
リン「…と、とにかく話を聞いてみましょ」

マルス「それで、一体何があったの?」
ミルラ「街で、エフラムを見つけて、声を掛けようとしました…」
リン「そしたら、誰かと一緒だった?」
ミルラ「はい…また、きれいなおねーさんと一緒でした」
マルス&リーフ&リン「「「へー」」」

マルス「それで、今日はどんなお姉さんだったの?」
ミルラ「はい、茶色い長い髪で…」
リン「槍を持ってたと」
ミルラ「はい」
マルス「う~ん、心当たりは…ないなぁ」
リーフ「ハッ、もしかしてそれはアルテナさん!?」
リン「知ってるの?」
リーフ「もーすっごいキレイなおねーさんだよ! エフラム兄さんってば、いつの間に彼女とお近付きに!?」

リン「あっ、エフラムが帰ってきたみたいよ。また足音が二つ…その人も一緒じゃない?」
リーフ「アっルテナさはぁ~ん!」
マルス「ああ、行っちゃった…。それじゃ行こうかミルラ、多分誤解解けるから」
ミルラ「…はい」

?????「貴様は、いつも我が妹に付き纏っている…!」

リーフ「あ、あああ、アリオーンっ!?」
エフラム「お前達、知り合いか?」
アリオーン「ん、ああ、ちょっとな…」
マルス「念のために聞いておくけど、槍の鍛錬仲間ですか?」
エフラム「ああ、勿論だ」
マルス(もしかして、槍使いのコミュニティなんてのが存在するのか…?)
55 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/04/05(土) 22:30:47 ID:+4FaFb1T
更に翌日
ミルラ「えく えく」
マルス「…えーっと、今日はどうしたの?」
ミルラ「エフラムが、エフラムが…女の子と一緒に歩いてました」
リン「あら、今日はお姉さんじゃなくて女の子? やっぱり槍持ってた?」
ミルラ「はい、金髪で短い髪の人でした」
リーフ「心当たりある? 僕はないけど」
マルス「う~ん…フォルデさんの弟のフランツさんじゃないかな?」
リーフ「ああ、確かに金髪で髪が短い」
ミルラ「違います、女の子ですーっ!」
リーフ「ハイハイ、二度ある事は三度ある、二度ある事は三度ある」

エフラム「よし、そこまで!」
????「はい、師匠!」
エフラム「なかなか筋が良いな、 ア メ リ ア 」
アメリア「でも、良かったんですか? 私なんかが弟子にしてもらって…」
エフラム「デュッセル先生の紹介を無下には出来ん。
    それに、筋が良いと言うのもウソじゃない、お前はきっと良い槍使いになれる」
アメリア「あ、ありがとうございます!」

アメリア「でも、正直ホッとしました」
エフラム「何がだ?」
アメリア「いえ…デュッセル先生の紹介だったから今日こうして来ましたけど…その、
    エフラムさんは『幼女と見れば襲い掛かるケダモノ』だってウワサを聞いていたので…」
エフラム「…誰がそんなウワサを」
アメリア「す、スイマセン! でも、単なるウワサですよね。実際会ってみて安心しました!」
エフラム「そうか、そう言ってもらえると有り難い」
アメリア「ハイ、これからよろしくお願いしますね!」

 本日のことわざ 『 三 度 目 の 正 直 』