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Last-modified: 2008-06-03 (火) 22:42:53

540 名前: 原作から見る兄弟たちの人間関係~リーフ編~ [sage] 投稿日: 2008/05/04(日) 22:48:51 ID:ibxs+qzN
エリンシア「うーん……」
ミカヤ  「困ったわねえ……」
ロイ   「あれ、どうしたの姉さんたち。難しい顔しちゃって」
エリンシア「ああロイちゃん」
ミカヤ  「ちょっと、あれ見てくれる?」
ロイ   「あれって言うと……」

ナンナ  「リーフ様……」
ミランダ 「黒焦げになる覚悟、出来るのよね?」
リーフ  「ちょ、待った、二人とも……アッー!」

ロイ   「……これはひどい。でも、あれがどうかしたの? どうせまたおねいさんナンパしてるとこ見つかって~とかなんでしょ?」
エリンシア「ええ、そう。いえ、それ自体は何の問題もないのだけれど」
ミカヤ  「ただ、それがいつまでも続くのは、ねえ……」
ロイ   「どういうこと?」
ミカヤ  「ほら、リーフの将来の相手って、現状から考えるにあの三人娘さんの誰かになるでしょう?」
エリンシア「間違いありませんわ、お姉さま」
ロイ   「え、そ、そうかな……僕らまだ若いんだし、これからいろんな人と出会う可能性が……」
ミカヤ  「いえ、それはありえないわ」
エリンシア「ありえませんわね。主にトラ7……いえ、原作的な問題で」
ロイ   「はあ……よく分からないけどずいぶんメタ的なんだね。で、あの三人の内の誰かとリーフ兄さんが結婚するとして、何が問題なの?」
エリンシア「……ほら、リーフちゃんったらおねいさんばかり追い掛け回しているでしょう?」
ミカヤ  「このままじゃ、しばらくの間は誰とも進展がなさそうでねえ」
ロイ   「ああ、それで心配してるんだ?」
エリンシア「そう……わたしたちも、なんだかんだ言ってあの子たちとはあまり話をしたことがないし」
ミカヤ  「大抵リーフにお仕置きするためだけに来て、すぐ帰っちゃうからね」
エリンシア「今のままでは誰を応援したらいいのかすら……」
ロイ   「なるほどねえ……」

サラ   「……」

エリンシア「あら……一人だけリーフちゃんお仕置きタイムに加わっていない子がいますわ、お姉さま」
ミカヤ  「これはチャンス! リーフのお嫁さん候補を見極めるために、早速情報収集よ!」
ロイ   「……また無駄に気合入ってるなあ……」
541 名前: 原作から見る兄弟たちの人間関係~リーフ編~ [sage] 投稿日: 2008/05/04(日) 22:50:25 ID:ibxs+qzN
エリンシア「こんにちは」
サラ   「こんにちは」
ミカヤ  「確か、サラちゃんだったわよね?」
サラ   「そうよ、エリンシアさん、ミカヤさん」
エリンシア「あら、私たちの名前、覚えていてくださったんですね」
サラ   「うん。だって、リーフのお姉さんたちだから」
ミカヤ  「お利口さんねえ……」
エリンシア(……って、つい子供に話しかけるような口調になってしまうぐらい、ちょっと年齢が低すぎるような……)
ミカヤ  (間近で見るとこの子もなかなかのロリ路線……もう、こういう子が相手っていうのはエフラムだけで十分だっていうのに……!)
サラ   「それで、わたしになにか用?」
エリンシア「あ、ええと……あなたはあれに加わらなくてもいいの?」

リーフ  「いたい、ちょ、マジ痛いからそれ! その鞭乗馬用だから!」
ミランダ 「あぁ? 何言ってんの、一度鞭でしばかれてみたいって言ってたじゃないのあんた」
リーフ  「そ、それはあくまでおねいさんに、であって、君たちからしばかれたって嬉しくもなんとも」
ナンナ  「……というか、乗馬用以外に鞭なんてあるんですか……?」

サラ   「……SMにはそれ専用の鞭が……」
ミカヤ  「え?」
サラ   「なんでもない。……わたしはいぢめられてるリーフを見るだけでも十分満足だから」
エリンシア「そ、そうなの……?」
サラ   「うん。それに、わたしリーフが浮気してても特にどうとも思わないわ。わたしにも構ってくれればそれでいい」
ミカヤ  「は……え、ええと、つまりそれって」
エリンシア「あ、愛人でも全然オッケー! ……と?」
サラ   「むしろそっちの方がいろいろ気楽でいいわ」
ミカヤ  (こ、この子……!)
エリンシア(こんなに幼いのに、ある意味なんて現実的な……!)
二人   ( で も お 嫁 さ ん に は 全 然 向 い て ね ー ! ! )

ミランダ 「おら、気持ちいいか、気持ちいいかって聞いてんだよむしろ気持ちいいって言えよこの葉っぱ野郎!」
リーフ  「ちょ、痛い、マジで痛い……し、しぬ……」
ナンナ  「み、ミランダ……あの、さすがにそろそろ……」
ミランダ 「黙りなさい! 勇気出して告白っぽいことしてみたらやんわりと拒否された挙句、
      1分も経たない内に綺麗サッパリ忘れ去られて袖にされたこのわたしの気持ちが、
      とりあえず生きてるだけで確実に主役と結ばれる正ヒロインのあんたに分かるっ!?
      これでも一応王族よ王族! しかも亡国の王女で捕われの姫君の上に時代を先取りした
      ツンデレかつニーソ装備で怒り持ち美少女というこの上もないハイスペックを誇るこのわたしが、
      なんで名前も分からないどっかの騎士なんかと駆け落ちしなけりゃなんないのよぉぉぉぉぉぉぉっ!」
ナンナ  「な、なんの話ですかーっ!?」

ロイ   (……よく分からないけど、原作ポジションって大事なんだなあ……)
542 名前: 原作から見る兄弟たちの人間関係~リーフ編~ [sage] 投稿日: 2008/05/04(日) 22:52:36 ID:ibxs+qzN
ロイ   「というかちょっとはリーフ兄さんの心配しようよ、二人とも」
ミカヤ  「してるじゃないの」
エリンシア「ええ、こんなに一生懸命リーフちゃんの将来について考えて」
ロイ   「いや、そうじゃなくて。もっとこう、物理的と言うか命の危機的な意味で」
ミカヤ  「ああ、大丈夫でしょリーフだし」
エリンシア「リーフちゃんですしねえ。あれだけ頑丈なら、アイクと同じぐらい安心して見ていられますわ」
ロイ   (……これはある意味高評価、と考えてもいいんだろうか……)