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Last-modified: 2008-05-22 (木) 21:56:19

70 名前: アイクと弁当 [sage] 投稿日: 2008/04/06(日) 12:06:28 ID:vYj66lad
アイク  「………。」
ワユ   「大将、元気ないけど何かあったの?」
ミスト  「嫌な事でもあった?」
アイク  「いや、そういうわけじゃない、今日の弁当がな…」
ワユ   「お弁当がどうかしたの?」
アイク  「今月ピンチだから肉は我慢してくれと言われた…、俺の人生もここまでのようだ…」
ミスト  「中身はまだ見てないんでしょ?エリンシアさんの事だから
      もしかしたらお肉入れてくれてるかもしれないよ?」
ワユ   「そうそう、まずは確認した方がいいよ」
アイク  「…そうだな、とりあえず見てみるか(パカッ)」
ミスト  「…えーと、ぎっしり詰まったご飯の中心に…ミートボール?」
ワユ   「梅干しじゃなくてミートボールなのが、いかにも大将のお弁当って感じだね」
アイク  「たった一個だが肉があって助かった、早速食べ…(ポトッ)」
ミスト  「あっ……」
ワユ   「…落ちちゃった」
アイク  「…………鬱だ死のう…」
ミスト  「ちょ!お兄ちゃん待って!」
ワユ   「大将落ち着いて!」
アイク  「二人共離せ!肉無しで白米だけ食べるなど俺には無理だ!
      肉を食して俺も死ぬ!」
ミスト  「なんか言葉がおかしいよ!落ち着いてってば!」
ワユ   「そうだよ!そんなんで死んじゃ嫌だよ!」
ボーレ  「騒がしいな…、お前達何してんだ?」
ミスト  「ボーレ!調度いい所に、お兄ちゃんを止めるの手伝って!」
ボーレ  「わかった、けどいったい何があったんだよ?」
ワユ   「大将がお弁当のミートボーレ…じゃなかった、ミートボールを落としちゃって」
ボーレ  「お前、今ミートボーレって言ったろ?絶対わざと間違えたよな?」
ミスト  「ワユ!ボーレはお肉じゃなくて豆腐でしょ!」
ワユ   「ゴメン、ミスト」
ボーレ  「そこにツッコムのかよ!ってか俺に謝れよ!しまいにゃ泣くぞ!」
アイク  「……ボーレ、俺は…なんでだか…泣けないみたいだからな…
      …ボーレが、俺の分までミートボールのために泣いてくれるなら…ありがたい。」
ボーレ  「ミートボールのためじゃねえよ!お前達がいじめるから泣きてぇんだよ!」
セネリオ 「アイクが頼んでるのですから黙って泣きなさい、命令です
      ほら、3…2…1…」
ボーレ  「無理だって!カウントすんなっ!」
セネリオ 「役に立ちませんね…夜中に豆腐に釘を打ち付けて呪いますよ?」
ボーレ  「豆腐を使うな普通に藁人形を使え!
      …ったく、あーもーわかったよ、肉買ってくるから待ってろ!」

アイク  「………」
ミスト  「お兄ちゃん、私達が料理作ってあげるから元気だして?」
ワユ   「そうそう、お腹いっぱい食べさせてあげるからさ」
アイク  「…すまない…そうしてもらえると助かる…、この恩は必ず返すからな…」
ワユ   「恩だとかそういうのは気にしないでよ、あたし達はやりたくてやるんだからさ」
ミスト  「じゃあ私達、料理作ってくるから向こうで待っててね」
アイク  「ああ、二人共ありがとう」