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Last-modified: 2010-04-28 (水) 18:07:04

741 名前: アルバムの秘密 1/2 [sage] 投稿日: 2008/05/17(土) 13:48:42 ID:Jq0H7ZB/
キーコーンカーンコーン
クロード 「授業をはじめますよ」
・・・しーーーーーーーーん・・・
クロード 「おや?号令どうしました?セリス君はどうしたのですか?」
ユリア  「セリス様?どうしたん…まぁ…」
セリス  「ZZZzzz…」
ラクチェ 「セリス様…疲れていらっしゃるんですね」
ユリウス 「でも今は授業中だ。しゃーねーオレが起こすか」
クロード 「そのままで。いつもがんばってくれてるから、たまにはサービスしてあげます」
ティニー 「よかったですねセリス様。いい夢を…」

クロード 「それでは、美術の授業をはじめます」
デルムッド「センセー、今は歴史の時間じゃなかったんスかー?」
クロード 「急遽美術になりました。題材は自由です。絵でも写真でもいいので何でも好きなものを描いてください」
パティ  「写真でも…いいの?」
ラナ   「何でも好きなものを…というと…」

セリス  「ZZZzzz…」

一同   『これしかない!』

ティニー 「セリス様の寝顔…すっごくかわいい…」
リーン  「普段もかわいいけど…こうしてみるとまた…」
フィー  「なんか…ドキドキするね…」
クロード 「大きくなったと思ってましたが、寝顔は赤子のときと変わりませんね。ホッペもぷにぷにですよ」
パティ  「先生ばっかりズルイ!わたしも…」
ユリア  「お静かに!起きてしまわれます」
セリス  「う、うぅ~ん……はふぅ…ふふっ…えへへっ…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アレス  「おいユリウス。なにじーっと見てるんだよ。やっぱお前ガチなんだろ」
ユリウス 「お前こそ前屈みになってなにやってんだよ」
セティ  「不覚にも…」
アーサー 「それよりもさ、いつまでも見てるだけでいいのか?」
ユリア  「!いけません!はやくこのセリス様の姿を写真に収めなければ…」
ラクチェ 「くっ、つい時間を忘れてしまったわ」
ラナ   「でもカメラなんて持ってないわ…、マナあなたは?」
マナ   「すみませんラナ様。私も持っていません」
フィー  「生徒会とか写真部とか…だれか持ってないかな?」
パティ  「それよ!お兄ちゃん探してきて!」
ファバル 「俺かよ!自分で行けよ!」
ティニー 「私達はここを動けません。ですからどなたか…」
742 名前: アルバムの秘密 2/2 [sage] 投稿日: 2008/05/17(土) 13:49:29 ID:Jq0H7ZB/
ガラッ!
ミカヤ  「話は聞かせてもらったわ!私に任せて!!」

ユリア  「ミカヤ様!?どうしてここに?」
ミカヤ  「そんなことはどうでもいいわ。ユリアちゃん、このカメラを使われよ」
レスター 「むぅっ!あのカメラは」
デルムッド「知っているのかライ…レスター!」
レスター 「最新のデジカメだ。手ぶれ補正も高性能で初心者に優しいと評判だ」
ラナ   「あのお姉様…私にも…」
ミカヤ  「ラナちゃん、このビデオを使われよ」
レスター 「むぅっ!あのビデオカメラは」
デルムッド「知っているのかレスター!」
レスター 「ズームの性能に定評があるカメラだ。運動会のお父さん達に大人気の一品だ」
ティニー 「ミカヤさん…わたしは絵を描こうかと…」
ミカヤ  「ティニーちゃん、このGペンを使われよ」
レス   「むぅっ!ry(」   デル   「知っていry(」
ラクチェ「」ミカヤ「」フィー「」ミカヤ「」パティ「」ミカヤ「」リーン「」ミカヤ「」・・・以下略・・・

ミカヤ  「これで、もうみんな大丈夫ね」
ユリア  「ミカヤお様…」
ミカヤ  「気にしないで…。私は私の役割をしたに過ぎないわ」
ラクチェ 「ミカヤさん…」
ミカヤ  「あとはあなた達の番よ。しっかりね…」
ティニー 「ミカヤさん…あなたは…」
ミカヤ  「私はただの占い師。それ以上でもそれ以下でもないわ…」
ラナ   「このお礼は…いつか必ず。この拳に誓って…」
ミカヤ  「そんな…お礼がほしいわけじゃないわ。
      あ、フィルムとデータは消さずに全部こちらに渡してね。希望者には焼き増しした写真を渡すから。
      最高画質でもポスターサイズでも何でもリクエストに答えるから遠慮しないで言ってね。
      データが欲しい?DVDにまとめるわ。 え、待ち受けにしたい?OK、DLできるようにするわね。
      …それじゃぁ私はこれで。未来は貴方達の手にまかせるわ…」

キーンコーンカーンコーン
セリス  「うぅ…ん。あ、寝ちゃってたのか」
ユリア  「お目覚めですか?ご気分はいかがですか?」
セリス  「失敗したなぁ…先生怒ってなかった?」
ラクチェ 「心配しなくても大丈夫です。逆にセリス様の体を心配をしてました」
セリス  「そっか。…ところで、僕が寝てる間に何かあった?みんなウキウキしてない?」
ティニー 「ちょっといい事がありました。でも…セリス様にはヒミツです」
セリス  「ええ~イジワルしないで教えてよ、ね?」
ユリウス 「居眠りしていたのが悪いんだよ。諦めろ」
アレス  「そういうこった。おい、もう今日は帰るぞ」
セリス  「ズルイよ~教えてよー…。ねぇってばぁ…」

~家~
セリス  「っていうことが寝てる間にあったんだよ。でも結局みんな僕には教えてくれなかったんだ。
      ズルイと思わない?」
リーフ  「だからセリスのクラスが騒がしかったのか。何があったんだろうね」
ロイ   「まぁ別に変な事された訳は無いんだろうし、いいんじゃないかな」
セリス  「でもスッゴク楽しそうだったんだよ。仲間はずれなんて、やっぱりズルイよー」
リーフ  「ところでミカヤ姉さんずっと部屋に篭ってるけどなにやってんの?」
ロイ   「アルバムが増えたから整理してるらしいよ」
リーフ  「姉さんのアルバムって今でも増え続けてるんだよね。何時撮ってるんだろう」
セリス  「姉さん働いてるし僕達も学校にいてるのにね。不思議だなぁ」

ミカヤ  「へ~。みんな結構うまく撮れてるわね~。これカワイー。あ、こっちも可愛い。
      うわ、これ大胆な構図ねー。お、すっごいアップ。ふふっ一緒に写ってるのもあるのね。
      これでまたコレクションが増えたわ。
      うん。今日もいい仕事したわ~」