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Last-modified: 2008-07-05 (土) 12:30:08

147 名前: 3姉妹とおまじない 1/2 [sage] 投稿日: 2008/05/28(水) 07:16:51 ID:pMg4uENg
フィオーラ「はぁ…」
フロリーナ「お姉ちゃんどうしたのかな?今日はずっとあの調子だけど…」
ファリナ  「放っといた方が良いわよ。多分おバカなこと考えてるだけだから…」
フロリーナ「フィオーラお姉ちゃんに限ってそんな事無いよ。ファリナお姉ちゃんヒドイよ」
フィオーラ「…チラリ…ふぅ…」
ファリナ  「今チラッとコッチ見た!あれ絶対話し聞いて欲しいだけの演技だって」
フロリーナ「そんなことないよ。ねぇフィオーラお姉ちゃん、何か悩み事?」
フィオーラ「あら…気付かれちゃったのね。やっぱり妹にはわかっちゃうのね」
ファリナ  「なにが『あら』よ。バレバレでこっちがヒクわよ」

フィオーラ「ここからエリウッド様をずーーーーーっと見ていて思ったの。やっぱりステキなひとだなって」
ファリナ  「見るのは構わないけど、その手にある双眼鏡はやめるべきだと思うわよ」
フィオーラ「それでね、なんとかしてもっとお近づきになりたいのよ。…でも邪魔がいるのよね」
ファリナ  「まぁあれだけの器量よしなら他の女もほっとかないでしょうね」
フロリーナ「一番の強敵はニニアンさんね。お姉ちゃんがんばって!」
フィオーラ「ええ、あの女も強敵だけど最近もう一人の存在に気がついて…」
ファリナ  「へぇ…ニニアンさん以外に強敵がいるんだ。誰?」
フィオーラ「リンよ。リンはずっとエリウッド様にべったりしてるの」
フロリーナ「そんなっ!?リンはヘクトル様狙いのはずよっ!?」
ファリナ  「そうなの!?それってあたしもキビシイ…じゃなくって…兄妹だから一緒にいるんじゃないの?」
フィオーラ「…言われてみればエリウッド様とヘクトル様とリンの3人でいることが多いわね…」
フロリーナ「そんなっ!?ヘクトル様もエリウッド様狙いなのっ!?」
ファリナ  「マジデッ!?道理でなかなかあたしになびかないと思っ…じゃなくって…3人の仲がいいだけじゃないの?」
フィオーラ「…そうね、兄弟の仲がいいだけね。冷静さを失ってたわ。ファリナとフロリーナもよかったわね」
ファリナ  「そうね、良かっ…なっ、ち、違うわよ!あたしは別にそんなんじゃ…」
フロリーナ「ファリナお姉ちゃん…もしかして…」

ファリナ  「と、とにかく一番の強敵はニニアンさんってことは変わってないわ、がんばれ姉貴!
フロリーナ「うん、がんばって。あ、でもこの高感度カメラはダメだよ、没収するね」
フィオーラ「ひどいわ二人とも!でも…そうね、何とかしないと。…ここはやっぱり アレ をやってみるべきかしら」
ファリナ  「 アレ って何?変なことじゃないでしょうね」
フィオーラ「おまじないよ、絶対に恋愛成就ができるおまじない。前に教わったの」
フロリーナ「絶対に!?お、お、お、お姉ちゃん!お願い、私にも教えて!!」
ファリナ  「おまじないなんて胡散臭いわねー。ちょっとガキっぽいし…。
        で、でもまぁ姉貴が話したがってるみたいだから聞いてあげるわよ。姉貴、早く話してよ」
フィオーラ「いいわよ。前にね、縁結び100%を誇る神父様に相談をしたことがあるの」

*神父『意中の男性と恋仲になりたい? いいですか、恋とは戦いです、戦略が重要です。
      まずは恋敵を亡き者にするのです。戦いのどさくさに紛れて敵兵の仕業に見せるのが良いでしょう。
      その後は目当の男性と隣接あるのみ。50ターンもすれば彼はあなたの虜です。
      …なに、さすがに相手を殺すのは忍びない?大丈夫、心配ありません。
      後で生き返らせれば問題ナッシング!わが神の御技をもってすれば人の命など安いものです。
      そうそう、恋愛成就の暁にはぜひわが教団に3万Gの寄付をお願いします』

フィオーラ「と、おっしゃられたの。それでこの前キラーランスを買ったんだけど…」
ファリナ  「なに考えてるのよバカ姉貴ーーー!!」
フィオーラ「え?あっそうね!相手は竜族なんだからドラゴンキラーのほうが効果的よね。
        ありがとうファリナ。やっぱりあなたは優しい子ね」
ファリナ  「ちっがーう!!恋愛にそんな変なおまじないがあるかー!どっかの暗黒教団じゃないの?」
フィオーラ「でも…信頼できる方に紹介してもらった神父様よ」
ファリナ  「誰よ…そんなバカな人紹介した大マヌケは…」
フィオーラ「エリウッド様のお兄様なんだけど…」
ファリナ  「あの家の人って…やっぱり変。とにかく、そんな話は、無かったことにして…」
148 名前: 3姉妹とおまじない 2/2 [sage] 投稿日: 2008/05/28(水) 07:18:15 ID:pMg4uENg
フロリーナ「ごめんなさい!ファリナお姉ちゃん!!」
ファリナ  「キャー!な、ななな何すんのよフロリーナ!その手の剣で何する気!?」
フロリーナ「ご、ごめんなさい。で、でも私がうまくいくには…こ、これしか…」
フィオーラ「あらあらフロリーナったら、こんなに積極的になって。やっぱり恋は人を変えるのね…」
ファリナ  「何でしみじみしてんのよ!?妹の大ピンチなのよ!助けてよ姉貴!」
フロリーナ「だ、大丈夫だよファリナお姉ちゃん。最初チクッとするだけで…ちゃんと生き返らせるからね」
ファリナ  「ス、ストップSTOPすとーーーっぷ。そんなことしてもうまくいくとは限らないのよ!」
フィオーラ「え?でも神父様が…」
ファリナ  「あたしも話を聞いたことがあるのよ、別のシスターだけど。そのシスターが言ってたわ…」

*シスター『ええ…あの女がいなくなった時、コレはチャンスだと思いました。
        今のうちに私が隣接すればあの方は私のものになると思っていました。
        でも何時まで経っても恋人欄に私の名前はありませんでした。
        なんでですか?あの方は私を助けるために来てくれたのでは無いのですか?
        なのに制圧イベントひとつで…。こんなことになるならあの方の話をするんじゃなかった…。
        …憎い…イベントが憎い…強制イベントなんてだいっきらいですわーーーーーー!!!』

ファリナ  「ね、こういうこともあるの。だからはやまっちゃダメ!」
フロリーナ「そうなんだ…。ごめんねお姉ちゃん。わたし焦りすぎちゃった…」
フィオーラ「そうね、焦っちゃダメね。それにしてもそのシスターも苦労なさったのね…」
ファリナ  「そうなのよ。そのあとも延々と愚痴ってばっかで…、相談しに来たのはあたしだっつーの!」

フィオーラ「ファリナも恋愛相談なの?お相手は誰かしら?」
ファリナ  「えっ!?あ、えっと、その、れ、恋愛なんかじゃなくて…」
フロリーナ「ファ、ファリナお姉ちゃん…まさか…」
ファリナ  「いっ!?ち、違うわよ!わたしは別にへ、ヘクトル様のことなんか…」
フィオーラ「あら、だれもヘクトル様だなんていってないわよ」
ファリナ  「あ…あぅあぅ…」
フロリーナ「うぅぅ…やっぱりお姉ちゃん、私のために死んでー!!」
ファリナ  「キャーキャーキャー!キルソードはダメー!たすけて姉さーん!」
フィオーラ「うふふっ…待っててくださいエリウッド様。これできっと…ふふっ…うふふふふっっっ………」

~そのころの兄弟さん家~
キャーキャーキャードタバタドタバタ
ヘクトル 「今日はあいつらの家騒がしいな~」
エリウッド 「『女三人寄れば姦しい』なんて言うからね。まぁ仲がいい証拠って事でいいじゃないか」
リン    「普段おとなしいフロリーナもお姉さんの前ではちがうのよねー。ちょっとうらやましいわ」
エリウッド 「フィオーラはいつも妹のためにがんばってるけど…これならきっと幸せだろうね。よかった」
ヘクトル 「アイツもな…ガメツク気張ってるから心配したが…、素に戻れるとこがあるなら大丈夫だな」
リン    「ところであっちでシグルド兄さんはなにやってるの?」

シグルド 「…と、これが恋愛の奥義だ。わかったか、セリス」
セリス   「うん。ところで兄さん、使えもしない杖を持ってる人がいるときはどうしたらいいのかな?」
シグルド 「残念だが生き返らせるのは諦めるべきだな」
セリス   「そっか…。まぁ世界征服に近づくしいいかな」
リーフ   「ヤバイ…この会話はヤバイ。なんか僕のDNAがものすごい恐怖を感じている…」

キャーキャーキャードタバタドタバタ……・・・
  ~こうして夜が更けました…~