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Last-modified: 2008-07-05 (土) 12:36:13

303 名前: THE☆一般市民様 [sage] 投稿日: 2008/06/06(金) 15:58:57 ID:SqzcQCw0
 ~紋章町内、喫茶店『しっこく』~

女子高生A「ちーっす」
女子高生B「ウーッス。ちょ、聞いてくんね?」
女子高生A「なになに、どったん?」
女子高生B「今日さー、先公にムッチャ嫌味言われてさー」
女子高生A「うわ、ウゼー、超ウゼー」
女子高生B「『17歳にもなってプリーストLv5だなんて、お前将来どうするつもりなんだ』とかさー。知らねーっつの」
女子高生A「ウザッ。自分だってうだつの上がらねー司祭のくせにさー」
女子高生B「だよねー。それにあのハゲ、Lv10で導きの指輪使ってるし」
女子高生A「ちょ、マジ!? Lv10とかw 早漏すぎw」
女子高生B「しかもヘタレってからパラメーターマジ悲惨だしw 小言は自分のパラ見てから言えっつの」
漆黒の騎士「『しっこくパフェ』お二つ、お持ちいたしました」
女子高生A「あ、ドモー」
女子高生B「マスターまじシビーんだけど」
女子高生A「なに、アーマー系狙い?」
女子高生B「いやー、でもアーマー系はないわー。なんか臭そうだし」
女子高生A「だよねー。アーマー系っておっさんばっかだし。
       あ、でもさー、グラ高のシーマさんとかかっこよくね?」
女子高生B「いや、あの人パラヘボイし……それにイケメンの彼氏いっから、どっちかと言うと姫系じゃね?」
女子高生A「あ、姫系といえばさ」
女子高生B「なになに?」
女子高生A「ウチのクラスのホラ、シビリアン系の奴いんじゃん?」
女子高生B「あー、あのキャラ作ってる系の」
女子高生A「『昨日もSナイト三人に付きまとわれて、ホントもうやんなっちゃう』とか言っててさー」
女子高生B「うわ、ウゼー、シビリアンマジウゼー」
女子高生A「ユグドラル系だから『たすける』でLv上がっからさー、モテ系気取ってんのよ」
女子高生B「でも実際モテてんじゃん」
女子高生A「だから尚更ムカつくっつーか」
女子高生B「いいよなーシビリアンとか。お金持ちのイケメンに『たすける』されたら一発でセレブじゃん」
女子高生A「勝ち組だよね勝ち組」
男A   「ねえねえ君たち」
男B   「なにやってんの? 俺らと一緒に遊ばない?」
女子高生A「ハ? 超ウザいんですけど」
女子高生B「なに、盗賊と剣士? いつ生まれだよオッサン、今時『盗賊と剣士と僧侶』とかマジ流行んねーから」
女子高生A「ウチら、なんでこういうダサ男しか寄ってこねーんだべ」
女子高生B「性能イマイチだからだべ。イケメンと支援Aとかマジ羨ましいんだけど」
女子高生A「でもあんたプリーストだから、攫われて王子様に救出されるイベントとか期待できんじゃん」
女子高生B「あ? そんなん無理無理。あんなん顔グラつきの人でも滅多に起きねーから。
       下手すりゃ山賊系のブサメンにレイプされて終わりだし」
女子高生A「悲惨すぎるんですけどー」
304 名前: THE☆一般市民様 [sage] 投稿日: 2008/06/06(金) 15:59:50 ID:SqzcQCw0
女子高生B「あんたまだいいじゃん、戦士だし」
女子高生A「冗談じゃねーし。女で斧振り回すとかマジありえねーし」
女子高生B「そういやこの間の合コンどうなった? マミー狩りだっけ」
女子高生A「ああそうそう、それそれ。マジありえねーの」
女子高生B「どったん?」
女子高生A「その合コン来た奴がさー、顔はまあそこそこイケメン系? 
       だったんだけど、バレンシア地区生まれの村人野郎でさー」
女子高生B「うわ、バレンシアとか。超未開系なんですけど」
女子高生A「『で、でもマミーとゾンビの見分けつくの俺らぐらいのもんだし』とかドモりながら必死に言っててさー。マジキモかった」
女子高生B「そんなんマギ・ヴァル生まれでも見分けつくっつーの」
女子高生A「あ、それそれ。マギ・ヴァル生まれならプリーストからヴァルキュリアになれんじゃね?
       戦乙女とか、マジモテ系なんですけど」
女子高生B「あー、それ無理。ウチ親父ユグドラル系のSナイトだから」
女子高生A「ユグドラル系のSナイトとかw クラチェンしても銀武器使えねーしw」
女子高生B「一生平決定だよ、負け組だよ」
女子高生A「せめて傍系入ってればねー」
女子高生B「んで、ウチもその血入ってっから、クラチェンハイプリ一択だし」
女子高生A「うわ、マジ? クラチェンしても下級魔法しか使えねーとか、マジ悲惨なんですけど」
女子高生B「しかもウチのババアヴァルキュリアなんだけど、最近マジウザいし。
       『あたしがあんたぐらいのときにはもうクラスチェンジ一歩手前だったのよ。
       お父さんが給料三ヶ月分のお金で導きの指輪買ってくれてね』とか言ってんの。
       知らねーっつーの! のろけてんじゃねーよオバキュリアが」
女子高生A「マジウゼー」
セリカ  「ねえ、そこのプリーストさん?」
女子高生B「あ? なにあんた?」
セリカ  「あなた、ミラ教に興味ない? 一緒に大地と共に生きる喜びを人々に伝道していきましょう」
女子高生B「あ、そういうのパス。ウチエッダ教なんで、一つの神信仰するとかマジありえねーし」
女子高生A「うっわ、なにあれ。この年で宗教勧誘とか、マジありえなくね?」
女子高生B「人生終わってるよねー」
女子高生A「でもさー、神官に正式に改宗してもらえば、何系とか関係なくミラ教プリーストじゃん」
女子高生B「だからって修道院生活とかありえねーし……ちょ、あの子なんか男と一緒なんですけど」
女子高生A「しかも主人公系のイケメンだし!」
女子高生B「しくったー、改宗しとくんだったー」
女子高生A「だよねー、ミラ教のプリーストだったらリザイアとかできんし」
女子高生B「リザイアなー、男から体力搾り取りまくりとか、マジエロカワなんですけど」
女子高生A「しかもクラチェンしたら聖女様とか言ってチヤホヤされんしさ」
女子高生B「ディルいいよなー。魔物とか一発で退散だし」
女子高生A「まあほら、戦わなきゃ現実と」
女子高生B「現実とかマジいらねーし。どっかにいい男いねーかなー」
305 名前: THE☆一般市民様 [sage] 投稿日: 2008/06/06(金) 16:00:18 ID:SqzcQCw0
男A   「君達、やっぱ暇なんじゃん」
男B   「俺らと遊ぼうよ、ねー」
女子高生A「ウゼー」
女子高生B「ウチらそういうの間に合ってんし。どっかにワープってくんない?」
男A   「そんなこと言わずにさー。……よっと、女子高生の傷薬ゲーット」
女子高生B「ちょ、それあたしのリフだし!」
女子高生A「シーフマジウゼーんだけど! ヤんのかコラ!」
男B   「おっと、斧なんか取り出しちゃって、危ないねー。いいの? 俺剣士だから3すくみで圧勝しちゃうよ?」
男A   「あー、マジ止めといた方がいいよー。こいつLv12で血ぃ見るの大好きなマジ危ねー奴だし」
男B   「ほら見なよこのキルソード、ナバールモデルの限定品。他にもデビルソードとか、珍しいの一杯持ってっからさー」
女子高生B「こいつらマジしつけー」
女子高生A「ウザすぎなんですけどー」
??   「オイ、うぬら」
男B   「あ? なんぶげぇっ!」
男A   「ちょ、お前一体げほぁっ!」
女子高生B「……スッゲ」
女子高生A「杖ポコで人吹っ飛んだのとか、初めて見たんですけど」
ラナ   「……ほれ、お前の傷薬だ」
女子高生B「あ、あざーっす!」
ラナ   「……プリーストなら杖で敵を撃退するぐらいの気概を持ってみせぃ!」
女子高生A「……ちょ、あれラナオウ様じゃね!?」
女子高生B「マジ!? あのカリスマプリースト!?」
女子高生A「杖ポコで剣士撃退とか、マジシビーんだけど」
女子高生B「ちょ、あたし進路決めたわ!」

 ~その夜、女子高生B宅にて~

母    「なに考えてんのあんたは!」
女子高生B「うっせーな、もう決めたんだよ!」
父    「おい、どうした母さん、大声出して」
母    「ああお父さん、言ってやってくださいな。この子、杖ポコの通信教育受けるとか言い出したんですよ」
父    「つ、杖ポコ!? いかんいかんぞ、あんな野蛮な……
     お前はユグドラル系のプリーストなんだから、もっとおしとやかなスキルを学びなさい! ライブとか」
女子高生B「ハ? ライブ? 自動自己再生とかマジキモいんですけど。時代は杖ポコだべ!」
母    「どっちにしたって、あんた力の成長率Eなんだから意味ないでしょ」
女子高生B「ノヴァの書買ったからマジ成長率アップだし」
父    「だ、ダインの書!? そんないいもの、わたしだって持ったことないのに!」
母    「また無駄遣いして、この子は!」
女子高生B「超ウザいんですけどー!」

 終われ。