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Last-modified: 2008-07-05 (土) 12:19:08

51 名前: 乙女会議 [sage] 投稿日: 2008/05/23(金) 01:15:26 ID:xGQHhgPA
リン 「フロリーナ。ごめんね、待った?」
フロリーナ 「ううん。こっちこそ急に呼び出したりしてごめんなさい」
リン 「いいのよ。私も少し話したいことがあったし。それで、私に相談って?」
フロリーナ 「うん…あのね、お姉ちゃんのことなんだけど…」
リン 「お姉ちゃんって、ファリナ?」
フロリーナ 「ううん、一番上の……」
リン 「フィオーラさんね。どうかしたの?」
フロリーナ 「最近悩んでるみたいなの……その、エリウッド様のことで」
リン 「ああ……うすうす、そうかなって思ってはいたけど、フィオーラさん、やっぱりエリウッドのこと……」
フロリーナ 「うん。普段は表に出してないけど、もうすごいの。いつぞや、エリウッド様がアイドルデビューした時なんか、関連グッズ買い漁っちゃって」
リン 「へえ………」
フロリーナ 「部屋なんか、壁も天井もポスターで埋め尽くされてるし」
リン 「ふ、ふうん………」
フロリーナ 「毎日、等身大抱き枕に頬擦りしながら話しかけてるし」
リン 「……………」
フロリーナ 「この間なんか、なんだか毎日同じストロー使ってるなと思って、よくよく調べたらネットオークションで手に入れたエリウッド様の使用済m」
リン 「ストーップ!それ以上は!それ以上はイメージ壊れるから!もうなんか手遅れな気もするけど!」
フロリーナ 「う、うん……」
リン 「大体、なんでそんなものがオークションにかけられてるの?怪しげなもの買わせちゃダメよ、本物かどうかも疑わしいわ」
フロリーナ 「え、でも……マルスさんリーフさんの署名で証明書が」
リン 「把握した。あの二人か…後で〆る」
フロリーナ 「というか、リン知らないの?」
リン 「何が?」
フロリーナ 「ご兄弟の私物……結構売りに出てるけど」
リン 「mjd?」
フロリーナ 「特にアイクさんとかロイさんのものは競争率高いみたい。大抵、某ょうじょ社長やベルン署署長の妹さんが高額で落札するみたいだけど」
リン 「リィィィィフ!マァルスゥゥゥゥゥ!地獄を見なければわからないようね!」
フロリーナ 「お、落ち着いて、リン……」
リン 「ま、まあとりあえず今はいいわ。話を戻しましょう」
フロリーナ 「う、うん……それで、私としてはやっぱり応援してあげたいの。ニニアンさんのこともあるけど……」
リン 「そうね。ニニアンも大切な友達だわ」
フロリーナ 「うん。でも、やっぱり私のお姉ちゃんだし、幸せになってもらいたいから」
リン 「フィオーラさん、あなた達のために尽くしてきたんだものね」
フロリーナ 「そうなの。だから、リン……リンも、協力してくれる?」
リン 「ええ、もちろんよ」
52 名前: 乙女会議 [sage] 投稿日: 2008/05/23(金) 01:16:13 ID:xGQHhgPA
フロリーナ 「本当に!?ありがとう!」
リン 「どちらかの不利になるようなことは出来ないけど……」
フロリーナ 「うん」
リン 「デートのお膳立てとか、そのくらいは、ね。してあげられると思う」
フロリーナ 「十分だわ……ありがとう、リン」
リン 「いいのよ。まあ、最後に選ぶのはエリウッドだけど……大丈夫。いざとなったら、エリウッドなら二、三人くらい幸せにしてくれるわよ」
フロリーナ 「うふふ……それもいいかも。でも、リンがあっさり引き受けてくれたのは、ちょっと意外だったかな……」
リン 「え、そう?」
フロリーナ 「そうよ。だって……私と…ヘクトル様のことは…あんなに反対するのに……」
リン 「……フ、フロリーナ?」
フロリーナ 「リン……やっぱりヘクトル様のことが……」
リン 「ち、違うわよ!だって、ヘクトルに比べたらエリウッドは真面目だし、品行方正だし、学校の成績も優秀だし、ちょっと病弱だけど剣の腕は立つし、
まあ美男子だし、私もあなたの相手がエリウッドなら反対しなかったと思うわよ!?」
フロリーナ 「やっぱりヘクトル様のこと……」
リン 「だから違うって!なんでそっちの方向に捉えるの!?」
フロリーナ 「いいのよ、リン。私たちは親友だけど、ヘクトル様のことに関しては、ライバル。それでいいのよね?」
リン 「よくねーっつーの!」
フロリーナ 「いいから。わかってるから。でも、私、負けないから!」
リン 「いやぁぁぁ!なんでそこまで頑ななの!?変な呪いでもかかってるの!?」
フロリーナ 「じゃあ、私、もう行くから。お姉ちゃんのことは、よろしくね」
リン 「フロリーナ!話を聞いて!っていうか聞け!」
フロリーナ 「何も言わないで!じゃあ、今日は相談にのってくれてありがとう」

フロリーナ、席を立つと、足早に店を出る

リン 「フロリーナ!ああ、何でこんなことにorz」

リンがテーブルに突っ伏したその時、ぽんと肩を叩かれた

リン 「…………?」
ウェイター 「お客様…お連れ様の分と合わせて、飲食代1020Gになります」
リン 「ぐっ…!泣きっ面に……orz」

終わり