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Last-modified: 2008-10-07 (火) 20:36:11

744 名前: 遅れた七夕 1/5 [sage] 投稿日: 2008/07/08(火) 22:52:13 ID:QPDw8+UN
ミカヤ   「笹の葉さーらさら…ハァ」

ハァイ!テレビの前のみんな! わたしミカヤ。 花も恥らう(永遠の)17歳の恋する乙女。
実はわたしには誰にもいえない秘密があるの。 それはね・・・なんと魔女っ娘ミカリンに変しn

ミカヤ   「違うわよ!何よこの解説は!レクスオーラ!!」
シャナム 「ぎゃああぁぁーーー俺じゃないのにーーー」
ミカヤ   「はぁ…ただでさえ憂鬱なのに…」

ハァイ!スレの前のみんな! わたしミカヤ。花も恥らう<ダキューん>歳の乙女。

ミカヤ   「いや、それもういいから…普通にしててよ、ユンヌ」
ユンヌ  「ハーイ。で、なんで元気ないの?せっかく元気出るようにあんなでだしにしたのに…」
ミカヤ   「…ストレス溜まっただけだったんだけど。気持ちだけ受け取っておくわね。
       元気の無い原因は…七夕出来なかったから…ハァ」
ユンヌ  「町の七夕祭りで占いの出店してたからね~。
       確かに憂鬱にもなるわね…、客はどいつもこいつもカップルカップル…。
       わたしがアイク落とすのにどれだけ苦労してるか、ちょっとくらい気ぃ使えってのよ!」
ミカヤ   「そうじゃないわ。だいたい別にカップルばかりじゃなかったでしょ、親子連れとかもいたわよ。
       それに私の占いで喜んでくれてたのは嬉しいし、盛況でお金もちょっと多く手に入ったし…」
ユンヌ  「じゃぁ何が原因なの?」
ミカヤ   「盛況過ぎたからかしら。お客さんが途絶えなくて結局こんな時間(5時くらい)になっちゃったから」
ユンヌ  「良いことだと思うけど?お金もあるし、他の出店の残りをお土産にもらえたし…喜んでたじゃない」
ミカヤ   「でも、代わりに家のみんなで七夕は出来なかったわ。贅沢な悩みだけどやっぱりさみしい…」
ユンヌ  「そういえば…七夕の時って、いつもみんなそろってたわね」
ミカヤ   「ええ。お客さんが来たり、私達が他の家に出かけたりすることもあったけどみんなそろっていたわ」
ユンヌ  「良い歳したのもいるんだから、恋人と過ごすの人が居ても良いのにね~」
ミカヤ   「そうね…。でもなんだかんだで、みんながそろってるのが嬉しいのよ。
       だけど、結局今年はわたし間に合わなかったのね…。せっかく短冊も用意しておいたのに…」
ユンヌ  「・・・・・。はやく帰りましょ。今ならみんなの寝顔が見れるわよ。
       へっへっへっ・・・アイクの無邪気な顔げーーーーーーっと!!」
ミカヤ   「もぅ、ユンヌったら…。・・・ありがとう・・・」
745 名前: 遅れた七夕 2/5 [sage] 投稿日: 2008/07/08(火) 22:52:48 ID:QPDw8+UN
ミカヤ   「(小声で)ただいま~っと。みんなは…」
アイク   「肉のにおいがする。くれ」
ミカヤ   「きゃああぁぁぁ・・・。あ、アイク!? 突然ビックリさせないで」
アイク   「すまん。だが腹が減ってるんだ、食べ物あるならくれ」
ミカヤ   「もう少ししたら皆起きてきて朝食になるでしょ、それまで我慢して。みんなで食べましょ」
アイク   「いや、誰も寝てないぞ。みんな一晩中庭に居たんだ。だからもう腹へって限界で…」
ミカヤ   「え?みんな庭にって…なにしてたの?」
アイク   「行けば分かる、早く行こう。ああ、荷物は俺が持つぞ」
ミカヤ   「う、うん…。お願いね」

マルス  「ミカヤ姉さんおかえり~」
リーフ   「おかえり・・・って、あーーアイク兄さん!1人だけ何食べてるのさ!」
アイク   「ム…、ムギュモギュゴキュハギュ…ハムコクモキュモキャ…」
アルム  「何言ってるのかわかんないよ。食べながらしゃべらないでよ」
エフラム 「ズルイぞ兄上!俺だって腹は空いてるんだ」
ヘクトル 「へっへっ串焼きもーらい。 カプリ…ムッハーうめー」
アイク   「ムー!ムメモミムー!」
ロイ    「『俺の肉』って言ってるのかな?抜け駆けしておいてまだこだわるんだね」
エリンシア「お疲れ様です、お姉さま」
セリカ   「はい、お水。こんな時間までたいへんねー」
ミカヤ   「みんなこんな時間までこんなところで何してるの?」
セリス   「姉さんを待ってたんだよ」
ミカヤ   「私を?わざわざ出迎えてくれなくても寝てくれて良いのに」
リン    「それじゃ意味ないじゃない。七夕なんだから」
ミカヤ   「え?」
エリウッド 「今日は…ああ、もう昨日か。七夕だっただろ」
エイリーク「七夕は毎年家族みんなで一緒だったではありませんか」
シグルド 「だから、みんな姉上を待っていたんだ。今年も一緒だ」
ミカヤ   「みんな…」

シグルド 「さあ姉上、短冊を飾ってくれ」
エリンシア「あとはお姉さまのものだけですわ」
ミカヤ   「待ってて、バッチリ用意してあるから」
セリス   「その前に…なんて書いたか見せてよ」
ミカヤ   「いいわよ。わたしの願いはいつだってこれだもの」

=弟妹達がしあわせでありますように=

マルス  「ハイ!ボツーーーーー!!」 グシャッ…ビリビリ…ポイッ
ミカヤ   「あああぁぁぁーーー!!!わたしの願いがーーーーー!!!」
セリカ   「ライナロック!!」 ゴアッ!…ボシュゥ…
ミカヤ   「燃えて消えちゃったーーー!!!」
マルス&セリカ『イエーーーーーイ!!』 ( ゜ー゜)ノ\(゜▽゜ )
ミカヤ   「ななな…なにずる゛の゛よ゛~…グスッ…お゛ねえ゛ち゛ゃんのだびでずだねがう゛ぃなのに゛~エグッ…」
エイリーク「ふたりとも、やりすぎですよ」
エリンシア「そうですわ。お姉さまがショックを受けてしまいましたわ」
エリウッド 「却下するのは良いけど穏便に行こうって言ったじゃないか」
ミカヤ   「あ゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛・・・ボツにしたこと自体はいいんだ~。みんなわたしのこときらいなんだ・・・
       う゛あ゛~ん、いえですりゅ~~~」
リン    「違うから!落ち着いてよ姉さん。ね、ね?」
ミカヤ   「だって~~~」
746 名前: 遅れた七夕 3/5 [sage] 投稿日: 2008/07/08(火) 22:53:21 ID:QPDw8+UN
ロイ    「姉さん、はいこれ。新しい短冊」
ミカヤ   「???」
セリス   「この短冊にはね、姉さんの願い事を僕達が書いておいたんだよ」
ミカヤ   「???『わたしの』願い事を『あなた達』が書いたの?」
シグルド 「そうだ。姉上の願い事は却下することになると、みんな予想していたのでね」
ヘクトル 「ちょっとインパクトの大きいイベントになっちまったたけどな。流れ事態は予想通りなんだよ」
ミカヤ   「どういうこと?」
リーフ   「短冊を見れば分かるよ。まずは書いてあることを見てみなよ」

=家族みんながしあわせでありますように=

ミカヤ   「見たけど…分かんない。わたしの願いと何が違うの?」
エフラム 「やはり分かってないか。重傷だな」
アルム  「ちゃんと説明しないとダメみたいだね。=弟妹達= と =家族みんな= ここが違うんだよ」
ミカヤ   「それの何所が違うのよ? 一緒じゃない」
アイク   「全然違うだろう。 =弟妹達=では一人足りない」
エリンシア「お姉さま、自分自身のことを忘れないでください」
ミカヤ   「あ・・・」

ミカヤ   「で、でも私はお姉ちゃんなんだからみんなの幸せを願うのは当たり前でしょ?」
シグルド 「その思いを否定する気はないんだが…」
ミカヤ   「でしょ。だから最初の短冊でも…」
エリウッド 「姉さ…」
ロイ    「姉さんの幸せは?」
ミカヤ   「…え?」
エフラム 「姉上が俺たちを思ってくれるのは嬉しい」
アイク   「だが姉さんにだって幸せになる権利はある」
アルム  「僕たちのために姉さんが犠牲になる。そんなことあっちゃだめだよね」
ミカヤ   「・・・みんな」
リン    「ごめんね。でも姉さんを見てると言わずにはいられないのよ」
エイリーク「姉上のような方が幸せになれないのは…それはおかしなことですから」
ミカヤ   「そんなこと言ってくれたの・・・はじめてね…」
リーフ   「そうだったかな?結構言ってたと思うんだけど…ねぇ、エリウッド兄さん?」
エリウッド 「・・・・・・・・・・・・・・・」
セリカ   「エリウッド兄さん?黙ったままでどうしたの」
エリウッド 「僕の・・・僕の決め台詞が全部盗られちゃった… ・゚・(ノД`)・゚・。 」
ヘクトル 「お前・・・よりによってそれが感想かよ…」
エリウッド 「いやその…、と、とにかくみんなが言ってるのは僕達全員の気持ちだよ」
セリス   「そういうことだよ。それにね、僕たちの幸せって言うけど…」
マルス  「ミカヤ姉さんの幸せは僕等の幸せでもあるってことだね」
エリンシア「その思いを込めて、その短冊なのですわ」
ミカヤ   「うん・・・みんな、ありがとう・・・」
シグルド 「さぁ姉上、短冊を笹に飾ってくれ」
747 名前: 遅れた七夕 4/5 [sage] 投稿日: 2008/07/08(火) 22:53:57 ID:QPDw8+UN
ミカヤ   「これでよし・・・っと」
エフラム 「これでこそウチの七夕だな」
アルム  「もう朝日が昇ってきちゃったけど…たまにはこんなのもいいよね」
ロイ    「ふわあぁぁぁぁ…」
エリンシア「大きなあくびですわね、ロイちゃん」
エリウッド 「結局徹夜だからね。眠くもなるよ」
ミカヤ   「ゴメンね」
エイリーク「姉上が謝る必要はありませんよ」
セリス   「ホッとしたら僕も眠くなっちゃったな…あふぅ・・・ん」
シグルド 「ではそろそろ終わりにしよう。後は笹を焼いて天に登らせるだけだ」
ヘクトル 「どうせならさ、思いっきりハデにいこうぜ!」
アイク   「なら俺に任せろ。ラグネルで大噴火させてやる」
セリカ   「はーい。2番セリカ、ライナロックしまーす!」
リーフ   「んじゃ、3番リーフ、ボルガノンするよ!」
ロイ    「負けられないね。4番ロイ、封印の剣間接でエクスプロージョンいくよ!」
アイク   「よし、なら全員で一気にやるぞ!」
アルム  「一気にって、アイク兄さんだけ近接攻撃だよ。いいの?」
アイク   「噴火には無敵時間がある。みんなの攻撃にあわせれば問題ない」
セリス   「ねぇ、ミカヤ姉さんも何かやってよ」
ミカヤ   「え?でもわたしにそんな派手なのは…」
マルス  「これ貸してあげるよ。よく吹っ飛ぶよ つ【ボム兵】」
リン    「吹っ飛ばしてどうするのよ。…まぁ派手に行くのは確かだけど」
ミカヤ   「じゃぁそれ使ってみるわね」

アイク   「みんな準備はいいか? なら行くぞ! ・・・3・2・1・・・GO! そりゃぁぁぁ!」
セリカ&リーフ&ロイ『そりゃぁぁぁ!』
ミカヤ   「わたしも! そりゃぁ・・・って…これ結構重ーい。わたしの力じゃ大変かも~。
       うんしょ・・・っと。え~~~い!!」 ノシ ●~゜
リン    「あ・・・、タイミングずれちゃった…」
マルス  「アイク兄さん、危なーい!」

ドカーーーーーン!!!
アイク   「うおわああぁぁぁー!!」 キラーン
ミカヤ   「・・・・・あ。」
ヘクトル 「おー。ハデに吹っ飛んだなー」
エフラム 「ああ。確かによく吹っ飛ぶな」
リン    「・・・マルス?」
マルス  「・・・予想GUYデス…」
リーフ   「・・・今回はアイク兄さんがオチ担当なんだ」
セリス   「あれ?リーフもしかして自分がオチじゃないのが残念なの?」
シグルド 「心配することはないぞ。お前用のオチもちゃんと準備してある」
リーフ   「違うよ! しかも僕用の準備してあるってどういうことさ!?」
エイリーク「リーフ、これがお約束というものです。心置きなく吹っ飛んでください」
リーフ   「そんなお約束いらないよ! そうだ、アルム、今回の出番上げるよ。目立てるぞ!」
アルム  「いらないよ!そもそも、そんな目立ちかたヤダよ! リーフ兄さん一人でやってよ」
エリンシア「まぁまぁ、ケンカすることありませんわ。ちゃんと2人そろってぶっ飛ばしてさしあげますわ」
リーフ&アルム『やだーーーーー!』

ヘクトル 「でも、この2人じゃイマイチ地味だな」
リーフ&アルム『ヒドッ』
リン    「マルス、あんたも行きなさい」
マルス  「なんでさっ!?」
エイリーク「いつも『星になりたい』と言ってるではないですか。きっと綺麗な星になれますよ?」
マルス  「意味ちがーーーう!! そうだ!彩がほしいなら真っ赤なロイを混ぜればいいじゃないか」
ロイ    「僕に振らないでよ兄さん!」
シグルド 「ちょうどいい。2人ともアイクが吹っ飛んだ原因の一端だしな。両方混ぜよう」
マルス&ロイ『やだーーー!』
748 名前: 遅れた七夕 5/5 [sage] 投稿日: 2008/07/08(火) 22:54:31 ID:QPDw8+UN
エリンシア「準備できましたか~?」
エフラム 「バッチリだ」
4人    『はーなーせー!』
エリウッド 「あんまり引っ張ってもしょうがないし、サクッと行くよ。・・・ぽちっとな」

ピカッ!!
リーフ   「地面が光った!?」
アルム  「なにが起きたんだっ!?」
ロイ    「これって・・・フレイボム!?」
マルス  「なんでこんなとこにそんなものが埋まってるんだよー!?」
ちゅどご~~~ん!!!
4人    『このひとでなしーーーーーーーー!!!!』

セリス   「すっご~い。今のなに?」
エリウッド 「リモコン式フレイボムだよ。このボタンでいつでも好きなときに爆破できるんだ」
ヘクトル 「ただのボムじゃねーぜ。よく吹っ飛ぶように爆風を強くしたからな」
エイリーク「なぜ…そのようなものを作ったのですか?」
エフラム 「深い意味はない。が、こんな事もあろうかとリオンに頼んで作っておいて貰ったんだ」
セリカ   (こんな事ってどんなこと考えてたのかしら…)
シグルド 「さてと、オチもついたことだし、そろそろ寝ようか」
リン    「ね、ミカヤ姉さん。今日は一緒に寝ましょ?」
エリンシア「リンちゃんばっかりズルイですわ。私も一緒ですわよ」
ミカヤ   「・・・・・・・・・・え~っと・・・・・・・・・・」

ミカヤ  =その後はみんなそろって居間で寝ることになったわ
       (吹っ飛んだみんなも無事に帰ってきて一緒になったわ)
       みんな仕事とか学校もあったけど 今日ぐらいは… って言って寝ちゃったの
       本当は止めなきゃいけないんだけど…わたしも一緒にいたかったから…
       悪いお姉ちゃんでゴメンね… でもね…うれしかったの・・・
       みんな・・・だい・・・す・・・・・・zzZZZ・・・・・・