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Last-modified: 2008-10-13 (月) 22:08:55

346 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/08/03(日) 09:48:54 ID:M2/RheRu
ロイ   「ただい――」
???  「シャーーーーッ!」
ロイ   「うわっ、あぶなっ……! な、なんだ、猫……」
リン   「フーッ!」
ロイ   「って、リン姉さん!? な、なにやってんのそんな猫のマネみたいな……」
リン   「シャーッ!」
ロイ   「い、威嚇されてる……! いったいなにがどうなってるんだ、これ……!?」
エリンシア「ああロイちゃん、お帰りなさい」
ロイ   「ああ姉さん、リン姉さんは一体……!?」
エリンシア「野生分が入り過ぎたみたいで……」
リーフ  「リン姉さんがまた野生分不足で禁断症状起こしてね。
      仕方ないからワープでサカ草原に送ったんだけど、レスキューで呼び戻したときはもうこの有様で……」
ロイ   「や、野生分って……その設定まだ生きてたんだ。みんな割とスルーしてたからとっくに死んだものかと」
リーフ  「設定は死なん! 何度でも蘇るさ!」
エリウッド「メタ的な議論かましてる場合じゃないよ君たち」
ヘクトル「そうだぜ。雰囲気読めよな」
ロイ   「って言っても……あんなラグズ並の動きされたんじゃ、誰も近寄れないし……
      あれ? 二人も威嚇されたの?」
エリウッド「うん」
ヘクトル 「リンの奴、近づく奴が誰であろうと爪を振り上げてるぜ」
ロイ   「うーん。どうしたらいいんだろう」
リーフ  「まあ、この『野生スカウター』見た感じ、時間経つにつれて数値が落ちてきてるから、
      黙ってても半日ぐらいで野生分は通常値に落ち着くはずなんだけどね」
ロイ   「そんなのいつの間に作ったの……いやまあいいか。それなら放っておけばいいじゃない」
ヘクトル 「そうもいかねえよ」
ロイ   「どうしてさ」
ヘクトル 「こいつ、外に出ようとしてるんだよ。それを俺らが必死に抑えてんだ。
      もしこんな状態で外に出したら、こいつの風評がどうなるか想像してみろ」
ロイ   「『兄弟さん家の四女はレズでガサツでスイーツ(笑)で獣プレイ好き』
      どう見てもリン姉さんオワタ、本当にありがとうございました」
エリウッド「理解が早くて助かるよ」
ヘクトル 「だからまあそういうわけでこいつが外に出ないように押さえてるわけだが……」
リン   「ニャーッ!」
エリンシア「ああ、みんなの頭上を飛び越えて……!」
リーフ  「しまった、あとは玄関まで一直線……!」
ヘクトル 「止めろ!」
ロイ   「無理だ、追いつけない……!」
エリウッド「リンと我が家の評判オワタ」

 と、そのとき、殺伐とした兄弟家に救世主が!

マルス  「ただいまー」
リン   「にゃっ」
マルス  「ぶっ、なにやってんですかリン姉さん……そんな猫ごっこみたいな。スイーツ(笑)すぎて頭がおかしく」
リン   「にゃーっ!」
マルス  「うわーっ!?」
ヘクトル 「ああ、マルスが飛びかかられてリンの爪の餌食に……!」
リン   「にゃあにゃあ、ゴロゴロ……」
全員   「懐かれてるーっ!?」
マルス  「ちょ、り、リン姉さん、いったいなにを……!? や、やめ、顔舐めないで……!」
エリウッド「うーむ、僕らには懐かずマルスには懐くとは……」
ロイ   「相変わらずのツンデレぶりだね」
リーフ  「まあ、これで一件落着だね。あとは野生分が通常値に戻るまでマルス兄さんに相手してもらえばいいだけだし」
ヘクトル 「だな。あー、腹減った、飯にしようぜ」
エリンシア「そうね。じゃあマルスちゃん、あとはお願いね」
マルス  「いやお願いねって、なにがなんだか……」
リン   「にゃー」
マルス  「せめて誰か状況説明してーっ!」