12-516-e

Last-modified: 2008-10-13 (月) 22:16:00

本編12-516

235 名前: その名はAKJ 外伝 [sage] 投稿日: 2008/09/11(木) 14:14:53 ID:2v6WuZ+2
この物語は、ネタを投稿する上で勝手に作ってしまった「工作員」というキャラの視点でお送りいたします。
なお、ここに出てくる工作員は全て同一人物です。

Part1 
―8月中旬(13スレ 96~ 第3章参照)
クラリーネ「と、いうわけでお金が足りませんので、今から工面しに行きますわ。まぁ私の金策技術があれば何とかなりますわ」
工作員  「金策技術というと、株ですか、それとも先物取引か何か・・・」
クラリーネ「そんな複雑なことしなくても、私の実家の金庫から現金を持ち出せばいいのですわ」
工作員  「ちょ、それ金策言わない」
クラリーネ「構いません、まぁ、どう会社の金に穴を開けてもお父様とお母様が笑って済ませますわ」
工作員  (それでいいのか、エトルリアの大企業?)
クラリーネ「というわけで、私がお兄様をひきつけている間に、あなたが金庫に忍び込んで500万を奪ってきてください」
工作員  「了解しました(これも任務だ)」
クラリーネ「ディークという傭兵が見回っているかもしれませんわ、彼は手ごわいから逃げるか、それが無理なら・・・」
工作員  「・・・って、こんなことでいいのですか」
クラリーネ「ええ、私を信じなさい」

―リグレ家 金庫
工作員  「あっさり忍び込めたな、さぁ、現金は・・・と」
???? 「おっと、動くなよ」
工作員  「何!?(私の後ろをいつの間に!?)」
ディーク 「妙なまねをしない限り、斬ったりしねぇよ」
工作員  (この男がディーク、確かに隙がない)
ディーク 「見逃してやりてぇのはやまやまだが・・・」
工作員  (逃げるのは無理だ、となれば残る方法は・・・しかし、あれは・・・)
ディーク 「それじゃ旦那様と坊ちゃんに申し訳ないんでな」
工作員  (く、迷っている暇はない、ええい、どうとでもなれ!!)
ディーク 「とりあえず、お前さんの組織と目的をしゃべってもらうぜ」
工作員  「隊長ぉ、乱暴なことしちゃ、イヤ・・・(上目遣いの潤んだ目と震えたロリ声で)」
ディーク 「う・・・」
工作員  「隙あり!!(側にあった金の延べ棒で殴る)」
ディーク 「ぐは、が、面目ねぇ(気絶)」

工作員  「現金、お持ちしました」
クラリーネ「上出来ですわ」
工作員  「あのディークという男、ロリコンの気があるから少女のまねをすれば隙ができる、確かにクラリーネ様のおっしゃるとおりでした。」
クラリーネ「本人は否定していますけど、リグレ家の者には周知の事実ですわ。彼の部下のシャニーという女の子、私より年下ですのよ」
工作員  「は、はぁ・・・(エトルリアにまともな人間はいないのか?)」
236 名前: その名はAKJ 外伝 [sage] 投稿日: 2008/09/11(木) 14:19:25 ID:2v6WuZ+2
Part 2 9月4日 深夜 エレブグランドホテル(12スレ 516~ 第1章参照)
工作員  「・・・任せてくださいとは言ったものの・・・まさかこんな写真を撮る羽目になるとは////」
妹    「お兄ちゃん、好き、好き・・・」
兄    「妹よ・・・」
工作員  「お、男の人のってあんなに・・・///は、いかん、これは仕事だ、任務だ、もっと冷静に、無感情にならなければ///」

工作員  「ハァ、ハァ、やっと撮れた・・・い、言っておくがこの『ハァハァ』は疲労によるものだからな」
プリシラ 「一体誰に言っているの?」
工作員  「ぷ、プリシラ様、な、何でもありません」
プリシラ 「写真は撮れたの?」
工作員  「は、写真も録音テープも完璧であります」
プリシラ 「では、それを兄の彼女の元に届けてください」

―9月6日 レイヴァン×レベッカフラグ潰し作戦
工作員  「ルセア殿ですね。レイヴァン殿が重態です、至急エレブ公園に向かってください」
ルセア  「な、レイモンド様が!わかりました、至急向かいます」
工作員  「これで、1人は完了。あとのもう1人だが(プリシラからのメモを読む)」
工作員  「ふむ、ダーツという男を呼び出せばいいのだな」
工作員  「この男はファーガス以外の命令では動かないから、まずファーガスの自書を入手する」
工作員  「それから筆跡を真似た命令書を、か」
工作員  「まぁ、私にはたやすい任務だな、それではまずファーガスの居場所だが・・・って、え?エレブ港!?」

―40分後、エレブ港
工作員  「ハァ、ハァ、何とかついた。今度こそ「ハァハァ」は疲労によるものだからな」
工作員  「ええっと、ファーガス漁業組合の漁船は・・・これか」

―漁船内部 船長室
工作員  「ここが船長室か、ここなら必ずファーガスの自書があるはずだが・・・」
???? 「おい、何してやがる」
工作員  「は!?」
ファーガス「人の船に忍び込んで探し物とは、いい度胸じゃねぇか」
工作員  (この男がファーガス、見つかったしまったか。しかし・・・)
ファーガス「あ?剣を抜いて、やろうってのか!?(斧を構える)」
工作員  (この男の得物は斧。それならばこちらの剣の方がゆう・・・)
      
         ズ ガ ー ン(壁が壊れる)

工作員  (ちょ、なに、あの破壊力、それに速さも反則・・・)
ファーガス「どうした、かかってこないのか?」
工作員  (無理、あんなの、無理)

注 烈火の剣をプレーした方ならお分かりでしょうが、
  ファーガスさんは特別ストーリーに絡まないくせに、アホみたいに強いのです。

ファーガス「オレのサインがほしいだ?ったく、なら最初からそう言えってんだよ・・・ほらよ」
工作員  「あ、ありがとうございます」
ファーガス「今度はちゃんともらいにこいよ」

工作員  「し、死ぬかと思ったが、これで偽の指令書を作ることができる。あとは・・ってもう時間がほとんどなーい」
工作員  「どうする?馬では間に合わないし、ワープも使えない、どうすれば・・・は、あれは・・・・おい、そこの鳥!!」
ネサラ  「鳥 じ ゃ ね ぇ」
工作員  「急いで私をエレブ区の民家まで運んで欲しい」
ネサラ  「あん?何で俺が見ず知らずのあんたにそんなことしなければならねえんだよ」
工作員  「無論、ただとは言わん(袋を差し出す)」
ネサラ  「こ、これは・・・金が1枚、2枚、か、数え切れねぇ」
工作員  「300枚ある」
ネサラ  「さ、300だと!!」
工作員  「これで、引き受けてもらえないか?」
ネサラ  「へ、へへ、あんたの心意気、しっかり受取ったぜ、しっかりつかまってろよぉぉぉぉ」
237 名前: その名はAKJ 外伝 [sage] 投稿日: 2008/09/11(木) 14:23:00 ID:2v6WuZ+2
―20秒後、ダーツ自宅前
工作員  「ここでいい、ありがとう助かった」
ネサラ  「じゃ、じゃあ・・・」
工作員  「ああ、金は受取ってくれ」
ネサラ  「うっひょ~これで俺も大金持ちだ。ティバーンとリュシオンに自慢できるぜ」
工作員  (1G貨幣300枚でこれほど喜ぶとは。テリウスじゃ青銅の剣も変えないはずだが)
ネサラ  「あんたのことは2度と忘れねぇ、また何かあったら呼んでくれ」
工作員  (他人事ながら、キルヴァンの未来が心配だ・・・おっと、そんなことより仕事仕事)
(ポストに紙を入れ、ピンポンダッシュする工作員)

ダーツ  「ん、なんだ誰もいねえじゃねぇか。いたずらか?ん、これは・・・(ポストの紙に気づく)」
ダーツ  「至急エレブ公園に来いだと、どういうことだ?」
ダーツ  「お頭の字だし、無視するわけにもいかねえよな・・・まあ行くだけ行ってみるか」
工作員  「任務、完了。しかし、今回は・・・疲れた」

Part3 9月6日夕方 エルトシャン尾行任務 (第5章 参照)
エルトシャン「すまない、待たせたな」
グラーニェ「エルト、会いたかったわ」
工作員  (やはり、仕事というのは嘘だったか・・・しかもお泊りコース。これは阻止せねば)

―宝石店
グラーニェ「まぁ、この指輪、素敵」
エルト  「そうか、俺はこういうものには疎いからな、よくわからない」
グラーニェ「私も大してわかるわけじゃないわ・・・でもこの指輪は特別ね」
エルト  「そんなに欲しいのなら買ってやろう」
グラーニェ「え、そんな、悪いわ」
エルト  「この程度、構わない。主、その指輪をもらおう」
工作員  (早くも指輪購入、これはまずい)

―公園
グラーニェ「まぁ、可愛いワンちゃん」
アメリア 「あ、ありがとうございます。あ、あの、1つ聞いてもいいですか」
グラーニェ「あら、何かしら」
アメリア 「お2人は、ご夫婦なんですか?」
工作員  (小さな子供の勘違いキターーーー、フラグイベントの定番だーー)
エルト  「さっきの子供には、参ったな」
グラーニェ「あら、いっそのこと本当にしてしまえばいいのに」
エルト  「お、おい、それは」
グラーニェ「ふふふ、冗談よ」
工作員  (こ、これはいい雰囲気、このままではフラグ成立は必至だ)

―劇場
イグルド(演:ユリシーズ)「神よ、もし私たちの愛が罪だというなら・・・」
リアドラ(演:レイリア)「ああ、イグルド様」
工作員  (まずい、時間的にあとは食事とホテルだけ、ここで止めなければ)
工作員  (ここは暗いし多少の音もごまかせる、これなら吹き矢も気づかれまい。狙うはグラーニェの首筋・・・今だ)

放たれた矢は、まっすぐグラーニェの首筋に・・・しかし、寸でのところでグラーニェが矢をキャッチ。

工作員  (な、何ーーーー!!)
エルト  「どうした?」
グラーニェ「いえ、何でもないわ」
工作員  (ば、馬鹿な、狙いは完璧だったはず。それをこの暗い劇場で・・・まぐれだ、まぐれに決まっている)
238 名前: その名はAKJ 外伝 [sage] 投稿日: 2008/09/11(木) 14:27:57 ID:2v6WuZ+2
―エレブグランドホテル レストラン
グラーニェ「素敵なレストランね」
エルト  「口に合うといいのだが」
グラーニェ「エルトと一緒ならなんでも美味しいわよ」
工作員  (ラストチャンス。しかし、エレブグランドホテルを選んだのは不幸中の幸い。
オーナーがプリシラブロマイド3枚(水着入り)で買収できたのは幸運だった)
ウェイター「前菜のグラロブスターのパテでございます」
工作員  (あの皿にはバーサク状態になる毒薬が盛られている)
グラーニェ「まぁ、美味しそう」
工作員  (さぁ、食べろ、そして愛する男の前で醜態をさらせ)
グラーニェ「私、ロブスター大好きなのよ」
工作員  (食べた!!)
グラーニェ「とても美味しいわ」
エルト  「そうか、気に入ってもらえてよかった」
工作員  (即効性の毒のはずなのに・・・しかし失敗したのなら次の作戦を考えなければ)
グラーニェ「(チラ・・・)あらやだ、顔のお化粧が乱れているわ。少し席を外すわね」
エルト  「そうか。それまで料理は止めておく」

工作員  「さて、次は・・・」
???? 「一体どんなことをしてくれるのかしら?」
工作員  「き、貴様は・・・」
グラーニェ「随分私たちのこと嗅ぎ回ってくれたけど、やっぱりラケシスの差し金?」
工作員  「応える必要はない」
グラーニェ「言っておくけど、毒なら無駄よ、事前にこれ飲んでおいたから(薬ビンを取り出す)」
工作員  「それは万能解毒剤・・・」
グラーニェ「さぁ、次はどんな手で邪魔をするつもり、ラケシスの犬さん?」
工作員  「ふ、貴様とこうして対峙できたんだ。小細工は必要ない、今この場で貴様を始末する」
グラーニェ「あら、あなたにできるのかしら?」
工作員  「(剣を抜き)グラーニェ、覚悟!!」
―1分後
工作員  「ぐ・・・ば、馬鹿な・・・」
グラーニェ「脆いわねぇ、せめて3分は持たせなさいよ」
工作員  「貴様は病弱という設定だったはず、なのに、何故・・・」
グラーニェ「甘いわね。いい、私はゲーム本編でほとんど出番がないの。
グラーニェ「だから設定なんてどうとでもなるのよ」
工作員  「ふ、不覚・・・」
グラーニェ「殺しはしないわよ、その代り、もどってラケシスに伝えなさい」
グラーニェ「『エルトは今夜私がもらうから、あなたはフィンかベオウルフで我慢していなさい』って」
グラーニェ「ふふふ、おほほほほほほほ」
工作員  「か、完敗だ・・・」

Part4 9月6日 夜 AKJ総会開催中のノディオン家(終章参照)
イーヴ  「いたぞ、こっちだ!!」
アルヴァ 「なんとしても会場に入れるな」
エヴァ  「捕らえるんだ」
ヘザー  「ふん、あんた達みたいな判子絵顔の男に捕まるもんですか」
イーヴ  「ソシアル部隊、突撃しろ」
ヘザー  「噂に聞いたAKJ総会、ドレスアップした妹キャラが推定2000人」
ヘザー  「これを放っておけるか、最低20人は持ち帰る!!(反撃)」
ソシアル部隊「グハァ!!」
アルヴァ 「アーマー部隊で囲め、所詮奴のクラスはサザ(笑)と同じ、恐れるに足らん」
ヘザー  「甘いわぁぁぁ」
アーマー部隊「うわぁぁぁ」
ヘザー  「悪いけど、今の私は漆黒の騎士でも止められないわよ」
エヴァ  「こ、ここにおられるのは兄以外は眼中にない淑女のみ、レズの出る幕などない」
ヘザー  「はん、わかってないわね。そういう子を染め上げるのが燃えるんじゃない!!」
エヴァ  「む、無念・・・」
239 名前: その名はAKJ 外伝 [sage] 投稿日: 2008/09/11(木) 14:29:36 ID:2v6WuZ+2
工作員  「何事だ!!」
ヘザー  「あら、可愛い子。男ばかりだと思ってたけどこういう娘もいるんだ」
工作員  「何を言っている?貴様は女だろう?」
ヘザー  「女だ・か・ら・よ」
工作員  「何をわけのわからないことを、覚悟」
ヘザー  「ふふふ・・・」
工作員  「な、何!?」
ヘザー  「捕まえた(はぁと)」
工作員  「貴様、いつの間に後ろを・・・ひゃん」
ヘザー  「ふふふ、おっぱい感じやすいのね」
工作員  「やめろ、どこを触って・・・あ、やだ」
ヘザー  「可愛い反応するわね、妹達の前菜として頂いちゃおうかしら」
工作員  「みんなも見てないで、助けて・・・んん・・・」
ヘザー  「いっただきまー!!殺気?」
アルム  「そのこから離れるんだ」
ライナス 「てめぇの相手は俺達だ」
エフラム 「大丈夫か?」
工作員  「な、なんとか・・・」
ユリウス 「ならこの場を離れろ、女」
工作員  「いや、私も」
エフラム 「ここから先は信念あるものの戦いだ、悪いが金で雇われた者の出る幕はない」
ヘザー  「ふーん、真打登場というわけね」
エフラム 「会場には俺達の大切な妹達がいる、アンタから守らなければならない」
アルム  「セリカは、ぼくが守る」
ライナス 「ニノが、俺のために・・・泣かせるじゃねぇか」
注 ニノはロイドの聖名で入会しています
ユリウス 「ユリアが、ユリアが・・・お兄ちゃん、がんばるよ」
注 ユリアはセリスの聖名で入会しています
ヘザー  「このシスコンどもめ・・・」
エフラム 「アンタのレズ魂と俺達のシスコン魂、どちらの信念が勝つかの勝負だ」
ヘザー  「いいわ、受けてたつわよ」
―1時間後
エフラム 「勝負あったな、俺達の勝ちだ」
ヘザー  「そんな、私の女の子を愛する信念が、負けたというの?」
アルム  「あなたの信念は女の子を『奪い取る』もの、しかしぼく達の信念は妹を『守る』もの、この差だね」
ライナス 「で、どうすんだ、この女」
アルム  「ああ、お仕置き担当がすぐに来るよ」
リン   「おまたせ」
ヘザー  「あら、リンちゃん。リンちゃんのお仕置きなら喜んで受けちゃうわよ」
リン   「生憎だけど、私は運ぶだけ。お仕置きは別の人が引き受けます」
ヘザー  「ちょ、何をするつもり?」
リン   「マッスルレッスン・エリンシアスーパーバージョン」
リン   「以前私が受けたもの(12スレ「潔白の証明」 第1章参照)の10倍、40時間にもわたっての大筋肉祭りよ」
ヘザー  「何それ?私を殺す気?」
リン   「特別ゲストに、ドルカス・ワレス・バアトルをよんでいるわ。たっぷり楽しんでね」
ヘザー  「い、いやぁぁぁ、男はいやぁぁぁぁ」

ライナス 「終わったな」
ユリウス 「ふん、僕のロプトウスに勝てるわけがないんだ」
アルム  「一件落着だね」
エフラム 「ああ、そうだ・・・!!」
―4名に戦慄が走る。この世のものとは思えない強力な気を、4人は感じ取った。
ライナス 「お、おい、これやべぇんじゃねえのか?」
ユリウス 「ふ、ふん、うろたえるんじゃない・・・」
アルム  「兄さん、これは・・・」
エフラム 「まさか・・・」
240 名前: その名はAKJ 外伝 [sage] 投稿日: 2008/09/11(木) 14:32:15 ID:2v6WuZ+2
―その男は静かだった。ただ右手に一振りの剣を携え、一歩一歩確実に歩いていた。
シグルド 「・・・」
アルム  「に、兄さん・・・」
シグルド 「・・・どけ」
ユリウス 「何?」
シグルド 「・・・どくんだ」
ライナス 「何言ってやがる?」
シグルド 「・・・私の目的はAKJ総会だけ、直接関係無いお前達とは戦いたくない」
エフラム 「それで納得する俺達ではないとこはわかっているのだろう」
シグルド 「・・・そうか」
ユリウス 「ふん、どんな事言ったってロプトウスにかなうはずが」
エフラム 「まて、ユリウス」
           一     閃
ユリウス 「な、ロプトウスが真っ二つに?グハァ」
ライナス 「ユリウス?ウゴォ・・・」
アルム  「2人とも!!うわぁぁ」
エフラム 「く・・・ぐわっ(倒れる4人)」
シグルド 「・・・急所は外してあるはずだ」
ユリウス 「ば、馬鹿な、攻撃が見えないなんて・・・」
アーヴ達 「止めろ、あの男を止めろーーー」
エフラム 「やめろ、逃げるんだ!!」
シグルド 「・・・・」
           一     閃
アーヴ  「うわぁぁぁぁぁ(その場で倒れる)」
ライナス 「嘘だろ・・・300人はいたぜ」
アルム  「これが、これがKINSHINを憎むものの力」
シグルド 「お前達の信念は『守る』信念。たしかに大抵の者には通じるだろう」
シグルド 「しかし、私のように『全てを失ったもの』には無駄だ。有は無には勝てないのさ」
アルム  「ちきしょう、一見かっこいいこと言ってるけど、『振られ男の僻みはすごいぜ』ってだけじゃないか」
シグルド 「さぁこれでわかっただろう。そこをどくんだ」
ユリウス 「馬鹿を言うな、ユリアは僕が守るんだ(立ち上がる)」
ライナス 「黒い牙の意地をまだ見せてねぇ(立ち上がる)」
アルム  「セリカ・・・(立ち上がる)」
エフラム 「そういうことだ、兄上。わるいがまだ終わっていない(立ち上がる)」
シグルド 「そうか(ティルフィングを振り上げる)」
???? 「やめて」
シグルド 「君は・・」
ディアドラ「シグルド様(シグルドに抱きつく)」
工作員  (ふぅ、ま、間に合った・・・)
ディアドラ「シグルド様・・・このようなこと、おやめ下さい、優しいあなたが肉親で争うなどと、そうなったら私は・・・(涙)」
シグルド 「ディアドラ・・・す、すまない私が間違っていたーーーー(ティルフィングを落とし、号泣)」
ディアドラ「わかってくださいましたか」
シグルド 「ああ、ほんとうにすまなーーーい」
ディアドラ「そう、それなら・・・しばらく眠っていてくださいね(シグルドの首筋に注射器を刺す)」
シグルド 「・・・へ?」
241 名前: その名はAKJ 外伝 [sage] 投稿日: 2008/09/11(木) 14:33:33 ID:2v6WuZ+2
ディアドラ「あ、別に命に影響は無いから大丈夫ですよ、ただの眠り薬です」
シグルド 「ディアドラ・・・どうして・・・」
ディアドラ「私、ここの会員ですよ。アルヴィス聖名で」
シグルド 「そ、そんな・・・」
ディアドラ「せっかくの総会なんですし、大人しくしてくれなきゃ困るんです」
シグルド 「ディア・・ドラ・・・」
ディアドラ「シグルド様、いい夢見てくださいね」
シグルド 「燃える愛、愛は孤独な戦い、なぜ心まで奪いつくすのか・・・(気絶)」
ディアドラ「まぁ、シグルド様ったら最後までポエミーなのね、じゃあ後始末お願いしますね」
エフラム 「あ、ああ」
ディアドラ「それでは、ごきげんよう」
エフラムら4人「・・・・(上を見る)」

勝利者などいない
戦いに疲れ果て
星空を見上げる
泣く事も叶わない

エフラム 「・・・帰るか」
アルム  「・・・そうだね」
工作員  「あは・・・あははははは・・・」
242 名前: その名はAKJ 外伝 [sage] 投稿日: 2008/09/11(木) 14:34:52 ID:2v6WuZ+2
Part 5 盗賊、暗殺者専門のバー 「疾風」
工作員  「グス、せんぱ~い、私、もうくじけそうですぅ~、この仕事、やっていけませ~ん、う、うえぇぇぇぇん」
レイラ  「(泣き上戸だったのね)そんなこと簡単に言わないの」
マシュー 「ラガルト、悪いな、おれ達の後輩が騒いじまって」
ラガルト 「構わねぇよ、ここはそういう店だ」
工作員  「大体、なんで兄妹の<ダキュン>な写真撮らなければいけないんですか?いやらしすぎます」
レイラ  「この世界にはもっと・・・いや、なんでもないわ」
工作員  「それに、グス、女の人におっぱい揉まれるし。ヒグ・・・未来の彼氏のためにとって置いたのに・・・うわーん」
マシュー 「こいつ、房術は無理だな」
レイラ  「そんな事言わないの、私だってほとんどできないわよ」
工作員  「わ、私仕事選ぶ気なんて無かったんです、だから、まずやってみたんです・・・」
レイラ  「その心がけは偉いわ」
工作員  「でも、いくらなんでもあの人たち常識が無さすぎです。口を開けば兄のことばっかり、
関係者もロリコンとかばっかりだし1人もまともな人がいないんです」
マシュー 「悪い、そればっかしはフォローできねぇ」
工作員  「どんなに厳しくても耐えるつもりでしたけど、無理です~
非常識には耐えられませ~ん、うわぁぁぁん、私は負け犬です、負け組みですーー」
レイラ  「だから、泣かないの」
工作員  「あーーーーん」
フォルカ 「(入店)店主、一杯頼む」
ラガルド 「火消しの旦那、仕事帰りか」
フォルカ 「応える義務は無い」
工作員  「うわーん、勝ち組だ、FE盗賊界きっての勝ち組が来たーーー」
フォルカ 「・・・何か用か?」
マシュー 「ああ、フォルカさん、気にしないで下さい、酔ってるだけです」
レナック 「ううーほんとう人使い荒いんだからよ・・・」
工作員  「あ、負け組(はぁと)」
レナック 「誰が負け組じゃ!?」
工作員  「なんか、レナックさん見るとすごく和みます、『下には下がいるんだな』って感じで」
レナック 「殴っていいよな、この女殴っていいよな?」
レイラ  「酔ってるだけだから、許してあげて」
工作員  「レナックさんって癒し系ですね、
なんか明後日AKJがアカネイアに仕手を仕掛けるのなんてどうでもよくなってきちゃいました」

―バー全体に戦慄が走る
フォルカ (明後日のターゲットはアカネイアの重役だが・・・この女、何を知っている?)
マシュー 「お、おいおい(仕掛けるのはAKJか、なら狙いは何だ?)」
レイラ  「あなた、酔いすぎよ(金額は、銘柄は、ひょっとしたら聞き出せるかも)」
ラガルド 「嬢ちゃん、そういうことはこの場所では言わない方が(これは黒い牙に問い合わした方がいいな)」

サザ   「負けた・・・漆黒に負けた・・・これで通算400杯目だ・・・ちくしょー自棄酒だーーーー」

一同   「・・・・・・(癒)・・・」
工作員  「わーサザさんだー、一番の癒し系が来たー、飲みましょう、飲みましょう」
サザ   「う、うう、付き合ってくれ・・・」
マシュー 「・・・まぁ、さっきのことは聞かなかったことにしておくか」
レイラ  「・・・そうね」   フォルカ 「・・・ハァ・・・」
サザ   「漆黒がなんだーーー」  工作員  「AKJがなんだーーー」

己の感情を捨てて生きる密偵や暗殺者達、しかしそんな彼らでも仕事を忘れて和むことがあるという。
ちなみに、酔ってすっかり忘れた工作員は、AKJを続けたという。
「その名はAKJ」外伝 完