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Last-modified: 2008-10-13 (月) 22:19:19

676 名前: フラグクラッシャーのデート [sage] 投稿日: 2008/08/28(木) 20:41:52 ID:pd8C7AKU
 
アイク   「おはよう」
ロイ     「あ、おはようアイク兄さん。起きたんだ」
セリス   「おはよう!今日は凄い良い天気だよ!」
アイク   「そうか、今日は良い天気か」
エイリーク「アイク兄上、おはようございます」
エリンシア「あらおはようアイク。もうすぐ朝ご飯が出来ますからね」
アイク   「分かった」

──朝食時

アイク   「そう言えば言い忘れていたが、今日は昼いらんからな」
ヘクトル  「ん?どっか行くのか兄貴?」
アイク   「ああ、今日は友人と遊園地へ遊びに行くんでな」
エフラム 「兄上が遊園地に行くとは珍しい」
リーフ   「所で誰と行くの?ライさん?ボーレさん?」
アイク   「いや、レテとだ」
ロイ    「レテさんとかぁ。楽しんで来てね…って、え!?」
シグルド 「ア、アイク…今誰と行くと言った?」
エリウッド「ぼ、僕の耳には女性の名前が聞こえたんだけど…」
アイク   「いや、だからレテとだが」

全員『な 、 な ん だ っ て ー ! ! ? 』

アイク  「…何故そんなに驚く?そんなにも俺が遊園地行くのがおかしいのか?」
リン   「いやいやいや!そういう意味じゃなくて!!」
リーフ  「レテさんと遊園地に行くって、それはつまり…」
ヘクトル「デートじゃねぇか!!」
エフラム「まさか兄上が女性とデートするとは…!」
アイク  「…お前達は一体何を言っているんだ?デートとは恋人同士とするものだろう?
      レテとは仲間であり友人だ。あっちもそう思っている筈だしな。だから遊びに行くというのが適切だ」
アルム 「(ボソッ)…その台詞、レテさんが聞いたら卒倒するだろうなぁ」
セリカ  「(ボソッ)もちろん悪い意味でね…」
アイク  「飯も食った。遊園地にでも行く準備をしてくる」

そう言ってアイクは二階へと上がっていった。

677 名前: フラグクラッシャーのデート [sage] 投稿日: 2008/08/28(木) 20:43:13 ID:pd8C7AKU
 
マルス 「いやぁ、ここまで持ってくるのにどれだれ苦労したことか…」
ライ   「今までの苦労が走馬灯の様に思い出せれるな」
セネリオ「何度、ひどい有様なことになったか数え切れませんね」
ヘクトル「うおぉっ!!どっから入ってきた!?」
リーフ  「セネリオさんはともかく、ライさんまでいるし!」
ロイ   「と言うか、マルス兄さんの仕業なの?」
マルス 「いや、主に行動してたのはライさんとセネリオさんだよ。僕は遊園地のチケットを提供してただけさ」
ライ   「6スレ目辺りに出したネタを何人覚えているんだ、ってな感じだけどな」
セネリオ「まさかレテとのデートに持って行くまでに、倍の12スレもかかるとは思いもしませんでしたけどね」
ロイ   「二人共メタ発言自重!」

ピンポーン!

セリス「誰か来たみたいだ」
アイク「(二階から)誰か出てくれないか?多分レテだと思う」
ロイ  「わざわざ来たんだレテさん」
マルス「んじゃ、僕が出てくるよ」
ライ  「じゃあ俺達は隠れているとするか。アイク達に見つかると色々面倒だしな」

──玄関

マルス「どちら様ですかー?」
レテ  「レテだ。ア、アイクはいるか?」
マルス「はいはい、今開けますからね(ガラッ)やぁレテさん、おはようございまs…」

思わずマルスは絶句する。
そこにいたのは白いワンピースに麦藁帽子といつもの格好には程遠いレテの姿があったからだ。

レテ  「何だ!その目は!?似合わんとでも言うつもりか!!」
マルス「いやいやいや!いつものボーイッシュな格好に慣れてたんで驚いただけですよ。
     それよりも、聞きましたよ。今日はアイク兄さんと遊園地へデートに行くんですってね」
レテ  「デ、デデデデートではないっ!只単にアイクと遊びに行くだけだ!それだけだっ!!
     ……もしや、そのデートと言う単語はア、アイクが言ったのか?」
マルス「いえ、アイク兄さんはレテさんと遊びに行くと言ってましたよ」
レテ  「そ、そうか…」
マルス「(本当に分かりやすいなレテさんは。ツンデレとフラクラは相性悪いとは言え何で気付かないだろ兄さんは?)」
アイク「レテ」
レテ  「…!」

マルスがそんなことを考えている内に準備を済ませたアイクがやってきたようだ。

678 名前: フラグクラッシャーのデート [sage] 投稿日: 2008/08/28(木) 20:44:33 ID:pd8C7AKU
 
アイク「すまないなレテ、待たせてしまったようだ。………」
マルス「(めっちゃレテさんを凝視している。見慣れない格好に兄さんもビックリみたいだ)」
レテ  「な、何だ!言いたいことがあるならはっきり言え!!」
アイク「いや、すまんな。いつものとは違う姿に驚いただけだ。だが、その格好も悪くないと思うぞ」
レテ  「…ッ!?」
アイク「…どうしたレテ。顔が赤いぞ。熱でもあるのか?」
レテ  「き、気にするな!日焼けしただけだっ!今日は暑いからなっ!全く本当に今日は暑いなっ!
     さ、さぁ行くぞアイク。グズグズしてると遊園地行きの電車に乗り遅れてしまうぞ」
アイク「と、そうだったな。じゃあ言ってくる。適当に土産は買って来るからな」
マルス「うん、行ってらっしゃい。楽しんで来てね」

アイクとレテが出て行くと、兄弟と一緒にライとセネリオが奥から出てきた。

ライ   「行ったようだな。アイク達は」
マルス 「えぇ、結構出だし好調でしたよ」
セネリオ「アイク達も行ったようですし、僕達も追いかけますか」
ライ   「そうだな。行くか」
ロイ   「あれ?ライさん達も行くんだ」
セネリオ「アイクは生粋のフラグクラッシャーですからね。普通に遊園地行った所でフラグを壊して進展無しがオチです」
ライ   「だから俺達もこっそり付いていって良い雰囲気が出る様にフォローするんだよ」
セネリオ「僕のプランは完璧です。デートに持ってくるまでプランをかなり練り込みましたからね」
ライ   「ああ、聞かせてもらったがありゃ完璧だ。遊園地から戻る頃には二人は恋人同士になっていること確実だ」
マルス  「成功することを祈ってますよ」
セネリオ「では、行きますか」
ライ   「行くか。結果は帰って来たアイクを見れば分かるだろうから楽しみしていてくれ」

そう言ってライとセネリオも出て行く。

679 名前: フラグクラッシャーのデート [sage] 投稿日: 2008/08/28(木) 20:45:44 ID:pd8C7AKU
 
ヘクトル 「おいおい、今回は期待出来るんじゃないか!」
エフラム 「邪魔さえなければ恐らく成功するだろう」
マルス  「他の嫁候補の今日の予定は調べたけど誰も遊園地に行く事は無いよ。
       仮に遊園地へと兄さん達を向かうのを目撃したとしても一人二人じゃ何も出来ないだろうし
       クラッシュされて終わると思うだろうから邪魔なんか絶対入らないよ」
アルム  「アイク兄さんのフラクラ能力が他の嫁候補達にとって仇になるわけか。完璧だね」
エリウッド「兄さんに恋人が出来れば破天荒な行動も多少収まりそうだしね。うん、蝶サイコー!」
ヘクトル 「こりゃ兄貴が帰ってくるのが楽しみで仕方が無いぜ!」
リーフ   「YATTA!YATTA!今日はHAPPYだ!!」
ロイ    「…盛り上がっている所悪いけどさ」
シグルド 「どうしたロイ?浮かない顔をしているが」
ロイ    「さっきから、全く会話に介入してこない人が一人いるんだけど…」
ヘクトル 「何行ってんだ?影薄いアルムとセリカですら一回は喋ってるぜ?」
セリカ   「ちょっとヘクトル兄さん!今、さり気なく酷いこと言わなかった!?」
マルス  「エイリーク姉さんやリン姉さんも喋ってるしシグルド兄さんやセリスも喋ってる。ロイやリーフは言うまで無し」
       後、喋ってないのは……!ま さ か ぁ ! ! 」
エリンシア「マルスちゃん?何処へ行くの?」

──シグルドの部屋

ミカヤ?「クックック…。抜け駆けしようたってそう問屋は卸さないわよ。アイクはずぅぇーったい渡さないわ!」
マルス 「見つけたぞ!ミカヤ姉さん!いや、変態女神ユンヌ!!」
ユンヌ  「チィッ!バレたかぁ!!」
マルス 「大人しくメダリオンへ帰れ!」
ユンヌ  「くっ、吸い込まれる!…けど残念だったわね。もう遅いわ。今頃祭り状態よ!」

その言葉だけを言い残しユンヌは抵抗も無くメダリオンへと消えていった。

マルス「祭り状態…?」
ミカヤ「全く、ユンヌったらいきなり人を身体を使うんだから…」
マルス「ミカヤ姉さん、ここでユンヌが何をしていたか分かる?」
ミカヤ「ユンヌ?ユンヌなら紋章町のBBSに何か書き込んでいたけど」
マルス「BBSに書き込み…祭り状態……!まさか!?」

マルスはすぐに紋章町BBSを開き、とあるスレッドを開く。
それはアイクにフラグクラッシュされた女性達が愚痴る為のスレ『愛しの彼がフラグクラッシャー』のスレであった。

666 名前: 恋する名無しさん 投稿日: 2008/08/28(木) 10:02:15 ID:gOdCHAos
      アイクとレテが近くの遊園地でデートするらしいわ。
      しかもライとセネリオと言う強力バックアップ付きで!
      このままではアイクがnotクラッシャーになってしまうわよ!?

マルス「やられた…!何とかしないと…ってダメだ。凄い勢いで書き込みが増えていく。
     目撃情報まで出てるし。『釣りでしたwwwサーセンwwwww』程度では話にならない。
     ライさん達に電話して僕も遊園地に向かおう。手遅れにならない内に……!!」