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Last-modified: 2008-10-19 (日) 13:32:46

151 名前: ミカヤの学生時代 [sage] 投稿日: 2008/09/05(金) 08:47:25 ID:BTMDZC1B
ロイ「ただいまー…あれ?ミカヤ姉さんその招待状何?」
ミカヤ「んっふっふっふっー学生時代の友達からの同窓会のお誘いよ!みんなに
会うの久し振りだからつい嬉しくなっちゃって~~~」
ロイ「へー…それで何処なの?」
ミカヤ「内緒うふ」
ロイ「ミカヤ姉さん、今時そんな顎に手を当てるぶりっ子なんて流行らないよ。大体そんな歳じゃないだろ?」
ミカヤ「うるさいわねぇ、ちょっと舞い上がっただけじゃない」
ロイ「話戻すけど、なんで内緒なの?」
ミカヤ「昔の友達に会うからね。折角だし家族抜きで楽しみたいのよ。明日だし、準備があるからそれじゃあね」

ロイ「うーん……気になるなあ」
マルス「そんな時にこそこの段ボール!これならバレずに尾行できるさ!」
ロイ「兄さん、それはスネークさんだから」
マルス「冗談だよ。リーフ!」
リーフ「というわけで会場への地図と招待状です」
ロイ(まあ大体分かってたけどどうやって手に入れてるんだろう………)
マルス「あとはチェイニーさんからもらった変装セットを使って潜入だね!」

152 名前: ミカヤの学生時代 [sage] 投稿日: 2008/09/05(金) 08:50:00 ID:BTMDZC1B
翌日、同窓会会場
リーフ「いざ来てみたはいいけれど……なんなんだ、このカオスな面々は」
ロイ「ラグズ王にメディウスさん、デギンハンザーさんやクルトナーガさん、セフェランさん、ヤアンさん、ニイメさんやアトスさんにネルガルさんまでいるよ」
マルス「紋章町じゅうの年齢不詳の人外が集まってるね」
ロイ「なんか所々に遺影や棺桶らしき物もあるよ………」
リーフ「葬式だか同窓会だか分かんないや」
マルス「二人共静かに、ミカヤ姉さんがやってきた」
ミカヤ「みんな~~久し振り~~~」
ニケ「おお、ミカヤか。久方振りだな、元気そうで何よりだ」
クルトナーガ「あ、ミカヤか」
ミカヤ「久し振りです、ニケさん、クルトナーガさん」
ニケ「相変わらず丁寧な物言いだな、歳も近いしタメ口でいいと言っているだろう」
ミカヤ「元々こういう喋り方だから直しようがないんですよ。あ、クルトさん、弟達がお世話になってます」
クルトナーガ「別にそんな事言わなくていいんじゃね?あいつらうちの問題児だし」
リーフ「な!?僕とセリスが問題児だって!?」
ロイ(リーフ兄さんは絶対問題児だよ。でもセリス姉……兄さんはなんでだろ?)
ミカヤ「まあ、リーフはどうせ先生方にセクハラばっかりしてるんだろうけど……セリスはどうしてですか?あの娘……子はいい子ですよ」
クルトナーガ「うんまあリーフはその通りだけどさ、セリス、彼女……彼のせいでうちの学校よく半壊すんだよね。迷惑ったらありゃしねーよ」
マルス「ラナオウとユリアですね。分かります」
ロイ「後ユリウスとか」
ミカヤ「そうですか…後でお説教しとかないと」
153 名前: ミカヤの学生時代 [sage] 投稿日: 2008/09/05(金) 08:52:09 ID:BTMDZC1B
ニケ「………しかしミカヤも随分と明るくなった。家族というのは良いものだな」
ミカヤ「う~~~……それは言わないでよ。あの頃の事はみんなに喋った事ないんですよ」
リーフ「あの頃?」
ロイ「何の事だろ」
マルス「そういやミカヤ姉さんが学生だった頃の事って聞いた事ないな」
ニケ「まあそう言うな、昔からの親友だろう」
ミカヤ「けど………」
ネサラ「あ、ミカヤにニケか」
ミカヤ「あ、パシり」
ニケ「おい、焼きそばパン買ってこい」
ネサラ「分かりました!て、待てェ!俺はお前らのパシりじゃねえよ!」
ミカヤ「……リアーネちゃんへのラブレター………」
ニケ「……自販機の下をあさって食券探し………」
ミカヤ「……購買から万引き………」
ニケ「……ペア決めで一人だけ余る………」
ネサラ「分かったよ、買ってくればいいんだろ。買ってくれば………」
ロイ(ああやってずっとパシらされてたんだろうな。可哀相に)
マルス「もう十分楽しんだし、帰るとするか」
リーフ「お姉さんもいないしね」
ロイ「兄さん自重して」

ニケ「………ミカヤ、少し用事を思い出した。待っててくれ」
ミカヤ「あ、ニケさん?」
154 名前: ミカヤの学生時代 [sage] 投稿日: 2008/09/05(金) 08:54:05 ID:BTMDZC1B
マルス「さ、ここまでくれば大丈夫……」
ニケ「ミカヤの弟君だな」
ロイ(ば、バレた!?)
リーフ「何言ってるんですか、僕達はサジマジバーツの3兄弟……」
ニケ「嘘をつくな。匂いで分かる」
マルス「それは失念だったな。今度チェイニーさんにはそこを改良してもらわなくちゃ」
ロイ「あの、さっきミカヤ姉さんに言ってた事って……」
ニケ「……まあお前達もいつかは知る事だ。言ってもいいだろう」
リーフ「それでミカヤ姉さんは昔何が……」
ニケ「うむ、ミカヤは学生の頃は生まれの事で色々といじめられていてな、友達と言えるのは私とクルトナーガ、後はネサラぐらいだった」
リーフ「……そんな………」
ニケ「性格も今と違って暗くて悲観的でいつも自分なんか必要無い、自分はいない方がいいと考えていた。私もミカヤの力になってやりたかったが励ますぐらいしかできなくてな、
成績はよかったんだが学校に来ない事も多くて卒業もギリギリなうえ家の事もあって上の学校には進学しなかった」
ロイ「そうだったのか……」
ニケ「卒業してから占い師の仕事を始めたようだが暗い性格は相変わらずと聞いていた」
マルス「……………」
ニケ「だが兄弟が生まれてからミカヤは変わった。自分を必要としてくれる人ができたからだろう。お前達のお陰だ。ミカヤは自分よりも兄弟の事をいつも一番に考えているだろう?」
ロイ「そうです」
ニケ「それは長女としての責任感だけじゃない、自分を変えてくれたお前達へのお礼でもあるんだろう」
リーフ「……………」
ニケ「……長話になった。そろそろ戻るか。お前達も気をつけて帰れよ」
155 名前: ミカヤの学生時代 [sage] 投稿日: 2008/09/05(金) 08:55:31 ID:BTMDZC1B
リーフ「ミカヤ姉さんの意外な一面見たね」
ロイ「姉さんの優しさはそんな所からきてたんだね」
マルス「……しっこくケーキでも買って帰る?」
ロイ「うん、それがいいよ」

ニケ「待たせて済まなかったな、ミカヤ」
ミカヤ「ううん、別に。先生方とも懐かしい話ができましたし」
ニケ「そうか」
ミカヤ「………ありがとう」
ニケ「………ああ」

ネサラ「あの……焼きそばパン一つ………」
漆黒の騎士「このパンを食べられよ」
ネサラ「すいません……あ、代金です」
漆黒の騎士「……これはコインだ。金ではない」
ネサラ「は?何言ってんだ?コインは貨幣なんだろ?」
漆黒の騎士「やあ、このエタルドはサービスだから食らって逝ってほしいんだ」
ネサラ「このヒトデナシー!」