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Last-modified: 2011-02-20 (日) 17:47:04

328 名前: 剣姫の恋人 [sage] 投稿日: 2008/09/20(土) 04:11:00 ID:nrgpRWAg
マルス「ただいま、っと?」
リーフ「どうしたの? あ、お客さん?」
ロイ「あ、兄さん達、お帰りなさい」
フィル「お邪魔しています」
マルス「もしかして、また新しいフラグでも立てて来たのかい?」
ロイ「またって言うのがわからないけど、彼女は僕の友達だよ」
フィル「ロイくんのクラスメイトのフィルといいます。よろしくお願いします」
マルス「僕はマルス。で、こっちがリーフね。
    フィルって確か、あのバアトルさんの…」
フィル「はい、娘です。よくご存知ですね?」
マルス「身内で一人、バアトルさんの大ファンがいてね」
リーフ「それで、二人ともいったいどうしたのさ? 難しい顔して」
ロイ「ちょっと相談を受けてるんだけど、どうしていいか分からなくて。
   そうだ! ねぇフィル、兄さん達にも話を聞いてもらっていいかな?」
フィル「私は構いませんが、いいのですか?」
マルス「僕は別に構わないよ?」
リーフ「僕も」

フィル「それでは。
    私にはカアラという姉がいるのですが」
リーフ「カアラさんて、あのカアラさん?」
ロイ「知ってるの?」
リーフ「うん。凄く綺麗なおねえさんだよ」
マルス「それで、その人がどうかしたの?」
フィル「はい。先日、姉が紹介したい人がいると言って男性を家に連れてきたのです」
マルス「それでバアトルさんが暴れだした、と…」
フィル「いいえ、その逆です。父はその男性をいたく気に入ってしまいました。それで、もう結婚式段取りまでしようとするしまつ。
    私がノア殿を家に招待した時など、斧を持ち出して追い払ったくせに……」
リーフ「娘の彼氏を追い出すっていうのはよく聞く話だけど、すぐに結婚っていうのはあまり聞かないね」
マルス「それで、君は自分の時はすぐに追い払われたのにお姉さんは認められたのが気に入らないということかい?」
フィル「私もそんなに度量の小さい事は言いません。
    ただ、その男性の事があまり……」

カアラ「フィル! ここにいたか!」
リーフ「カアラさん来たー!!」
ロイ「リーフ兄さん、落ち着いて…」
フィル「姉上!? 何故ここに!?」
カアラ「お前の気配をたどって来た。そんな事より何故認めてくれぬのだ? 私が幸せになる事がそんなにいけないのか?」
フィル「そうは言ってません! ただ、姉上にはもっと相応しい男性がいるはずなんです! あんな筋肉ダルマより、ノア殿のような素敵な方が姉上には相応しいんです!」
カアラ「お前は、姉の恋人をよりにもよって筋肉ダルマなどと! お前の言うノア殿など、初登場時にすでに戦闘力で相方に大きく水をあけられてるロリコンではないか!?」
フィル「ロ、ロリ!? あ、姉上! いくら姉上でもノア殿の侮辱は許しません!!」
カアラ「先に人の恋人を侮辱したのはお前だろう!!」

ロイ「あ、あ、ちょっと2人とも!」
リーフ「どうするの?」
マルス「どうするって言われても」
???「キャアアァァァァァァァァァ!!」
ロイ「悲鳴!?」
マルス「あの声はエリンシア姉さん!?」
リーフ「玄関からみたいだ!」
329 名前: 剣姫の恋人 [sage] 投稿日: 2008/09/20(土) 04:13:20 ID:nrgpRWAg
マルス「姉さん大丈夫!? って?」
エリンシア「KINNIKU! KINNIKU!」
烈火(以下R)バアトル「うぬぬ、参った……」
リーフ「な~んだ、バアトルさんにKINNIKUしてるだけか」
ロイ「でも、このバアトルさん妙に若くない?」
カアラ「何事か!?」
Rバアトル「おぉカアラ、どうしてここに!」
カアラ「? バアトル、一体何をしている?」
Rバアトル「うむ、実はこの女子が胸をツンツンしたいと言ってきたのでな」
カアラ「ツンツンさせている訳か? 私以外の女に?」
Rバアトル「ま、まてカアラ! 話を聞け!!」
カアラ「問答無用!」
リーフ「このひとでなし~」

ロイ「何か喧嘩が始まっちゃったみたいだね」
フィル「あの、それよりリーフさんが巻き込まれたようですが…」
マルス「いつもの事だから気にしなくていいよ」
フィル「は、はぁ……」
マルス「ところで、やっぱりバアトルさんいつもと違うね。若いかどうかは無視しても」
ロイ「無視するところじゃないと思うけどね……」
フィル「あの人はは父じゃありませんから」
ロイ「どういうこと?」
フィル「あの人が姉の恋人なんです」
マルス「……は?」
ロイ「え~と、つまり?」
リーフ「KINSINカップルってこと?」
ロイ「あ、復活した」
エリンシア「いえ、あの方はバアトルさんとは別人ですわ」
マルス「別人てどういうこと? あと姉さん鼻血拭いたほうがいいよ」
エリンシア「言葉通りの意味よ。あの方は外見は勿論、名前まで同じようだけど、筋肉の付き方がわずかに違うの。
      素人には分からない違いだけれど」
ロイ(つまり姉さんは素人じゃないんだね)
エリンシア「でも、あのカアラさんという方は羨ましいですわ。あのようなKINNIKUな方とお付き合いできるなんて」
マルス「話を戻すけど、なんであの人が嫌なんだい? やっぱり、お父さんにそっくりだから?」
フィル「それが一番ですね。想像してみてください、朝の食卓に父とあの人がいるのを」
マルス「うわ…」
リーフ「これは、何て言えばいいのかな……」
ロイ「ごめんフィル。僕は君の気持ちを理解できてなかったみたいだ…」
エリンシア「何を言ってるの? すばらしい朝の団欒じゃない」
ロイ「エリンシア姉さん自重」
フィル「少し前も…」

バアトル「おお、我が息子よ! このような所にいたか!!」
Rバアトル「義親父殿か! どうしたのだいったい!?」
バアトル「お前は最強を目指してると言っていたな! ならばまず、このワシを超えてみよぉぉぉぉぉぉぉ!!」
Rバアトル「おおぉぉぉぉぉぉう!!」

フィル「と、こういう事がありました……」
リーフ「すごく暑苦しいね……」
エリンシア「KINNIKU同士の熱い友情…。なんて素敵なのかしら……」
ロイ「エリンシア姉さん、本当に自重して……」