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Last-modified: 2008-10-19 (日) 13:41:31

342 名前: くそみそ邪気眼 [sage] 投稿日: 2008/09/22(月) 10:51:27 ID:a62vx7g2
「くっ……! 力が……漏れる……!」
今”力”を開放できる場を求めて全力疾走している俺は
一般的な中学校に通う”異端”
俺の能力は『武器を持った者を問答無用で斬る』というものだ……
名前はカレル。

そんなわけで学校からの帰り道にある公園の”集会所”にやってきたのだ

ふと見るとベンチに若い青髪の男が座っていた。
ウホッ……、イイ神将……

―――――――ッ!?
俺は今、何を考えていた?
この俺が、魅了された……!?
莫迦なッ! ありえん!
――――ッ!?

俺が思考に耽っていると、突然その男は

”腰”の、

”鞘の剣”を、

”抜き”始め―――――――

  「 戦 ら な い か 」
343 名前: くそみそ邪気眼 [sage] 投稿日: 2008/09/22(月) 10:57:05 ID:a62vx7g2
そういえばここの”集会所”は強力な能力者が集まることで有名なところだった
――――勝てない……ッ

圧倒的な”力”を目の当たりにした俺は、
そう、まるで何かに誘われる様に、その男についていってしまったのだ

その男――
少々育ちの悪そうな
工務店店長で、アイクと名乗った

共食い――――階級の低い能力者達はそう呼ぶ、
能力者同士の魔力のぶつかり合い。

デュエル
決闘

集会所に足を踏み入れるなり、
俺は対魔力コーティングを施した鞘から倭刀を抜かれ、戦闘態勢に入らされてしまった。

アイク「よかったのか、ホイホイついて来て」
カレル「なん……だと……?」
アイク「俺は、たとえ自分より格下だろうが、手加減はせん」
カレル「―――――――ッ」

恐ろしい。
駄目だ。逃げろ。
この男に関わってはいけない。
俺の中の何かが警鐘をガンガンと鳴らしている。
しかし、
しかしそれ以上に俺は、
俺はこの男の――――――

俺はこの男の血が、欲しい……ッ!