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Last-modified: 2008-10-19 (日) 13:45:17

428 名前: しっこくのおかん [sage] 投稿日: 2008/09/27(土) 21:52:53 ID:z5D609Q9

    |┃三           /! _ ト、
    |┃ ≡       ,r‐ '/l[[!ト、!:::\
    |┃      ___ !l::::::!:.!:l,!:::!::::::::l _       
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    |┃ヽ___//::::::!| 'l|ト、ヽ:::::/:::::::;' !  !:::::::::::::   
____.|ミニニヽ:::::::::::l ,'   )ヽニVニイ!r'´!  !::::::::::::::::::  
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    |┃:.:.:.:.:.:::::!|::〈/:.ヽミト、r‐'┴―‐く:∧ l::::::::::::::::::::  ガラッ
    |┃:.:.:.:.:.:.:.:l|::/:ヽ:.:.:.:.:フ::::::::::ll___/:.:.:ヽ ヽ:::::::::::: 」

マルス「行ったねしっこくさん」
リーフ「うん、どっか行ったね。んで?」
マルス「突然なんだけどしっこくハウスに突入してみようと思う」
リーフ「ちょwww正気ですかwww」
マルス「いや、突入ったって港町トハの民家に特攻するのとは違うよ。
    ただ純粋に知的好奇心に駆られてあの家の中がどうなってるか知りたいだけ」
リーフ「って言っても普通にあそこってしっこくさんの自宅でしょ?それ以上でも以下でもないんじゃあ」
マルス「分かってないなぁリーフは。自宅だからこそ意味があるんじゃないか」
リーフ「………また正体の掴んで弱みを握ってやろうとか黒いこと考えてるね」
マルス「うん」
リーフ「それはいいんだけどさ、やっぱあの家怖いよ。異次元に繋がってそうだし」
マルス「君さっきただの自宅って言ったじゃん。ほら、しっこくさんが帰ってこないうちに行くよ」
リーフ「エェェェェェェェェ」

~しっこくハウス内部~

リーフ「おじゃましまーす………って誰もいないよね」
マルス「なんだ、本当に普通の民家じゃん。ちゃぶ台に押し入れに電化製品………ツマンネ」
リーフ「あっ、でもちゃぶ台の上に本があるけど。えっと、これ日記?」
マルス「マジでマジでマジで?!なになに………『ぜーたんと私』」
リーフ「ぜーたん?」
マルス「まさかょぅじょを拉致監禁して育ててるとか………?あり得る!ミカヤ姉さん
    実年齢はババアもいいとこだけど見た目はロリだし!あの変態仮面め!」
リーフ「まぁとりあえず中身読んでみようか」

「○月×日
 仕事帰りに通った公園に小さな子供が捨てられていた。
 その黒髪の男の子は悲しげな目で私を見た。酷いことをする親がいるものだ。
 私はその子を自宅に連れ帰り我が子として育てることに決めた。
 名も無きこの子の名前を私はゼ…………と名付けた」

マルス「ま さ か の シ ョ タ コ ン 」
リーフ「じゃないでしょ、普通に実はいい人じゃん。でもその子供の名前かすれて読めないね」
マルス「ゼなんとか、か。だからぜーたんなのかな?」
リーフ「んじゃ続き読んでみよう」

「○月×日
 ヤバッ、ぜーたんが大切に残してたプリン食べてもうたがな
 どうしよう超泣きわめいてるんですけど
 仕方がないので魔道で記憶を封印することとする
 一件落着^^」
429 名前: しっこくのおかん [sage] 投稿日: 2008/09/27(土) 21:53:27 ID:z5D609Q9
リーフ「ひでぇwww」
マルス「あれ、っていうか魔道?ひょっとしてこの『私』ってしっこくさんじゃないのかな」
リーフ「じゃあこの『ぜーたん』がしっこくさん?」
マルス「ということはしっこくさんの親が………?!」
リーフ「続き!続き行こう!」

「○月×日
 ぜーたんが泣きながら学校から帰ってきた
 また背中のアザのことでからかわれたらしい
 あのれクソガキどもめ
 とりあえず学校に乗り込んでクライディレド放ってきた
 一件落着^^

 ○月×日
 またぜーたんが泣きながら学校から帰ってきた
 なんでも『あいつのとーちゃんだかかーちゃんだか超怖ぇから』って
 みんなから避けられまくってるらしい
 まだクソガキどもが懲りてないらしいのでもう一回クライディレドぶっ放してきた
 一件落着^^
 
 ○月×日
 あれ以来ぜーたんが引きこもってしまった、何でだろう
 しかたがないので今度はバルベリト持って学校に乗り込んでみる」

マルス「テラモンスターペアレントwwwwww」
リーフ「これこの人のせいだよね?!ぜーたん引きこもったのこの人のせいだよね?!」
マルス「いやしかしクライディレドにバルベリトに記憶の封印………?」
リーフ「ん、何か心当たりあるの兄さん」
マルス「もしかしてこの日記の人って………」

その時話し声に気づいた誰かが階段から降りてきた

セフェラン「………誰かいるのですか?」

二人   「(YABEEEEEEEEEEEEEEE!)」
マルス  「(最終マップ限定の最強チートユニットktkr やばい、これは死ぬる!)
リーフ  「(だから嫌だったんだしっこくハウスなんてああもうマルス兄さんのせいだこの世の悪事は全て兄s」
マルス  「(あなたあなたあなたもうこうなったら平謝りしかないあなた)」

リーフ  「すいませんすいません不法侵入ごめんなさいまだ何も盗ってませんので」
マルス  「あなたあなたあなたクライディレドしないで下さいおながいします」
セフェラン「…………もしかしてお客さん?ぜーたんのお友達?」
リーフ  「え?あ………」
マルス  「はい、まぁ………(って答えとこう………)」
セフェラン「あらやだやっぱりそう!もー、ぜーたんったら最近外でのこととか全然話してくれなくてぇ
      あの子もお年頃っていうか反抗期?なんですよねぇ。でもこんなお友達が二人も来て下さるなんて!
      まぁまぁ何にもないとこなんですけどどうぞ楽にして下さいな。あっ、しっこくカレー食べますぅ?」
リーフ  「い、いえ。お気遣いなk」
セフェラン「あ、そうそう今回はカレーに赤ピーマン入れてみたんですよぉ。なんかリコピンが豊富って
      みのモルダがテレビで言ってたんでぇ。やっぱり若い子はカレーにお肉を求めるんですけど
      栄養バランス的に野菜もやっぱりね、必要なんでね。あ、しっこくカレー食べてきません?」
リーフ  「えっと、あの………だからうちでの晩ご飯もありますし………」
セフェラン「そうですかぁ?残念ですねぇ」
マルス  「(な、なんだこの感じ………何かを思い出すような………)」
430 名前: しっこくのおかん [sage] 投稿日: 2008/09/27(土) 21:53:57 ID:z5D609Q9
ピンポーン(チャイムの鳴る音)

???  「こんにちはー。セッちゃんいるー?」
セフェラン「あらあら。すいませんけどちょっと待っててもらえますぅ?」
リーフ  「えぇ?!しっこくハウスに僕ら以外にお客さん?!」
マルス  「一体どんな勇者が………」
ミカヤ  「回覧板届けに来たわよー」
セフェラン「はいはーいありがとうミカやん」
二人   「 ミ カ ヤ 姉 さ ん ?!」
セフェラン「あらあら、ミカやんの弟さん達だったんですか?」
ミカヤ  「うん、まぁ。てかマルスにリーフこんなところでどうしたの?」
リーフ  「い、いや、いやいやいや。ミカヤ姉さんこそ何でこんなとこに?!」
ミカヤ  「何って、回覧板よ」
マルス  「そうじゃなくてなんでこのしっこくハウスに?!」
ミカヤ  「あぁ、言ってなかったっけ?騎士様ってセッちゃんの養子なのよ
      だからこの家は騎士様の家であると同時にセッちゃんの家でもあるの」
セフェラン「ふふふ、実はそうなんですぅ☆」
リーフ  「待って、ていうかセッちゃんミカやんって二人は知り合い?!」
ミカヤ  「うん、かれこれ(ダキュン!ダキュン!)年くらいの付き合いになるのかな?
      数少ない歳の近い友達なのよー。もう今年でいくつになるんだっけ?」
セフェラン「(ダキュン!ダキュン!ターン!)くらいですかねぇ。あ、(カキーン!カキーン!NODAMAGE!)だったかも」
ミカヤ  「やだー、セッちゃんたら痴呆始まってるんじゃないー?」
セフェラン「ミカやんだって十の位単位で年齢間違えるでしょ?」
ミカヤ  「そうだっけ?いやー、お互い歳は取りたくないわねー」
セフェラン「ふふふ………^^」
ミカヤ  「うふふ………^^」
リーフ  「(ついてけねぇ………)」
マルス  「(分かった………この人の感じ『おかん』なんだ………だからさっきミカヤ姉さんを連想しそうになったんだ)
ミカヤ  「あ、そうそう。セッちゃんは凄いのよー。若い頃は歌手や俳優でブイブイ言わせてたんだから」
セフェラン「えー、その頃のことは恥ずかしいなー」
マルス  「(歌手………俳優………)」
リーフ  「(ああ、なんかオチが読めた………)」
ミカヤ  「エルランって芸名で自分が主演のドラマの主題歌歌っててねー、確か曲名は」
二人   「(抱いてオルティーナ………)」
ミカヤ  「えっとね、それからそのドラマのタイトルは」
二人   「(クロ○ギ………)」
ミカヤ  「まぁとにかく凄かったのよね!」
セフェラン「ふふふ、そんなことないですよぉ☆」
二人   「……………(^ω^;)」
ミカヤ  「今はベグニオングループの副社長やってるんだっけ」
セフェラン「ええ、まぁ町内会の仕事や家事の片手間に」
リーフ  「大企業優先させなよ!」
マルス  「どうりでサナキ社長関連ネタに全然出てこないと思った!」
セフェラン「ふふふ………^^」

ミカヤ  「んー、じゃあ回覧板も渡したし私は夕食の準備するから帰るわねー」
セフェラン「はーい、んじゃまたー」
ミカヤ  「またねー。マルス達も夕飯までには帰ってきなさいよー」
二人   「はーい」
リーフ  「(って言うかもう帰りたいんだけど)」
マルス  「(いや、せっかくだから何か情報得てからでも)」
セフェラン「あ、そうだ!そう言えばぜーたん訪ねて来て下さったんですよねぇ
      せっかくだから見てきますぅ?ぜーたんの  ア ル バ ム  」
二人   「(おかん奥義『アルバム攻撃』キタ━━━━(゚∀゚ )( ゚∀゚ )( ゚∀゚)━━━━!!!!!!」
セフェラン「我が子ながらカワユスと思うんですよねぇ。とりあえず<ぷりぷり幼少期編>から」
431 名前: しっこくのおかん [sage] 投稿日: 2008/09/27(土) 21:55:16 ID:z5D609Q9

 ガ ラ ッ !!

漆黒の騎士「ちょっと待ったァァァァァァァァァ!!!!!」
二人   「(やばっ!こんなタイミングで………!)」
セフェラン「あら、ぜーたんお帰りー」
漆黒の騎士「こここ、これを不用意に人に見せるなと何度も言ったではないか!身の程をわきまえよ!」
セフェラン「めっ!何ですか親に向かって『身の程をわきまえよ』だなんて!誰が教えたんだか。すいませんこの子シャイで」
漆黒の騎士「アホか!幼稚園の頃おかんに教えられたんじゃあ!
      ぜーたん、人に感謝の気持ちを伝える時は『身の程をわきまえよ』と言うのですよ、って!
      知らずにいろんな人に使いまくって大ひんしゅく買ったわ!鷺の民は嘘付いちゃだめだろーが!」
セフェラン「私のラグズとしての力は………女神の定めた禁忌を犯した時に全て失ってしまったのです………」
マルス  「ちょ、嘘とかはそういう問題じゃないっすよwwww」
リーフ  「詐欺の民だ!この人は間違いなく詐欺の民だ!」
漆黒の騎士「というかそこの腹黒と追い剥ぎ!人の家に勝手に忍び込んで何をする気だったのだ!
      わわわ、私の部屋(乙女のポスターや抱き枕多数)とか正体とか見ていないだろうな?!」
マルス  「いやいやこれから見ようとしてたとこで」
リーフ  「はいはいすいやせんすいやせん(棒)」
漆黒の騎士「身の程をわきまえよ!くらえ!月k」
セフェラン「めっ!お友達にそんなことしちゃ駄目でしょうが!」
漆黒の騎士「邪魔をするならおかんと言えども斬る!うおぉぉぉぉぉぉぉ!」
セフェラン「……………そう、仕方ないですね」

と言ってセフェランは一冊の本を取り出す

リーフ「魔道書?!史上最大の親子喧嘩?!」
マルス「いや、あれは………!」

セフェラン「○月×日 晴天
      今日は絶好の天気だ。大きな世界地図が描かれたぜーたんの布団を干すのにぴったり^^
      それにしてもぜーたんはいつになったらこの癖が治るんでしょう………もう年齢はj
漆黒の騎士「だぁぁぁぁぁぁ!!やめれやめれ!」

セフェラン「○月×日
      引っ越しが終わった。今日からミカやんのお向かいさんだ。
      挨拶にぜーたんも連れて行ったら………なんとぜーたんミカやんに一目惚れしたみたい。
      そしてその夜はぜーたんの部屋から荒い息遣いが聞こえてきた。
      ぜーたんもお年頃なんですねぇ^^
      私は気遣ってこっそりティッシュを部屋の中に入れてあg
漆黒の騎士「∞○◇%fあふぁs#§cdÅ∋↑⊆↓!!(言葉にならない叫び)」

セフェラン「○月×日
      ミカやんの弟のアイクくんとお友達になりたいのに
      また偉そうなこと言って怒らせてしまったと泣いて帰ってきた。
      ツンツンの態度を取ってしまうくせに本当はデレデレ。
      略してツンデレ。おっ、いいじゃんこれ流行らせよっと」

セフェラン「○月×日

漆黒の騎士「もう………やめて下さい………お願いします………私が悪かったです………」
セフェラン「それでいいんですよ。ぜーたんは本当は素直ないい子なんですからね^^」
リーフ  「兄さん………僕ら弱みを握りにきたわけだけど………」
マルス  「うん、もう帰ろうか………ごめんねしっこくさん」
漆黒の騎士「お前らそんな優しい目で見るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(´;ω;`)」
セフェラン「また来て下さいね^^」

その後マルスとリーフは帰って真っ先にミカヤの夕飯の手伝いをした後肩を揉んであげた
当のミカヤは慣れない二人の行動に当惑気味だったらしい