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Last-modified: 2009-01-06 (火) 22:50:43

109 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/11/18(火) 19:42:42 ID:coC1P1y8
エイリーク「リン、ソール・カティが重いとはいっても、技術さえあればどうにでもできるのですよ」
リン「……いや、そのりくつはおかしい。だって重かったら持ち上げられないし、そもそも振ることが出来ないじゃない」
エイリーク「持ち上げることさえできれば問題はありません。現に、重い重いと言いながらあなたは持ち上げることは出来るでしょう?」
リン「まあ、ね。で、どうやるの?」
エイリーク「そうですね……アイク兄上、ラグネルをお借りしてもよろしいでしょうか?」
アイク「いいぞ。何だ?」
エイリーク「リンに重い武器の使い方の実演を見せようと思いまして」
アイク「成る程。興味がある。見学してもいいか?」
エイリーク「どうぞ」
エイリークの細腕がラグネルの柄を掴み、両手で支えるようにして持つ。
エイリーク「流石に……重いですね。いいですか、リン。
      まず、宙に浮かせる事が出来るのならば、位置エネルギーを得ることが出来たといえます。
      そして、運動エネルギーに置換する……つまり、振り落とせば剣の基本である動作の一つ、『振り下ろし』が可能となります」
そういって、薪割りの要領でラグネルを振り下ろす。
エイリーク「しかし、振り下ろす事ができてもそこで動作は止まってしまいます。
      ならば、振り下ろしにひねりを加えて、剣を回転させるように動かせば、また振り下ろすことができます」
再び持ち上げたラグネルを、再度振り下ろし、弧を描くようにして振り上げる。エイリークを中心として、金色の円が描かれた。
エイリーク「この動きを応用すれば、月光の動作や流星の動作も可能となります。では、実演しましょう」
ラグネルを振り下ろし、振り上げ、袈裟に振り下ろす。再度振り上げ、振り落とし、その反動で振り上げる。漆黒の騎士の月光モーションそのものである。
エイリーク「とはいえ、奥義月光は魔術の要素を多分に含みますから、私には使えないのですが」
微笑みながらそう言い、流星を繰り出す。
流れるようにしてソドマス必殺モーション、リン必殺モーション、エリウッド歩兵時必殺モーション、そしてアイク必殺モーションと流れるように繰り出す。
エイリーク「参考になりましたか? リン」
リン「……うん。凄く参考になったわ。エイリーク姉さんって、結構凄い人だったのね」
エイリーク「練習、頑張ってくださいね。来週は剣術の実技試験なのでしょう?」
リン「うん。じゃあ、ちょっと庭で練習してくる」
エイリーク「……兄上、どうですか、私は? 少しは上達したでしょうか」
アイク「しただろう。前は、今みたいに動くことは出来ていなかったからな。しかし、おまえは凄いな。あの小難しい理屈は、俺には理解できん」
エイリーク「しかし、あれは兄上の剣術を見て学んだことです。……やはり、私は兄上の足元にも及びません」
アイク「いや、そんなことはない。決してありえない。お前は十分素質がある。理論を構築する頭も、それを反映できる剣の腕もある。何より、努力し続けることのできる才能がある。
    それがある限り、いまは届かずとも、いつか必ず俺に、俺以上にも届く」
エイリーク「兄上……。はい、頑張ります! いつか必ず、兄上に辿り着いて、追い越して見せます!」
アイク「そうだな。……その時を、楽しみにしている」
ミマモッテクレナイカスマイル発動

シグルド「むっ! KINSINの臭いだ!」
アルヴィス「うるさいぞそこの万年係長! 会議中くらい静かにしろ! クルト社長からナーガ食らうぞおまえ!」
シグルド「(´;ω;`)」