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Last-modified: 2009-01-06 (火) 22:55:15

163 名前: Good Luck! 前編 [sage] 投稿日: 2008/11/21(金) 22:51:32 ID:ZuT30ado

―紋章町エレブ大広場に舞台が設置され、大勢の観客が集まっていた。
どうやら、なにかイベントが開催される予定らしい。
シャナム 「おい、時間だぞ」
ユアン  「準備はバッチリ」
イリオス 「じゃあ、本番開始だ、54321、スタート」

―セーラとドロシーが舞台の真ん中に現れる。
セーラ  「幸運、それは人知の及ばぬ力」
ドロシー 「幸運、それは神に愛されたものの証」
セーラ  「自由と狂気が支配する紋章町では、ただ強いだけでは生き残れない」
ドロシー 「最後に生死を決めるのは、生まれ持った運」
セーラ  「誰が最も神に愛されているのか」
ドロシー 「決めてみたいのが人情というものではないでしょうか、というわけで」
セーラ・ドロシー「FETV主催、第一回紋章町幸運王選手権、開催しまーす!!」
観客   「わあああああああああああ!!」
セーラ  「さあ、いよいよ始まります、シャナム社長と作者のおもいつきだけのやっつけ企画、ここエレブ大広場から生放送で中継しております」
ドロシー 「あまり大切なステータスと見られない幸運を、この機会に見直してくれたら幸いです」
セーラ  「司会は私、幸運期待値28.8、まさに神に愛された美少女セーラと」
ドロシー 「幸運期待値15.6、顔だけでなくステータスも地味なドロシーが務めさせていただきます」

セーラ  「ドロシー、まずはルールを説明しなさい」
ドロシー 「なんで、命令口調なんですか・・・ええっと、この大会は各作品において、幸運の高いキャラクターを選出し、そのなかで運に関するさまざまな勝負を行っていきます」
セーラ  「勝負ごとに、規定の得点があり、その得点をクリアできなかったら、その時点で脱落よ」
ドロシー 「そして、最後の戦いで最も得点の高い選手が優勝となります」
セーラ  「優勝者には、FETVより『第1回幸運王』の称号と、豪華商品をあげちゃうわ!!」

ドロシー 「つぎに、出場選手についてです」
セーラ  「出場資格は、レベルマックスの幸運期待値がカンストしているキャラから、一番期待値の高いキャラクターを各作品から1名出場させているわよ」
ドロシー 「よって、幸運の期待値が誰もカンストしない『聖戦の系譜』『蒼炎の軌跡』からは残念ですが出場できません。なお、聖戦の方は親世代、子世代必須、代替キャラのみを対象としました」
セーラ  「それに加えてエレブ大陸から封印、烈火共通の幸運男を1名、それと主人公代表としてカンストが期待できる2名、合計10名によって争われるわ」
ドロシー 「それでは出場選手をご紹介します」

セーラ  「エントリーNo.1、奴隷に売られる?敵にさらわれる?でもそんなの関係ねえ!!だって必ずマルスさまが助けてくれるもん。
『暗黒竜&紋章』代表は、幸運期待値37.4、優遇されまくりの勝ち組魔女っ娘、リンダ!!」
リンダ  「お父様、マリクさん、頑張るわ」
ドロシー 「英雄戦争に限ればシーダさんの37.5が最強なんですが、暗黒戦争では35.2ですので、どちらも37.4のリンダさんが出場します」

セーラ  「エントリーNo.2、『敵は幸運0』この常識を打ち破ったのは、外伝のこの人!!その値は脅威の40!!世界変革のため、自ら悪役となった彼はいかなる幸福を手にしたのだろうか!?
『外伝』代表は、外伝の大ボス、リゲル王ルドルフ!!」
ルドルフ 「バレンシアの民のため、全力を尽くそう」
ドロシー 「歴代FEにおいて、人間で幸運がカンストしている敵キャラは、おそらくルドルフさんだけです。
味方キャラについては、期待値のデータが無かったので、確実に判明しているルドルフさんに代表になっていただきました」
164 名前: Good Luck! 前編 [sage] 投稿日: 2008/11/21(金) 22:53:06 ID:ZuT30ado
セーラ  「エントリーNo.3、世の中何が無駄って、この娘の幸運ほど無駄なものは無い!!上限20の世界で、期待値は何と49.8。なぜ、なぜ暁の女神に出演しなかった!!?
『トラキア776』代表はニッコリ笑ってちゃっかり窃盗、反則外道シスター、ティナ!!」
ティナ  「おねえちゃ~ん、見ててね~」
ドロシー 「外道シスターとか、セーラさんにだけは言われたくないですね」

セーラ  「エントリーNo.4、優しく美人で信仰心厚く、さらに男性は苦手。その姿は天然か、計算か!?私は計算だって信じてる!!
『封印の剣』代表は、なんか完璧すぎて腹が立つ、幸運シスター、エレン!!」
エレン  「エリミーヌ様、どうかご加護を」
ドロシー 「皆さんいいですか、エリミーヌ教はエレンさんのような方がたくさんいらっしゃる教団です。
私の隣にいるわがままシスターや、どっかのエロ神父は例外中の例外ですからね!!あれが普通と思っちゃ絶対にダメですよ!!」

セーラ  「エントリーNo.5、儚げな見た目に騙されるなかれ。烈火の剣で幸運がカンストするのは彼女とマリナスだけ。男の運を吸い取る魔性の幸運女、おかげで支援相手は全員薄幸だぁぁぁぁ!!
『烈火の剣』代表は魔性のブラコンプリンセス、プリシラ!!」
プリシラ 「兄と妹が愛し合える社会実現のために頑張ります。見ていてくださいね、兄さま」
ドロシー 「早速ブラコン発言が爆発しましたね」

セーラ  「エントリーNo.6、テントなのに、テントなのになんで当たらないの!!?攻撃する奴らの目は節穴か!!?山賊に襲われようが事業失敗しようが何故か貴族が拾ってくれる、まったくリキア様々ね!!
『烈火&封印』代表、商才は無いが運はある、強運商人マリナス!!」
マリナス 「しょ、商才も備えていますぞ!!」
ドロシー 「テントなのに避けるあれは本当に謎です。エレブ大陸で最も強運なので、作品の枠をこえて出場していただきました」

セーラ  「エントリーNo.7、正義と秩序の使者?華麗な活躍?正義の美少女?勘違いが甚だしいにも程がある!!しかし、なぜか、なぜかこの女には神が味方する!!
『聖魔の光石』代表は、ロストンの聖王女ラーチェル!!ああ、腹立たしいわ」
ラーチェル「ちょっと、そこの司会者、その物言いはなんですの!?まったく、浅学が滲み出ていますわね。この戦いで格の差というのものを教えて差し上げましょう。
それはともかく、ロストンの正しき教えを広めるため、頑張りますわ」
セーラ  「きぃぃぃぃぃぃぃ!!」
ドロシー 「ええ、皆さん、これがいわゆる『同属嫌悪』というものですね」
セーラ・ラーチェル「誰が同属よ!!」
ドロシー 「ほら、やっぱり」

セーラ  「エントリーNo.8、FE至上最高の幸福上限値50、白鷺の王族は伊達じゃない。そんなチート上限をカンストさせるのはこの娘だ!!
『暁の女神』代表は、体は軽いが、天が授けた幸運は重い!!白鷺の王女、リアーネ!!お願いだからダイエットの秘訣教えて!!」
リアーネ 「せいっぱい、がんば、ます!」
ドロシー 「鷺の民の体重が軽いのは、ダイエットとかそういうのではありませんからね」

セーラ  「エントリーNo.9、知っていました、実は彼、幸運カンストするんです。災難にあいまくっても必ず生き残る悪運はある意味最強か!!
主人公代表、ムッツリ悪運王子、リーフ」
リーフ  「紋章町中の巨乳お姉さんのためにがんば、はぶわっ!!」
セーラ  「おおっと、アクシデントです。リーフ選手に突如、大地の剣が飛んできて、見事彼の左胸に突き刺さりました!!」
ドロシー 「実況していないで、治療してください!!」
リーフ  「この・・・人で・・・なし・・・」
ドロシー 「それにしても、大地の剣は一体どこから飛んできたのでしょうか・・・?」

観客N  「どうしてそこで、わたしの名前が出てこないのよ、リーフ様の馬鹿」
観客M  「ちょ、今のはやりすぎじゃないの、どう見ても心臓いってるわよ、あれ」
観客T  「大丈夫ですよ、リーフ様の悪運なら」
観客S  「心臓でも心配ないわ、あたし、バルキリーの杖もってきてるから」
165 名前: Good Luck! 前編 [sage] 投稿日: 2008/11/21(金) 22:54:50 ID:ZuT30ado
セーラ  「リラーイブ!!」
ドロシー 「だ、大丈夫ですか?」
リーフ  「し、死ぬかと思った」
ドロシー 「リーフ選手は無事です、っていうかなんで左胸で生きてるんですか!?」
リーフ  「か、かろうじて心臓はよけてくれました。あと7ミリ左にズレいていたら、即死でしたね」
観客   「おおおおおおおおおお!!」
セーラ  「聞きましたか、心臓を7ミリよけるとはなんたる強運!!」
観客   「わあああああああああああああああああ!!」
セーラ  「リーフ選手の強運に観客はわいております。戦う前だというのに自らの運を見せ付けるデモンストレーション、見事な芸人魂ね」
ドロシー 「どうみても本人が望んだことじゃないと思うんですけど・・・」

観客N  「彼ならこうなるってわかってやったの、伊達にリーフ様の幼馴染してないわ」
観客M  「ほ、本当?その割には剣投げた時の目が血走っていた気が・・・」
観客T  「まあ、普段のリーフ様に降りかかる災難からすればこんなの序の口よ」
観客S  「竜の巣に3日放り込んでも、普通に生きてたしね」

セーラ  「エントリーNo.10、神に愛された女?っていうか、体の中に住んでますから!!変態女神でも神は神、おかげで幸運だけならクラスチェンジいらず!!
主人公代表2人目は、光の賢者で期待値40の幸運乙女、ミカヤ!!」
ミカヤ  「む、リーフばっかりずるいわ。お姉ちゃんだって負けられないんだから。はっ!!」
ドロシー 「な!!」
観客   「おおおおおお!!」
セーラ  「なんということでしょう、ミカヤ選手、10本のナイフを真上に投げつけました」
ドロシー 「投げたナイフは当然ミカヤ選手にむかって落下してきます、しかしミカヤ選手は微動だにせず。あ、あぶなーーーーーい!!」
ミカヤ  「フ・・・」

―ミカヤめがけて落下する10本のナイフ、しかしいずれもミカヤの体を傷つけることなく地面に突き刺さった。
ミカヤ  「フ・・・サザを担いだまま4部終章Area2を無双できるわたしの回避力は伊達じゃないわよ」
ドロシー 「な、なんということでしょう、投げたナイフは一本も当たりませんでした。まるでナイフ自身が意思をもち、ミカヤ選手を避けているように・・・」
ミカヤ  「皆さん、見ましたか!!これが銀の髪の乙女の強運よ!!」
観客   「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
セーラ  「リーフ以上の盛り上がりを見せる観客、さすがは最狂一家の長女。ってゆうか、私をさしおいてこんなに歓声受けるんじゃないわよ」
ドロシー 「セーラさん、本音が出てますよ、スマイルスマイル・・・っと、ここでさらなるアクシデントです」
セーラ  「どうしたのよ?」
ドロシー 「えー、ミカヤ選手とリーフ選手のご家族が観戦に来ているのですが、その中の1人、エリウッドさんが呼吸困難と胃痛で倒れました」
セーラ  「あちゃ~、今のデモンストレーションは病弱のエリウッド様にはキツかったかしら・・・」

エリウッド「ナイフがポ~ン・・・大地の剣がグサ・・・あ、あは・・・あははははは・・・ガク」
ヘクトル 「おい、しっかりしろ、エリウッド!!」
ロイ   「大丈夫だから、2人とも無事だから」
エイリーク「そうです、あれはあくまで余興なのですから」
アイク  「リーフの方は本気だったように見えたのだが・・・」
リン   「ああ、もう、リーフも姉さんもやりすぎよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

セーラ  「ま、まあ、それはおいといて」
ドロシー 「おいとくんですか!!?」
セーラ  「選手紹介でこの盛り上がり、まるでこれからの波乱の戦いを暗示するかのようね」
ドロシー 「強引に流れを戻さないで下さい、知りませんよ、来年の放送許可取消になっても」
セーラ  「いいのいいの、どうせそうなっても責任は社長1人に擦り付けるから」
シャナム 「おい」
セーラ  「時間も押しているし、早速一回戦を始めるわよ!!」
ドロシー 「その前に、一旦CMです」

186 名前: Good Luck! 中編 [sage] 投稿日: 2008/11/24(月) 02:05:09 ID:clMTUgb7
―CM中
フレリア王子、ヒーニアスは知っている。
たまに必ず当たる、それが弓。
ヒーニアス「はっ」
囲まれたら何もできない、それも弓。
ヒーニアス「たすけて、エイリーク!!」
だばだ~だ~だ、だばだ~だばだ~
スナイパーこそ弓兵の本道。
上質を知る人の、ネスカフェGOLDBREND。

セーラ  「さあ、それでは一回戦をはじめるわよ」
ドロシー 「個人的には今のCMに賛成したいですね、遊牧騎兵は邪道だと思います」
セーラ  「幸運王決定戦3本勝負、1回戦は・・・」
ドロシー 「『ギャンブル運』です!!」
観客   「わああああああああああああ!!」
セーラ  「運を競うっていったらやっぱりギャンブルよね。ドロシー、ルールを説明しなさい」
ドロシー 「だからなんで命令形なんですか・・・ええ、1回戦は『ギャンブル運』を競ってもらいます。
これから、各選手には1人ずつコイントスを10回勝負していただきます。そして7勝以上した選手は2回戦進出決定、6勝以下なら脱落となります」
セーラ  「ギャンブルの相手をするのは、この人。ある時は軽薄なナンパナバール、またある時は「賭けるのは、俺の命だ」とかほざく中2病。
しかし正体は・・・ママにかまってもらえなくてグレちゃったマザコン王子、その名もヨシュア!!」
ヨシュア 「もうすこしマシな紹介はなかったのかよ・・・」
ドロシー 「では、勝負開始を開始します。まずは、リンダ選手!!」

リンダ  「えっと、よろしくお願いします」
ヨシュア 「ま、お手柔らかにな・・・よっと(コインを投げる)表か裏か、どっちだ?」
リンダ  「え~っと・・・表」

―ヨシュアが手を開くと、コインは表を示していた。
観客   「おおおおおおお!!」
ヨシュア 「へえ~、あんたなかなかやるな」
リンダ  「た、たまたまですよ」
ヨシュア 「よ・・・と。次はどっちだい?」
リンダ  「次も表です」
ヨシュア 「・・・正解、次は?」
リンダ  「裏」
ヨシュア 「・・・正解(略)」
リンダ  「裏」
ヨシュア 「・・・せ(略)」
リンダ  「表」
ヨシュア 「(ry)」
リンダ  「裏」

―10戦勝負終了
セーラ  「な、なんと、リンダ選手、10戦10勝のストレート勝ちよ!!」
観客   「わあああああああああ!!」
ヨシュア 「たまげたぜ、あんた、たいしたツキだな。それとも、かわいい顔してギャンブル狂とか?」
リンダ  「い、いえ、賭け事なんて今日が初めてです」
ヨシュア 「ならツキか、たいしたもんだ」
セーラ  「それにしても、初心者に完敗なんてギャンブラーが聞いて呆れるわね」
ヨシュア 「ま、そんなこともあるさ、いちいち気にしてたらギャンブルなんてやってられねえって」
ドロシー 「何はともあれ、リンダ選手、2回戦出場決定です!!」
観客   「わあああああああああ!!」
ドロシー 「いきなり、とてつもない強運を見せ付けられましたね」
セーラ  「相手がヘタレだっただけなような気もするけど・・・」
ドロシー 「セーラさん、ヨシュアさんに恨みでもあるんですか?」
セーラ  「そんなことより次はルドルフ選手よ!!」
ルドルフ 「よろしく頼む」
ヨシュア 「そろそろ本気を出させてもらうぜ」
187 名前: Good Luck! 中編 [sage] 投稿日: 2008/11/24(月) 02:09:56 ID:clMTUgb7
―10分後
ヨシュア 「・・・・・・」
ルドルフ 「賭け事などやったことはないのだが・・・わしの勝ちということでよいのか?」
ドロシー 「な、なんと、リンダ選手に続き、ルドルフ選手も10戦10勝のストレート勝ちです!!」
観客   「おおおおおおおおお!!」
ヨシュア 「ま、勝負はこれからだ」

―3人目、ティナ
ティナ  「やった~、おねえちゃん、見てる~!!」
ドロシー 「ティナ選手、10戦10勝のストレート勝ちです!!」
観客   「おおおおおおおおお!!」
ヨシュア 「しょ、勝負はこれからだ」

―4人目、5人目・・・
エレン  「賭け事は禁じられているのですが・・・」
ドロシー 「エレン選手、10戦10勝のストレート勝ちです!!」
ヨシュア 「しょしょ、勝負はこれから・・・」

プリシラ 「兄さま、私に力を・・・」
セーラ  「プリシラ選手、ブラコンぶりを見せ付けつつ、10戦10勝のストレート勝ち!!」
ヨシュア 「しょしょしょ、勝負はこれから」

マリナス 「ギャンブルなど、一流の商人がすべきではありませんな」
ドロシー 「といいつつも、マリナス選手、10戦10勝のストレート勝ちです!!」
ヨシュア 「しょしょしょしょ、勝負は(以下略)」

ラーチェル「あなた、本編で既にわたくしに負けてますでしょう」
セーラ  「ラーチェル選手、10戦10勝のストレート勝ちね・・・ちっ」
ヨシュア 「しょ(略)」

リアーネ 「かち・・・ま・・た」
ドロシー 「只今のリアーネ選手の言葉は『かちました』です。リアーネ選手、10戦10勝のストレート勝ちです!!」
ヨシュア 「(ry)」

リーフ  「100と0がないトラキア776を勝ち抜いた僕にギャンブルとは無謀だね」
セーラ  「1回の行動が常にギャンブル、そんな修羅場を生き残ったリーフ選手、10戦10勝のストレート勝ちね」
ヨシュア 「・・・・・・」

ドロシー 「な、なんということでしょう、これまで9人の選手が勝負を終了しましたが、いずれも10戦10勝のストレート勝ちです!!」
セーラ  「なんか、もうギャンブラーの名折れね」
ヨシュア 「・・・・・・」
ヨシュア (ま、まずいぜ・・・いくらなんでもこの状況はまずいぜ・・・このまま10人にストレート負けじゃギャンブラーの名がすたる。
やりたくねえがやむをえねえ・・・次の勝負は、サマを使わせてもらうぜ)
セーラ  「それじゃ、最後の勝負ね」
ヨシュア 「宣言するぜ、最後の勝負くらいはギャンブラーの意地を見せる!!勝つのは俺だぁぁぁ!!」
観客   「おおおおおおおお!!」
ドロシー 「おお、ヨシュア選手、勝利宣言です」
セーラ  「盛り上がったところで最後の勝負開始!!挑戦するのはこの人よ!!」
ミカヤ  「ごめんなさい、わたし、他人の心が読めるから、こういう勝負は負けようがないの」
ヨシュア ( ゚Д゚)

―5分後
ヨシュア 「シクシクシク・・・」
セーラ  「えーっと、最後の勝負もミカヤ選手の10戦10勝、ストレート勝ちね」
ミカヤ  「わたし・・・1回くらい負けた方がよかったかしら?」
ドロシー 「と、いうわけで、第1回戦は脱落者なし、全員が完璧な形で2回戦に進出決定しました!!」
ヨシュア 「う、うわああああああああん」
セーラ  「あーあ、泣いて帰っちゃった・・・どうせママに慰めてもらうんだろうけど」
ドロシー 「だから、ヨシュアさんに恨みでもあるんですか・・・」
188 名前: Good Luck! 中編 [sage] 投稿日: 2008/11/24(月) 02:11:36 ID:clMTUgb7
セーラ  「気を取り直して、2回戦よ!!幸運王選手権3本勝負、2回戦の種目は・・・」
ドロシー 「『金運』です!!」
観客   「わああああああああ!!」
セーラ  「世の中やっぱり最後に物を言うのはお・か・ね!!幸運王を名乗るなら、お金の運は必要不可欠よね、さ、ルールを説明しなさい」
ドロシー 「ええ、ルールですが、これから選手の方々に1時間が与えられます。その間は会場の外に出ても構いませんので、時間内に2万Gを集めて下さい。集められた選手は3回戦進出となります」
セーラ  「現金、株、物、なんでもいいから、資産価値が2万GあればOKよ。1時間たったらこの場に集合、いいわね、それではスタート!!」

マリナス 「むむむ・・・2万G・・・早速手持ちの商品を計算しなくては・・・」
ラーチェル「ま、楽勝ですわね」
エレン  「困りましたね、そんな大金、教会にお願いできるでしょうか・・・?」
リアーネ 「おかね・・・あるかな・・・」
ドロシー 「各々、事情をかかえているようですね」

―観客席
ミカヤ  「み、みんな、財布出して!!に、2万ゴールド集めなきゃならないの!!」
ヘクトル 「ちょ、月の小遣い500の俺達じゃ無理だって!!」
エリンシア「困りましたね・・・私も800が限界です」
アイク  「ラグネルは・・・売却不可能だから無理か」
エリウッド「こうなるってわかっていたら、家から高性能の武器もってくればよかったね」
セリカ  「シグルド兄さん、何とかしてよ、社会人でしょ!!」
シグルド 「無茶を言うな、2万Gなんて私の給料の<ダキュン>倍だぞ!!」
アルム  「シグルド兄さんの名誉のため、具体的な数字の表示は控えさせていただきました」
マルス  「そうだ、リン姉さん、今すぐイケないお店で働く契約して契約金を・・・ひでぶ!!」
リン   「アンタこそ、裏でこそこそやって稼いだ金はないの?」
マルス  「生憎と全部銀行で・・・そうだ、ロイ、今すぐリリーナと婚約して結納金を・・・あべし!!」
ロイ   「兄さん、いくら僕でも本気で怒るよ」
エイリーク「あの、ところでリーフは・・・?」
ヘクトル 「そういえばいないな、てっきりあいつも俺達を頼ってくるのかと思ってたのにな」
セリス  「リーフならさっき、会場の外を走って行ったよ。『ふ、余裕だね』とか言ってたような・・・」
ヘクトル 「あいつ、金のあてあんのか?」

―1時間後
セーラ  「タイムアーーーップ!!」
ドロシー 「そこまでです、それでは判定に入ります」
リンダ  「お父様から借りてきました」
ドロシー 「現金2万G、文句なしで合格ですね。リンダ選手、3回戦進出決定です!!」

ルドルフ 「本来なら民のために使うべきなのだが・・・」
プリシラ 「これでよろしいですか」
ラーチェル「レディたる者、つねにこれくらいの金額は持ち合わせていませんと」
ドロシー 「いずれも現金で2万G、合格です」
マリナス 「ぎ、ぎりぎり足りているはずですぞ」
ドロシー 「続いてマリナス選手も合格です」

ドロシー 「やはり、王族、貴族、商人といった方々は有利ですね」
セーラ  「となると庶民は・・・」
ミカヤ  「うう、どうせうちは貧乏よ・・・13人合わせて1万Gにもいかないショボさよ・・・うう・・・」
ドロシー 「2万Gに満たないようですね、そうなると残念ですが、ミカヤ選手、だつら」
???? 「待てえい!!」
ミカヤ  「!!?」
サザ   「ミカヤ、金だ!!」
ペレアス 「これ、少ないけど・・・」
漆黒の騎士「この金を使われよ」
ミカヤ  「サザ、ペレアス、騎士様・・・」
セーラ  「おおっと、これは意外な展開!!ミカヤLoveな男達が、自ら金品を持参してきました」
ドロシー 「・・・確認しました、確かに2万G以上あります、ミカヤ選手、3回戦出場決定です!!」
ミカヤ  「やったわ!!」
観客   「おおおおおおおおお!!」
189 名前: Good Luck! 中編 [sage] 投稿日: 2008/11/24(月) 02:21:27 ID:clMTUgb7
ミカヤ  「みんな・・・ありがとう」
サザ   「ミカヤのためなら、これくらい当然だ」
ペレアス 「僕にはこんなことしかできないからね」
漆黒   「乙女よ、そなたは私が守る」
ミカヤ  「ありがとう、あなた達に出会えたことが、一番の幸せよ・・・チュ(3人の頬にキス)」
サザ・ペレアス・漆黒「う、うおおおおおおおおお/////////!!!!」
ドロシー 「おおっと、これは大胆!!ミカヤ選手、3人の頬に口づけをしました。男性陣は喜びで舞い上がっています。っていうか、漆黒さんは兜の上からでも嬉しいんですね」
セーラ  「ほっぺにチュウ位で舞い上がって、金を貢ぐ・・・やっぱり男って馬鹿よねえ。でもいいなあ・・・私も笑顔1つで貢いでくれる男が欲しいわ」
ドロシー 「セーラさん、あなた一応聖職者だということをお忘れなく」

リーフ  「フ・・・男の力を借りなければダメなんて、姉さんの幸運もまだまだだね」
ミカヤ  「むか!どうせリーフだってナンナ達から借りたんでしょ」
リーフ  「まさか、そんなことをしなくても、僕にはこれくらい軽いのさ・・・ご覧あれ!!」
ドロシー 「おお、高価な武器やアイテムの数々が並んでおります」
リーフ  「ほのおの剣、リザイア、ヨツムンガンド、銀装備各種・・・現金はないけど、軽く2万Gは越えているだろう」
ミカヤ  「・・・・・・」
リーフを除く兄弟家一同(どう見ても盗品です、本当にありがとうございました)
リーフ  「ま、僕の金運を持ってすれば、これくらい朝飯前さ」
セーラ  「家族の反応が気になるけど、リーフ選手、3回戦進出決定よ!!」

ドロシー 「続いては、ティナ選手です」
ティナ  「あ、あたし、お金集められなかったの。で、でも、リーフ様のあれがいいならあたしだって・・・えい!!」
セーラ  「ティナ選手、いきなり杖をかかげました・・・って、ちょっと待った!!アンタ、それは・・・」
ハーディン「私の財布がない!?」
ルイーズ 「あら、パント様に貰ったネックレス、落としちゃったかしら?」
アーダン 「お、おれの追撃リングが!!おれの唯一の存在価値が!!」
ティナ  「財布にネックレスに指輪・・・これだけあれば足りるよね」
セーラ  「ちょっと待ちなさい、アンタ、シーフの杖使ったでしょ。それは禁止よ、禁止!!」
ティナ  「え~どうして~?リーフ様のだって似た様なもんじゃん」
セーラ  「あれは私たちの見てないところでやってるから、知ったこっちゃないの。でもアンタのはだめ」
ドロシー 「今、この場での、現行犯ですからねぇ・・・残念ですがティナ選手、脱落です」
ティナ  「ぶーぶー、納得いかな~い」
サフィ  「いいから、盗った物を返してきなさい。み、皆様申し訳ありません、私のほうからきつく言い聞かせますので」
セーラ  「この番組を見ているよい子の皆、盗みは立派な犯罪だからね。ばれないようにこっそりやらなければダメよ」
ドロシー 「ばれなくてもやっちゃダメです」

セーラ  「次は、エレン選手ね」
エレン  「も、もうしわけありません、そのような大金、私にはとても集めきれず・・・」
ドロシー 「そうですか、残念ですがこれもルールですので・・・エレン選手、脱落です」
エレン  「私を応援してくださったエリミーヌ教の方々、力及ばず本当に申し訳ありません」
セーラ  「エレンも馬鹿ねえ・・・エリミーヌ教徒なんてその辺にいくらでもいるんだから、お布施と称して適当に貢いで貰えばいいのに・・・エレンの顔と教団の名前があれば楽勝でしょ」
ドロシー 「ちょっとセーラさん、あなたはなんてことを言うんですか!!え、エリミーヌ教の関係者がそのようなことをしていいわけが・・・」
セーラ  「え、だめなの?私、たまにやってるんだけど」
ドロシー 「ちょ、何当たり前のように言ってるんですか!!あなただけです、そんなのは!!」
セーラ  「ええ?でも私の友達とかも普通にやってたし、そもそも教えてくれたのはヨー」
ドロシー 「ストップ、ストーーーーップ!!ユアン君、カット!!今のセーラさんの発言はカットして!!」
ユアン  「いや、これ生放送だから」
ドロシー 「い、いいですか皆さん。エリミーヌ教はエレンさんのように優しくて清らかな信徒の集まりです。こんな生臭シスターは例外中の例外ですからね!!
絶対に、絶対に、ぜーーーーーーったいに、誤解しないで下さい。絶対ですよ。」
セーラ  「あんたも必死ねえ・・・」
ドロシー 「誰のせいだと思っているんですか!!」
セリカ  「だからミラ教こそ至高だと何度言えば・・・」
リン   「狂信者自重」
190 名前: Good Luck! 中編 [sage] 投稿日: 2008/11/24(月) 02:23:11 ID:clMTUgb7
ドロシー 「な、なんか大分脱線してしまいましたが、最後はリアーネ選手です」
リアーネ 「おかね・・・もて・・・ないで・・・す」
セーラ  「あら、どうやら、1Gも集められなかったみたいね」
ドロシー 「それでは残念ですが、リアーネ選手、だつら」
???? 「ちょっとまったぁぁぁぁ!!」
リアーネ 「!!?」
ネサラ  「リアーネ、こいつを使え!!」
セーラ  「おおっと、ミカヤ選手に続き、リアーネ選手にもお助けが!!キルヴァス王ネサラが大金の入った袋を持参してきました」
リアーネ 「ネサラ!!」
ネサラ  「俺の一年の稼ぎだ、楽勝で足りるだろう」
リアーネ 「Naesala、hontouni arigatou(古代語で ネサラ、本当にありがとう)」
ネサラ  「Be,betsuni omaenotameni yattawakejaneeyo.Wazawaza syutujousitannda,beogunoyatsuranni okurewotottara komarukanara////。
(べ、別にお前のためにやったわけじゃねえよ。わざわざ出場したんだ、ベオグの奴らに遅れをとったら困るからな////)」
リアーネ 「Fufufufufuf・・・(ふふふふふ・・・)」
ドロシー 「ええ、古代語でやりとりしているみたいなので、私達にはききとれません」
セーラ  「ま、ネサラの顔を見れば、リアーネがお礼言ってネサラがツンデレてるのはわかるけどね・・・ま、とりあえず、リアーネ選手3回戦進出けって」
ドロシー 「あ、あれ?あ、あの、ちょっと待ってください」
ネサラ  「あん、なんだ?」
ドロシー 「え、ええっと・・・この袋の中身を合計しても2万Gには足りないのですが・・・」
ネサラ  「はあ?お前、何言ってやがる!!光った金が800枚は入ってるぞ、足りないわけないだろ!!」
ドロシー 「で、でも袋の中身は全て1G硬貨ですので、合計800Gちょっと、2万Gにはとても・・・」
セーラ  「つかぬ事を聞くけど・・・あんた、これなんだか知ってる?(ポケットから1000G札を出す)」
ネサラ  「なんだそりゃ?ただの紙切れじゃねえか」
セーラ  「そ、紙切れ。でもこの紙切れ一枚の方が、あんたが持ってきた袋一杯のお金より価値は上なのよ」
ネサラ  「ちょ、てめえ、何わけのわからんことを言ってやがる!!俺の光って綺麗な金が、そんな紙切れにまけるわけねえだろうが!!
わかったぞ、さては俺達をだます気だな、この野郎、やっぱりべオグは・・・ぐはっ」
ティバーン「(握りこぶしから煙を出しながら)お前という奴は・・・・・・ああ、会場の者達よ、身内のものが騒がせてすまなかった、この鷹王に免じて許してやって欲しい」
リュシオン「ついでにいうと、ネサラのような者はラグズの中でもごく一部だ。我々のほとんどが、べオグの経済事情については一通りの知識を持っている。
『ネサラがラグズの普通』などとは、思わないように」
ティバーン「おい、ネサラ、行くぞ。邪魔をして本当にすまなかったな」
リュシオン「リアーネもくるんだ」
リアーネ 「う、うん」
ネサラ  「ティバーン、リュシオン、離せ!!俺は全然納得いかねえ、こうなったらもう一度戦争だ!!」
ティバーン「いいから、黙ってろ!!国王のお前がしゃべった分だけ、そっくりそのまま鳥翼族の恥になるんだ」
リュシオン「ラフィエルに頼んで、みっちり経済講義をしてもらうしかないな」
ネサラ  「納得いかねええええええええ!!」
セーラ  「・・・」
ドロシー 「・・・」
セーラ  「ああ、とりあえず、2回戦終了ということでいいわね」
ドロシー 「そ、そうですね。ティナ選手、エレン選手、リアーネ選手が脱落、その他の選手は3回戦進出ということで」
セーラ  「7人か・・・予想以上に残っているわね」
ドロシー 「そうですね、それだけ皆さんが強運の持ち主なのでしょう」
セーラ  「次はいよいよ最後の勝負、泣いても笑ってもこの3回戦で第一回幸運王が決まるわよ!!」
ドロシー 「3回戦に行く前に、CMです」

225 名前: Good Luck! 後編 [sage] 投稿日: 2008/11/27(木) 15:07:11 ID:YlRdUgJQ

―CM中
(BGM 「夜がくる」)
イサドラ 「司祭様の背中見るの、好きなんです」
レナート 「・・・え?・・・はは、やめろよ、そんな」
イサドラ 「しばらく・・・見てていいですか」
レナート 「やめろよ・・・」
イサドラ 「・・・」
レナート 「・・・」
恋は、遠い日の花火ではない。
OLD is NEW
レナート 「いぇい!!」
SUNTRY OLD WHISKY

セーラ  「これはまた懐かしいものを持ってきたわね・・・」
ドロシー 「はじめて放映されたのは1994年ですからね・・・ぶっちゃけ知らない読者の方が多いんじゃ・・・」
イリオス (知らない人は、『サントリー』『オールド』『長塚』で検索してくれ)
セーラ  「それはさておき、いよいよ最後の勝負よ、泣いても笑ってもこれで第一回幸運王が決定するわ」
ドロシー 「最後の勝負に残ったのは7名、果たして誰が第一回幸運王の座に輝くのでしょうか!?」
セーラ  「それじゃあ、いくわよ!!幸運王決定戦3本勝負、3回戦は・・・」
ドロシー 「『恋愛運』です!!」
観客   「わああああああああああああ!!」
セーラ  「人生、やっぱり幸せを決めるのは、いい男といい女!!どれだけ金を掴んでも、どれだけ地位を掴んでも、愛無くして真の幸せは訪れないのよ!!
ドロシー、ルールを説明しなさい」
ドロシー 「まず、各選手に、意中の異性を語っていただきます。
そして、その方がこの会場にいらっしゃればステージに立ってもらい、いらっしゃらなければ当社のスタッフが居所をつきとめ、中継いたします。
それらをもとに、5名の審査員が『この選手はどれだけ、恋愛で幸せを味わっているか』を採点します。
審査員の持ち点は20点ですので、5名の採点を合計した数字がその選手の得点となります。
そして100点満点中60点以上をとり、かつ、もっとも点数の高い方が優勝、第一回幸運王の座に輝きます。
誰も60点以上取れなかった場合は、残念ですが今回は該当者なし、ということになりますね」
セーラ  「ま、さすがに30点の人間を幸運王とよぶわけにはいかないしね」
ドロシー 「審査員ですが、『幸運は神に愛された証』ということで、ミラ神、ナーガ神、聖女エリミーヌ、ユンヌ神、アスタルテ神と、5名の神様にお願いしました。
設備の関係上、会場に直接降臨することは叶いませんでしたので、審査員の方々には別な場所にいらっしゃいます。
審査や講評については、グラド大学神学部特製の天界通信FAXを通して送られます」
セーラ  「いいの、神様がこんな番組に出て?」
ドロシー 「こんな番組って、自分が司会しているじゃないですか・・・でも、正直私もセーラさんと同意見です」
セーラ  「ま、そんなことはおいといて、いよいよ最終決戦をはじめるわよ!!」
観客   「わあああああああああ!!」

―最終決戦一番手、リンダ
セーラ  「最終決戦一番手はこの人、リンダ選手!!」
ドロシー 「それではリンダ選手、まずはあなたの意中の男性について語ってください」
リンダ  「え、ええっと・・・わ、私の好きな人は・・・私と同じ魔道士の人なんですけど・・・
私なんかよりもずっとすごい使い手で、よく魔法を教えてもらっていたんです。
み、見た目もすごくカッコイイし、とても優しくて、落ち込んでいるときも力になってくれて、それで私・・・///」
観客   「おおおおおおおお!!」
セーラ  「おおっと、リンダ選手顔を真っ赤にして俯いてしまいました。これには観客も萌え萌えだあああ!!
それでは、リンダ選手、ずばり、あなたが愛するものの名前は!!」
リンダ  「パ、パ、パレス魔道学院の、マリクさんです//////////!!」
セーラ  「キターーーーーーーーーーー!!」
観客   「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
セーラ  「さあ、なんかよくわかんないけど、盛り上がってまいりましたああああ!!」
リンダ  「//////////////////」
ドロシー 「只今情報が入りました、マリクさんは現在アカネイア公園にいらっしゃいます・・・皆さん、あちらのスクリーンをご覧下さい」
226 名前: Good Luck! 後編 [sage] 投稿日: 2008/11/27(木) 15:08:13 ID:YlRdUgJQ
―会場の両サイドにある巨大スクリーンがアカネイア公園を映し出した。そこには件のマリクともう1人・・・
エリス  「マリク、あ~ん」
マリク  「エ、エリス様、私も子供ではないので、自分で食べられますから・・・」
エリス  「い~や~、エリスはマリクに『あ~ん』ってしたいの~」
通行人  「くすくす・・・」
マリク  「わ、わかりました、あ、あーん」
エリス  「はい、あーん・・・どう、おいしい?」
マリク  「は、はい、とても」
エリス  「やったー。じゃあ、次は私に食べさせて、あ~ん」
マリク  「え、えっと・・・あーん」
エリス  「あーん、うーんとってもおいしいわ」
通行人  「くすくすくす・・・」
エリス  「ねえ、『エリス、愛してる』って言って~」
マリク  「むむむむむむむむ、無理です、いくらなんでもそれだけは、無理です」
エリス  「ぐす・・・うう・・・やっぱりマリクは私のこと嫌いなのね・・・ぐすん」
マリク  「そそそそ、そんなことはありません、私は・・・その・・・一生おそばにいる・・・ことを・・・・ち、ちか、誓いましたし」
エリス  「だったら、ここで言って~」
マリク  「え、エリス、あ、愛してるよ・・・・//////////」
エリス  「きゃーーー、嬉しーーーー、私も、マリクのことだーい好き、愛してるわよ!!(ぎゅ)」
マリク  「エ、エ、エ、エリス様いけません、そんなに抱きついたら胸が当たる、じゃなくて、人前で抱きつくなど、高貴な身分のあなたがなさることでは・・・//////」
エリス  (ぎゅ~~~~~~~~~)
通行人  「くすくすくすくすくす・・・」

セーラ  「・・・」
ドロシー 「・・・」
リンダ  「・・・」
観客   「・・・」
ロイ   「ちょ、エリス先生、何やってるんですか!?」
マルス  「通行人笑いこらえてんのに必死じゃないですか。エリス先生、少しは自分の年齢というものを考えた振る舞いを、ってぎゃあああああ、蟲が、蟲があああああ」
セーラ  「22行にも渡るバカップリを見せられたおかげで会場総ドン引きだけど、彼がマリクって人でいいわけ?」
リンダ  「はい・・・実は、マリクさんは、エリスさんというとってもお綺麗な女性と、相思相愛なのです」
ドロシー 「ええっと、それでもマリクさんのことが・・・?」
リンダ  「だって、好きなものは仕方がないじゃないですか・・・ぐす・・・」
セーラ  「・・・ええっと、なんか湿っぽくなっちゃったけど、判定に入るわよ」
ドロシー 「神々の皆様、採点をお願いします」

5点、4点、3点、9点、12点  合計 33点

セーラ  「ええ、60点に届かないので、リンダ選手脱落よ・・・」
ドロシー 「審査員からのFAXは・・・『マリクだけが男じゃないから頑張って。あなたはとっても綺麗な子だから、すぐにいい人が見つかるでしょう』です」
リンダ  「ぐす・・・はい・・・」
観客   (拍手)
ドロシー 「退場するリンダ選手に、暖かい拍手が送られています」

―二番手、マリナス
セーラ  「あんた、女なんかいるの?」
マリナス 「不肖マリナス、生まれてこれより商業一筋、いまだ妻は迎えておりません」
セーラ  「ふうん、独身なんだ、その歳で。寂しい人生ねぇ・・・」
ドロシー 「ちょ、ちょっと、失礼ですよセーラさん。それで、マリナスさんは意中の女性はいらっしゃいますか?」
マリナス 「いえ、特には・・・」
セーラ  「いないとなると、判定の仕様がないわねえ・・・」
ドロシー 「あ、そうだ、支援相手の方とかいかがですか?」
マリナス 「し、支援相手・・・と、いうと・・・」
ヴァイダ 「あたしを呼んだかい?」
マリナス 「で、でたああああああ!!」
ヴァイダ 「人を化け物みたいに言うんじゃないよ、よっぽどアンブリエルのエサになりたいみたいだね」
マリナス 「ひ、ひいいいいいいい!!」
セーラ  「どう見ても、『意中の女性』とは程遠いわね」
227 名前: Good Luck! 後編 [sage] 投稿日: 2008/11/27(木) 15:14:06 ID:YlRdUgJQ
ドロシー 「ええっと、他に支援相手は・・・」
ニノ   「あたし、そうだけど」
セーラ  「え、何、マリナスってロリコンだったの?」
マリナス 「だだだだだ、断じてそのようなことはありませんぞ!!」
セーラ  「必死になって否定しているのが怪しいわね」
ニノ   「でも、あたしはマリナスさんのこと大好きだよ」
マリナス 「こ、こら、からかうでない//////」
セーラ  「うわ、顔赤らめてる・・・やっぱりロリコンじゃない」
マリナス 「だから、断じて違うとさっきから・・・!!!!な、ななななな!!」
ドロシー 「な、なんと、たったいま、会場に向かってナイフが投げつけられました!!
ナイフはマリナス選手の鼻先をかすめて、壁に刺さっております。
あれ?ナイフに手紙が巻きつけられていますね・・・ええっと・・・」

『これ以上ニノに近づくな。さもないと、牙の裁きがお前を待つ』

マリナス 「ひ、ひ、ひ、ひいいいいいいいいい!!」
セーラ  「うわ、これ脅迫状じゃない」
ニノ   (あのナイフ、ジャファルのだ・・・)
マリナス 「ひいいい、きききききき、棄権します、マリナスはこの勝負を棄権しますぞ!!」
セーラ  「マリナス選手、棄権により脱落よ」
マリナス 「いいいいいい、命が幾つあってもたらんわい」
ドロシー 「マリナス選手、荷物をまとめて逃げ去りました」

―三番手 ルドルフ
セーラ  「次はルドルフ選手よ、脱落者が連続している流れを断ち切れるかしら」
ドロシー 「それではルドルフ選手、意中の女性をどうぞ!!」
ルドルフ 「いない」
セーラ  「ちょ、そんな身も蓋もないこと言わないでよ」
ドロシー 「あれ、でもルドルフ選手って原作だとアルムさんの・・・」
セーラ  「そうよ、だったら奥さんいるはずじゃない」
ルドルフ 「妻は既にこの世を去っている」
ドロシー 「あ、でも、再婚とかは・・・」
セーラ  「そうよ、王様なんだから女なんかよりどりみどりでしょ」
ルドルフ 「本来ならそうすべきなのだが、私にはできなくてな・・・妻を忘れることができなかった。
幸か不幸か、仕事はいくらでもあったからな・・・没頭することによって、私は逃げていた。
そして、挙句の果てにバレンシアに戦火を・・・私は王たる器ではなかったのかもしれない」
ドロシー 「・・・そ、そんなことないですよ、あなたは立派なことをしました。神に依存しない人類を作り上げたじゃないですか。
ほら、会場の皆さんだって・・・」
観客   (盛大な拍手)
ルドルフ 「・・・ありがとう」
アルム  「うう・・・俺、俺・・・頑張るよ・・・」
セリカ  「アルム・・・」
ドロシー 「判定不能のため、ルドルフ選手、脱落です。しかし、まるで優勝したかのような盛大な拍手が、ルドルフ選手に送られています」

―四番手、ラーチェル
セーラ  「うう・・・なんか、私こういう真面目な雰囲気って苦手なの・・・背中が痒くて。
というわけで、ネタキャラに登場してもらうわね。ラーチェル選手、出番よ!!」
ラーチェル「ちょっと!!わたくしのどこがネタキャラなんですの!?」
セーラ  「いや、つま先から頭のてっぺんまで、全部」
ラーチェル「あなたにだけは言われたくありませんわ!!」
ドロシー 「はいはい、同類同士で争ってないで、ラーチェルさんの意中の男性をどうぞ」
ラーチェル「年中槍のことしか頭にない武道馬鹿ですけど、それでも、いざって時には、わ、わたくしのことを気にかけてくれる殿方ですの。
ま、まあ、容姿も合格でしょう・・・振る舞いと教養が少々足りませんが、そ、そんなのは、わたくしが教えればいいですし。
そ、そのためには、やはり、こ、こ、こここ交際をって、いつまで言わせる気ですの!?
エエエエエ、エフラム、とっとと出てきなさーーーーい!!」
観客   「おおおおおおおおおおお!!」
228 名前: Good Luck! 後編 [sage] 投稿日: 2008/11/27(木) 15:14:45 ID:YlRdUgJQ
ドロシー 「ラーチェル選手のお相手は、兄弟家のエフラムさんです。それではエフラムさん、ステージの方へどうぞ!!」
観客   「・・・・・・・・・」
ドロシー 「あ、あれ?」
ラーチェル「ちょっと、エフラム、照れてないで出てきなさい」
セーラ  「おかしいわね、兄弟家は会場に来てるはずよ」
エイリーク「あ、あの・・・用事がありまして、エフラム兄上だけは、こちらには来ていないのですが・・・」
ラーチェル「な、何ですって!?わたくしの活躍の場だというのに、あの男は・・・」
ドロシー 「エフラムさんの居場所が判明しました、映像流しますので、スクリーンをご覧下さい」

ようじょ 「おにいちゃん、だいすき~」
エフラム 「こらこら、あまり抱きつくな」

ドロシー 「・・・」
観客   「・・・」
セーラ  「・・・何これ?ロリコンの犯罪現場?」
ラーチェル「ちちちちちち違いますわ、エフラムは子供の世話をするのが好きなだけです。そそそそ、それだけ優しい男という証拠ではなくて?」
エイリーク「あ、あの、今日は孤児院の催し物がありまして、どうしても人手が足りないために、その手伝いに行っております」

ようじょ1「あたし、おおきくなったら、おにいちゃんのおよめさんになる~」
ようじょ2「ずる~い、およめさんはあたしがなるの~」
ようじょ3「ちがうの、あたしがけっこんするの~」
エフラム 「喧嘩はいかんぞ。全員と結婚してあげるから、みんなで仲良くするんだ」
ようじょ達「やった~~~~~、おにいちゃん、だいすき~~~」
エフラム 「結婚したら、赤い屋根の家に住んで、犬を3匹飼おうな。あと、大きな暖炉も欲しいな」

セーラ  「うわ、ハーレム宣言」
ラーチェル「どこの世界に子供相手にハーレム宣言する男がいるんですの!?冗談に決まっていますわ」
セーラ  「そう?そのわりには随分具体的なビジョンの気がしない?」
ドロシー 「只今グラド高校のルーテさんより申し出がありました。『よろしければ、エフラムの幼女達に対する感情を分析します』とのことです」
ラーチェル「お断りします!!わたくしも真実をしるのが少し怖くなってきましたわ・・・そ、そんなことより、わ、わたくしにはもう1人、伴侶の候補がいますの。
わ、わたくしも本意ではありませんが、やむをえません。審査対象をフレリアのヒーニアスに変更しますわ」
セーラ  「おっと、ロリコンに見切りをつけたラーチェル選手、審査対象を変えてきました」
ドロシー 「ヒーニアスさんは、フレリアの弓道場にいらっしゃいます。スクリーンをご覧下さい」
229 名前: Good Luck! 後編 [sage] 投稿日: 2008/11/27(木) 15:15:37 ID:YlRdUgJQ
ヒーニアス「必的!!」
天馬騎士1「きゃ~、ヒーニアス様素敵!!」
天馬騎士2「たまに必ず当たるなんて、とっても哲学的。知的なヒーニアス様にぴったりのスキルね」
天馬騎士3「私のハートも射抜いて欲しいなぁ~~~」
ヒーニアス「この程度、騒ぐことではない」
ヴァネッサ「お疲れ様です、ヒーニアス様。あ、あの、私の手製でよろしければ、お弁当がありますが・・・い、いかがでしょうか?」
天馬騎士1「ああ、ヴァネッサずるい!!」
天馬騎士2「抜け駆けはなしだって言ったでしょ」
天馬騎士3「今日は私のを召し上がっていただく日って決めたでしょ!!」
ヒーニアス「ふ・・・お前達、これくらいなら全て食べてやるから争うのはやめろ」
天馬騎士達「きゃ~、ヒーニアス様ってとってもワイルド~~~!!」

セーラ  「・・・」
ラーチェル「・・・」
エイリーク「・・・」
観客   「・・・」
ドロシー 「・・・そういえば、ヒーニアスさんってフレリアの天馬騎士にはすっごく人気あるんですよね・・・」
ラーチェル「う・・・うう・・・」
セーラ  「あ~、そろそろ判定始めていい?」
ラーチェル「もう、どうにでもしてくださいまし・・・」
セーラ  「じゃ、判定開始」

3点、7点、1点、5点、3点  合計 19点

ドロシー 「ラーチェル選手、脱落です。審査員の講評はたった一言『最後まであきらめるな』です」
セーラ  「1人はロリコン、もう1人は他の女にモテモテじゃしょうがないわね・・・なんかちょっと可哀相になってきたわ」
ドロシー 「『同類、相憐れむ』というやつですね」
セーラ・ラーチェル「誰が同類よ!!」
ドロシー 「ほら、やっぱり」
セーラ  「失礼しちゃうわね・・・それにしても、こんなんでいいの?まだ誰も60点以上とっていないじゃない、残り3人しかいないのよ」
ドロシー 「ルールですから仕方ないですよ。残った3人の選手に期待しましょう。その前に、CMです」
セーラ  「ちょっと、これ『後編』じゃない」
ドロシー 「予想以上に長くなったので、一旦切ります。続きは『完結編』となるそうです」
セーラ  「ったく、無計画に書いているからこうなるのよ」
ドロシー 「CMの後、いよいよ第一回幸運王決定です」

275 名前: Good Luck! 完結編 [sage] 投稿日: 2008/12/01(月) 14:27:24 ID:Gl+uiVfM
―CM中
は~あ おらがの デインで昼寝をすれば
飛竜も行くとこなかんべな~ なんて便りもやってくる
いいもんだな~ふるさとは~ 
それにつけてもおやつは ハール

セーラ  「ちょ、いくらなんでも強引過ぎでしょ!!なによ、『おやつはハール』って!?」
ドロシー 「仕方ないですよ、もともとは全3話の予定だったんですから、ネタ切れなんでしょう」
セーラ  「ったく、こんなCMじゃ誰にも・・・」
ジル   「おやつはハール・・・ハールさんを食べる・・・//////////!!!!」
ドロシー 「約一名、ツボにはまったみたいですね」

―五番手、プリシラ
セーラ  「それはともかく、なんなのよ、これは!!4人終わった段階で全員脱落って、マジで優勝者でないんじゃないの!?」
ドロシー 「そ、そうならないためにも、残った3人の選手に期待しましょう」
セーラ  「五番手はプリシラ選手よ!!」
ドロシー 「プリシラ選手、意中の相手を・・・って、おおおお!!」
エルク  「プリシラ様」
ギィ   「プリシラ」
ヒース  「プリシラさん」
プリシラ 「み、みなさん・・・」
ドロシー 「おおお、流石お姫様、なんと婿候補が自ら名乗り出てきました、それも一気に3人も!!いずれも、美青年揃いです!!」
セーラ  「ふん、何よ何よ、どうせ男は、ああいうおしとやかで従順そうな、媚売った女が好みなんでしょ」
ドロシー 「ええ、セーラさんは候補の中にエルクさんがいるため、少々ご機嫌ななめの模様です」
セーラ  「ちょっと、勝手な解説つけないの!!」
エルク  「プリシラ様、ただの護衛ではなく、あなたの人生そのものの支えに、私はなりたく思います」
ギィ   「あ、あんたのことはおれが助ける・・・それがサカの掟・・・いや、おれの決意だ」
ヒース  「俺・・・傍にいるから・・・身分とか家柄とか関係なく、きみの傍にいるから・・・」
プリシラ 「・・・・・・」
観客   「わああああああああ!!」
ドロシー 「おお、求愛の言葉もバッチリですね!!」
セーラ  「ちょ、ちょっと・・・私には全然言ってくれなかったくせに・・・同じ護衛対象なのに差別だわ!!」
ドロシー 「妬かない妬かない。ですが、これは高得点が期待できそうですね。それでは、採点をお願いします!!」

19点 17点 18点 16点 18点  合計 88点

観客   「おおおおおおおおお!!」
ドロシー 「なんと88点、はじめて60点越えがでました、それもかなりの高得点です。プリシラ選手、一気に優勝に近づきました。
プリシラ選手、今のお気持ちはいかがですか?」
プリシラ 「この勝負、棄権します」
ドロシー 「・・・・・・はい?あ、あの、すみません、よく聞こえなかったので、もう一度おっしゃっていただけますか」
プリシラ 「ですから、この勝負、棄 権 し ま す と、申しました」
プリシラ除く一同「な、なんだってーーーーー!!」
ドロシー 「ちょちょ、ちょっと、なんで棄権なんか・・・あなたは今暫定トップ、しかもかなりの高得点ですから、優勝の可能性はかなり高いんですよ」
プリシラ 「レイモンド兄さまと結ばれない恋愛運など一片の価値もありません」
ドロシー ( ゚Д゚)
セーラ  ( ゚Д゚)
エルク  ( ゚Д゚)
ギィ   ( ゚Д゚)
ヒース  ( ゚Д゚)
観客   ( ゚Д゚)
ドロシー 「あ、あまりのブラコン発言に、会場は静まり返ってしまいました。
あ、あのですね、プリシラ選手、エンディングについては仕方ないですよ・・・。
兄妹でペアエンド、それもあんな爆弾発言のあと(『だいすきです、兄さま』)じゃ、FEが全年齢推奨ゲームじゃなくなって・・・」
プリシラ 「それが、どうしました?兄妹の崇高な愛の前では、推奨年齢など物の数ではありません。C○ROが怖くてKINSHINなどできますか」
ドロシー 「そ、そういう危険な発言は控えてくださった方が・・・」
プリシラ 「とにかく、私は兄さま以外の愛を受け入れるつもりはありません。
それなのに決して結ばれることがないなんて、私は・・・世界で一番不幸な女です・・・うう(その場に泣き伏せる)」
276 名前: Good Luck! 完結編 [sage] 投稿日: 2008/12/01(月) 14:31:40 ID:Gl+uiVfM
ティニー 「よくいったわ、プリシラ」
クラリーネ「それでこそ、AKJの幹部ですわ」
ラケシス 「会場の皆様、ご覧下さい、あの悲しい少女の姿を。誰よりも純粋な愛を持ちながら、結ばれぬ悲劇を!!
それもこれも、兄妹で愛することを禁じる現在の社会の責任です、なんて罪深いことでありましょうか。
そこで、我々はそのような現状を打破するために『兄妹恋愛支援法案』を議会に提出しております。
どうか、この法案が一刻も早く可決するよう、市民の皆様、ご協力をお願いします!!」
ドロシー 「政治活動は自重してください」
シグルド 「離せ、私にはKINSHINをこの世から消し去るという使命が」
エイリーク「兄上、落ち着いてください。会場には大勢の人々がいます。それを巻き込む気ですか?」
エリウッド「お願いですから、抑えてください。こんな大掛かりな会場を破壊したら、損害賠償でこんどこそ我が家は破産します」
リン   「ヘクトル、なにやってるの、しっかり抑えなさい」
エリンシア「アイク、あなたもですよ、絶対に離してはダメですからね」
ヘクトル 「そ、そんなこと言ったってよ・・・」
アイク  「わ、悪いが、俺の力ではおさえられそうに・・・ない」
アルム  「AKP(Anti-KINSHIN-Power)が最大に溜まったシグルド兄さんは最強だからなあ・・・」
セリス  「たしか、ロプトウスもったユリウスを一撃で倒しちゃったんだよね・・・(「その名はAKJ 外伝」参照)」
シグルド 「ガルルルルルルルルル・・・」
ドロシー 「兄弟家の方々も自重してください」

―そのころのコンウォル家
ルセア  「レイモンド様、お茶が入りました・・・あれ、あの、どうなさいました、どこかお具合でも?」
レイヴァン「(テレビの前で頭を抱えながら)明日から外歩けない・・・」

ドロシー 「え、ええっと、ご本人の意思が固いようですので、プリシラ選手は棄権、脱落ということに決定いたしました。
あ、あの、婿候補3人の方々も、わざわざご登場いただいたのに、申し訳ありませんでした」
エルク  「あなたが謝ることじゃないですよ」
ギィ   「おれたちの修行が足りなかっただけだ」
ヒース  「やっぱり、俺みたいな一兵卒には高嶺の花みたいだな・・・」
エルク  「・・・」
ギィ   「・・・」
ヒース  「・・・」
涙目婿候補「シクシクシク・・・」
ドロシー 「な、泣いています、ペアエンドがあるにもかかわらず、アウトオブ眼中宣言されたも同然の扱いを受けた3人。
悲しみと悔しさが漂った後姿は、あまりに悲しすぎます」
セーラ  「ふん、見た目に釣られてホイホイされたんだから当然の結果よ・・・いい気味だわ」
ドロシー 「と、言いつつも、エルクさんをとられずにホッとしているセーラさんでした。だめですよ、あとでちゃんと優しくしてあげなくちゃ」
セーラ  「だから勝手な解説をつけるなーーーーー!!」

―六番手、ミカヤ
セーラ  「ちょ、ちょっと、本当にこれ、優勝者出るの?これで該当者なし、なんてオチだったら番組的に最悪じゃない」
ドロシー 「いや、そういうことを堂々と言う方が最悪です・・・あとの2人に期待しましょう」
セーラ  「ええい、どうとでもなれ!!六番手はミカヤ選手よ!!」
ドロシー 「ミカヤ選手のお相手といったらこの人!!」
セーラ  「瞬殺(笑)、密偵(笑)、緑風(笑)。もはやこいつを語るものには全てに(笑)つく!!
ファイアーエムブレムきっての涙目男、暁の団のサザだぁぁぁぁぁぁ!!」
サザ   「おい、そこの司会!!今の解説は何だ!!?」
セーラ  「ええ~、だって事実じゃん」
サザ   「く・・・」
セーラ  「この調子じゃ、ミカヤ選手も脱落ね・・・」
ドロシー 「ちょっと、いくらなんでも言いすぎですよ」
サザ   (だ、だが・・・このツインテールの言うことは本当かもしれん・・・。
ただでさえ、全員脱落してきた厳しい勝負に、俺のようなヘタレが相手ではミカヤは・・・く、すまない、俺の力が足りないばかりに・・・)
ミカヤ  「サザ・・・」
サザ   「え?」
ミカヤ  「そんな顔していたらだめ、もっと胸を張りましょう」
サザ   「で、でも・・・」
ミカヤ  「他の人はどう思っているかわからないけど、少なくとも私はあなたと出会えてよかったと思っているわ。
楽しいことも、苦しいことも、あなたと一緒に体験できたんだもの、私は、世界で一番幸運な女よ」
サザ   「ミ・・・ミカヤぁぁぁぁ」
277 名前: Good Luck! 完結編 [sage] 投稿日: 2008/12/01(月) 14:35:13 ID:Gl+uiVfM
観客   「わあああああああああああ!!」
セーラ  「なんと大胆な!!ミカヤ選手、この大観衆の前でとんでもない言葉をぶっ放しました!!」
ドロシー 「これを聞いたサザさんは嬉しさのあまり大号泣です!!」
リン   「うわぁ・・・言っちゃったわね・・・////」
エイリーク「姉上って、大胆ですね・・・////」
セーラ  「さあ、会場のテンションは最高潮」
ドロシー 「高得点が期待できます、幸運王の座に輝くのはミカヤ選手か!!?それでは、採点をお願いします!!!」

0点 0点 0点 0点 0点 合計 0点

セーラ  「合計0点で、ミカヤ選手脱落よ!!」
ミカヤ・サザ「なんでじゃ~~~~~~~~~!!?」
ドロシー 「ま、まさかの0点、い、いや、神様を疑うわけではないですが、こ、これは一体・・・?」
観客   「Boooooooo!!」
ドロシー 「さ、さすがにこの採点については、観客席からもブーイングの嵐です」
セーラ  「ちょっと、悪いのは私じゃなくて神様・・・もまずいわね。そう、全て悪いのは社長、うちのパチモン社長が全部悪いのよ!!」
シャナム 「おい」
ドロシー 「あ、只今、天界FAXが届きましたので、お読みします・・・何々・・・」

『サザがおいしい目にあっているのが気に入らない ユンヌ』
『サザに(笑)がつくことは運命 ミラ』
『サザに幸福が訪れた時、世界に再びロプトの悲劇が訪れるでしょう ナーガ』
『世界の秩序と安定のため、耐えて下さい エリミーヌ』
『サザ=涙目は神の摂理。何人たりとも、これを曲げることかなわぬ アスタルテ』

セーラ  「だ、そうよ」
サザ   「理不尽だぁぁぁぁぁぁぁ(´;ω;`)!!」
観客   「おお~~」
サザ   「お前らも納得するなぁぁぁぁ!!」
ドロシー 「え、ええっと・・・あの、申し訳ないのですが、ミカヤ選手、脱落です」
サザ   「うう・・・すまない・・・すまない、ミカヤ・・・」
ミカヤ  「私自身は幸せに思っているって言ったでしょ。だから泣かないの」
サザ   「ぐす・・・わ、わかった」
ミカヤ  「さ、行きましょう」
サザ   「うう・・・ミカヤの優しさだけが救いだ・・・」
ドロシー 「退場していくミカヤ選手とサザさん、負けてしまいましたが、なんとなく幸せそうですね」
ミカヤ  「(ボソ)ちっ・・・騎士様にしておけばよかった」
サザ   「え、ちょっと・・・い、今なんて?ミカヤ、ミカヤぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
セーラ  「そうでもないみたいよ」
ドロシー ( ノД`)

―七番手 リーフ
セーラ  「つ、ついにここまできちゃったわね・・・」
ドロシー 「既に7人中6人が脱落。次の方が60点以下の場合、幸運王に該当なし、ということになりますね」
セーラ  「ああ、もしそうなって番組がグダグダになっても、全責任はシャナム社長になるのであしからず」
シャナム 「オイ」
ドロシー 「そ、そうならないことを祈りましょう。泣いても笑っても最後の1人です!!」
セーラ  「七番手はリーフ選手よ!!」
ドロシー 「それではリーフ選手、意中の相手はだれですか?」
リーフ  「そりゃあ、巨乳で甘えさせてくれるお姉さんが一番さ。
本命はイドゥンさんとイシュタルさん、もちろんセラフィナさんやルイーズさんといった人妻も大歓迎、
あ、でもエキドナさんみたいなワイルドな人も捨てがたいなぁ~」
セーラ  「それじゃ、意中の相手に登場してもらうわね」
リーフ  「え、本当!?」
ドロシー 「会場の皆さん、拍手でお迎え下さい」
リーフ  「うっひょ~、お姉さん天国キターーーー」
278 名前: Good Luck! 完結編 [sage] 投稿日: 2008/12/01(月) 14:35:49 ID:Gl+uiVfM
四人娘  「リーフ様(はあと)」
リーフ  (ズコ!!)
ミランダ 「ちょっと、なによ、その昔のギャグ漫画みたいな盛大なズッコケは!!?」
セーラ  「ナンナ、ミランダ、サラ、ティニー、リーフ選手のお相手となる4人娘の登場よ!!」
観客   「わああああああああああああ!!」
ナンナ  「皆様、大きな声援、ありがとうございます」
リーフ  「ちょちょちょちょ、ちょっと待った!!なんだよ、これは!!!?」
セーラ  「何って、あんたの嫁候補よ」
リーフ  「僕は『巨乳で』『甘えさせてくれる』『お姉さん』って言ったの!!
この4人は『貧乳で』『ドSで』『年下の子供』って、見事に正反対じゃないか!!」
セーラ  「あんたねえ・・・4人も女がいるのに、まだ欲しいわけ?」
リーフ  「この4人は勝手につきまとってるだけ、生まれてから今まで、僕の本命はずっと巨乳のお姉さんなの!!」
ティニー 「そ、そんな頭ごなしに否定しなくても・・・」
リーフ  「じ、事実だろ、大体君達だって、僕のこといじめて楽しんでるだけじゃないか」
サラ   「リーフ・・・あたしはリーフのこと、好きだよ」
リーフ  「君が一番信用できない」
サラ   「そんな・・・」
リーフ  「お姉さんとの縁はゼロなのに、この4人には付きまとわれて、僕はなんて不幸なんだ・・・恋愛運ゼロどころか、マイナスなんじゃ・・・あれ?」
ナンナ  「グス・・・ヒグ・・・」
ミランダ 「な、なによ・・・グス・・・そこまでいうことないじゃない・・・」
サラ   「ひどいよ・・・リーフのこと大好きなのに・・・えーん」
ティニー 「私の想い・・・伝わらなかったみたいですね・・・うう・・・」
ドロシー 「なんと!!嫁候補四人が悲しみのあまり泣き出してしまいました」
セーラ  「乙女心を傷つけるなんて最低ね」
観客   「Boooooooo!!」
ドロシー 「観客からも不満の声が上がっています」
デルムッド「てめえ!!俺の妹のどこが不満なんだ!!?表出ろや、この野郎!!」
セティ  「私の宝物を奪うだけでなく、泣かせるとは・・・リーフ、貴様だけは許さん!!」
アトス  「わしなど1000年で1人も女に縁がなかったんじゃぞ!!
それを15年で4人もつかまえておきながら、不満を漏らすとは罰当たりな。わしに1人よこせ!!」
オグマ・シャナン・ディーク・ライナス・ジャファル「少女を泣かす男は俺たちが倒す!!」
セーラ  「兄馬鹿、寝取られ、喪男、ロリコン、様々な視点から観客の野次が飛び交っているわね」
リン   「リーフ、女の子を泣かせるなんて最低よ!!」
エリンシア「そんな子に育てた覚えはありません!!」
アイク  「後で性根を叩きなおしてやる必要があるな」
ドロシー 「家族の方からも、お叱りがありました」
セーラ  「リーフ選手、ピンチ!!」
リーフ  「う・・・うう・・・」
四人娘  「グス・・・えーん・・・・」
リーフ  「え、ええ~と、あのさ、ちょっと言い過ぎた。
君たちの事は好きなんだけど、こ、こんな大勢の場所でいうのが恥ずかしくて、つい、意地悪を言っちゃった・・・ごめんなさい」
ティニー 「本当?」
リーフ  「う、うん、本当だよ。こんなにかわいい子が傍にいてくれるんだから、嫌なわけないじゃないか。僕は最高に幸せな男さ!!」
ナンナ  「リーフ様・・・」
リーフ  (うう・・・憎い・・・数え切れないほどいじめられた相手なのに、僕の好みとは正反対なのに、こうなると放っておけない自分の甘さと口の軽さが憎い・・・)
四人娘  「うれしーーーーー!!(ギュ)」
観客   「おおおおお!!」
セーラ  「美少女4人の一斉ハグ!!これはおいしい!!」
ドロシー 「先ほどとはうって変わって笑顔の四人、非常に幸せそうです。やっぱり素直になるのが一番ですね」
リーフ  (あれ、なんか妙に切り替え早くない?)
四人娘  「リーフ様、大好きです」
観客   「わああああああああああ!!」
セーラ  「今度は一斉告白!!観客の興奮も最高潮だ!!」
リーフ  (それに、なんでこんなに連携がいいの?え、ひょっとしてこれって・・・)
サラ   「(ボソ)リーフ、せっかくこれだけ盛り上げたんだから、1人だけテンション下げないの」
リーフ  (やっぱり嘘泣き!!!?)
ドロシー 「盛り上がったところで、採点にいきましょう。はたしてリーフ選手は幸運王となれるのでしょうか!?」
リーフ  (く・・・またしても4人に弄ばれた・・・ま、これならどうせ点数は低いさ・・・)
ドロシー 「審査員の方々、採点をお願いします」
279 名前: Good Luck! 完結編 [sage] 投稿日: 2008/12/01(月) 14:36:21 ID:Gl+uiVfM
20点 20点 20点 20点 20点 合計100点

セーラ  「なんと、100点満点!!!」
ドロシー 「これは文句なしですね、ということで」
セーラ・ドロシー「第一回幸運王は、リーフ選手に決定しました!!!!」
観客   「わああああああああああああああああああ!!!」
リーフ  「納得いかねえええええええええ!!」
ナンナ  「リーフ様、やりました!!」
ミランダ 「しょ、勝利のお祝いよ・・・あ、ありがたくおもいなさい」
ナンナ・ミランダ「チュ・・・」
リーフ  「//////!!」
観客   「おおおおおおおおお!」
サラ   「あたしを忘れちゃダ~メ」
ティニー 「リーフ様、受取ってください」
サラ・ティニー「チュ・・・」
リーフ  「////////////!!」
観客   「おおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ドロシー 「こ、これは大胆!!」
セーラ  「右に2つ、左に2つ、あわせて4つの唇が、リーフ選手の頬に押し付けられました。
美少女4人によるWほっぺにチュの連続攻撃、これぞまさに、お と こ の ゆ め!!
リーフ選手、幸運王の何恥じない、幸せっぷりを見せつけたああああああああ!!」
サラ   「さすがのリーフもこれにはまいったんじゃない?」
リーフ  「ま、まさか、お姉さんならともかく、君達じゃ・・・なんとも・・・」
サラ   「ふふふ、強がっちゃって」
ドロシー 「それでは、表彰に入ります」
シャナム 「表彰、兄弟家代表、リーフ殿。紋章町でもっとも神に愛されたものとして、貴公、第一回幸運王の称号を授ける」
ドロシー 「リーフ選手に、第一回幸運王の証明書と、王冠が送られます」
観客   「わあああああああ!!」
ドロシー 「次に副賞です」
セーラ  「副賞は、幸運王と幸せを分かちあう愛と幸福の旅、任天都名所全巡り、7泊8日の旅行にペアでご招待よ!!」
ナンナ  「な」
ミランダ 「な」
サラ   「な」
ティニー 「な」
四人娘  「なんですってーーーーーー!!」
ナンナ  (リーフ様とふたりっきりで7泊8日の旅行!!)
ミランダ (ゴールイン同然じゃない!!)
サラ   (でも、一緒に行けるのは当然1人・・・)
ティニー (これは、譲るわけにはいかないわ)
ナンナ  「ちょっと、マイク貸して!!」
ドロシー 「え?あ、ちょっと、何を?」
ナンナ  「会場の皆様、先ほどの暖かい声援、ありがとうございました。おかげでリーフ様が第一回幸運王の座に輝くことができ、感謝の言葉もありません。
ご存知の通り、現在リーフ様の伴侶候補には私たち4人が挙がっていますが、誰も決定的な要因を持たず、誰が伴侶となるのか、決められませんでした。
しかし、今回の旅行・・・ふたりっきりで7泊8日となれば、これに同行したものが伴侶となることはほぼ確定となるでしょう」
リーフ  「ちょっと待って!!その旅行はお姉さんと行くの!!甘くてHな旅にするって決めてるんだ!!」
ミランダ 「あなたは黙ってなさい!!」
リーフ  「当事者なのに・・・優勝したのは僕なのに・・・」
ナンナ  「そこで、我々はこの場を借りて、誰が旅行に行くかを決定したいのです。
名づけて『第一回 旅行同行権争奪 リーフの彼女決定戦』、その開催を提言したいと思います!!!!!」
観客   「異議なーーーし!!」
リーフ  「えええええええ!?」
ドロシー 「これは予想外の展開です!!」
セーラ  「FETVはもちろんOKよ、社長がダメって言っても無視して続けるわ!!」
シャナム 「オイ、だがこんなおいしいネタをやめるわけにはいかん。続行を許可する」
観客   「わああああああああああ!!」
リーフ  「ね、ねえ、僕の意思は?こういうのって、まずは当事者である僕の意見を聞くのがスジってもんじゃない?」
観客   「幸 運 王 空 気 読 め !!」
リーフ  「観客全員でハモってる!!」
280 名前: Good Luck! 完結編 [sage] 投稿日: 2008/12/01(月) 14:36:52 ID:Gl+uiVfM
???? 「ちょっと待ったああ!!」
観客   「!!!!?」
リーフ  「皆!!」
ミカヤ  「さっきから聞いていたら、私たちの弟を見世物みたいに・・・」
エリンシア「いいですか?皆様にはただの余興でしょうが、私たちにとって、リーフは、かけがえのない家族なのです」
エイリーク「それも、将来の伴侶などと一生にかかわる大切なことを、ここで決めようなどと・・・」
シグルド 「そうだ、他人がおいそれと決めていい問題ではない」
リーフ  「みんな・・・ありがとう、僕のことをわかってくれるのは、姉さん達だけさ・・・」
ミカヤ  「だから、審査員は我々兄弟家が引き受けます!!」
リーフ  「ちょっと待てえええええい!!」
ドロシー 「只今、兄弟家の方々が審査員に立候補されましたが、いかがでしょうか?」
観客   「異議なーーーし!!」
ドロシー 「それでは、兄弟家の方々、ステージへどうぞ」
マルス  「はいは~い、僕、勝負の方法考えま~す」
リーフ  「ちょ、ダメ、マルス兄さんだけは絶対にダメ!!」
マルス  「大丈夫だよ~、なんといっても僕はリーフの兄だしね。君にぴったりの勝負方法を考えてあげるよ」
リーフ  「信用できねええええええ!!」

セーラ  「これで役者は揃ったわね」
ドロシー 「それではこれより1回戦を開始します」
マルス  「1回戦は、『リーフをどれだけイジメられるか勝負』!!!」
観客   「わああああああああ!!」
リーフ  「何それ!!僕を殺す気!!」
マルス  「ルールは簡単、今から1人ずつリーフをいつも通りいじめてもらいます。
ただし、ただ痛めつけるのではダメ、いかに愛情をもってできるか、そこが勝負の分かれ目となります」
リーフ  「いや、そんなの絶対いや、帰らせてもらう!!」
マルス  「はいは~い、アイク兄さんとヘクトル兄さん、リーフを縛り付けて」
リーフ  「ちょ!!」
ヘクトル 「あきらめろ・・・」
アイク  「・・・(←10分前に、焼肉食べ放題で買収された)」
マルス  「一番手はナンナ選手です、思いっきりやってください!!なんせ相手は幸運王ですから、めったなことでは死にませんし」
リーフ  「死ぬ、絶対死ぬ!!」
セーラ  「それでは、はじめ!!」
ナンナ  「リーフ様、私、頑張りますから!!」
リーフ  「こ の ひ と で な し ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ !!!!!」

Good Luck! 完
281 名前: おまけ エレブ1のラブコメ男 [sage] 投稿日: 2008/12/01(月) 14:38:18 ID:Gl+uiVfM
―番組収録が終わり、仕事帰りのセーラさん
セーラ  「・・・エルクの奴、落ち込んでるかしら?な、何言ってるのよ、私は?大体ねえ・・・私とプリシラであの態度の違いは何?
金も出さずに自発的に護衛なんてふざけてるわ!!私のときなんて「金返すから、1人で戻れ」とか言って・・・私の方が先に護衛頼んだのに・・・。
私みたいな美少女を放って、見た目に騙されて振られたんだからいい気味だわ、エルクの自業自得よ!!
でも・・・・・・」
回想ドロシー『だめですよ、あとでちゃんと優しくしてあげなくちゃ』
セーラ  「ま、まぁ・・・ケーキ位買ってやるか」

―ケーキ片手にエルクのアパートに向かうセーラさん
セーラ  「ええっと、あいつの部屋は962・・・ここね。
エルク、いつまでもシケた顔してんじゃないの。ケーキ買ってきてあげたから、感謝しなさ・・・・」
ニノ   「エルクさん、晩ごはんできたよ」
エルク  「わざわざすまないね」
ニノ   「ううん、これくらいなんともないよ。エルクさんこそ、今日のことは気にしちゃダメだよ」
エルク  「あ、ああ、もう大丈夫だよ」
ニノ   「本当?とにかく元気出してね、どんなことがあっても、あたしはエルクさんの味方だよ」
エルク  「ニノ、ありがとう・・・」
セーラ  「オイ」
エルク  「き、君は!!また勝手に人の家に・・・」
セーラ  「なによ・・・これ?」
エルク  「え、ああ、彼女は私の教え子でニノというんだ・・・今日の大会にも出ていただろう」
ニノ   「今日の司会やってたセーラさんですね、あたし、ニノです。エルクさんが今日のことで落ち込んでるから、ご飯作ってあげたの」
セーラ  「ああ・・・そう・・・へえ~・・・」
エルク  「ところで、君は何の用だ?たかりなら今日は遠慮して欲しいんだが・・・」
セーラ  「ア、ア、ア、ア・・・・アンタって人はーーーーーー!!」
エルク  「な、何をする!?やめろ、暴れるな、家が壊れる」
セーラ  「振られたその日に新しいフラグ立ててるんじゃねええええええ!!このラブコメ男がああああ!!」
エルク  「何を言ってるんだ君は?いつも以上にわけがわからないよ」
セーラ  「うるせええええええ!!」
ニノ   「あ、これケーキだ。セーラさんが買ってきてくれたの?」
セーラ  「え、それは・・・」
エルク  「はあ・・・もうダイエットやめたのか・・・」
セーラ  「ち、違うわよ!!これは・・・」
ニノ   「あ、ひょっとしてお土産?そっか、セーラさんもエルクさんを励ましにきたんだね」
セーラ  「え、いや、あの・・・////////」
エルク  「ニノ、それはないよ。おおかた残念会と称して、夕食をたかりにきたんだ」
セーラ  「(ブチッ)・・・・ウガアアアアアアアア!!」
エルク  「わ、やめろ、髪だけはやめろ、ただでさえ君の苦労で、最近抜け気味なんだ」
セーラ  「うるせええええええ、アンタなんか若ハゲになればいいのよーーーー!!」

おまけ エレブ1のラブコメ男 完