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Last-modified: 2009-01-06 (火) 23:00:12

308 名前: ジャファルと光闇の剣 [sage] 投稿日: 2008/12/02(火) 21:15:55 ID:vT5+tLYh
紋章町には有名なモテ男(兼フラグクラッシャー)がいる。
そう、この町及びスレで知らない者はいない、兄弟家次男のアイクである。
今日も生まれ持っての正義感と努力の賜である強さで人助けをし、助けた女性に惚れられる。(フラグも折ってるけど)
だが、あまり話題にはあがらないが、アイクに惚れた女性の事が好きな男性がいることも忘れてはならない。
多少腕に自信のあるものは、女性の心を取り戻すべく、アイクに勝負を挑む。(皆返り討ちだけど)
この話はそんな、ある一人の男の物語である。

アイク  「はっ!!」
ゲブ   「ぐあー!!ただょぅじょを俺好みにしようと思って声かけただけなのに出番これだけとはー!!!(吹き飛ぶ)」
アイク  「大丈夫か?」
ニノ   「はい。・・・アイクさん、ありがとうございました!!」
アイク  「これからは気をつけるんだぞ。ああいうヤツもいるんだからな。俺は行くぞ。」
ニノ   「はい!・・・アイクさん。」
鈍いアイクは気がつかなかったが、アイクを見つめるニノの目は、明らかに「恋する乙女」のそれだった。そして、その現場を見ていた男が。

ジャファル「ニノ・・・。」
そう、毎度おなじみ、「ロリ・・・ ゲフンゴフン「死神」ことジャファルである。
自分がたどり着いた時には事は済み、ニノに危害が及ばなかったことにほっとしながらも、
ニノがアイクに惚れてしまうと言う新たな危機に、彼は焦っていた。
そして彼が考えた結論は・・・。
ジャファル「あの男を・・・倒す・・・!!」

こうしてジャファルの戦いが始まった。

ジャファル「だが・・・あの男は強い。この前もロイドとライナスを圧倒していた・・・。真っ正面から言っても勝てない・・・。・・・そうだ。」
ジャファルはあるところへ向かった。

BAR『疾風』
ラガルト 「よぅ、珍しいなジャファル。お前が俺に頼み事なんて。」
ジャファル「・・・。」
ラガルト 「おいおい、そんな怖い顔するなって。それで?依頼って何だ?」
ジャファル「この男について、調べて欲しい。つアイクの写真」
ラガルト 「なるほどね・・・。了解だ。」
ジャファル「・・・頼む。」

ラガルトを頼ったのにはワケがある。元々顔なじみと言うこともあるが、
彼は持ち前の洞察力から相手が何を求めているのか瞬時に判断し、最高の仕事をしてくれるからである。
今回、ジャファルは口に出さなかったが、彼が求めているのはアイクの情報の中でも、特に重要な、彼の弱点である。
それをラガルトはくみ取り、ジャファルのプライドを傷つけないよう配慮してくれたのである。
309 名前: ジャファルと光闇の剣 [sage] 投稿日: 2008/12/02(火) 21:18:15 ID:vT5+tLYh
そして数日後・・・
ラガルト 「よう、ジャファル、大体あがったぜ。」
ジャファル「そうか。」
ラガルト 「あの男は相当な使い手だな。とにかく腕が立つ。でも完全に万能ってワケでもねぇな。」
ジャファル「・・・?」
ラガルト 「魔法だよ魔法。あの男は速さも技もスゲェのに、魔法防御だけが低いんだ。
      それに、大体は実力で何とかしているが、運が良いって程でもねぇな。そこの画面を見てるアンタ!!
      いきなりスリープ食らってボコられたり、いきなり魔法の必殺くらってゲームオーバーとかあるんじゃねぇのか?」
ジャファル「・・・誰に話している・・・?」
ラガルト 「こっちの話だ。あとはかなりの家族思いだな。大体こんなもんだな。」
ジャファル「わかった。感謝する。(ぺこり)」
ラガルト 「おう、なんかあったらまた来いよ。・・・アイツ、変わったな。昔とは大違いだ。」

こうして得た(みんなは既に知っているような)情報から、彼の一人脳内会議、通称「ジャファル会議」が始まった。
説明しよう!!ジャファル会議とは、ジャファルの脳内にいる何十人もの小さなジャファル達が
様々な事柄について行う会議である。会議のエンディングにはマシュマロのつかみ取り大会など、様々なイベントが開催される。

ちびジャファA「今回の議題は、どうすれば『アイクに勝てるか』ジャファ!」
ちびジャファB「今回得た情報は以上ジャファ。」
ちびジャファC「うーん・・・スリープで眠らせるのはどうジャファ?」
ちびジャファD「杖なんか使えないジャファ。それに、誰かにスリープをして貰ったら二対一で卑怯ジャファ。」
ちびジャファE「それに、そんな手段で勝ってもニノの心が帰ってくるとは思えないジャファ。」
ちびジャファF「じゃあ・・・家族を人質に・・・というのもダメジャファね。」
ちびジャファG「でも、直接攻撃しても、ほとんどダメージ通らないジャファ。やっぱり魔法攻撃が・・・。」
ちびジャファH「そうだ!!魔法剣があったジャファ!!」
ちびジャファ達「おお!!それジャファ!!」
ちびジャファI「でも魔法剣なんて持ってるジャファ?」
ちびジャファJ「それなら心当たりがあるジャファ!だから大丈夫ジャファ!!」
ちびジャファK「なら、これで決まりジャファね!!さぁ!今日も会議の〆の大イベント!!『マシュマロつかみ取り大会』ジャファ!!」
ちびジャファ達「頑張るジャファ~!!」

ジャファル「・・・中々良い会議だった・・・。特に、マシュマロに紛れてマシュマ-・セロが紛れているとは、
      ニクい演出だ・・・。よし、まずは剣を取りに行くか・・・。」
そうつぶやいて、ジャファルはアジトに向かった。

ジュルメ 「ひゃははっ・・・今日は楽しかったぜ・・・あのカーライルって野郎、女に入れあげてる
      変な野郎かと思ったら中々話せるヤツだし、奪い取ろうと思ってた風の剣も『友好の証』ってことで
      くれるなんてな!今度俺も礼に光の剣でもプレゼントしてやるか!!これで俺様の魔法剣コレクションも三本目・・・あれ?」

ジュルメが不思議に思うのも無理はない。なぜなら、彼の魔法剣コレクションが一本残らずなくなっていたからである。
ジュルメ 「お、俺様の光の剣とルーンソードがなーい!?一体どこに・・・ん?手紙?」
手紙   「剣借りる。 ジャファル」
ジュルメ 「あ、あの野郎-!!!!」

そして、決戦当日。
アイク  「俺に果たし状をよこしたのはアンタか。」
ジャファル「ああ。・・・俺はアンタを乗り越えなければならない。」
アイク  「そうか。だが、俺も倒れるわけにはいかない。全力で行かせて貰う。」
310 名前: ジャファルと光闇の剣 [sage] 投稿日: 2008/12/02(火) 21:18:54 ID:vT5+tLYh
そして始まる剣戟。
アイク  「・・・二刀流か・・・。」
ジャファルの右手には光の剣、左手にはルーンソードが握られていた。
アイク  「だが、相手にとって不足はない!! ふんっ!!」
ジャファル「くっ・・・!!」
間合いをとるジャファル。そして剣から放たれる光。
アイク  「!!これは・・・魔法剣か!!」
思わずひるむアイク。ジャファルはその隙を見逃さず、矢継ぎ早に闇魔法を繰り出す。
アイク  「くっ・・・かなり、やる・・・!!」
ジャファル「(いける!!)」
これでとどめと、ジャファルは一度に光と闇の魔法を繰り出す事を試みる。だが・・・
ジャファル「・・・!?」
突然ジャファルの目の前が真っ暗になる。
ジャファル「これは・・・うっ!!」バタン!!
そしてそのままジャファルの意識は闇に飲み込まれていった・・・。

誰かの声がする。
??   「・・・ファル・・・ファル・・・・・・かりして・・・」
ジャファル「・・・?」
ニノ   「ジャファル!!しっかりして!!お願い!!」
ジャファル「・・・ニノ?」
アイク  「気がついたか。」
ジャファル「・・・俺は・・・?」
アイク  「今まで気を失っていたんだ。俺も驚いたぞ。突然あんたを変なオーラが
      包んだかと思ったら、死んだように動かなくなったんだからな。」
ニノ   「ジャファルのばかっ!!・・・ぐすっ・・・心配・・・したんだからぁ・・・!!」
ジャファル「ニノ・・・すまなかった。・・・あんたも。」
アイク  「あんたのその剣、光の剣とルーンソードを同時に使うのは危険だぞ。
      ある騎士が言っていたんだが、『ダークパワーっぽいのはナイトが持つと
      光と闇が両方そなわり最強に見える暗黒が持つと逆に頭がおかしくなって死ぬ』らしい。
      俺も意味はよくわからんのだが・・・こうして心配してくれるヤツがいるんだ。そんな無理するのはやめておけ。」
ジャファル「ああ・・・。世話をかけたな。」
アイク  「だが、あんたのその魔法剣の使いこなし、見事だった。
      こういう相手とは戦ったことがあまりなかったからな、あんたさえ良ければ、
      また俺と手合わせしてくれないか?光闇二刀流はなしで。」
ジャファル「ああ。俺は構わない。」
ニノ   「アイクさんに認められるなんて、やっぱりジャファルはすごいんだね!!・・・でも、もう危険なことはしないでね・・・?」
ジャファル「・・・ああ。」

こうして、ジャファルの戦いは終わった。いや、まだまだ始まったばかりなのだ!!
頑張れジャファル、負けるなジャファル。すべての幼女の元に平和が訪れるまで!!!

ジャファル「本当は『瞬殺』狙いもしていたんだが、魔法剣だと出ないんだな・・・。」
エフラム 「そもそもアイク兄上は見切り持ちだから瞬殺は出ないぞ?」
ジャファル「(´・ω・`)」

終わり