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Last-modified: 2011-06-07 (火) 23:20:02

ヘザー「あ、大将じゃない」
アイク「あんたか。しかし、なんで俺のことを大将と呼ぶんだ? ワユも、あんたも」
ヘザー「大将は大将だから、って理屈じゃ駄目かしら? 名前で呼びたくないって言うのが一番の理由だけど」
アイク「成程。納得がいった」
ヘザー「大将は、このクリスマスを共に祝う相手がいるのかしら?」
アイク「ああ、いるぞ。漆黒の騎士・サザ・ペレアスと飲み明かす」
ヘザー「はぁ? 何、女の子とデートしたりしないの?」
アイク「? いや、しないが」
ヘザー「はー、全くもってもったいないわね。大将、ビアンの私から見てもなかなかのいい男っぷりなのに。黙ってても女の子が寄って来るでしょう?」
アイク「ああ、どうやらそのようだ。しかし、良く分からんな。俺なんかと付き合ったって面白くもなんともなかろう? 無粋だし、優しくする事など出来そうも無い」
ヘザー「自覚が無いってのはきついわね……。ところで、大将は私のこと、どう思う?」
アイク「……腕が立つ。フォルカ並み、エディ並みとは行かんが、腕前は相当なものだろう。マルスあたりだと手も足も出ないだろう」
ヘザー「色気無い論評はいいのよ! 男の視点から見て、何か思うことは無いか、って訊いてるの!」
アイク「美人だ。美人だし、スタイルもいい」
ヘザー「あら? レズだから気持ち悪い、とか思わないわけ?」
アイク「思うわけ無かろう。いいか? 俺はベオクもラグズもマムクートも違っていることは分かっている。だが、同時にそんなことはどうでもいい、とも思っている。
     種族の違い、国籍の違い、民族の違いも、どうでもいい。男女の違い、性癖の違いなどもっとどうでもいいことだ」
ヘザー「……あー、もうっ! なんで、対象はいちいちそんなにかっこいいかな! それだったら女の子も寄ってくるわよ! 危うく惚れそうになっちゃったじゃないの!」
アイク「すまん」
ヘザー「謝ることじゃないわよ。はー、何? 優しくなんて出来ない、だっけ? 馬鹿、ナチュラルに優しくしてんじゃないの」
アイク「……そんなもんか」
ヘザー「無自覚、鈍感。あーあ、ミストちゃん達が可哀想」