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Last-modified: 2011-06-10 (金) 00:39:14

456 :___ 1/3:2009/01/13(火) 07:22:55 ID:wKFEZPaW
リン    「ねぇアルム、時間ある?よかったら弓の練習に付合ってくれないかな」
アルム  「僕が?姉さんのスタイルには遊牧民の人に教わる方が適してる思うけど」
リン    「あのね、私もあなたみたいに0距離で撃ちたいの」
アルム  「ふ~ん。まぁ時間もあるからいいよ」
リン    「ありがと。でもどうしたら上手く練習できるかしら。なにか良いアイデアはない?」
アルム  「夜襲なんてどうかな」
リン    「・・・・・。なかなか良いアイデアはねーわね」
アルム  「いや冗談だよ。いくらなんでも弓の練習で夜襲はありえないよ」
リン    「わかってるわよ。実は私なりに考えてることがあるのよ。庭に行きましょ」

アルム  「…で、リン姉さんの考えっていうのはどんなのかな?」
リン    「実践あるのみ。実際に撃つ感覚を身に着けるのが一番だと思うの」
アルム  「悪くないね。理論を並べるよりも、身体で覚えるのが姉さんには合ってるよ。
       でも撃つだけじゃダメだよ。あたらなければどうということはないっていうからね」
リン    「わかってるわ。だから当てる感覚を掴むために命中値の高い神器を用意したわ」
アルム  「神器!?たかが練習に神器貸してもらったの?」
リン    E:キラーボウ
アルム  「…なんか違くない?」

リン    「更に的にも一工夫したのよ。当てやすい的を選んだわ」
アルム  「いきなり小さな的を狙ってもムリだからね。でも大きすぎても逆に意味ないよ?」
リン    「大丈夫よ。ホラ」  ⇒ マルス「ムグーー! モガモガーー!!」
アルム  「猿ぐつわに簀巻きで柱に縛り付けられたマルス兄さん!?」
リン    「手頃な大きさの上に、お仕置きも出来るお得な的よ」
アルム  「いやいや、あれは可哀相だよ。はずしてあげようよ」
マルス  「ぷはぁー、助かったー。非道いよ姉さん!」
アルム  「よし、これで息継ぎできるね。よきかな、よきかな」
マルス  「あのーアルム君、僕はまだスマキから開放されてないのですが…?」
アルム  「的が動いちゃだめだよ」
マルス  「はなしてーー!!」

アルム  「それじゃぁ準備OKってことだね。始めよっか」
リン    「マルス、覚悟はいいわね」
マルス  「いいわけあるかー!」
リン    「その綺麗な顔を吹っ飛ばして差し上げますわ!」
マルス  「やめてー!!」
リン    「てりゃっ!」
ぼっよ~~っん。
マルス  「人殺しー   …お?当たってないや。ふぅ~助かったー」
リン    「すっぽ抜けちゃった。すごくマヌケな音がしたわね。残念、失敗かぁ」
アルム  「で、その失敗した矢はどこに行ったのかな。いくら勢いが無くっても危ないよね」
リン    「えっと…、確か向うの方向に飛んで…… あっ!!」

ひゅ~ん、ぷすっ
通りすがりのPナイト「あーれー--------」

アルム  「なんとおおおぉぉぉーーー!?」
リン    「あああぁぁぁぁー!」
アルム  「今のPナイト青色のロングヘアーだったよ。もしかしてシーダさん!?大変だっ!!」
マルス  「ああ、シーダじゃなかったから大丈夫。エイリーク姉さんだった」
リン    「そう、それは不幸中の幸いだったわ。でもエイリーク姉さんが犠牲に…は?」
アルム  「エイリーク姉さん?兄さん、今エイリーク姉さんって言った?」
マルス  「うん。あれ、なんでエイリーク姉さんがペガサスに乗ってたんだろう?」
リン    「と、とにかく助けに行くわよ!」

457 :___ 2/3:2009/01/13(火) 07:23:35 ID:wKFEZPaW
~エイリーク落下地点~
リン    「この辺りに落ちたはずなんだけど…」
アルム  「誰も居ないね。ペガサスの姿も見えないや。おかしいなぁ。姉さんは一体何所に…」
エイリークの声「誰かいませんかー!助けてくださーい!」
リン    「あ、エイリーク姉さんの声だわ。無事だったのね、よかった」
アルム  「何所からかな…キョロキョロ…いた!木の上にいるよ。おーい、エイリークねえさーん」
エイリーク「あ!マルス、リン。いいところに来てくれました」
アルム  「僕もいるぞ!」
マルス  「あれ、アルム君いたの?」
アルム  「・・・・・(´・ω・`) 」
エイリーク「あ、あの、そんなことよりも…、お願いです助けてください」
マルス  「その前に状況を説明して欲しいんだけど…なんで木に登ってるの?」
エイリーク「登ってません。ペガサスに乗っていたら突然矢が飛んできて落ちてしまったんです」
リン    「へ、へぇ…それは…災難…だったわね…。け、怪我は無いの?」
エイリーク「幸運にもこの木がクッションになってくれたので大きな怪我もありません」
リン    「そ、そう…無事でなりよりだわ…。流石姉さん、運いいわね」
エイリーク「でも驚いたペガサスが逃げてしまって…、そのため降りられなくて困っているのです」
リン    「結構高い木ね。コレを降りるのはエイリーク姉さんにはキビシイわね」
マルス  「う~ん。 キョロキョロ 梯子とかも周りには無いね」
エイリーク「そんな…、ではどうすれば…」
アルム  「オイヨイヨ!!」
エイリーク「?」
マルス  「飛び降りろって。僕らで受け止めてあげるから大丈夫だよ」
エイリーク「ほ、本当ですか?本当に大丈夫ですか?」
リン    「大丈夫よ。私たちを信じて!」

エイリーク「では…い、いきます!」
マルス  「あぁ、でもさぁ…」
アルム  「どうしたの?兄さん」
マルス  「今の格好(いつものミニスカート)で飛び降りたら ぱんつまるみえ だよね」
エイリーク「えいっ!! って…え!? あっ!? きゃあああぁぁぁーーー!」
リン    「スカート気にしてバランス崩しちゃた!これじゃ受け止められないっ!」
ドッシーンッ!!
エイリーク「ううっ…いたい…。受け止めてくれるって言ったのに…ヒドイじゃないですか…」
リン    「ご、ごめんなさい姉さん、怪我は無い?大丈夫?」
エイリーク「あんまりだいじょうぶじゃないです…。…ゴニョゴニョ…おしりいたいです…」
アルム  「<パシャッ>それだけで済むなんて<パシャッ>運いいなぁ<パシャッ> …兄さんなにしてるん?」
マルス  「<パシャッ>写真撮ってるの。さっきエイリーク姉さんが飛び降りた時から撮ってるんだ。
       ぱんちらとかしてたら高値で売れると思うんだよね」
アルム  「アンタって人はーーー!!姉を売るとか、アンタはいったい何なんだー!」
マルス  「安心してよ。流石に変な男に売る気はないから。ルネス女学院の生徒だけだよ」
アルム  「それならいいか。…いいのか?なんか間違ってるような気がするんだけど」
マルス  「(写真チェック中) ばかな…、一枚もぱんちらしてないだと?ちぇっ、ハズレか」
アルム  「えっ、こんな際どいアングルなのに?まさか… ぱ ん つ は い て な い !?」
エイリーク「はいてますっ!!は…恥ずかしい事を言わないでくださいっ!!」
マルス  「まぁこれはこれで人気ありそうだね。とりあえず確保しておこう」
リン    「あんたらねー、あんまりふざけてばかりいると怒るわよ」
マルス  「ん~。その前にもっと重要な問題があるんじゃないかな」
リン    「何よ?テキトーな事言って逃げようったってそうはいかないわよ」

458 :___ 3/3:2009/01/13(火) 07:24:10 ID:wKFEZPaW
マルス  「そもそも、エイリーク姉さん何でペガサスに乗ってたの?」
エイリーク「え゛っ゛!?」
アルム  「なんでそんなに驚いてるの?当然の疑問だと思うけど」
エイリーク「えっ~と…、その…、風を感じてみたかったのですよ」
リン    「なにそれ。 <ヒラヒラ~> ん?姉さん何か落ちたわよ」
エイリーク「あっ!それは…」
リン    「ターナさんの写真?仲良いのは知ってるけど、こんなの持ってたら誤解されるわよ」
エイリーク「い、いえ…あのですね… <ヒラヒラヒラヒラ~> あっあっそんな…ちょっと待って…」
アルム  「また落ちた。これは…エリンシア姉さんにパオラにシグルーンさん。他にもたくさん…」
マルス  「あ、このシーダの写真いいなぁ。姉さん、これちょーだい」
リン    「どういう意図の写真か、なんとなく分かる気がするけど…一応聞いてみましょうか。
       ……エイリーク姉さん、この写真はなに?」
エイリーク「る~るるるるっる~、今日はいい天気~♪」
アルム  「致命的なまでに誤魔化すの向かないって人っているよね」
マルス  「ま、聞かなくても分かるけどね。
       エイリーク姉さんの憧れの人ってところだね。 ( ゜∀゜)o彡゜ ( ゜∀゜)o彡゜」
アルム  「ペガサスに乗ってたのは、この人達みたいに胸を大きくしたいと思ったからかな」
リン    「エイリーク姉さん…Pナイトになったからって、大きくなるとは限らないのよ」
エイリーク「あうぅ。で、でもでも職業ごとに成長率補正があるんです。ならば胸の成長だって…」
アルム  「あるあr…ねーよ」
リン    「職業なんて関係ないわよ。歩兵や騎兵でも大きい人はいるでしょ?」
エイリーク「うぅっ…何という説得力。ちょ、ちょっと大きいからってそんな自慢しなくっても…」
リン    「…自慢なんてしてないわよ」
マルス  「Pナイトでもちいさい娘はいるしね。姉さんがPナイトだとしてもそっちのグループだよ」
エイリーク「がっくり…。はぁ…どうすればこの悩みを解消できるのでしょうか…グスッ」
アルム  「何、気にすることはない」

マルス  「さ、とりあえず家に帰ろうよ。エイリーク姉さんも一応無事だったし」
エイリーク「はぁ…今日はついてないですね…」
リン    「はぁ…結局わたしの弓の練習もうまくいかなかったわね…ホントついてないわ」
エイリーク「リンもですか。でも気を落とすこと…ん? ゆ・み・の・れ・ん・し・ゅ・う?」
リン    「 あ 。 」
エイリーク「リン…。もしかしてあれは…」
リン    「え、え~っとね…その…わ、わざとじゃないのよ…お互い運が悪かっただけで…」
エイリーク「……」
リン    「ご、ごめんなさ~~~い」 ダッシュ!
エイリーク「まっ、まちなさ~い!」
アルム  「二人とも行っちゃった…。兄さんこれからどうする?」
マルス  「僕は写真を売る準備をしようと思う。アルムも手伝ってくれるかい?」
アルム  「いいよ。分け前よろしくね」
エイリーク「そんな事許すわけないでしょう?覚悟はいいですね、二人とも」
リン    「アルム、あんた普段は地味でいい子なのに…、どうして流されちゃうのかしら?」
マルス  「くっ、何時の間に…。アルム、僕は戦略的撤退を図る。姉さん達の足止めは任せたぞ」
アルム  「まかせてくれ!こんなやつら僕が ひ ね り つ ぶ し て y」
リン&エイ『邪魔しないっ!!』
アルム  「ぐわあぁぁぁー!」
エイリーク「マルスは!?どこに行ったのですか?」
リン    「見つけたっ!既に逃げてるわ!追うわよ、姉さん!!」
マルス  「ふははははっ!さらばだ諸君、また会おう!」
リン    「待たんかい、こらぁ!」
エイリーク「逃がしませんっ!」
アルム  「せ、せっかくの決め台詞の途中なのに…ひどいや…ぐふっ」