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Last-modified: 2011-06-04 (土) 12:35:49

※※兄弟家中庭※※

ヘクトル 「おっしゃ、まだまだ行くぞエフラム!」
エフラム 「良し来い……っつう!?」

ヘクトル 「どうした? 急に手なんか押えて。今はまだ何もしてねーぞ」
エフラム 「いや、すまん、何でもない」
ヘクトル 「!? な、何だよ素直に謝りやがって、気持ち悪ィ!」
エフラム 「……言ってろ。俺は急用を思い出した、勝負はまた後でな!」

エリウッド「うわっと!」
エフラム 「すまんエリウッド!」
エリウッド「……な、何だぁ?」

ヘクトル 「あぁ、エリウッド」
エリウッド「ヘクトル、エフラムは一体どうしたんだ? 凄い剣幕だったけど」
ヘクトル 「さぁ? わかんね」
エリウッド「??」

※※近所の土手※※

エイリーク「……うぅ……」

エフラム 「エイリーク!」
エイリーク「あ、兄上……来て下さったのですか」
エフラム 「手、怪我しただろう。見せてみろ」
エイリーク「……エフラム兄上には隠しても無駄ですね」
エフラム 「酷いな、魔法か?」
エイリーク「はい。(ベルクローゼン相手に)少々てこずってしまいました」
エフラム 「とりあえずリ……傷薬は持って来たが、早く帰って姉上かリーフに見て貰おう。立てるか?」
エイリーク「あ、ありがとうございます。あの、兄上……」
エフラム 「何だ?」
エイリーク「……いえ、何でもありません」
エフラム 「そうか」

エイリーク(兄上が私の痛みを解るように、兄上の痛みが私の痛みである事に早く気付いて欲しい……。
      あぁ、ヘクトル兄上の打撃は私には重過ぎます!)