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Last-modified: 2011-06-05 (日) 22:00:30

イドゥン 「…家で一人でお留守番…」

トゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥル トゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥル

イドゥン 「あら…電話…」

イドゥン 「はい、もしもし竜王家です」
???? 「オレだよオレ!」
イドゥン (誰でしょう…?)
     「……ユリウスですか?」
???? 「そ、そうだオレはユリウスだ!」
イドゥン 「…どうしてのです?」
???? 「じ、実はさっきセリスを妊娠させてしまって大変な事n」
イドゥン 「『そういう時は相手の女を殺して海に沈めて全てを忘れ去るべきだ』
      …と、ガトーお爺様が言ってました。…良く意味は分かりませんでしたけど…」
???? 「おいィィィッ!!!
      何言ってるのダメだよ、そんな事言っちゃ!!」
???? 「…とにかく今直ぐに金が必要なんだ。
      出ないとオレ警察に捕まっちゃうよ!!」
イドゥン 「ほ、本当に…!」
???? 「早く指定する銀行の口座に、金を振り込めぇぇぇぇ!!!」

イドゥン 「ど、どうしましょう……早く、行かなくては……(ガラッ・・・バタン)」

デギン  「イドゥンよ、帰ってきたぞ!」
ヘクトル 「お邪魔するぜ」
ミカヤ  「近くのデパードで偶然にも会っちゃったものね」
チキ   「イドゥンお姉ちゃん、ただいま!」
ファ   「ただいまー!」
ミルラ  「…ただいまです…」
エフラム 「…三人とも疲れてないか?怪我とかしてないか?お腹空いてないか?喉とか(以下略」
ヘクトル 「過保護ロリコン自重」

エフラム 「あっ?(#^∀^)」
ヘクトル 「やる気か?」
エフラム 「…少ししたら表へ出ろ」
ユリウス 「お前ら二人とも落ち着けYO!」
ユリア  「…あれ?イドゥン御姉様が居ないような…」
アルム  「数分位前まで、居間でお茶を飲んでたみたいだ」
セリカ  「TVもつけっ放しねぇ」
ヘクトル 「……んっ?TVで何かやってるぞ……コレは某FETVの…」

検証ッ!セリスセリス詐欺!?

セーラ  「皆さんはセリスセリス詐欺をご存知?」
ドロシー 「何でも電話で名前を名乗らずに、オレオレと言って家族か親しい人を装い、
      『今セリスを妊娠させちゃったから中絶費用にお金が必要なんだ』と
      大金を振り込ませる振り込め詐欺の派生バージョンだそうですよ」
セーラ  「はぁ~、ほんっと色々と新しい手を考え付くのね…詐欺師達って」
ドロシー 「皆さんも、気をつけて下さい。
自 分 に は 起 こ り 得 な い。という油断がこんな悲劇を招くのですよ!」
(…以下略…)

ミカヤ  「珍しくまともな番組を流してるわね、あの局」
ユンヌ  「詐欺の内容は私好みのカオスだけどね」
エリンシア「ミカヤ御姉様達も竜王家の皆様も詐欺には気を付けるのですよ」
一同   「はーい!」
ヘクトル 「…でも今時こんな古典的な詐欺に引っかかる人が居るとは思えねぇぞ」
ユリウス 「お前に同感だ。引っかかるのは精々世間知らずのおん…な…」

留守番してるはずのイドゥンが居ない…
イドゥンは世間知らずな所がある…
この二つの符号が意味するのは一つ…!!(AA略)

イドゥン 「…コレで準備が出来ました……」

リーフ  「僕のイドゥンさん早まっちゃらめぇぇぇ!!」
ミカヤ  「竜王家から一番近い銀行ってどこでしたっけ?」
デギン  「東のひろし銀行だ…急ぐぞ」

イドゥン 「…これで…ユリウスは助かる…ゴクリッ」

ヘクトル 「よし!銀行は目の前だ!」
エフラム 「後はドアを開ければ…」

ガラッ!!

竜王家・兄弟家「イドゥン(さん)!、お金を振り込むのはやめ…る……ん……だ…
…えっ?」
イドゥン 「えい!はい!えーい!」
銀行員A 「うわあああぁぁぁっ!!(AA略)」
銀行員C 「ちょwお客様一体何をしてるんですかあああ!」
イドゥン 「ご、ごめんなさい…!
      でもこうやってお米を『振り米』ないと、ユリウスが…ユリウスが…!?
      ベルン警察署に…」
銀行員B 「ええっ!?」
銀行員A 「…でもそれって『振り米』じゃなくて『振り込め』じゃね?」
ヴォルツ 「ふっ、世界ひろしと言えどもこの銀行に米を振り込む奴はいねーよ、
     竜王家の才女、イドゥン以外はな」
イドゥン以外「ひろしキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
ヴォルツ 「ひろしだ!
…あっ、間違えたヴォルツだ!!」
銀行員ABC「誰でも良いからこの惨事を止めてぇぇぇ!!(´;ω;`)」

終わり