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Last-modified: 2011-06-05 (日) 22:06:30

~グレイル工務店、広間~
 
グレイル 「皆、聞いてくれ」
アイク  「どうしたんだ?親父」
セネリオ 「新しい仕事ですか?」
ガトリー 「合コンッスか?」
シノン  「それはねーだろ」
イレース 「お食事会ですか・・・?」
ワユ   「それも無いと思う」
ミスト  (お兄ちゃんとイレースさんがいる限り、新年会も忘年会も無さそう・・・)
グレイル 「実は、グレイル工務店に新しい仲間が出来た」
シノン  「なんだ、新人か?」
ティアマト「そう、しかも二人よ」
ガトリー 「二人もッスか?そりゃ凄いッスね・・・」
キルロイ 「喜ばしい事ですね」
グレイル 「その二人は兄妹でな、兄の方は借金塗れらしい」
ミスト  「・・・兄妹で兄の方は借金塗れ・・・どこかで聞いた事あるような・・・?」
セネリオ 「確かに・・・誰でしたっけ・・・?」
ヨファ  「さぁ・・・?」
ワユ   「少なくとも、最近出てない人だよね」
ミスト  「ワユさん、自重して」
アイク  「・・・まさか・・・?」
グレイル 「そう、そのまさかだ。おーい、入ってきてくれ」
アイク  「!? 待て!まだ精神(ココロ)の準備が・・・!」
ワユ   「? 大将?一体どう言う・・・」
 
 ズ ン ッ ! !
 
シノン  「うぐぅっ・・・!?」
ガトリー 「な、なんスか!?この虚脱感・・・!?」
イレース 「・・・ああ、何故だか働く気が失せました・・・」
ワユ   「思い出した・・・唐突に思い出した・・・!」
ミスト  「ま、まさか・・・!?」
 
マカロフ 「ちょい~っす」
マーシャ 「『ちょい~っす』じゃないでしょォォオオオオ!!」
ズドム!!
マカロフ 「うぐふぅッ!?」
 
ミスト  「出た・・・紋章町最強の怠惰神、マカロフ・・・!」
ワユ   「その身から出るオーラは近づく者を悉く虚脱させると言う・・・!」
シノン  「裏町ブラックリストの上位に位置すると言う・・・!」
ガトリー 「な、なんでその(ある意味)超人がここに!?」
イレース 「ZZZ・・・ZZZ・・・」
ヨファ  「あ!イレースさんが寝ちゃった!ミストちゃん!レストレスト!」
ミスト  「う、うん!」
アイク  「あの緑の髭の切り札と同じ効果を持つスキル、【スロウスゾーン】・・・入れば最後、1週間仕事したくなくなる・・・!」
セネリオ (そんなスキルありましたっけ?)
シノン  「俺は認めねぇぞ!なんでったって怠惰の化身と一緒に仕事せしなきゃなんねーんだ!」
グレイル 「我慢しろ、『去るもの追わず、来るもの拒まず』がグレイル工務店のモットーだ」
ワユ   「右に同じく!これじゃ大将と手合わせが出来ませーん!」
グレイル 「勤務中に手合わせをするな」
セネリオ 「更に右に同じく。【スロウスゾーン】に耐えられるのはアイクとグレイル店長とティアマトさんぐらいですよ」
グレイル 「精神を鍛えろ」

アイク  「・・・ともかく、よろしくな、マカロフ、マーシャ」
マーシャ 「あ!はい!バカ兄が何かしましたら私が制裁を下しますので!」
マカロフ 「いだだだだだだだだ!髪の毛を引っ張るな!」
ヨファ  「あ、【スロウスゾーン】の効果が弱まった」
シノン  「いいぞマーシャ。もっと引っ張れ」
マーシャ 「はい」
マカロフ 「いががががががががががががががァァァ!!?」ブチブチブチィ!
 
~数分後~
 
マカロフ 「あ~ああ・・・やってらんね~・・・」
マーシャ 「何か言った?」
マカロフ 「なんでもありません!」
 
アイク  「・・・しかし、『去るもの追わず、来るもの拒まず』と言っても、よくマカロフを雇う気になったな」
グレイル 「何を言っている・・・アイク、お前がマカロフを誘ったのだろう?」
アイク  「なに?俺がか?」
グレイル 「・・・」
 
~1週間前~
 
アイク  「マカロフ」
マカロフ 「ん?ああ、アイク次期店長」
アイク  「また借金取り(+妹)に追われてるらしいな?」
マカロフ 「そうなんだよ!借金取りの奴等はまだいいんだ・・・この間、マーシャがデュランダル片手にペガサス乗ってオーラを纏いながら追っかけてきたんだよ!!」
アイク  (そういえば、この間マーシャがエリウッドにデュランダルを貸してもらいに来たが・・・その為か。しかし・・・あの大剣を片手で振るうとは、中々やるな。・・・ん?昨日はヘクトルからアルマーズを借りていた気が・・・)
マカロフ 「なぁ、アイク!頼むよ!アイツも一応お前の嫁候補だろ!?何とかしてくれよ!」
アイク  「嫁候補?何をバカな事を・・・しかし、まぁ何とかせんでもないな・・・」
マカロフ 「ま、マジでか!?」
アイク  「・・・よし、お前の借金は俺達工務店が請け負おう」
マカロフ 「マジ!?よっしゃ!やったぜ!借金とはオサラバ薔薇色人生街道まっしぐらだぜー!」
アイク  「ただし!条件がある」
マカロフ 「なんだ?連帯保証人になってくれるならなんでもする!」
アイク  「じゃあ工務店で働け」
マカロフ 「えぇ?働くのは」ブォオン!!ズドゴォン!!
マカロフ 「・・・・・・( ゜Д゜)」
アイク  「・・・何か言ったか?」
マカロフ 「な、なんでもありましぇん・・・!!(こ、殺される・・・!!)」

~現在~
 
グレイル 「・・・というのを、マカロフ殿から聞いた」
アイク  「・・・」←すっかり忘れていた
ティアマト「でも、監視役が着いてくるのはありがたいわね」
 
マカロフ 「ええ~っと・・・あれがここで、これがあそこで・・・」
マーシャ 「違う!また乱雑に組み立てて・・・やりなおし!」
マカロフ 「ええ~?勘弁し」ビュッゴォオ!!ズズゥ・・・ン!!
ズズズ・・・ガラガラガラガラガシャアン!!
マカロフ 「・・・(  Д )゜ ゜」ポカーン
マーシャ 「・・・何か、異論でも?」
マカロフ 「なんでも・・・ないでしゅ・・・!!!(アイクより性質悪い・・・!!!)」
 
アイク  「おお、今度はアルマーズを片手に隣の廃ビルをぶった斬ったぞ」
ティアマト(あの大戦斧を片手で・・・)
グレイル (あの並の者なら持ち上がる事すら叶わん大戦斧を片手で・・・)
アイク  「ともかく、これでまた一段と賑やかになったな」
グレイル 「・・・ああ、そうだな・・・」
ティアマト「あ、今度はデュランダルとアルマーズの二刀流(?)よ」
マカロフ 「助けてェェェ!!殺られるぅぅぅ!!」
マーシャ 「待たんかワリャー!!」
ズドドドドドドド・・・
アイク  「・・・うん、今日も平和だ」
 
デーデレレレー(Lv.UP音)
 
グレイル工務店にマカロフとマーシャが加わった!
 
・・・今更遅いと思うが、原作でマカロフの借金を傭兵団が負うんだから工務店で働かせても良いんじゃないかって思って・・・。
・・・てか、マーシャってどっかで働いてたっけ?