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Last-modified: 2007-06-15 (金) 22:31:29

男の料理

 

ヘクトル「ただいまー・・・って誰もいねーのか?まったく・・・ん?エリンシアの姉貴の置手紙・・・」

エフラム「ただいま」
ヘクトル「おうっ。おかえり」
エフラム「お前だけか?」
ヘクトル「ああ。なんでも今日はシグルドの兄貴は遅くなるらしいし、ミカヤの姉貴は占い。エリンシアの姉貴やリンもエイリークも
     弟どもも皆揃いもそろって今日は友達の家に泊まるだとか遊びに行くやらでいないらしい。今日はアイクの兄貴と三人だけだ」
エフラム「むさいな・・・・・」

アイク「帰ったぞ。ん?お前たち二人だけか?」
ヘクトル「実はかくかくしかじか・・・」
アイク「なるほど・・・しかし腹が減ったな・・・」
エフラム「そういや夕飯はどうすんだ」
ヘクトル「夕食代は置いてないのか?」
エフラム「それらしき金はないぞ」
一同「・・・・・・」
エフラム「兄さんは金持ってないのか?」
アイク「いや、ない。給料日は明後日だ。このあいだ剣も買ったし今手持ちは1Gとてない」
一同「・・・・・・」
ヘクトル「ど、どうする?」
エフラム「家にあるものでなんとかするしか・・・」
アイク「この家の冷蔵庫にあるものなんてたかが知れてるぞ」
エフラム「でもしょうがないじゃないか。残り物で料理・・・」
ヘクトル「この三人の誰が料理ができるってんだよ」
アイク「セリスの部屋とかエイリークの部屋に料理本があったぞ確か。それを使ってなんとかするしかない」
ヘクトル「しゃあねぇ。こうなったら男の料理ってもんをやってみるっきゃねーな」

エフラム「で?何を作る?」
ヘクトル「この材料からすると・・・親子丼とかか?」
アイク「ちょうど本にも載ってる。それでいいだろう」
ヘクトル「えっと・・・鶏肉を一口サイズに切って・・・」
エフラム「雑だな」
ヘクトル「うるせぇな!口に入りゃあどうだっていいだろ。てめぇこそ卵の殻が入ってるじゃねぇか」
エフラム「卵を割ったことなど生まれて初めてだ。仕方ないだろう」
ヘクトル「んで、なんで兄貴はラグネルで玉葱切ってんだよ!!」
アイク「包丁だとチマチマしてていらつくしな。こっちのほうが手に馴染む」
ヘクトル「だからってラグネルはねーだろ・・・」
アイク「ふんっ」
エフラム「うおっ!?」
ヘクトル「衝撃波飛ばすんじゃねっー!」
エフラム「コレを見たらまたエリウッドが胃を痛めるな」
ヘクトル「兄貴前も衝撃波で居間をめちゃめちゃにしただろ。少しは自重しろ」
エフラム「ゴキブリのときか・・・」
ヘクトル「コンロの火がつかねぇ・・・おかしいな」
アイク「ロイの部屋に封印の剣があるぞ。あれは炎が出るだろう。あれを使え」

ドーン!!ガシャーーーーーン!!うわぁっ!!兄貴ぃぃぃぃぃぃぃぃ!この人でなしーっ!!バーーーーン(※音声のみでお楽しみください)

アイク「・・・・」
エフラム「・・・・・」
ヘクトル「・・・・・・・・逃げるか」
アイク・エフラム「ああ」

シグルド「ふーっ疲れた疲れた。さっさと帰って風呂に入ろう」
シグルド「今朝までここは我が家があったはずだが・・・・なんだ?この・・・・・瓦礫の山は・・・・・?」