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Last-modified: 2011-05-31 (火) 03:10:57

374 :毒と薬:2009/08/25(火) 11:02:12 ID:qASYJ3RT

エーディン「それではいつも通り脱いでベッドに横になって下さい」
エリウッド「はい…よろしくお願いします…」
ニニアン「大丈夫…私たちに任せてくださいね」
フィオーラ「何も心配いりませんから…」

エリウッドは上着を脱いでもろ肌をさらすとベッドに横たわる。
彼の白い肌に3人の美女の手が触れる。冷やりとした感触が肌の上を滑り…

エーディン「……以上で本日の診察は終わりになります。お薬出しておきますね」
エリウッド「ありがとうございました、先生」
エーディン「あまりストレスを溜めすぎない事、食事は脂っこい物は控えるように。
      エリウッド君なら心配要らないと思うけど、お酒、タバコは厳禁よ」
カルテになにやら書き込みながら、白衣のエーディン様がエリウッドに生活面の注意をしている。
ここは病院だ。
体の弱いエリウッドは定期的に診察を受けている。
病気も杖で治ればいいのに。

ニニアン「エリウッド様…どうかご無理をなさらないでくださいね」
ベッドに腰掛けたエリウッドの隣に、ナース姿のニニアンがさりげなく座って腕によりそう。
何気に腕に大きな胸を押し付けながら…しとやかに見えてこの娘かなり積極的だ。
フィオーラ「あっずるい!」
同じくナース服のフィオーラは、預かったエリウッドの上着に顔をうずめて匂いを嗅いでいたため出遅れてしまった。

なぜエリウッドの同級生の2人がナースをしてるかというと、
エリウッドのかかりつけの病院に無理やりおしかけて強引にバイトで入ったのだ。
資格?…カオスな紋章町で細かいことを気にしてはいけない。

376 :毒と薬:2009/08/25(火) 11:03:54 ID:qASYJ3RT

フィオーラから上着を返してもらうと服装を整えるエリウッド。
さりげなさを装ってエーディンが聞いてくる。
エーディン「ところで…シグルド様には入院の予定はないのかしら?」
エリウッド「ご心配なく…健康そのものですよ」
エーディン(……そう、それはよかったわ)
エーディン「チッ!シグルド様を隔離病棟に入れて面会謝絶に出来れば、ディアドラから引き離せるのに!」
エリウッド(先生…口に出てますよ…それに引き離すまでもなくアルヴィスさんに取られると思うけどなぁ…)
それにしても入院の単語を聞いただけでエリウッドは胃が痛くなる。
入院代って大変なのだ。任意保険入ろうかなぁ…でも保険代も大変だし…

そして病院を出て薬局に向かう。
併設されているリフ薬局に入り処方箋をリフに渡す。
リフ「わたしはそうりょリフ
   たたかいはできませんがちりょうのつえがつかえます
   よろしければごいっしょさせてください」
※訳(エリウッド君だね、いつものヤツだね、ちょっと待ってておくれ)
エリウッド「はい、お願いします」

リフが薬を用意する。
リフ印の傷薬だ。ごの薬局はどんな処方箋を出しても傷薬しか出てこない。
エリウッドは帰りに他で胃薬を買って家路についた。

377 :毒と薬:2009/08/25(火) 11:04:50 ID:qASYJ3RT

ミカヤ「お帰り、エーディン先生どうだって?」
エリウッド「いつもどおりだよ、ストレスを溜めるなって」
リーフ「な、なんだってー!兄さん、エーディンおねいさんに診察してもらってるのかー!
    先生が・み・て・ア・ゲ・ル・♪・……なんて肌に聴診器を当てられて…ブバァァァァァァ!
    こうしちゃいられない!僕も病院行かなきゃ!」

言うが早いかリーフは病院に駆け出していった。
ミカヤ「あっ!?…もう、病原菌も逃げ出すタフネス健康体のくせに…」
エリウッド「……ある意味ウラヤマシイ…」

病院に駆け込むリーフ。
リーフ「今朝から体がだるくて熱が出て、セキが止まらない上に頭痛、腹痛、ジンマシン、
    おまけに筋肉痛も併発してます!
    美人の女医さんに座薬を入れてもらわないと死んでしまいますハァハァ!」
受付「それじゃ診察室にどうぞー」

スキップしながら診察室に入るリーフ。とても病人には見えない。
リーフ「エーディンおねいさん♪エーディンおねいさん♪」

モルダ「当病院の院長モルダです」
ガルシア「看護士のガルシアです」
リーフ「ちょっ…」

378 :毒と薬:2009/08/25(火) 11:05:56 ID:qASYJ3RT

モルダ「それでは治療をはじめよう、脱ぎたまえ」
ガルシア「おうさお任せあれ!」
リーフ「イヤッ!やめて脱がさないで!」
リーフを全裸にひん剥くガルシア。なぜか自分も脱ぐ。

リーフ「な…なんでガルシアさんも脱ぐのさ!」
モルダ「君の症状は風邪だろう?ならば人肌が一番、私の長年の経験でわかるとも」
リーフはガルシアにベッドに引っ張り込まれ、熱い抱擁を受けることになった。

ルーテ「なるほど…これが最新の治療ですね、勉強になります」
モルダ「ああ、君はそこで見ていたまえ、でわワシも」
モルダは白衣をルーテに渡すとベッドに入る。男三人はかなり狭い。

リーフ「イヤァアアアアア!ムサい!ムサ苦しい!」
ルーテ「これはいい研究になります…人体にはまだまだ不思議がいっぱい…
    研究のため、近く優秀医院でも開業しましょうか」

命からがら帰ってきたリーフ。
ことのあらましを皆に語る。

エリンシア「ガチムチ治療!?…ハァハァ…わ…私も病院にいかなくては…ブバァァァァァァ!」
リーフ「姉さん…それ僕の専売特許…」

エリウッド「結論…健康って大事だよね…」

おわり