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Last-modified: 2011-05-31 (火) 03:22:56

リン 「ただいまー」
アイク「おかえり」
リン 「あれ?珍しいわね。アイク兄さんだけ?」
アイク「ああ、そうみたいだな。みんなちょうど出ている」
リン 「ふーん、そっか…」
アイク「………」
リン 「………」
アイク「………」
リン 「あの…兄さん?」
アイク「ん、何だ」
リン 「訓練とかしないの?」
アイク「今は休息の時間だ。心を落ち着かせることも大切だとどちらか知らんがウハラダかダラハウに言われたからな」
リン 「ああ、そうなんだ…」
アイク「ああ」
リン 「………」
アイク「………」
リン 「(うぅ…沈黙が気まずい…サカの男はかなり無口だけどアイク兄さんもそれ並よね)」
アイク「………」
リン 「(何考えてるのかなあ。時々兄妹なのに遠い人みたいに感じる…)」
アイク「………」
リン 「(私、アイク兄さんにとって一体何なのかなあ…)」
アイク「リン」
リン 「……∑!は、はひっ!」
アイク「腹減らないか。飯作ろう」
リン 「え?!い、今から、私が…?」
アイク「お前と俺と、でな」

アイク「ん、ソース取ってくれ」
リン 「はいっ」
アイク「じゃあ俺はこれを炒めてるから野菜切っておいてくれ」
リン 「分かったわ!(って、何やってるんだろう私達…)」
アイク「………」ジュージュー
リン 「(あんなに大きな身体にこれまたでっかいエプロン付けて…)」
リン 「(腕の筋肉なんかはち切れんばかりに隆々としてるのに、これまた柄がピカ○ュウ…)」
リン 「(ていうか意外と手慣れてて美味しそうにも仕上がってきてる…繊細さすらある感じだわ…)」
リン 「(こういうの『ギャップ萌え』っていうのかし…ああ!いかんいかん!AKJ的な危険思想に…)」
アイク「リン」
リン 「ぎゃああああ!違う違う!これは生態観察的なでアレであり実在の人物団体とは一切の関係が」
アイク「どうだ。その…楽しいか?」
リン 「ございませ…え?」

456 :助けて!名無しさん!:2009/08/31(月) 01:30:52 ID:3PgfAGeR
アイク「いや、だから…楽しいか?これ」
リン 「これ…って言うと『二人で料理』が?」
アイク「ん、そうだが…」
リン 「(……!アイク兄さん、自分なりに妹とのコミュニケーションをとろうとしてたのね)」
リン 「(そういえば兄さんってばぶっきらぼうでそういうの苦手なのよね…)」
リン 「(それに気付けずに勝手に距離を感じてたのは私の方だったんだわ…)」
リン 「ごめんなさい…アイク兄さん…」
アイク「…!!むぅ、すまん…楽しくないか。リンも女なら調理が好きだと思ったんだが…」
リン 「あ!ち、違…そうじゃなくて」
アイク「やはり俺が下手だったか。一応オスカーに習ったんだがな」
リン 「そ、そういうことでもなくて…」
アイク「?」
リン 「(ああ、こういう時なんて言ったらいいのか…本当に…本当に…)」
リン 「(『申し訳ない』…?いえ、違うでしょ?もっとポジティブに、兄さんの期待に応える形で、想いを伝えられるはず)」
リン 「(私は他の誰でもない!そう、『アイク兄さんの妹』なのだからッ!!)」

リン 「あのね、リンね!アイクお兄ちゃんのこと、だーいすき!!」

アイク「………」
リン 「……?」
アイク「………(パタッ)」
リン 「えええええ?!ちょ、倒れ…?!」
セリカ「ただい…ちょ!どうしたの一体!」
リン 「カクカクシカジカでアイク兄さんが倒れて…」
セリカ「もう!前も言ったでしょう?!アイク兄さんは純度100%の妹しか受け付けられないの!リン姉さん、新ギャグなら他の人に披露して!!」
リン 「し、新ギャグ…orz」

それはともかく二人の絆は少しだけ強まったとか強まらなかったとか