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Last-modified: 2011-06-02 (木) 00:09:56

620 :花火大会~夜空に舞う天↑空↓~74:2009/11/04(水) 20:26:57 ID:82dCvTnN
前回までのあらすじ
ユンヌ は 謎の光 を 放った
紋章町の人々は こんらん した

―――会場中央部・東

ジェイガン「はああっ!!」つ 銀のやり

お助けパラディンの初期装備を片手に、マルスに襲い掛かるジェイガン
一見シュールな構図だが、マルスは回避したと同時に容赦なく反撃の刃を振るう
マルス「はぁっ!」
ジェイガン「ぐはっ!
     マルス様
     負けてはなりませぬぞ…」

ロスト時のセリフを吐きながら倒れ伏すジェイガン
もっとも倒したのはそのマルス本人なのが笑いを誘う

マルス「ふぅ・・・・・・手加減しながら戦うのも疲れるなぁ」
ぬけぬけとそう言い放つマルスだが、明らかに急所に当たってます本当に(ry

その時、少し離れた所から声が上がる
ロイ「あっ!リーフ兄さーん、マルス兄さんいたよ!!」
リーフ「ふぅ、やっと見つけた・・・・・・」
そう言いながらリーフ達が駆け寄ってくる
どうやら無事だったようである

621 :花火大会~夜空に舞う天↑空↓~75:2009/11/04(水) 20:29:12 ID:82dCvTnN
リーフ「兄さん、一体何が起きたの!?まるでラ○ーンシティだよ!」
マルス「バ○オ自重。
    それはともかく、先刻のあの光が原因なのは分かるだろう?」
リーフ「把握。グハッコノヒトデナシー!」グシャッ
マルス「黒幕は光の方角からして中央のあたりだと思うんだけど
    一般人が邪魔でね・・・・・・よっと!(回避」ヒュッ

注:この会話は一般人と戦いながら行われています

回避し終わったマルスに僅かな隙が出来る

その時、物陰から一人の名も無きウォーリアーが躍り出る
その突然の襲撃にマルスは咄嗟に対応できない!
一般人「うがあっ!!」
マルス「くっ!このっ・・・・・・・」

マルスの肩に斧が叩きつけられるまさにその瞬間

???「おらっ!!」

ドゴッ
一般人「ぐへっ!」ドサッ

622 :花火大会~夜空に舞う天↑空↓~76:2009/11/04(水) 20:42:32 ID:82dCvTnN
何者かの一撃にウォーリアーが倒される
そして物陰から戦斧を携えて現れたのは・・・・・・

ヘクトル「ふぅ。油断してんじゃねーぞ、マルス」
マルス「別に一人でなんとかできたけど・・・・・一応礼は言っておくよ」
ヘクトル「へっ、素直じゃねーな」

ひとまずマルスの方に集まる兄弟家の面子
リーフ「ヘクトル兄さん、無事だったんだね」
ロイ「うん、本当に残念だ」
ヘクトル「お前サラッとひどい事言わなかったか」

マルス(ロイはピザ嫌いが顕著になってるみたいだね・・・・・・)
ユンヌの謎の光は、基本的にあらゆる生物に負の影響を与える
マルスはメダリオンを持っている為影響は無いが・・・・・・

と、ここでリーフがマルスの袖を引っ張る
リーフ「兄さん。2人に事情を説明しないと・・・・・・」
周囲を確認するマルス
確かに今は襲ってくる住民もおらず、話をする絶好の機会だ
マルス「ん、了解だ。
    2人とも、ちょっとこっちの話を聞いてくれ」   

今分かっていること、状況、犯人の目星
とりあえず現時点での情報供給を行った一同は・・・・・

623 :花火大会~夜空に舞う天↑空↓~76:2009/11/04(水) 20:43:15 ID:82dCvTnN
ヘクトル「あのクソ神!!最近大人しいと思ったら・・・・・・!!」
ロイ「ピザトル兄さんも、もう少し大人しくしたほうが良いんじゃない?
   その自己主張の強い腹回りとか」
   (ユンヌさん・・・・・・どうしてこんな大掛かりな事・・・・・・・)
リーフ「志村ー!!逆逆ー!!」
ヘクトル「テメェ絶対確信犯だろ!?ってか今日いやに突っかかってくるなおい!!」
マルス「はいはい、兄弟喧嘩はそこまでにして。
    とりあえず、これからの事について話し合うから」
パンパンと手を叩き、脱線しかけた話の流れを戻すマルス
リーフ「へ?ユンヌ探し・・・・・じゃないの?」
マルス「うん、基本的には。
    でもその前に、家族全員の安全確認をしないと・・・・・・・」
ロイ(実は家族思いなんだよなぁ・・・・・・マルス兄さん)

リーフ「えーっと、シグルド兄さんは」
マルス「おk。把握」
ロイ(まだ何も言ってないのに・・・・・・流石マルス兄さんだ)

ヘクトル「そういやエリンシア姉もあっちでKINNIKU!!って騒いでたような」
マルス「そっちも放置でいいや。めんどい」
リーフ(ぶっちゃけた!今兄さんぶっちゃけた!!)

624 :花火大会~夜空に舞う天↑空↓~78:2009/11/04(水) 20:45:44 ID:82dCvTnN
すいません、表記ミスです。↑が77です;

マルス「あとは・・・・・・ほっといても死にそうにない人だけど・・・・・」
全員「アイク兄さん(兄貴)・・・・・・」

ロイ「まさかアイク兄さんも変に・・・・・・」
ヘクトル「とてもじゃねえが勝てる気がしねぇな・・・・・・・」

アイク「呼んだか?」
リーフ「うわっあまりビックリさせないでよコノヒトデナシー」
突然背後から現れるアイク
見た所特に傷は負っていないようだ

アイク「皆・・・・・・これは一体どうなってる?
    何故か辺りの奴らが一斉に襲ってくるが・・・・・・修行か?」
ヘクトル「なんかさっきの光が原因らしいぜ。
     俺もフロリーナ達に襲われかけて何とか逃げてきたが・・・・・・」
思い出しながら自らの修羅場を語るヘクトル
どうやら上手く逃げられたようだ
正確には吹き飛ばされたといった方がただしいかもしれないが

アイク「む・・・・・・お前もか。
    俺も「いっそ手に入らないのなら・・・・・・」とか言いながらワユ達が斬りかかってきた」
マルス「・・・・・・で、どうしたんです?」
アイク「武器を弾き飛ばした後当て身で気絶させておいた。
    しかし、そんなに肉が欲しかったのか・・・・・・」
ヘクトル「いやそれは絶対違うだろ!?」
リーフ「フラグクラッシャー乙」

625 :花火大会~夜空に舞う天↑空↓~79:2009/11/04(水) 20:47:34 ID:82dCvTnN
ロイ「ところでエフラム兄さんは?」
アイク「ああ、さっきそこらへんで竜族の・・・・・・ミルラとか言ったか?
    とにかくその娘を茂みの中引っ張りこんでいた」
ヘクトル「YABEEEEEEEEEEE!!」
リーフ「ちょ、ロリマジ自重!!!
    身内から犯罪者が出るって最悪のパターンじゃん!」
ヘクトル「くっ、アイク兄貴!場所教えてくれ!!」

身内の犯罪行為を食い止めようと全速力で茂みに向かうヘクトル
その歩行速度は騎馬並みに速い
アイク(む、ヘクトルの奴あれ程早く動けたのか・・・・・・。
    今度の手合わせではもっと本気でいくとしようか)
ヘクトルに脂肪フラグがたった所で・・・・・・

リーフ「えーっと、これであと所在が分かってないのは・・・・・・」
マルス「ミカヤ姉さん、リン姉さん、エイリーク姉さん。
    それとセリカ、セリス・・・・・・あっ、あとアルム」
ロイ「アルム兄さんとセリカ姉さんは一緒にいるんじゃないかな」
マルス「エフラム兄さんの例もあるし、ある意味危険かもね」
ロイ「どう考えてもシグルド兄さんが止めると思うけど」
リーフ「いや、なんかさっきKENZENも許さんぞーとか言ってたような・・・・・・・」

626 :花火大会~夜空に舞う天↑空↓~80:2009/11/04(水) 20:51:47 ID:82dCvTnN
マルス「・・・・・・・まあともかく、ミカヤ姉さんとエイリーク姉さんも放置」
リーフ「そりゃまたどうして?」
当然の如く疑問を提示するリーフ

マルス「ミカヤ姉さんはユンヌの管理者だからおそらく影響も弱い。
    現に僕ら家族だけ異様に耐性があるだろ?
    まあ例外(KINNIKUとか)はあるけど。
    エイリーク姉さんはせいぜい巨乳の人に襲い掛かる位だし」
ロイ「それも十分大変だと思うけど・・・・・・」
マルス「戦闘能力的にやばいのはリン姉さんだ。
    早く見つけないと何しでかすか分からない」
リーフ(素直に心配だって言えば良いのに・・・・・・)

皆がこんな会話を繰り広げていた頃、マルスの背後に何者かが忍び寄っていた
そしてそのままマルスに襲い掛かる!
???「キシャーーーッ!!!」
マルス「うわーーーーーっ!!」
背後からのしかかられる!

アイク「くっ・・・・・気配が読めなかっただと!?」
ロイ「マルス兄さんから離れろー!」つ 封印の剣

???「グルル・・・・・・・・!!」
ヒュンッ
ロイの封印の剣が空を切る

627 :花火大会~夜空に舞う天↑空↓~81:2009/11/04(水) 20:53:33 ID:82dCvTnN
ロイ「結構すばやいな・・・・・・って、あれ・・・・・・?」
攻撃を避けた相手と対峙するロイ
ここで、ある奇妙な事に気付く
そう、相手が4足歩行をしているという事に
ロイ(ラグズ系か・・・・・・?)
何のラグズか見極めようと、相手を凝視するが・・・・・
さらに不可解な事に気付く
相手が単なる裸の人間にしか見えないからだ
しかしそれでは4足歩行の説明がつかない
頭部を見ても、ラグズ特有の耳は生えておらず、緑色のポニーテールが揺れているばかり
ロイ(・・・・・・ん?緑色のポニーテール・・・・・・?)
ここで、全員がある事に気付く
ロイ「ま・・・・・・・」
リーフ「まさか・・・・・・・」
アイク「・・・・・・お前は」
マルス「り、リン姉さん・・・・・・?」

リン「がうっ!」

628 :花火大会~夜空に舞う天↑空↓~82:2009/11/04(水) 21:00:23 ID:82dCvTnN
マルス&リーフ「ブバアァァッッ!!!」
鼻血を高速で射出しながら倒れ伏す2人
対するリンは野生動物のようにこちらを警戒している
それにしても、リンの服装はひどかった
申し訳程度の衣服に4足歩行
ジャングルの住人といっても通用しそうだ

アイク「やるしかないようだな」
ロイ「あ、アイク兄さん・・・・・・?」
アイク「レテで慣れている。心配するな」
ロイ(慣れてるって・・・・・・・そういう問題?)

好機と見たか、アイク目掛けてリンが飛び掛る
リン「キシャーーッ!」
アイク「・・・・・・見切った!」

交錯した刹那、アイクの右手が動く
そして・・・・・・

ロイ「な・・・・・・なんて技だ・・・・・・」

リン「ゴロゴロゴロ・・・・・・」
アイク(なでなで・・・・・・)
飼い猫にしてやるように、リンの喉を摩るアイク
甘えた声(あくまで獣的な)を出してじゃれつくリン

629 :花火大会~夜空に舞う天↑空↓~83:2009/11/04(水) 21:01:29 ID:82dCvTnN
そして数分後
リンは正気に戻り、マルスとリーフは気絶から立ち直った
リン「会場の中央にいたら、強い光を浴びて・・・・・・
   気が付いたらここにいたわ」
ロイ「う・・・・・・その、リン姉さん。
   目のやり場に困るんだけど・・・・・」
マルス「野生解放は家だけにしてくれると助かるんですけど」
リン「う・・・・・・」
人前に裸同然で出たのは事実なだけに、反論しようがないリン
リーフ(さっきまで気絶してたのに、ツンデレだなぁ・・・・・・)
マルス「さ、あとは僕達でなんとかするから」
ロイ「でもリン姉さんに何か着せないと・・・・・・」

アイク「これを使え」つ マント
自らの衣服を惜しげなく破り、手渡すアイク
リン「あ、ありがとう!アイク兄さん」
マルス(・・・・・・ふん、僕だってマント位あるのに・・・・・・)
リーフ(ツンデレもここまでくると・・・・・・ねぇ?)
露骨に不機嫌そうなマルスに、内心呆れるリーフ

とにもかくにもリンを一旦家に返し、改めて今後の作戦会議をする一同

630 :花火大会~夜空に舞う天↑空↓~84:2009/11/04(水) 21:03:13 ID:82dCvTnN
―――会場中央付近
屋台の間の通路を走りぬける4つの影
そこに殺到する周囲の人々

ゼト「トライ!」
サレフ「アングル!」
ヒニアス「アターーッ・・・・・・」
アイク「ぬぅん!×3」
3人「アーーーーーーッ!!」

リーフ「いやー、アイク兄さんがいると楽でいいね。
    力任せでOK。ガンガン行こうぜでオート操作みたいな」
ロイ「いや、ちょっとは手加減しようよ・・・・・・顔見知りなんだから」
マルス「うん、良いペースだ。これならもうすぐ中央に着くよ」

―――マルスの立てた作戦とは単純明快
いちいち正気に戻してはいられないので、黒幕を倒して解決する
その為に、中央部に向けてアイクを先頭にした正面突破を試みていた

631 :花火大会~夜空に舞う天↑空↓~85:2009/11/04(水) 21:05:01 ID:82dCvTnN
そして、かなりの距離を進んだ頃・・・・・・・・

アイク「む・・・・・・」
突然ある一点を見て足を止めるアイク
マルス「どうしたんですかアイク兄さん。いきなり立ち止まって」
リーフ「止まってるとその分狙われやすくなるって言ったのはアイク兄さんだよ」

無言でアイクは自らが凝視する一点を指差す
指し示したその場所は・・・・・・空

ロイ「え?アイク兄さん何処指差して・・・・・・」

そしてその指先で動く光の球体
っていうか明らかにユンヌですもう本当に(ry

リーフ「な、なんて事だ・・・・・・!!」
ロイ「兄さん・・・・・・?」
リーフ「・・・・・空・・・・・・・・・飛べたのか・・・・・・!」
ロイ「そこ!?突っ込みどころそこなんだ!?」

632 :花火大会~夜空に舞う天↑空↓~86:2009/11/04(水) 21:06:20 ID:82dCvTnN
マルス(さて、問題はどうやってあれに近づくかなんだけど・・・・・・・・・・・・そうだ!)
何か思いついた様子のマルス
そしてアイクに耳打ちを始める

ゴニョゴニョ・・・・・・

アイク「!!!行って来る」
聞き終わるが早いか、猛ダッシュでユンヌの真下まで走り出すアイク

リーフ「早ッ!一体アイク兄さんに何て言ったの?やっぱ肉とか?」
マルス「いや、もっと単純なこと。
    僕はただ・・・・・・そう、今のユンヌと戦うと良い訓練になるって言っただけさ」
ロイ「確かに嘘は言ってないけど・・・・・・。
   問題はどうやってあんな上空まで行くの?」
リーフ「少なくとも地上から1kmは上空にいるよ」

マルス「そこはアイク兄さん次第さ。   
    ・・・・・あの人に、物理的障壁なんて無意味だろう?」
2人(確かに・・・・・・)

アイク「・・・・・・今こそ、あれを使うときが来たな」

続く