21-88

Last-modified: 2011-06-01 (水) 02:39:29

 とある休日、普段とは何かが違う朝。
 日頃は疲れ知らずと言われても成長期。睡眠は欠かせないもので。
 目覚まし代わりのドタバタはなく、今日は静か。普段なら登校する時間なのに未だ夢の中。
 
 時計がAM9:00を指した頃になって目覚め、普段着に着替える。
 ドアを開ける。違和感。それは静かだという事。バタンとドアが閉まる音を後ろに、居間へと向かう。

『この書置きを最後に見た子はお留守番お願いしますわね。…エリンシア。』

 テーブルに書置き一枚。

 ああ、そうだった。昨日の夕飯の時にエリンシア姉さんがルキノさんと出かけるって楽しみにしていたっけ。
 紙の余白部には僕以外の兄弟の名前とコメントが書いてあった。

 ミカヤ、AM4:00 …1抜けね。今日はサザと騎士様のお店行く約束してるから。
 シグルド、AM7:00 …ミカヤ姉上、早すぎませんか?今日も仕事がんばるぞ;;
 セリス、AM7:00 …シグルド兄さんと一緒♪今日はユリウスと遊ぶんだ。
 アルム、AM7:05 …グレイ達がコッチくるらしいから案内しに行くよ。
 セリカ、AM7:05 …アルムと一緒。←アルム、AM7:05 セリカ…。←セリカ、AM7:05 アルム…。←シグルド、AM7:05 KINSINは許さんぞー!
 エリンシア、AM7:10 …あらあら。先を越されてしまいましたわ。それでは行ってきますわね。
 エイリーク、AM7:15 …エリンシア姉様、私が朝ご飯つくりましたのに…。 ←エリンシア、AM7:18 ありがとう。エイリークちゃん。
 アイク、AM7:30 …フレイムバレルに行ってくる。夕飯前には帰る。
 リン、AM7:40 …草原が私を呼んでいるわ!
 マルス、AM7:50 …カダインに行ってくるよ。上の草原厨テラワロスw ←リン、AM7:51 逃がしたか。後で〆る。
 ヘクトル AM8:00 …わりぃが急ぎでフロリーナとこいってくるわ。あいつの馬鹿羽馬の小屋が吹っ飛んじまったらしくてな。←(原因は兄弟家起因)

 …以下続く。

 シグルド兄さん…。あと一名オワタ。
 留守番か。勝手に出かけるのも気が引けるし別に受けてもかまわない気がする。幸い、今日は何も予定が無い。

 顔を洗いに洗面所へ。鏡に映る自分の顔。
 濡れる顔、茶色の髪。タオルで拭い、居間へ戻る。

 何時もであれば、何時ものアレを止める為に【スキル:ティルフィングスロー(射程1~∞)】が発動し僕に突き刺さる頃かもしれない。
 いや、アルマーズとジークムントの真ん中かなぁ。ラグネルの衝撃波かもしれない。
 …真面目に考えていたが、ふと我に返って吹き出した。自分の事なのに可笑しくなって。

 遅めの朝ご飯をすまし、食器を洗う。

 …平穏だ。時間が何時もより遅く感じる。何時ものドタバタが嘘の様で…。
 大地の剣もトローンもボルガノンもサイレス→♪→スリープも無い。
 たまにはこういうのもいいかも知れない。

 ―呼び鈴の音。
 玄関からだ。お客さんだろう。
 我が家は知っての通り大家族。その交友関係から、訪れてくる人は結構多い。

89 :助けて!名無しさん!:2009/09/24(木) 01:05:37 ID:wDVGV60X
 >88の続き。

 ???「おはようございま…、あ、リーフ様!」
 リーフ「あ、フィン!おはよう!」

 幸い、僕の知っているお客さんだ。

 フィン「今日はキュアン様からシグルド様に書類等をお渡しにと…。」
 リーフ「そうなんだ。でも兄さん、今日出勤しちゃったみたいだよ。」

 フィンは僕が小さい頃によく遊んでくれた近所のお兄さんみたいな人だ。今はキュアンさんの所で働いている。
 仕事も堅実で武芸の方も秀でているフィンがキュアンさんから名槍、勇者の槍を貰った時は僕も一緒になって喜んだっけ。

 フィン「…そうですか。それではグランベル商社の方に…」
 リーフ「あ、待ってよ。お茶くらい飲んでいきなって。」
 フィン「困ったな。リーフ様の頼みだと断れないな…。それじゃあ御呼ばれしていきます。」
 リーフ「YATTA!最近、フィンと話せなかったし色々僕の話し聞いてよ。」

 僕には兄が沢山いる。だけれど、本当の兄弟には打ち明けにくい悩みだってある。でも、フィンなら気兼ねなく話せる所がある。
 困った事は沢山あるけれど、その一つ一つを聞いて貰うほどフィンを長居させる訳にはいかないから、僕は

 リーフ「…だからさ、もっと時間があるときでいいからフィンの所遊びに行ってもいい?」
 フィン「ええ、いいですとも!」

 次に会う約束を取り付ける。
 二つの返事で返してくれたフィンを見送り、僕は再び居間に戻った。
 フィンは今、キュアンさんの所で働いている。
 …エスリンさんがいる時間帯を狙ってフィンの所に行かなきゃ。キュアンさんでもいいな。あの人達とは何だかイッパイ話がしたい気がする。
 楽しみができて良かった。

90 :助けて!名無しさん!:2009/09/24(木) 01:07:08 ID:wDVGV60X
 >89の続き

 ペレアス「ボクダケ、ハブラレタんよ…。」
 リーフ「…たまにはサザさんにもいい思いさせてあげてくださいんよ…。」

 ジョフレ「エリンシア様、姉はなぜ一言も…。」
 リーフ「姉が有力なライバルとか。しょーぐん、涙目。」
 じょふれ「うわぁぁぁぁん!!どうせエリート(笑)ですよ!!!」
 リーフ(この僕をもってしても本気で哀れに思えるから困る。)

 ファリナ「ヘクトルの馬鹿ぁ!!なんでフロリーナの時だけ!!」
 リーフ「事情を説明した瞬間に何で僕をキラーランスで!このヒトデナシー!!」
 ファリナ「…ぐす…。私だって、頑張ってるのに…!ヘクトル…酷いよ…。」
 リーフ(…とぼとぼと擬音が出るくらいしょんぼりして帰っていった…。頑張れ、ファリナさん。)

 ラス「…リンは?」
 リーフ「あれ?草原に向かったみたいですよ。」
 ラス「…そうか。」
 リーフ(あーあ、草原が向こうから来てくれたのに馬鹿なやつだ。)

 セシリア「こんにちは、ロイ君いらっしゃいますか?」
 リーフ(セシリアおねいさんキター!!!)「いえ、出かけています。それよりも中でお茶でも…」
 セシリア「リリーナか?いや、シャニーか?スーかララムか…」
 リーフ(KOEEEEE!!!ブツブツいいながら去って行ったYO!)

 ラーチェル「ごきげんよう!はっぱさん、エイリークはおりまして?」
 リーフ(ナチュラルに葉っぱって…。)「出かけてますよ。」
 ラーチェル「ああ、何て事…。神はワタクシを見放したというの?」
 リーフ「そんな大げさな…。」
 ラーチェル「もしもし、ドズラ?レナックに至急エイリークの場所を探させなさいな!…え?30分以内に決まっていますわ!!」
 リーフ(HIDEEE…。レナックさんカワイソス。)

 ニニアン「エリウッド様はいらっしゃいますか?」
 リーフ「病院です。」

 ジーク「やあ、アルムはいるかな?」
 リーフ「えーと…、カm、シリウs…ジークさんですよね。バレンシアの友達が来るって出かけましたよ。」
 ジーク「…そうか。ちょっと会いたかったんだがな。」
 リーフ「それじゃ、家で待っていったらどうですか?ちょうど話し相手…」
 ジーク「Nセンサーに反応?半径500M圏内!イエローシグナルか!すまん、リーフ君また寄らせてくれ!」
 リーフ「はい、お気をつけて~。」(N-ナか、ニーNセンサーなのか!?)

 マナ「セリス様はいらっしゃいますか?」
 リーフ「あ、マナ。何だかユリウスの所に遊びに行くってさ。」
 マナ「…ああ、かわいそうなユリウスさん…。」
 リーフ「何も泣きながら電話報告しなくても…。」

 カシム「母が病気で…」
 リーフ「そう かんけいないね。」

 エリス「こんにちは。リーフ君、よね。」
 リーフ(エリスおねえさんKITAYO!!!)「はい!それより中でお茶でも…」
 エリス「ごめんなさい、今日はマルス君を、ね。(黒微笑)」
 リーフ(…あの笑顔ヤバイ。僕の本能がヤバイといっている!!)「…あ、カ、カダインに行くって。」
 エリス「…敵を騙すなら味方から、か。ちゃんと教えを守っていて私嬉しいわ。うふふ・・・。」
 リーフ「と、とにかくココにはいないです。」
 エリス「シーダちゃんに聞く事にするわね。お茶はまた今度ね。ばいばい、リーフ君。」→リワープ
 リーフ(何しちゃったんだYO…。家に帰る前にオワタか、コレ。)

91 :助けて!名無しさん!:2009/09/24(木) 01:09:59 ID:wDVGV60X
 >90の続き
 予想を上回る来客数。気がつけば14:00前。
 お昼ご飯を食べる暇も無い。
 エリンシア姉さんは毎日こんな感じなのだろうか。やっぱり姉さんも大変なんだなぁ。
 おなかがすいたし、キッチンでもあさって…確かカップメンがあった気が…
 ―また呼び鈴…。
 さっきのフィンみたいに、兄弟に関する大事な用件かもしれないから居留守を使うわけにもいかない。仕方がないけどすぐに出なくては。
 ???「…こんにちは。リーフ様。」
 リーフ「…あ、ナンナ。今日は一人なんだ。」
 羽飾りが映える金の髪。僕の幼馴染にして名物“四人娘”の一人。
 何時もの格好では無く、白いワンピース。馬にも乗っていない。手には買い物袋。
 ナンナ「お邪魔しても大丈夫ですか?」
 リーフ「え、うん。…僕、今日はまだ何もしてないよ。」
 ナンナ「大地の剣がそんなにお気に召したのですか?」
 リーフ「いやー、今日のナンナ、何時もと違う格好で新鮮だな。」
 ナンナ「…え?あ、その、おかしいですか?」
 リーフ「ん?いや、凄く可愛いと思う。」
 ナンナにそういうと、黙ってうつむいてしまった。何かまずい事言っちゃったかも。
 リーフ「とにかくあがりなよ。」
 ナンナ「…はい。」

 何だか、今日は何時もと違うなぁ。ナンナが来たということは、サラやミランダやティニーが出てきてこのHDNな展開なんだろうなぁ。我ながら慣れすぎてて困る。
 くるならこいYO!ボルガノンもトローンもライトニング→♪→ライトニングだって耐え切ってやんよ!
 ナンナ「あの、リーフ様、お昼ご飯は…ってもうすまされましたよね。」
 リーフ「いや、実は来客が多くてさ、食べてないんだ。」
 パアァっと明るくなるナンナ。
 ナンナ「是非、私に作らせてくれませんか?私、実はまだすませてなくて。」
 リーフ「え?本当にいいの?…正直、カップメンですまそうと思っていたから嬉しいよ。」
 ナンナ「はい、任せてください!」

 鼻歌交じりでキッチンに向かうナンナ。
 そういえば昔、ナンナとおままごとやって砂のスープを飲んだっけ。
 あ、ドロおにぎりとかもあったなぁ。
 思えば、あの頃からライブ要らずの体になる片鱗は見せていたんだ、僕orz

 ナンナが出してくれたのは、オムレツとサラダとトースト。夕ご飯が食べられなくなってしまってはまずいと考えてくれたらしい。

 リーフ「いただきます、ナンナ。」
 ナンナ「召し上がれ、リーフ様。」

 オムレツを一切れ口に運ぶ。うん、美味しいし毒物もない。
 その旨をナンナに伝えると嬉しそうに微笑んだ。そんなに喜ばれるとコッチまで微笑んでしまう。
 僕はナンナに見つめられながら食事を終えた。

 ナンナ「あの…リーフ様。」
 リーフ「かなり、やる。美味しかったよナンナ。」

 デザートに置かれたアイスクリームにまだ手をつけてなかった。僕とした事が。
 ナンナもまだ手をつけてないみたいだし。…僕のはバニラで向こうはストロベリーかな。

 ナンナ「今日は、お話があってきました。」

 あちゃぁ…。死んだねこれ。なんだろ…、アレかなぁ、昨日のアルテナさんの件?いや、ターナさんの胸を…いや、ウルスラさんの…、セルフィn…

92 :助けて!名無しさん!:2009/09/24(木) 01:12:12 ID:wDVGV60X
 >91の続き。

 ナンナ「…私、リーフ様の事、大好き…です。」
 え?っと?いや、今なんて?ナンナ、うんと…そうか、今度はこういう手法なんだなサラ!
 ナンナ「…リーフ様、貴方の気持ちが知りたい…です。」
 あ、れ?ナンナ?マジ?でマジでサジでバーツなの!?
 リーフ「僕は…おねいさんが、好きd」
 ナンナ「私の…、私の目を見て言って下さい!」
 凄い剣幕で、それでも泣きそうで、真っ赤で、ナンナが。
 きっと僕も、真っ赤で、困ってて、それでも、誤魔化そうと。
 沈黙が、その場を支配する。
 赤いのは僕達だけじゃない。夕日が、空も赤い。
 不意に、アイスクリームに目をやる。
 気まずい空気、一刻も早く打破したくて。

 リーフ「ナ、ナンナ、アイスクリーム、溶けて…」
 体が、麻痺したかのように、言う事を聞かなくて、僕は容器を取り損ねて。
 カランと音がして、スプーンが落ちて、中身が少しこぼれて、僕はあわててそれを正し…。
 テーブルに溶け出た白いアイスクリーム。幸い、たいした量じゃなくて。
 ナンナに謝らなきゃ、せっかく買ってきてくれたのに。
 ナンナは無言で手元のアイスクリームの容器を傾け、テーブルを染める。
 溶け出た赤が、白と交わって、そこでナンナが容器を正して…。

 ナンナ「…リーフ様。私は…」
 ツツーっとテーブルをなぞるナンナ。赤と白が混じって桃色になっていく。
 ナンナ「このアイスクリームのように、貴方と混ざり合うくらい親密になりたい…。」
 テーブルを拭くに拭けなくなって…、僕はナンナの指先から、震える指先から目が離せない。
 彼女の勇気、きっと搾り出すぐらいに全力で僕にぶつけてきていると思う。

 リーフ「僕は…。きっとナンナの事を…」
 ナンナ「…私の事を…?」
 目線を徐々に上にやる。
 交じり合ったアイスクリームのように、頬を、顔全体を赤くしたナンナが、僕の次の言葉を待っている。
 その涙の溜まった瞳に、心臓が、鼓動が止まらない。刻むビートが激しくて。
 リーフ「僕は、僕は、学校を卒業したらラケシスさんに言うつ…」

 不意にドサリと音がして、目の前に現れたのは…
 マルス「ははっ…リーフ、君のポジションを奪ってすまない。」
 真っ赤なマルス。全身が切り刻まれていても、顔にだけは切り傷が無いのはさすがとしか言いようが無い。
 リーフ「カダインにワープでいいかな?」
 マルス「…すまん、ごめんなさい、正直反省している。カダインだけはやめて死んじゃう。」
 瞬時にどういう状況か判断したらしいが、僕の怒りも、きっとナンナの怒りも収まらない。
 ナンナ「…ワープ。」
 マルス「嫌ぁぁぁ!エリス先生とリン姉さんいやぁぁぁ!!!シーダたすけてシーダぁぁぁ!!」→マルス・カダイン

 あーあ、あの二人合流したのか。無駄に敵を作って馬鹿な奴だ。

 そしてすぐに玄関が開く音。

 アイク「帰ったぞ。ん?なんだリーフ?…ん、あんたはナンナ?だったな。」

 真っ赤な僕らの前に立っているのは、さっきまで真っ赤な場所で真っ赤なドラゴンを倒していたであろうと思わしき人。

 ナンナ「…アイクさん。」
 リーフ「…アイク兄さん。」
 アイク「ん?どうした?」

 リーフ・ナンナ(ほんのタッチの差でしたね。今回のフラクラは。)

93 :助けて!名無しさん!:2009/09/24(木) 01:14:18 ID:wDVGV60X
 >92の続き。

 ヘクトル「おー、今帰ったぞ!」
 フロリーナ「おじゃまします…。」
 ファリナ「お邪魔しまーす!」
 リーフ(あ、和解したんだ。良かったねファリナさん。コッチは良くないけど。)

 エフラム「今帰った。」
 ミルラ「帰りましたです。」
 ナンナ(ミルラちゃんはしっかりエフラムさんをゲットしてるのに…。)

 ミカヤ「ただいまみんなー。」
 しっこく「お邪魔する。」
 サザ「今日は楽しかったもんよ!」
 リーフ(サザさん、よかったっすね。こっちはもうね。)

 エイリーク「ただいま帰りました。あ、ターナ、靴はそこで大丈夫ですよ。」
 ターナ「あ、おじゃましまーす。」
 ラーチェル「世紀の超美女ラーチェル様も帰りましたわよ!」
 ナンナ(なんていうか、タイムリミット、だったのかな…。)

 エリンシア「楽しかったですわ。ただいま、みんな。」
 ルキノ「お邪魔します…。あ、アイク殿。」
 リーフ(ルキノおねいさんか…。でも正直、今回は嬉しくないかも。)

 シグルド・セリス「ただいまー。」
 アルヴィス・ユリウス「お邪魔するぞ。」
 フィン「私もご一緒させてもらっていいのでしょうか?」(ナンナ、うまくいったかい?)
 ナンナ(フィンさん、せっかく貰ったチャンス、生かせなかったよぉ。)

 リーフ・ナンナ「皆さん、お帰りなさい。…はぁ…。」

 なんだかんだで今日は何時もと違う一日だった。
 ものすごく疲れたけど、何時もとは違う充実感でいっぱいだ。
 夕ご飯をみんなで囲む食卓で、隣に座ったナンナの横顔が凄く可愛く見えた。

 マルス「楽しく〆ようとしないで!」
 リン「…今ならソール・カティでも追撃が出せそうよ。」
 マルス「らめ、死んじゃうから!分身しちゃ駄目ぇぇ!!!」
 エリス「大丈夫よ。死ねないから^^」
 マルス「ちくしょぉぉぉ!!!」

 ―とある屋敷の一室。
 サラ「…ミランダ、ティニー、これはナンナに大きく持ってかれたわね。ナンナもミランダもティニーも私の友達だから。だから私は中立。私はリーフさえいぢめられればいいから。」

            おしまい。
 
 たまにはいいと思ったんよ。リーフがあまり死ななくてもいいと思ったんよ。
 それだけなもんよ。マルスが何をしたかはまかせるんよ。