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Last-modified: 2011-06-05 (日) 13:12:22

367 :毒少女とお兄さん:2009/12/19(土) 03:15:28 ID:tYp0Owof
「あ、変態のエフラムお兄さん、元気?」
「サラ…お前か」
「さて、今日は何してもらおうかな~?」
「サラ」
「…なに?」
「もうやめないか?俺は純粋に子供達のことを心配しているだけだし、お前も
 本気で俺をを陥れたいわけじゃないだろう?」
「…変態が急に真面目ぶっても駄目よ、今あたしが『助けて!襲われるー!』
 って叫んだらどうなると思う?」
「確かにそれは困るな…実際にそうなれば潔白を証明するのは難しいな」
「…あーあ、つまんないの…前はうろたえてくれて面白かったのになあ、どうかしたの?」
「自分の信念を貫く上で、謂れの無い謗りを受けることもある…それを認め、覚悟しただけだ」
「…ふ~ん…そうなんだ…やっぱりつまんない、おもちゃが一つ減っちゃった」
「なんだ、遊び相手が欲しかったのか?」
「何?悪いの?」
「い、いや…そうは言っていないが」
「だって家にいても誰もいないし…おじいさまは仕事で忙しいし…ナンナ達はリーフと遊んでるし…」
「………」
「…もう、何言ってるんだろ…あなたが悪いんだから!変に落ち着いてるし、調子狂っちゃう…
 いつもはこんなこと言わないんだから…」
「サラ…」
「…?ち、ちょっと止めて!?なんなのいきなり…」
「ああ、すまん。癖が出た。昔、こうして頭をなでてやると妹が機嫌を直してくれたから、ついな」
「…あたし、子供じゃないんだけど」
「今まで散々子供をネタにして困らせてくれただろ…嫌なら止めるさ」
「………好きにすれば」
「…お前の髪、綺麗だな」
「…何?口説いてるつもり?やっぱり変態ね」
「思ったことを言っただけなんだが…」
「それとも比較して順位決められるくらい女の人の髪触ってるの?本当に変態なのね、最低」
「お前な…まあ、元気が出たならいいさ」
「………」
「………」
「……ありがと…」
「…ああ」