22-383

Last-modified: 2011-06-05 (日) 13:15:50

383 :妹が増えました:2009/12/20(日) 02:28:33 ID:pxNwhoaa
「…こんばんは」
「サラ…リワープで直接部屋に来るのはやめろって言っただろう?」
「いいじゃない、別に」
「よくない、大体時間を考えろ。もう日付が変わるぞ」
「明日は日曜なんだし、気にすることないわ。そんなことより…またアレ、やって?」

「………」
「…撫でられるのがそんなに気に入ったのか?」
「…悪くない」
「そうか…相変わらず綺麗な髪だな、手入れが大変なんじゃないか?」
「まあね、それなりに苦労してるんだから」
「しかし、こんな頻度で家を抜け出したら家族が心配するだろう?」
「…しないわ、みんなほとんど家にいないもの…仕事で忙しいの」
「…そうか」
「………」
「…ところで聞きたいんだが、どうして毎回この体勢なんだ?」
「…この体勢って?」
「だから、どうして毎回俺の胸に顔を埋める形になるんだってことだ」
「………」
「サラ?」
「……な……か………て…」
「…?」
「だって…絶対変な顔になっちゃってるから…」
「…そうなのか?ちょっと見せて…」
「…バカ!?それくらい察しなさいよ!ロリコン!異常性欲者!変態エフラム!
 変態で空気読めないなんて最低!」
「…わ、悪かった」

「ねえ…」
「ん?」
「お願い、あるんだけど…聞いてくれる?」
「…できる範囲ならな」
「あたしの家ね…みんな忙しくて、あんまり会えないの。あたしが小さいときからそう…
 昔からそうなの、頭を撫でられたことも全然無いの」
「………」
「…兄弟がいる子が羨ましかったわ、私も欲しいって何回も思ったの」
「だから…その……」
「…?」

「…エフラムのこと、にいさまって呼んでもいい?」

384 :妹が増えました:2009/12/20(日) 02:31:37 ID:pxNwhoaa
「………」
「……エフラム?」
「…っく…ふふ…」
「っ!?何で笑うの!?」
「…いや、お前…俺が思ってたよりずっと可愛らしい奴だったんだな」
「…バカ!もういい…!」
「待て、悪かった。…好きに呼んでくれていい、お前がそうしたいならな」
「……えい」
「っと!?いきなり体当たりはやめ…」
「……にいさま……」
「サラ…」

「ん…朝か、あのまま寝てしまったのか…!?まずい、サラ!起きろ!」
「ふあ…おはよう…エ…にいさま」
「あ、ああ…おはよう…じゃない!サラ、急いで戻れ。誰かに見られたら大変だ、そろそろ
 誰かが起こしに…」
「ちょっとエフラム兄さん!休みだからって寝すぎ!いい加減起きて!朝ごはん片付かな…!?」
「リ、リン……」
「………」
「…えっと…お邪魔しました…?でもここ家だし……あれ?」
「待て、リン。誤解なんだ、話を聞いてくれ」
「そうよ、あなたの思ってるようなことはしてないわ」
「…サラ!お前からも説明してくれ!」
「…ただにいさまの愛撫で気持ちよくしてもらっただけだから」

「姉さーん!エフラム兄さんが…兄さんがー!」
「リン!?待ってくれ!」
「あーあ…大変ね」
「サラ…お前…」
「間違ったことは言ってないでしょ?にいさまに頭を撫でてもらって気持ちよかったわ」
「…あんな悪意に満ちた情報伝達は初めてだったぞ」
「にいさま今までで一番面白い顔してる、ちょっと撮らせて」
「いいからもう帰れ!収拾がつかん!」
「はーい、じゃあまたね…にいさま」

「サラと打ち解けられたのは良いが、前より明らかに状況が悪くなっている…
 俺はこれからどうなってしまうんだ…」