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Last-modified: 2010-06-19 (土) 01:09:19

587 :リーフ救出大作戦・四人娘の死闘 その1:2010/01/01(金) 03:09:05 ID:x4Por0py
新年一発目……になるのかな?
昨年のうちに投下するつもりでしたが間に合いませんでした。年末はデスマーチが;

本作は過去ログ5の>>632、ログ6の>>570の設定を拝借しております。
凄惨な描写が少しあるかも知れません。後めっちゃ長いです、あらかじめご了承ください。

「我が名はネルガル! 人呼んで『災いを招く者』!」

ネルガル「我こそは叡智! 我こそは全能! 我こそは神の頭脳!
     『モルフは一日にして成らず』! 『天才とは1%のひらめきと99%のエーギルである』!
     長き雌伏の時を経てついに私は完全復活した! 今世紀最大のサイエンティストはここに在り!
     今こそ私は、ここに新たなプロジェクトの実行を宣言する!」
リーフ 「その復活第一号の生贄が僕なのですね! ネルガル様!」
ネルガル「そうともリーフ君。私の新たな研究の題材は君だ。
     私はかつてモルフを創造し、不老にして優秀な人間を形とした。だが足りない! 不老であっても不死ではない!
     時間のみならず物理的生物的な完璧さを私は求める! その手掛かりを私は10スレも20スレも探してきた。
     しかしその答えが……完全なる不死を体現した人間が、こんな身近にいると気付いた時は愕然としたよ」
リーフ 「いや~ひどいなぁ。どっかの農民勇者じゃあるまいし20スレも探さないでくださいよ」
ネルガル「君の生命力については絶えず聞き及んでいるぞ、リーフ君。
     つい先日もおねいさんハァハァが過ぎたためアスタルテ神の裁きを浴びた上、足で踏み潰されたが
     君はものの数分とせず起き上がり学校へ通ったそうではないか。不死身とはまさに君のことを言うのだろうな」
(アスタルテの重量は87。ちなみに平均的な竜鱗族(化身状態)の重量は80台前半)
リーフ 「なぁ~に朝飯前です、僕のおねいさん愛の前には神様なんて石ころですから石ころ」
ネルガル「くく……手術台に両手両足を繋がれ、これから解剖されるというのに余裕ではないか」
リーフ 「アハハ……今の僕に怖いものなんて、なぁ~んにもありはませんよアハハ」

量産型リムステラ・アルテナ服「ウフフ……」
量産型リムステラ・エーヴェル服「リーフ様……」
量産型リムステラ・セシリア服「リーフ様、耳かきをして差し上げますわ」
量産型リムステラ・ブルーニャ服「リーフ様、冷たいアイスクリームはいかがですか? はい、あーん」
量産型リムステラ・テティス服「ああリーフ様、口の周りにクリームが付いてしまって。はい、綺麗になりました」

リーフ 「ああ、視界一杯に広がるおねいさん達……こんな素敵な時間を過ごせたらもう死んでもいい……」
ネルガル「くくく、これぞ名付けて『年上美女全身麻酔』! 
     対リーフに特化すべく、平面の立体化に随分金をかけてしまったが……この緩み切った顔、抵抗など思いもするまい。
     別室にはイシュタルVer.やユーノVer.、その他よりどりみどりに取り揃えている。いつでも呼んでやるぞ」
リーフ 「嗚呼ネルガル様! 僕をそんなにハァハァさせてどうするんですか、この人でなし!」
ネルガル「なに、我が研究に協力する対価よ。最期の宴を心ゆくまで楽しむがよいわ。
     私は是非、君の不死身の秘密が知りたい! その謎を解き明かしたい!
     今しばし準備の時を経て、私は必ずや未知の扉を開いてみせるぞっ! ウワハハハハハ……」

588 :リーフ救出大作戦・四人娘の死闘 その2:2010/01/01(金) 03:12:55 ID:x4Por0py
ドタバタドタバタ...
ティニー「大変大変! 大変ですっ!
     リーフ様がついさっき、ネルガルの手の者に連れ去られたのを見たって人が!」
ナンナ 「えっ? ネルガル……ですか?」
ティニー「そうネルガルです! 黒い髪に金色の目って、私はネルガルの手先ですよーって言ってるようなものじゃないですか」
サラ  「あらそう。関係ないわね」
ミランダ「ごめんナンナ、明日提出の宿題見せてくんない? 今日友達とカラオケ行く予定入れちゃって」
ナンナ 「だめですよミランダ、宿題は自分でやってこそ身になるんですから」
ティニー「もーっみんなして!! 真面目に聞いてくださいよ、リーフ様がどうなってもいいんですか!?」
ミランダ「だってリーフじゃない。とりあえず死にはしないでしょ」
サラ  「世界に氷河期が訪れても、核で人類が滅んでもゴキ○リとリーフは生き残るでしょうし」
ティニー「でもあのネルガルですよ? どんな変な改造されて帰ってくるか分からないじゃないですか。
     考えてもみてください……もしもリーフ様が、不死身じゃないただの葉っぱにでもなっちゃったりしたら!」
ナンナ 「!」
サラ  「そ、それは……困るわね」
ティニー「でしょう? そしたらちょっといぢめる度に、クロード神父様をお呼びして蘇生させなきゃならなくなりますし。
     一回30000ゴールドですよ? 月々100万や200万じゃ足りませんよ絶対!」
ミランダ「うわ~……四人で折半しても、パケ代切り詰めないととてもじゃないけど無理だわ」
ナンナ 「うちも今月と来月は厳しいですから……お母様がS対策強化月間だとか何とかで、結構出費がかさんでいるそうですし」
ティニー「そうなんですよ! 今年のクリスマスは散々でしたよ、うちの工作員が行く所行く所KINSHINは許さんぞーって。
     忙しい年の瀬なのに会社も脳内彼女もほったらかして、だから万年係長の永久独身男……
     って、それはどうでもいい……ってことはなくてむしろ大事なことなんですけど、今はリーフ様です!
     何としてもネルガルからリーフ様を取り戻さないと!」
ナンナ 「そうですね! ネルガルの目的は分かりませんが」
サラ  「悪いけど阻止させてもらうわ。私達の懐具合のために」
ミランダ「行くわよ、いざネルガルのアジトへ!」
四人娘 「おーーッ!!」

ミランダ「というわけで魔の島到着。ワープって便利だわ」
ナンナ 「あの黒い建物がきっとアジトなんでしょうけど……あの中にはやっぱり直接は入れないのでしょうか」
サラ  「もう一度やってみるわ。リワープ!
     ……だめ。杖はちゃんと機能してるけど、なぜかあの中をワープ先には選べないみたい」
ティニー「しっ……足音が、誰か来ます」
????「もういますよ、貴方がたの後ろに」

突然の声に振り返ったミランダが飛びのく。
そこには衣をまとった聖職者風の男がいた。ただし人相は狂人のそれである。

ミランダ「きゃあっ! だ、誰よあんた!?」
男   「これは失礼。私めはネルガル様の僕が一人、ケネスと申します。
     ここはネルガル様の私有地、不法侵入は罪となります。お引取りいただきましょう……息をね」
ナンナ 「番人というわけですね。私達も用事があります、邪魔するのなら容赦しませんよ」
ケネス 「うふふふふ、威勢のいいことで。私のルーチェと勝負なさるおつもりで?」
サラ  「る、ルーチェですって!?」
ティニー「私、優秀ですから?」
サラ  「それはルーテ。……言っとくけど、ミルクと混ぜるだけなのはフルーチェだからね」
ティニー「ボケ潰しひどいです……」

589 :リーフ救出大作戦・四人娘の死闘 その3:2010/01/01(金) 03:14:29 ID:x4Por0py
ミランダ「で、何なのよルーチェって」
ケネス 「うふふ、お答えしましょう。ルーチェとはネルガル様により創造されし光の魔道書。
     その威力はかの神将器が一角、『至高の光』アーリアルにも比肩するほど……
     ギガスカリバーやリガルブレイドなどと合わせ、影の神将器と呼ぶ者もいるそうですな」
ナンナ 「創造って……そんな、神聖な光魔法を生み出せるのは神様だけのはずです!」
ケネス 「その通り! ネルガル様は神にも等しき、いや神そのものとお呼びすべき存在なのです!
     そしてこれらの武器は、ネルガル様が強く忠実な僕と認めた者にのみ与えられます。お分かりですかな?
     つまりこの魔道書は、私が神の従者の一人という証でもあるのですよ」
サラ  「そういうわけよ。ルーチェは彼専用の相当高レベルな魔法ってこと」
ケネス 「まぁ厳密には違うのですが、実質私の物と思っていただ……って、おや?」

ミランダ(ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ)
ティニー(ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ)

ナンナ 「ふ、二人とも……」
サラ  「地雷を踏んだわねケネス。もう止まらないわよ」
ケネス 「じ、地雷とは? 私が何か、妙なことを言ったと……」
ミランダ「えぇ言ったわよ……私達ね、自分専用の武器とか魔法とかをダラダラ自慢げにしゃべられるのが大ッ嫌いなの」
ティニー「知ってますか? 聖戦は平民差別だとか言う人がたまにいますけど、王族や貴族の中にもランクってあるんですよ」
ケネス (な、何だこの殺気は!? 死ぬ、殺される……!)
ミランダ「アンタには分かんないでしょうねぇ……周りがダイムサンダとかグラフカリバー振り回してる中、
     一人だけ安物のファイアーとかみみっちく使うわびしさってもんがああ!!」
ティニー「私だって、一度くらいリーフ様にトールハンマー撃ち込んでみたああい!!」
ミランダ「私なんか登場終盤なのにレベル低いわ得意魔法何もないわ、それでも人より頑張ってやっとマージナイトにCCしたら
     屋外マップは残り3? 騎兵イラネ? ざけんじゃねぇわゴルルァアアアア!!」

ドガゴシャーーン!! ゴロゴロズドーーン!!
・・・シュウウウウウ

サラ  「見事な消し炭ね。神の許へ行けますように」
ナンナ 「ですがルーチェって、別に専用魔法ではありませんよね……ケネスも乗せられて口を滑らせただけみたいですし」
サラ  「ええ、そうね」
ナンナ 「……地雷を踏んだというよりは、サラが遠隔操作で起爆スイッチを押したような」
サラ  「ようなじゃなくて、押したのよ。実際」
ミランダ「おーいネルガルぅ? どっかで見てんでしょ。 ア ン タ も こ う す る わ よ」

ネルガル「おお怖い怖い。なるほど、これが噂の四人娘とやらか」
ナンナ 「そこまでですネルガル! リーフ様を返しなさい!」
ネルガル「おっと、もうここまでたどり着いたか……さすがケネスを退けただけのことはあるな。
     くく、ようこそ我がアジトへ。狭苦しい所だが歓迎しよう」
ミランダ「ゴタクはいいから、リーフはどこよリーフは! さっさと出して!」
ネルガル「リーフリーフと騒がしい連中だ。まぁ良いだろう。
     では諸君、後ろのモニターにご注目いただきたい……何が映っても泣かないようにな」ピッ
ティニー「あ、映りました……あれは!?」

590 :リーフ救出大作戦・四人娘の死闘 その4:2010/01/01(金) 03:17:34 ID:x4Por0py
量産型リムステラ・ミネルバ服「ではリーフ様、術式の前に最終検査を行います」
量産型リムステラ・ミーシャ服「補聴器を当てますので、ちょっと胸を開けますね」
リーフ 「ああ、冷たい! クールなおねいさんのクールな補聴器が胸にぃ! 心音聴いちゃらめぇ!」
量産型リムステラ・イグレーヌ服「心拍数がかなり高いようですね。どこか苦しいなどありませんか?」
リーフ 「苦しいです! もうさっきから心臓がバッコンバッコン、疲労値も2kです!」
量産型リムステラ・シグルーン服「触診も行いますね。痛い所があったら言ってください」
リーフ 「アッ痛い、ここがとっても痛いです! もう一回触って……あぁ気持ちいい……」

ナンナ 「……。リーフ、様……」
サラ  「リーフ……なんてひどい(見苦しい)姿なの……」
ミランダ「見てるだけで吐き気がする……ますますあんた(リーフ)をぶっ飛ばしたくなったわ」
ティニー「こんなこと、絶対に許してはおけません(性的な意味で)! リーフ様を放してください!」
ネルガル「それは出来ない相談だな。リーフには私の偉大な研究の礎となってもらう。
     さて、ここで大人しく帰るならそれでよし。あくまで邪魔をするのなら痛い目を見るぞ。
     私はお前達、四人娘の弱点を握っているのだからな」
ナンナ 「弱点ですって!? 一体何を……!」
ミランダ「何でもいいわよ、そっちがその気なら迷わず先制攻撃あるのみ! 食らえトローン!! (プスン)
     ……あれ?」
サラ  「何やってるのよ、ライトニング! (ポゥッ)
     ど、どうなってるの? 魔法が出ない……」
ネルガル「ウワハハハハハ! どうした、先制攻撃するのではなかったのか?
     まぁ無理だろう、何故なら……あれを見るが良い」
ティニー「あれって……あっあそこ、誰かいます!」

(ズズズ...ヌクヌク)

ナンナ 「えーと……何でしょうあれは」
サラ  「コタツに入ってお茶とミカンを食べてる……人よね、あれは」
ミランダ「なんか、何ていうか……見てたら萎えてきたわ。気分がふんにゃりしてきたっていうか」
ネルガル「くくく、教えてやろう。奴はキシュナ、またの名を『魔封じの者』。
     奴の醸し出すゆるい空気が、周囲にシュールな不思議空間を作り出す。その中では一切の魔力は働かない。
     いかなる大魔道士と言えど、こいつのいる場所ではただのデクの棒と化すのだ!」
キシュナ(ムシャムシャ)
ネルガル「そしてお前達の相手はこいつだ。出でよ、マクシム!」
マクシム「はいっ! ここに。」
ネルガル「くくく……ヘクトル編ハード仕様マクシムは我が配下の中でもかなりの手練。
     しかも私自ら魔力を吹き込んだ強化スレンドスピアを持たせてある。こいつにかなう者はそうはおらんぞ」
ティニー「ヘクトル編ハードって……まさか!」
ナンナ 「知ってるんですかティニー?」

今日も教師の目を盗んで闘技場に入り浸るヘクトル
しかしそれはビラクの巧妙な罠だった

ビラク 「ヘッくんの三段腹は、俺にたぷたぷされるために肥えてきたんだものね」
ヘクトル「ヴォルフバイルさえ使えれば……こんなガチホモなんかに……!」
ロシェ 「よかったじゃないですか、武器のせいに出来て」
ヘクトル「んんんんんんんっ!」
ビラク 「おい、アーマーキラーを用意しろ。みんなで特効攻撃してやる」

ティニー「というやつです!」
サラ  「ティニー、あなた帰っていいわ」

591 :リーフ救出大作戦・四人娘の死闘 その5:2010/01/01(金) 03:19:41 ID:x4Por0py
ティニー「えっ? だって最近は兄弟スレでも知名度アップ中のカップリングですし……違うんですか?」
ネルガル「違うに決まっとるだろうがああああ!! もう良い、まともな説明などせん! マクシムは強い! 以上!
     しかし実際、問題はマクシムの強さではあるまい。お前達はこいつに対し、どう戦うつもりかな?」
ミランダ「どうってもちろん攻撃魔法でズガーンか、でなきゃスリープでも使って……うっ!?」
ナンナ 「そうでした……キシュナの萎え空間の中では誰も魔法が使えない……!」
ネルガル「その通りだ! お前達四人娘はいずれも魔法が得意分野。
     その魔法が全て封じられた今、お前達には何一つマクシムに勝つ要素がない……そう、もう負けているのだよ」
ティニー「そんな! ど、どうすれば……」
ナンナ 「一応私達には剣もありますけど、あんな大物と互角に戦えるわけがありませんし……」
サラ  「杖も一切使えないとなると、ワープで逃げることも出来ない……
     だから外からここへリワープすることも出来なかったのね! 大失敗だわ、もっと疑ってかかるべきだった……!」
ネルガル「杖などに頼らずとも、自分の足で逃げれば良いではないか。騎馬より速く走れればの話だがな」
ミランダ「はん、逃げたりするもんですか! 要はそのキシュナってのが邪魔なだけでしょ?
     だったらそいつをとっ捕まえるだけよーっ!」 シュッ 「あ、あら?」
ティニー「あっ、あんな所に! 待てーっ!」 スカッ 「え、えぇっ!?」

キシュナ(ズズズズ...ハァァ)

ネルガル「無駄だ無駄だ。キシュナは圧倒的な回避能力を備えている、捕まえるなど不可能だよ」
サラ  「だとしても不可解よ。リワープじゃあるまいし瞬間移動なんて、しかもコタツごとって……」
ネルガル「くくく世間知らずめ、世の中にはソードマスターの連撃をかわすテントだってあるのだよ」
ミランダ「うるさーい! 絶対あきらめないわよ、命中率が1%でもある限り……」 バシュ! 「うぐっ!! ぅ、ぁぁ……」
ネルガル「おやおやどうした、お前達の相手はマクシムと言っただろうが。よそ見は禁物だぞ」
ナンナ 「ミランダ、しっかりして!」っきずぐすり776
ミランダ「あ、ありがと……でもこいつ、確かにとんでもないわ。
     槍がかすっただけで立てなくなるくらい痛かったし、まともに食らったらひとたまりもないわよこんなの!」
サラ  「倒すなんてとても無理、逃げても追いつかれる……悔しいけど、本当にチェックメイトみたいね……」
ナンナ 「……いいえ。私『達』はまだ終わらせません。
     マクシムは私が引き受けます。みんなは逃げてください!」
ティニー「ひ、一人でですか!? いくらなんでも無茶です、私達も残りますよ!」
ナンナ 「ダメです! サラはこのままでは戦えませんし、私達三人が束になっても剣では奴に勝てません!
     ですが、私にはコレがありますから……足止めくらいは、出来ます」
ミランダ「あんた……何言ってんのよ。一人でカッコつけてんじゃないわよ!!
     あんた一人ほっぽって逃げて、それで助かったって安心するとでも思ってんの? バカにしないでよ!!」
ティニー「そうですよ! それにリーフ様はどうするんですか、私達が逃げちゃったら誰が……誰がリーフ様を……」
サラ  「待って二人とも! ここはナンナの言う通りにしましょう」
ミランダ「何なのよサラまで、そんなにナンナのこと見殺しにしたいの!?」
サラ  「考えがあるわ。ここで一旦退くことが出来れば、必ず勝機を作れる。ナンナも助け出せるから……」
ナンナ 「私なら平気ですから……大丈夫、やられたりはしません」
ミランダ「……。はぁ、もういいわよ好きにすれば?
     言っとくけどナンナ! 私達が戻ってくるまで寝っこけたりすんじゃないわよ。絶対だからね!」
ナンナ 「任せてください! さ、早くここを出て!」
ティニー「ナンナ……待っててください、必ず戻りますから!」

592 :リーフ救出大作戦・四人娘の死闘 その6:2010/01/01(金) 03:21:37 ID:x4Por0py
ネルガル「女同士の麗しい友情か、見物だったぞ。
     敬意を表し、まずはお前から片付けてやる。どうせ一分と持たんだろうしな」
ナンナ 「試してもらってもいいですよ、何分持つか……行きますよ、えぇぇい!」カキーン!
ネルガル「何だその弱々しい剣は、傷すら付けられないではないか。ならば今度はマクシムの番だ」ギィンッ!
ナンナ 「うっ! ……うぅ、まだまだっ!」
ネルガル「ほう、上手く受け流したな。先程の騒々しい奴よりは動けるようだが、いつまで持つかな?」ガキッ!
ナンナ 「くぅっ!」
ネルガル「どうした、怯む暇はないぞ!」バギッッ!
ナンナ 「ぅあっ!! ぐ、つぅっ……」ドサッ
ネルガル「ふん、脆弱なことよ。こいつはもう良い、残りの三人を追……なに?」
ナンナ 「ま、まだです……私はまだ、戦える……!」
ネルガル「なんだ、まだ立てるのか。そのまま倒れていれば良いものを……そこをどけ、邪魔だ!」
ナンナ 「どきません! 私がどいたらミランダ達が、リーフ様が……!」
ネルガル「ええい鬱陶しい! マクシムよ、遠慮はいらん。徹底的に叩きのめせ!!」
ナンナ 「……! きゃああっ!!」

それからのマクシムの攻撃は、まさに暴虐と呼ぶにふさわしいものだった。
金属のぶつかり合う高い音はまれで、鈍い音と悲鳴、苦悶の声ばかりが代わる代わる響き渡る。
何度ナンナは地に伏しただろうか。しかし彼女は、その度にうめきながらも剣を拾い身体を起こす。
華奢な両脚は今にも崩れ散りそうに震えながら、目と剣先は眼前の敵を捉えて逃がさなかった。

ナンナ 「はぁ、はぁ、はぁ……ごほ、ごほっ……」
ネルガル「……何故だ。何故だ!?
     これだけの攻撃を受けたなら、とうに骨など粉々に砕けているはず。何故そうも立ち上がれる!?」
ナンナ 「……これは、大地の剣……
     戦場に満ちる闘気を吸収し、所持者の力に換える秘剣です。これがある限り、私は簡単には倒れません」
ネルガル「ぬぅっ……!」
ナンナ 「私は……攻撃魔法の才能はありませんし、杖ならサラの方が上。剣も特別上手なわけではありません。
     四人の中で一番弱いのはきっと……私でしょうね。でも……リーフ様への気持ちなら誰にも……」
ナンナ 「こんな道具に頼らないと……頼ってもまだ、リーフ様には到底近付けないかも知れない。
     でも、それでも……私もリーフ様のように……」
ネルガル「…………」
ナンナ 「私は負けない!! 決してあきらめたりはしません!
     どんなに傷ついても打ち倒されても……リーフ様のように、何度でも立ち上がってみせるッ!!」
ネルガル「おのれ小癪な!! マクシムよ、遊びは終わりだ! 覚悟しろ小娘が!!」
ナンナ 「覚悟するのはあなたの方です! そこをどきなさいっっ!!」

593 :リーフ救出大作戦・四人娘の死闘 その7:2010/01/01(金) 03:22:33 ID:x4Por0py
ミランダ「てぇぇい! はぁっ、せやぁぁっ!」
ティニー「あぁもうっ、数が多過ぎます! どこから出てくるんですかこんなにっ!」

ナンナを残し退路を急ぐ、ミランダ、サラ、ティニーの三人。
彼女らもまた苦境にあえいでいた。脱出を阻むモルフ兵が続々と通路に押し寄せてくる。
対して彼女らが今扱える武器は、ミランダとティニーが形だけ持ち歩いていた細身の剣だけ。
その所持者達も剣の心得はないに等しい。慣れない手つきで剣を繰る二人だが、劣勢は火を見るより明らかだった。

ティニー「まさかこんな所で、剣なんて使うことになるとは思いませんでしたよ……」
ミランダ「もうちょい真面目に剣の稽古受けときゃよかった……コノモールがぐちゃぐちゃ説教する理由がよく分かったわ。
     でサラ、ここ出たらどうするつもりなのよ?」
サラ  「兄弟家に行くわ。あそこから助っ人を出してもらうつもり」
ミランダ「そっか! アイクさんでも呼んでくれば大↑天→空↓で楽勝じゃない!」
サラ  「いえ……きっと兄弟家の人達は動かないわ。
     『リーフちゃんなら野犬に食い散らかされても、ご飯の時間になればお腹をすかせて帰ってきますわ』
     『リーフはガムのようなもんで……何というか、いくら噛んでも噛んでもなくなったりはしないだろ。
      そりゃ味までなくならないわけじゃない、だが噛んだガムは必ず口の中に残るだろう。
      それもこれもひっくるめて、安心して見守ってくれないか?』
     とか何とか言って、取り合ってくれないでしょうね」
ミランダ「……ありありと想像出来るわ、それ」
ティニー「でもそれじゃ、行っても意味ないじゃないですか。どうするんですか?」
サラ  「そこは任せて……ほしいんだけど、そうもいかないみたいね。囲まれたわ」
ミランダ「げ」

モルフA「侵入者を確認……包囲完了」
モルフB「侵入者は未だ抵抗の意思あり」
モルフC「攻撃を開始する……エルファイアー」ボゥン!

ミランダ「あちちち!! 何よもう、こっちは魔法使えないのに……ん?」
ティニー「もしかしてここって、もうキシュナの萎え空間の外なんでしょうか? ちょっと試しにトローン!」ドギャーン!
ミランダ「やった、使えるわ! 今よサラ、リワープで兄弟家行って!」
サラ  「分かってるわよ。行ったらすぐ二人ともレスキューするから」
ティニー「それは要りません。説得役は一人で充分ですし……私達にはまだ役目がありますから。ですよねミランダ?」
ミランダ「そうね……ナンナの所へ戻らないと。あの子あれで結構無茶するし、誰か一緒じゃないと危なっかしいったらないわ」
サラ  「正気なの? 言っとくけど戻るってことは、また萎え空間に入るってことなのよ。魔法は使えないわよ」
ティニー「正気も正気です。ただの細身の剣でも、ないよりはマシですきっと!」
サラ  「つまようじが二本増えたって何にもならないと思うけど……まいいわ、勝手にしなさい」
ミランダ「えーえー勝手にするわよ。あんたもさっさと行った!」
サラ  「はいはい、遠慮なく見捨てるわ。
     ……ミランダ。あなたがさっきナンナに言ったこと、忘れてないわね」
ミランダ「『私達が戻ってくるまで寝っこけたりすんじゃない』のこと? 覚えてるわよ、それが何?」
サラ  「……それだけよ。それじゃ後で」リワープ!

ティニー「……行きましたね」
ミランダ「顔赤くしちゃって、あれ絶対『自分も言ってみようか』とか考えてた顔だわ。
     さて、行かないとね。私達も根性見せるわよティニー!」
ティニー「はい! もう一度ナンナの所へ!」

594 :リーフ救出大作戦・四人娘の死闘 その8:2010/01/01(金) 03:24:32 ID:x4Por0py
ナンナ 「……」
ネルガル「くく……茫然自失か。生命線が絶たれたな」

ネルガルの言葉も届かず、ナンナは立ち尽くしたまま動かない。
足元には剣の刃先が転がっている。マクシムの猛攻についに屈し、砕け散った大地の剣の末路だった。

ネルガル「これでもう命は繋げまい。お前は最早、風前の灯というわけだ」
ナンナ 「ま、まだです……まだ私には」 バギッ! 「あぅっ!!」バタッ
ネルガル「おや、レイピアも持っていたとはな。もっともお前の技量では、ただの細身の剣も同然だろうが」
ナンナ 「うぅ……もうだめ、手が……足が……」
ネルガル「どうした? くくく、ついに立つことも出来なくなったか。
     ……と、どうやらお友達のご到着のようだ。連れてこい」
ミランダ「(ドサッ) ナンナぁ……ごめん」
ティニー「(ドサッ) やっぱり、魔法が使えない魔法少女はダメみたいです……」
ナンナ 「ミランダ、ティニー! 二人ともひどい怪我……」
ティニー「ナンナ……私達何にも、いいところなかったですけど……それなりに頑張りましたよね……?」
ミランダ「何ていうか、怪我より眠くなってきたわ。寝たい……」
ナンナ 「弱気なこと言わないでください! 大丈夫です、きっとまだ何か……」
ネルガル「まだ何かだと? くくく、この期に及んで何が残っているというのだ。
     さてどうやら、全員動けなくなったようだな。ここでまとめて始末するのは簡単だが、リーフの友人のよしみだ。
     奴の解剖手術をライブで観覧していくが良い! あの世でさぞ自慢出来るぞ?」
ナンナ 「そんな……やめてください! やめて……」
ネルガル「さてリーフ君、長らく待たせてすまなかった。これより術式を開始するわけだが……
     どのおねいさんに執刀してほしいかな? 誰でも良い、自由に選びたまえ」
リーフ 「全員がいいです!」
ネルガル「駄目だ。選ばないのなら私が執刀するぞ」
リーフ 「そんな! この輝くおねいさん達の中から、一人を選ぶなんて傲慢を僕にしろと!?
     でも選ばないとしわくちゃ爺さんになってしまう……仕方がない、僕は……僕はあえて罪を負おう!!
     ど・れ・に・し・よ・か・な・ね・る・が・る・さ・ま・の・い・う・と・お・り……」
ティニー「ダメです!! リーフ様、お願いですからやめて……!」
ネルガル「無駄だ無駄だ。奴の心はおねいさん一色、お前達の声など届いてはいまい。
     さぁいよいよ、歴史の1ページが刻まれる時が近付いたぞ! 私はついに不死の謎を解き明k」ビュッ!

ナンナ 「えっ……? い、今のは……」
ミランダ「ネルガルの足元! 手槍が刺さってる……」
ネルガル「なっ……何だ、何者だ!?」

エフラム「俺はエフラム! 誉れ高き兄弟家の一員として、弟リーフを救出すべく馳せ参じた!
     俺はこれよりミルラ及び、幼女戦闘竜50体と共に四人娘に加勢する!」
幼女戦闘竜A「がう!」
幼女戦闘竜B「がう!」
幼女戦闘竜C「がおー! ……グルルルルァアア!!(化身)」
ネルガル「りゅ、竜だと!? 馬鹿な、いくら兄弟家とは言えこれだけの数の竜を使役するなど……!」
エフラム「まだいるぞ。出番だ、さっき教わった通りにしてくれ」
ロイ  「え、えっと……それじゃ言うね。
     もしもーし! ごめんくださーい、兄弟家のロイでーす! 遊びに来ましたー」

量産型リムステラ・イドゥン服「(ピキーン!) ……! 今の声は」
量産型リムステラ・カアラ服「ロイ様の声……行動ルーチン修正、最優先行動に『ロイ様の元へ』を設定」
量産型リムステラ・イシュメア服「ロイ様の所在を検索中……どこ、どこなのロイ様……」

595 :リーフ救出大作戦・四人娘の死闘 その9:2010/01/01(金) 03:27:41 ID:x4Por0py
ティニー「見てください! リーフ様の取り巻きが一斉に部屋を出て……!」
ネルガル「何故だ!? アンチフラグメーカーパッチまで実装したのに、何故また再発を! おのれぇぇ!!」
エフラム「そしてそこの騎士、貴様は俺とミルラが相手をする。レギンレイヴの錆かブレスで灰か、好きな方を選ぶんだな」
ナンナ 「よ、よく分からないのですが……私達、助かったのでしょうか?」
サラ  「そうよ。はいこれ」っきずぐすり776x4
ミランダ「サラ! 遅いわよ、もっと早く来なさいよ!」
サラ  「そう言うあなた達は約束守れなかったじゃない。三人とも床に寝そべっちゃって」
ティニー「仕方ないじゃないですか、魔法なしだったんですから! ほとんど戦ってないサラよりは頑張ったつもりですよ」
サラ  「随分な言い方ね、私だって説得に骨を折ったんだから」

サラ  「……というわけで、リーフの身が危ないの。力を貸してほしいんだけど」
エフラム「あいつなら心配するな。象が踏んでも壊れない、百人乗っても大丈夫なリーフのことだ」
サラ  「そうなんだ……にいさまは弟のことなんかどうでもよくて、ここで幼女達と遊ぶことの方が大事なのね」
エフラム「いや待て、そういう事じゃなくてな」
チキ  「エフラムひどーい。リーフって人かわいそう」
ファ  「ファはチキやミルラがこまってたらたすけるもん」
エフラム「お、お前達!? ……分かった、行く。助けに行こう」
サラ  「ありがと。やっぱりにいさまは優しいわ(ニコッ)
     それと、ミルラに頼みたいんだけど……幼女戦闘竜をいくらか融通してくれないかしら」
ミルラ 「……お断りします。助けならわたしが付いてきますから、それでいいですよね。
     (この女、最近エフラムといっしょにいすぎです……二人っきりになんかさせません)」
サラ  「私は質より量がほしいの。言っておくけど人命救助よ、あなたの個人的な感情を差し挟む余地はないはずよ」
ミルラ 「(ムッ...) とにかく聞きません。頼むならイドゥンお姉さんの所へ行ってください」
サラ  「それじゃ時間を無駄にし過ぎるわ。ねぇにいさま、にいさまからもお願いしてくれないかしら」
エフラム「いや、なんで俺が……」
サラ  「…………」
エフラム「すまんミルラ、ここは俺の顔を立ててくれ。リーフのためだ」
ミルラ 「……エフラムの頼みなら仕方ありません。でもわたしも行きますからね、それがだめならだめです」
サラ  「それでもいいわ。ありがとミルラ、にいさま」ニッコリ
ミルラ (何が「それでも」ですか……エフラムはエフラムでこの女に甘すぎです、これは油断できません)
エフラム(胃が痛い……俺もエリウッドのように持病持ちになってしまうのか……?)

サラ  「……まぁ、骨を折ったってのは言い過ぎかも知れないけど」
エフラム「サラ、あの騎士は撃破したぞ。警備兵も片付いたし、後はリーフを救うだけだな」
サラ  「ああ、にいさまはもういいわ。ありがと、帰っていいわ」
エフラム「おいちょっと待て、俺はリーフを助けに来たんだぞ!」
ミルラ(化身中)「帰りましょうエフラム、いつまでもこの女の言うことを聞くことはありません」
エフラム「お、おいミルラ! やめろ離せ、口にくわえるな! おーいサラー!」

ノッシ ノッシ ノッシ...

ミランダ「はぁー。一時はどうなることかと思ったけど」
ナンナ 「これで形勢逆転ですね。残っているのは……あなただけです、ネルガル!」
ネルガル「ぐっ……おのれ、よくも私の計画を!
     だが馬鹿め、あの連中を早々に帰したのは失敗だったな。このネルガルを侮ったことを後悔させてやるわ!」
ティニー「ま、まさか! まだ何か手が!?」
ネルガル「くくく、我が切り札を見た者はごくわずか……その一握りの中に入れるとは光栄なことよ。
     有難く食らうが良い。我が奥義たる暗黒魔法・エレキシュガルをな!!」
四人娘 「…………」
ネルガル「くく、どうした? あまりの恐怖に声も出んか」

596 :リーフ救出大作戦・四人娘の死闘 その10:2010/01/01(金) 03:30:41 ID:x4Por0py
ティニー「それ確か、エレ『シュキ』ガルですよね? エレキって何ですか」
ミランダ「自分の奥義の名前を噛むなんて、テンパってるいい証拠だわ」
ナンナ 「大体、あの人がまだいるじゃないですか。どうやって魔法を使うつもりなんですか?」

キシュナ(ニヤリ)

ネルガル「……!! しまった、私としたことがああ!!
     おいキシュナ、どこでもいい! どこかへ行け、消えろ!」
キシュナ(ニヤニヤ)
サラ  「お前の命令なんか聞かない、って顔ね」
ミランダ「あんな顔の作りなのに、いい表情してるわ」
ネルガル「ぐぬぬ、この出来損ないめ! とっとと行け、去れ! 失せろ! シッシッ!」
キシュナ(ムッ)
ナンナ 「あっ今、露骨にムッとしましたね」
サラ  「意地でもどくもんか、ってところかしら。いい部下持って幸せじゃない」
ティニー「いつまでも押し問答させとくのもかわいそうですし、そろそろ終わらせましょうか」
ネルガル「うっ……お、お前達」
ナンナ 「萎え空間では魔法は使えません。でも武器なら使えます」
ミランダ「私とナンナ、ティニーは剣が使える。でもあんたは、その様子じゃ何も使えないみたいね」
ティニー「私達が扱えるのは細身の剣くらいですけど、さすがに無抵抗の相手くらい仕留められます」
サラ  「終わりよ」
ネルガル「な、ちょ、ちょっと待て、話せばわk」

デニング「ネルガル様からの伝言を伝えます
     『すいません調子こいてました許してくださいおながいします』
     ネルガル様からの伝言を伝えます
     『すいません調子こいてました許してくださいおながいします』
     ネルガル様からの伝言を伝えます

     このデニングは再生回数1000を超えました。
     もう再生できないので、新しいデニングに録音してくださいです。。。」

ナンナ 「……やっと、終わりましたね」
ティニー「これにて一件落着! ですね。ナンナの大地の剣、折れちゃいましたけど」
ナンナ 「大丈夫です、剣ならいくらでも直せますから」
ミランダ「それにしても……意外と私達、リーフをいぢめる以外でも団結出来るのね」
ナンナ 「そう……ですね! 私達、本当はライバルのはずなんですけど」
ティニー「こう言うとアレなんですけど……結構、楽しかったですよね? 終わってみれば」
サラ  「そうね。思ったより、悪くない気分だわ」

四人の輪の中から、誰からとなく笑みがこぼれる。
傷は完治したとは言え、身体はもうくたくたのはずである。だが誰一人として帰ろうと言う者はいない。
少女達はしばし、心地よい疲労感に身を任せていた……もう一人、本当の意味で最後の一人の声を聞くまでは。

リーフ 「おーい、おねいさん達ー!
     どこ行ったの、帰ってきてー! ていうか僕、両手両足繋がれたままなんだけどー!」

597 :リーフ救出大作戦・四人娘の死闘 その11:2010/01/01(金) 04:31:22 ID:x4Por0py
ティニー「はーいリーフ様、おねいさんが到着しましたよぉ」
サラ  「もういい加減話が長過ぎだし、手短にいくわ。今までのあなたの言動はモニターで丸見えだったの」
ミランダ「あんたは今日一日で何回おねいさんって言ったか……数えてみろやコラ」
リーフ 「ちょ、ままま待ってみんな! 誤解だ、あれは僕の意思じゃないんだ! ネルガルの悪しき術に落ちて……」
ナンナ 「でも、リーフ様……実は私達、今回はちょっと反省してるんです」
ティニー「そうでしたね……どんなに私達が至らなかったか、嫌というほど思い知らされました」
リーフ 「え、どうしたのみんな、しおらしくなっちゃって?(もしかして今回はセーフ?)」
ミランダ「ってことで、今回の私達の相棒はこれよ」

ティニー っ細身の剣
ミランダ っ細身の剣
ナンナ  っレイピア

リーフ 「えーと……ひとにけんをむけたらあぶないよ」
ティニー「私達は今まで、あまりに魔法に頼り過ぎました。これからは名実共にマージファイターを目指します!」
ミランダ「武器レベルも上がって一石二鳥だわね。せめてナンナみたいにレイピアくらいは使いたいわ」
ナンナ 「どうせ目指すならマスターソードです! またマクシムみたいな強敵と戦う時が来た時のために!」
リーフ 「ちょ、い、痛い! みんなでツンツンしないで!」
ティニー「大丈夫ですよ、ちょっと500ターンほどチクチクするだけですから」
サラ  「私はそうね……あ、こんな所に手術道具が。
     この機会にリーフのおねいさん脳がどんな構造をしているのか、じかに暴いてみるのも悪くないわね」
リーフ 「こ……こ、こっこの」

     この人でなしがぁーーーー!!

こうして四人娘の日常が戻ってきた。
この一件以来彼女らの連帯感は増し、リーフは一段といぢめに捕まりやすく泣く羽目になったという。

量産型リムステラ・レイリア服「ロイ様……」
量産型リムステラ・アマルダ服「ロイ様……」
量産型リムステラ・マリカ服「ロイ様……」
ロイ  「おーい、僕はどうしたらいいのさー! 動けないよー!
     今日リリーナの家で遊ぶ予定だったのに、リリーナに怒られちゃうよー!」

キシュナ(ニヤリ)