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Last-modified: 2012-08-25 (土) 20:50:39

477 :混沌の系譜:2010/03/07(日) 02:36:49 ID:aEEYUMar

混沌の系譜

ロイ   「う~ん」
アルム  「どうしたんだい、ロイ?」
ロイ   「あ、アルム兄さん。ちょっと、考え事をしていたんだ」
アルム  「考え事?」
ロイ   「うん。今日、学校で宿題が出てさ。『自分の両親』についての作文なんだけど・・・」
アルム  「そりゃまた、随分とスレのタブーに切り込んだ宿題だね」
ロイ   「自重してね。・・・それで、先生は僕の父さんも母さんも、もういないことを知っているから、
      『家族』にテーマを変えてくれたんだけどさ。なんだか気になっちゃって。
      ねぇ、兄さん。僕達の父さん母さんって、どんな人だったの?
      思い出そうとしても、思い出せないんだ」
アルム  「・・・二人とも、早くに亡くなったからね。末っ子のロイが覚えてないのもしょうがないよ。
      と言っても、僕だってロイとそこまで年が離れてるわけじゃないからね。
      僕もあんまり覚えていないんだ・・・悲しいけどね」
ロイ   「そっか・・・」
アルム  「そうだ!他の兄さん達なら、きっと父さんたちのことを覚えているよ。
      今、家にいる人に聞いてみようか?」
ロイ   「うん!ありがとう、兄さん」

※※※

シグルド 「え?父さん達についてか?」
ロイ   「うん。僕達、父さん達の思い出がほとんど無くて・・・それで、どんな人なのかなって」
アルム  「シグルド兄さんなら、父さん達のことたくさん知ってるんじゃないかと」
シグルド 「・・・・・・」
ロイ   「シグルド兄さん?」
シグルド 「あ、あぁ。すまない。そうだな、私達の父さんは・・・」
アルム  「父さんは?」
シグルド 「バルド直系だったな」
二人   「「は?」」
シグルド 「父さんは、バルド直系の血を持っていたと言ったんだ」
ロイ   「いや、あの、兄さん・・・」
シグルド 「私から今話せるのは、それ位だな。後は、他の兄弟に聞いてくれ!」
アルム  「あ、ちょっと兄さん!」
ロイ   「行っちゃたね」
アルム  「仕方が無い、他の人を当たろうか」

シグルド (父さん達のことを知りたがるとはな。
      普段は表に出さないが、やはり寂しい思いをさせてしまっていたか・・・。
      うっ、いかん!目頭が熱く・・・。
      今父さん達との思い出を話したら、泣いてしまいそうだからな)

478 :混沌の系譜:2010/03/07(日) 02:38:50 ID:aEEYUMar

※※※

ロイ   「あ、セリス兄さんに、リーフ兄さん!」
アルム  「ちょうどいいところに!」
セリス  「やぁ、二人とも」
リーフ  「ちょうどいいところにって、何か用かい?」
ロイ   「うん、ちょっとね」
アルム  「二人は、父さん母さんのこと、何か覚えてる?」
セリス  「え? う~ん。父さん達が居なくなったのは、僕達が小さい時だから・・・」
リーフ  「アルム兄さんが覚えてないなら、僕達も覚えてないよ」
ロイ   「それでも、僕よりは父さん達のことを知っているでしょう?」
セリス  「そうだな・・・」
     (うぅ。父さん達のことを思い出そうとしたら、涙が出そうだ・・・。
      何か、当たり障りのないことは・・・。あ、そういえば!)
ロイ   「セリス兄さん、何かない?」
セリス  「父さんは、バルド直系だったよ」
アルム  「・・・またそれか」
ロイ   「えっと・・・それは、さっきシグルド兄さんから聞いたんだ。
      なにか、他の話は無いの?」
セリス  「えっと、他には・・・あ!」
アルム  「何か思い出した?」
セリス  「うん。母さんは、ヘイム直系で、ロプト傍系だったよ」
ロイ   「他の話題は無いの」
リーフ  「そうだ・・・直系と言えば・・・」
アルム  「リーフ?」
リーフ  「母さんはバルド傍系の血を引いてて・・・それはいいんだけど。
      父さんは、確かにノヴァ直系だったんだ!
      それなのに、僕は・・・あれ、目から汗が。おかしいな」
ロイ   (うわ、なんか地雷ふんじゃったかな?)
アルム  (リーフのコンプレックスに触れちゃったみたい。そっとして、次に行こうか)

※※※

エリウッド「え? 父さん達のことについてかい」
ヘクトル (そんなこと聞きに来るなんて、珍しいな)
リン   (やっぱり、寂しいのよ)
エリウッド(二人とも、まだ中学生だ。両親が恋しくなっても当然だろう)
三人   (((う、目頭が・・・。今、思い出を語るとry)))
エリウッド「・・・父さんは、ローラン直系だったよ」
ロイ   「メタだけど、システム違うよッ!?」
アルム  「っていうか、それ以外にないんですかあんた達はッ!?」
ヘクトル 「まぁまぁ、良いじゃねぇか。親父達の血を知るってことは、俺達のルーツを知るってことだ。
      それも、大事なことだろ?」
ロイ   「まぁ、確かにそうだけど・・・」
アルム  「求めているのとは違うっていうか」
リン   「ちなみに、私が父さんについて覚えてるのは、ハノン傍系だったってことね。
      あと、母さんはローラン傍系だったわ」
ロイ   「さっきも思ったんだけど・・・父さんと母さんは親戚だったのかな?」
アルム  「どっちもバルドとローランの血を引いているみたいだね」
エリウッド「それで、ロイ。君の父さんはローランの先祖で、母さんは・・・」
ロイ   「母さんは?」
エリウッド「え~と。確か、可憐な天馬騎士かな?いや、サカの剣士だった気もするな?」
ロイ   「よく覚えていないの?」
エリウッド「おかしいな、ロイの母さんは、僕にとっても母さんの筈なのに・・・。
      まるで、人生の選択をしているような気分だ」
ロイ   「?」
エリウッド「天馬騎士、剣士・・・いや、竜族だった気も?」
二人   「「竜ッ!?」」

479 :混沌の系譜:2010/03/07(日) 02:39:59 ID:aEEYUMar

※※※

マルス  「やぁ、二人とも。面白そうなことしているね」
ロイ   「あ、マルス兄さん」
アルム  「兄さんは、父さん達のこと覚えてる?」
マルス  「もちろん。ただ、みんなに合わせるとしたら、僕達の父さんは、アンリ直系の血をひいていたね」
ロイ   「アンリには子供がいないんじゃなかったの?」
マルス  「そうだよ。だから、正確にはアンリの弟の血を引いていたんだけど・・・。
      ファルシオンを使えるのが僕だけというのを考えても、直系を名乗っても問題ないんじゃないかな」

※※※

ロイ   「はぁ。結局、父さん達がどんな人なのはか全くわからなかったね」
アルム  「とりあえず、みんなの話をまとめてみようか」

☆父

性別 :男
容姿 :不明
性格 :不明
素性 :不明
その他:
 バルド直系
 ノヴァ直系
 アンリ直系
 ローラン直系
 ハノン傍系

☆母

性別 :女
容姿 :不明
性格 :不明
素性 :不明
その他:
 ヘイム直系
 ロプト傍系
 バルド傍系
 ローラン傍系
 ハノン傍系
 竜族?

ロイ   「血筋についての情報だけでこれとは・・・」
アルム  「僕達兄弟も、なかなかにアレだけど」
ロイ   「父さん母さんは、僕達以上にカオスみたいだね」
アルム  「っていうか、これ、仮に補正があったら凄くない?」
ロイ   「アイク兄さん以上の人外になりそうだね。っていうか、実際に母さんは人じゃない?」
アルム  「・・・・・・」
ロイ   「・・・・・・」
二人   「「やはり、タブーはタブーでしかなかったか」」