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Last-modified: 2012-08-27 (月) 21:21:54

286 :ある結婚式の話 1:2010/04/09(金) 22:09:03 ID:2KhxcvK3

シグルド  「みなのしゅー!!帰ったぞーー!」ヒック
リーフ   「お帰り~……酒臭ッ!」
セリス   「こんなになるまで飲んできて家までよく帰ってこれたね」
キュアン  「そんなに責めないでやってくれ、私がつき合わせてしまったんだ」
セリス   「キュアンさん!お久しぶりですね!」
キュアン  「やぁ2人とも、シグルドは居間にでも運べばいいのかな?責任とってかついでいこう」

―居間
キュアン  「せっと…なんかコイツ前より逞しくなってないか?」 シグルド「…ディアドラ…ラ…ラ…」
リーフ   「最近AKJとよく揉めあってるからね、そのせいじゃないかな?」
セリス   「あ、…僕なにか飲み物取ってきますね、キュアンさんも今日は誰も居ないんでゆっくりしていってください」
キュアン  「ではそうさせてもらおうかな、心なしかリーフ、君も以前より逞しくなったな」 
リーフ   「はは、そりゃまぁヒトデナシー!!されれば逞しくなりますよ…、最近は特に雷耐性が著しく伸びてる気がする…」
キュアン  「?まぁ、苦労してるんだな」            シグルド「ラ…ラ…ケシス…?」
リーフ   「にしても珍しいですね。キュアンさんが家に来てくれるのもそうだけど兄さんがこんな立てなくなるほど飲んでくるなんて」
キュアン  「あーまぁそうだな、私が喋り続けてしまってね、喋るのに夢中だった分シグルドには飲ませてしまってね」
セリス   「お茶でよかったですか?」
キュアン  「あぁ、ありがとう。にしてもこんな潰れたシグルドを見るのは結婚式の時以来か?」
セリス   「結婚式?エスリンさんとの?僕も行きたかったなぁ」
リーフ   「え゛?」                     シグルド「ス…スカサハ……ハ…」
セリス   「?キュアンさん、よかったらその時のこと話してくれませんか?」
キュアン  「いいとも…あれはある日、ある会場でのこと…」

287 :ある結婚式の話 2:2010/04/09(金) 22:10:05 ID:2KhxcvK3

―披露宴会場
キュアン  「次はバイロンさんへの挨拶か…」
エスリン  「あなた、シグルドお兄…じゃなかった、シグルド様が見えています」
シグルド  「良いんだよ、昔のままの呼び方で、そのほうが私もやりやすい、な、キュアン?」
キュアン  「シグルド!変わらないなお前は、今日はお前と他には…?」
シグルド  「あぁ、ほかの兄弟達も連れてきているよ、わざわざ一人一人個人宛に招待状を送るとはマメだなお前も」
キュアン  「まぁちょっと一個人として頼みたいことがあったんだよ。彼にね…」
        テン↑クゥ↓!!エリートナメンナァ!!ゲッ↑コウ↓!!パクリジャネェカァア!!
シグルド  「あいつら……すまない、あとでゆっくり話そう」
キュアン  「相変わらず賑やかだな、お前のところは。私もそういう家庭を築きたいものだ」
シグルド  「はは、家族が多いのはいいぞ、困ることも多いけどな。それとエスリン!」
エスリン  「?」
シグルド  「綺麗になったな、見違えるほどに。言うタイミングが早いかもしれないが幸せになれよ?」
エスリン  「はい//」
???   「…」
キュアン  「おっと、来たか、んじゃあ結婚式の時、お前にやってもらいたいことを説明するぞ…」

288 :ある結婚式の話 3:2010/04/09(金) 22:11:12 ID:2KhxcvK3

―結婚式会場
モブプリースト  「汝健やかなる時も病める時も・・・・誓いますか?」
エスリン  「誓います」
モリースト    「では夫キュアンよ、汝…誓いま…」
シグルド  「ぬっるーーい!!」つ銀の剣
モス     「ヒトデナシー!」
シグルド  「キュアンよぉ~…ヒック!…汝健やかなる時も病める時も、数人以上から槍で背中を刺されて死のうと彼の者を愛することを誓いますか~?」
キュアン  「勿論だ」
シグルド  「そうか、そうか…ならここで一回死ねぇぇええ!!」
エルトシャン「何やってんだテメェはー!!」つミストルティン
シグルド  「ヤッタァバァー!!」
       ダイナシジャネェカ!ウルセェ、エスリンニハマダハヤイ!オヤジカテメェハ!
モ      「気を取り直して…では指輪の交換を…」
リーフ   「・・・」
キュアン  「リーフ、すまないな。本来ならまだ年端もいかないお前にこんな役は重かったかもしれない」
エスリン  「でも私たちはどうしてもあなたにリングボーイをやって欲しかったの、あなたは気づいてなかったと思うけどずっと前からそう決めてたの」
キュアン  「だから私たちは心をこめてお前にこう言おう。ありがとう、と」
リーフ   「僕が二人のためになれたのなら、こんなにうれしいことはないよ。だからこう言おう、どういたしまして、と」

289 :ある結婚式の話 4:2010/04/09(金) 22:11:56 ID:2KhxcvK3

キュアン  「回想終わり」
リーフ   「恥ずかしいから思い出したくなかったんだけどな…」  シグルド「…バ…バーハラ・・・」
セリス   「でも兄弟全員で行ったら僕も居たはずだよね、そんな記憶ないんだけど?」
リーフ   「あぁ、それはね  」
       タダイマー!
セリス   「あ、姉さん達帰ってきた、おかえりー!」タッタッタ...
キュアン  「おっと、こんな時間だったか、随分話し込んでしまったみたいだな、シグルドは…まぁ寝かせといてくれ」
リーフ   「わかりました、まぁ起こすのもなんか可哀想ですしね」 シグルド「メティオガ…メティオ…コワイコワイ」
キュアン  「それじゃあまた来るよ、お前も偶には遊びに来い、エスリンも喜ぶ」

       ディアドラァァァ!!ニイサンウルサイ!シグルドニィサンアワフイテルー!?イチャイチャスルナライマノウチ・・・キンシンハ(ry

キュアン  「ちょっと離れても賑やかだな、できれば我らもこうありたいものだな。死が二人を分かつまで…」

290 :ある結婚式の話 リーフside 1:2010/04/09(金) 23:55:25 ID:2KhxcvK3

キュアンさんが家に来てくれた。酔いつぶれたシグルド兄さんをかついで。しばらく会ってなかったから会えて単純に嬉しかった。
だけど…
セリス 「結婚式?エスリンさんとの?僕も行きたかったなぁ」
リーフ 「え゛?」                     シグルド「ス…スカサハ……ハ…」
セリス 「? キュアンさん、よかったらその時のこと話してくれませんか?」
この一言で僕は色々なことを思い出した

―兄弟家
エリンシア「あら?キュアンさんから手紙、それも全員宛なんて?」
シグルド 「アイツらしいな、多分結婚式の日取りについてだろう、とりあえず私のを開けて見てみよう」
 ―拝啓、皆々様においてはお日柄もよく(以下略
  つきましてはO月X日に開催したいと(ry―
シグルド 「やっぱりな、手紙は人数分あるし、各々に渡してしまったほうがいいだろう、そのほうが忘れにくいし」
エリンシア「そうですね、ではこれ、リーフちゃんの分」

あの二人も結婚かぁー。結婚しちゃったらエスリンさんの膝の上でキャッキャウフフもできなくなるなぁ。…いや、意地でもやろう。ええと日時は
O月X日…ん?
 ―リーフには個人的に私達から頼みたいことがある。披露宴の時、暇を見つけたら私たちのもとまで来てほしい。
リーフ 「なんだろう?」

291 :ある結婚式の話 リーフside 2:2010/04/09(金) 23:56:54 ID:2KhxcvK3

―披露宴会場
マルス 「さすがにあの2人の結婚式となると規模が違うなぁ、今のうち人脈構築を…」
リン  「マルス、ちょこまかしないの、行儀が悪いじゃない」
マルス 「嫌だなぁ、リン姉さん、注意の相手間違えてますよ、注意するのはあっちですよあっち」
リン  「あっち?」
ヘクトル 「おっとぉ!兄貴、この料理は譲れねぇ、こっちは高級料理のバイキングと聞いて昨日から断食してんだ!」
アイク 「ぬかせ、この肉は俺のもの、いや、この世界の肉料理は俺のもの、そして肉料理こそが俺だ!」
エリウッド「ちょっと落ち着こうよ、兄さんも…。料理は目で楽しむことも前提としてだね」
二人  「こまけぇことはいいんだよ!」
エリウッド「(;ω;)」
エフラム 「泣くな、エリウッド、男児たるもの強くなくてはいかん。ほらパプリカだ、お前の髪のような美しい色だろう」
エリウッド「うん、おいしい…(;ω;)」
エイリーク「……ヨシヨシ」
ヘクトル 「ひゃっはぁ、うんめぇ!…ん?」
レックス 「……」
ヘクトル 「…」
レックス (俺のそっくりさんがいるー!?)
ヘクトル (俺のそっくりさんがいるー!?)
レックス 「なぁ…あんた?斧…好きなのか?」
ヘクトル 「ん?あぁ、お前もか?」

レックス 「斧で二回攻撃、この素晴らしさがわかるか兄弟!?」
ヘクトル 「勿論だとも、斧で二回も殴られたら大抵のやつは…」
二人   「倒れる!」ガシッ
ホリン  「だけど斧って使いにくくないか?」
レックス 「あぁん?」
ホリン  「いや、後半ならまだしも山賊とか海賊が多い序盤なんて3すくみ的にも有利じゃないしな、断然剣のほうが使いやすいな」
アイク 「そうだな」
ヘクトル 「兄貴!?」
アイク 「斧でなんか天空できない、まぁ攻撃力はあるからな、いずれは斧も使えるようになってみせるがな…」
ヘクトル 「なんか非難してんのかしてねぇのかイマイチだな…」
レックス 「だがお前らは斧を貶した!ちょうどここに剣を使うもの、斧を使うもの2人同士そろっているのだが?」
ホリン 「やるか?」
アイク 「ならば相手になろう」
ヘクトル 「食後の運動にゃちょうどいいぜ!」
      テン↑クゥ↓!!エリートナメンナァ!!ゲッ↑コウ↓!!パクリジャネェカァア!!
エリンシア 「まぁ、お酒もこんなに種類が…」
ミカヤ 「へぇさすが。貴族両家となると年代物も出してくるわねぇ…」
ロイ 「いやいや、姉さん達…止めなくていいの?」
ミカヤ 「いいのいいの、それに私たちじゃあ…」
エリンシア「止められませんしねぇ」
ロイ 「なぜだろう、公衆の面前では乙女っぽいところを全面に押し出してるようにしか見えないのは…」

292 :ある結婚式の話 リーフside 3:2010/04/09(金) 23:57:38 ID:2KhxcvK3

シグルド 「お前ら、いい加減にしないか!祝いの席で争うなど醜いにもほどがある!」
セリス 「咽渇いた…」      シグルド「イワイノセキデハダナ…」 レホアヘ「ホントウニスマナイトオモッテイル」
セリス 「シグルド兄さん、料理手つけてないや、あそこで怒ってるからかな?」  シグルド「チカゴロノ・・・」 レホアヘ「ハンセイシテマース」
セリス 「水…貰っていいよね?大人の人はお酒飲むし」 シグルド「キンシンハユルサンゾー!」 レホアヘ「カンケイナクネ?」
シグルド 「全く、ん?セリス…どうしたうつむいて?」
ディアドラ 「セリス君、具合悪いんですか?」
シグルド 「おお、ディアドラ、いつ見ても君は美しい…じゃなくてセリス、顔赤いな、熱でも…」
セリス 「ち…」
ディアドラ 「ち?」
セリス 「父上ぇ…母上ぇ…私は…」
シグルド 「聖戦の言葉づかいになってるー!?」
ディアドラ 「そうね…まだ小さいものね、甘えたくはなりますよね…」
セリス 「母上ー!」
シグルド (あれ…、そういえばセリスってディアドラに似ているし髪の色は私そっくりだしこれ、ヨソから見たら夫婦に見えんじゃね)
シグルド 「よーし、セリス。今はディアドラに甘えさせてもらいなさい、それが私の株を上げることにつながるー!!」

リーフ 「セリス…お酒飲むとあんなふうになるんだな、さてそろそろ僕も行かないと」

キュアン「おっと、来たか、んじゃあ結婚式の時、お前にやってもらいたいことを説明するぞ…」

293 :ある結婚式の話 リーフside 4:2010/04/09(金) 23:58:46 ID:2KhxcvK3

―結婚式会場
モブプリースト  「汝健やかなる時も病める時も・・・
リングボーイか、まぁ指輪を運ぶだけだしこれくらいなら僕にもできるよね。何よりあの二人の役に立てるなら…。
??? 「ねぇ、君?」
リーフ 「え?」
??? 「君、キュアンさん達に頼まれたリングボーイの子でしょ?私もフラワーガールの役頼まれたんだ」
リーフ 「キレイだ…」
??? 「え?」
リーフ 「キレイなお姉さんー!よかったら一緒にお茶でも…」
??? 「ごめんなさい、ナンパな人はタイプじゃないの、それと…」つゲイボルグ
リーフ 「ヘ?」
??? 「こういうところでそういうことをやるもんじゃないってことを身を以って教えてあげる!」
リーフ 「コノヒトデナシー!」

シグルド 「……-フ!リーフ!!」
リーフ 「…あれ?兄さん?僕は…」
シグルド 「話は後だ、お前自分がやるべきことはわかってるな?」
リーフ 「! そうだ僕は指輪を…」
シグルド 「とりあえず今から私が時間を稼いでやるから手早く準備しろ、ではいくぞ」
      ヌッルーイ!  コノヒトデー!!
さっきの女の子、誰だったんだろ…、なんかどっかで見たことある槍を使ってたような…?駄目だ思い出せない…
けど、今は…

キュアン  「リーフ、すまないな。本来ならまだ年端もいかないお前にこんな役は重かったかもしれない」
エスリン  「でも私たちはどうしてもあなたにリングボーイをやって欲しかったの、あなたは気づいてなかったと思うけどずっと前からそう決めてたの」
キュアン  「だから私たちは心をこめてお前にこう言おう。ありがとう、と」
僕を兄弟…いや、家族のようにみてくれた二人のために、
リーフ   「僕が二人のためになれたのなら、こんなにうれしいことはないよ。だからこう言おう、どういたしまして、と」