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Last-modified: 2012-08-27 (月) 21:29:26

352 :幼女の旗の下に:2010/04/16(金) 02:26:02 ID:DBP/DiBy

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2 サラ案を採用    サラと二人で事情を説明する!当事者の話なら信用してくれるはず!

エフラム 「そうだな、サラと二人でヘイデン殿に会ってくる。
      誠心誠意話をすればターナも我らもロリコンなどではないとわかってくれるだろう」
サラ   「そうね。それが正しい選択だわ。私に感謝してね」
エフラム 「こら、元々の原因はお前ではないか。じゃあ行ってくる。すまんがみな後は頼む」
オグマ  「ああ、気をつけろ。相手も議員だ。発言には細心の注意を払え」
エフラム 「む?…どういう意味だ?」
オグマ  「下手な失言でもしようものなら我が党への攻撃の材料になる。
      ターナの父の人となりを俺は知らんがそういったことも頭に入れておけ」
エフラム 「ヘイデン殿は公明正大な方だ。いらん心配だが気をつけておこう」

こうしてエフラムはサラを伴ってフレリア家へと赴いた。

フレリア家の自室の隅でターナは体育座りして壁を眺めていた。
ターナ  「私はノーマル私はノーマル私はロリコンじゃないもん……」
ヴァネッサ「あ…あのーターナ様…きっとヘイデン様も気が動転されたんだと思いますよ?
      そのうち誤解も解けますでしょう」
ターナ  「ほんと?」
ヴァネッサ「ほんとですとも」
ターナ  「じゃあさ、電話だけでも…いい?」
ヴァネッサ「ダ・メ・で・す!
      それとこれとは話が別です! 
      ターナ様がロリ…こほん…エフラム様の政党に連絡せぬよう厳しく監視せよと申し付かっております!」
ターナ  「ちぇっ……」

やりきれなさが胸に募る。
心のどこかを占領されたような…
あの悪魔のような幼女にどこか魅入られてしまったようだ…

353 :幼女の旗の下に:2010/04/16(金) 02:28:33 ID:DBP/DiBy

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エフラムはサラと二人、フレリア家を訪ねていた。
通された応接室は品のよいアンティークが心地よい空間を作り出している。
サラ   「兄様、行儀よくね? お茶菓子にがっついたりしちゃ駄目よ?」
エフラム 「お前な……」

そのとき扉が開く…どうやら主が来たようだ…

ヘイデン 「待たせてすまないね。前の客の用事が長引いてしまってね」
エフラム 「いえ、こちらこそ急な訪問で申し訳ありません」
ヘイデン 「用件は察している…ターナのことだね?」
エフラム 「ええ、我らの党はあなたが思うようなロリコンではありません。ターナもしかり…
      我らは幼女を守る崇高なる使命のもとに集ったのであり、幼女への欲望なぞあろうはずもありません!」
ヘイデン 「ふむ…それならばなぜ幼女限定なのかね?
      男の子は守らないのかね?」
エフラム (む…考えを言葉にするのは難しいものだな…マルスがいれば上手い事を言ったやもしれんが…
      ええい思っても詮無きこと!)
エフラム 「それは…」
サラ   「だって幼女が大好きなんだもの」
エフラム 「ちょっ…おまっ…」
ヘイデン 「……………私は君たちの間柄をよく知らないがね…
      このような年端もいかない子に君はどういう影響を与えてるのかね?」
エフラム 「いえ、俺なりにきちんと真っ当な幼女に更生させようとしております」
サラ   「あ、酷い兄様。兄様あんなに熱心に私のこと口説いたくせに、そゆこと言うならいいよ。
      もうキスもしてあげないし、一緒にお風呂も入ってあげない。もっと凄いこともしてあげない」
ヘイデン 「……残念だ…私は君を好青年と評価していたのだが…私は議員だ。犯罪を見逃すわけにはいかん」
エフラム 「サラ!どういうつもりなんだ」
サラ   「さぁ? どういうつもりかしらね」
ヘイデン 「サラ…といったね? 君が娘と仲良くしてくれるのは嬉しいが…君はまだ幼い。
      年上のお姉さんやエフラム君のようなお兄さんに憧れる気持ちもあるのだろうが、
      きちんとしたお付き合いをするのは早いのではないかな?
      今少し大人になるのを待ってみるといい。そのころには自分の考えというものもしっかりしてくるだろうからね。」
サラ   「そうかしらね? でも大人になったら兄様やターナは私に興味を失ってしまうわ。
      あんなに愛し合ってここじゃ話せないようなこともしたのに…」
ヘイデン 「……む…娘までエフラム君がしたようなことを君にしたのかねっ!?
      うう…申し訳ない…後ほど君のお宅にお詫びに伺う…
      モルダは警察に連絡を…」
モルダ  「かしこまりました」
サラ   「なんだか兄様大ぴーんち?」
エフラム 「…もう通報されるのには慣れている…それより何考えているんだ?」
サラ   「さあ?」

354 :幼女の旗の下に:2010/04/16(金) 02:29:15 ID:DBP/DiBy

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この場には三者三様の思惑が渦巻いていた。
エフラムの額には汗が滲んでいる。誤解を解くどころかますます酷い有様に陥りつつある。
ここで手向かいしたり逃げたりしたらもはや話をするどころではなくなるだろうし、警察が来る前にどうにかせねばならない。
一方のヘイデンも苦悩の表情を浮かべている。
娘が幼女に不埒なことを仕出かしたとあっては親として責任を取らなければならない。
唯一サラのみが気ままにお茶の香りを楽しみながらクッキーに舌鼓を打っている。

サラ   「あ、そうだ。当事者の一人の姉さまも呼んでみなきゃね。それ、レスキュー」
ターナ  「のわーっ何事!? あ、あれ? エフラムにサラ? お父様も…」
エフラム 「ターナ!」
ヘイデン 「…ターナ…このお嬢さんに不埒な振る舞いをしたというのは事実かね?」
ターナ  「へ?…し…してない、してませんっ! 抱っこして家まで送っただけよ!」
サラ   「酷い姉様…あんなに愛し合ったのに…(うるっ)」
ターナ  (あ…綺麗な瞳…潤んだ瞳が煌いて…って私はなにを考えたァーーーーーッ!?)
ヘイデン 「………」
ターナ  「ちちちち違うの違うの違うの私はノーマルノーマルロリコン犯罪者じゃなあああああい!」
ヘイデン 「ではそのお嬢さんが嘘をついているというのかね?」
エフラム 「あのなサラ…俺たちは真面目な話をしてるんだ。真面目に話す気がないなら…っ!?」
ターナ  「エフラム?」
サラ   (兄様聞こえる?)
エフラム (な…なんだ? 脳みその中に声が響くような…)
サラ   (ロプト的な…ま、細かいことはいいわ。テレパシーと解釈してくれて結構よ)
エフラム (またけったいな真似を…つまり他の2人には聞かれたくないわけだな?)
サラ   (話が早くて助かるわ、これから話すことはとても大事なこと)
エフラム (なんだ?)
サラ   (このままターナと一緒にロリコン犯罪者として逮捕されちゃいなさい)
エフラム (馬鹿言うな!?)
サラ   (まあ当然そう思うわよね…でも牢獄の奥で兄様の運命を変えるものを感じるのよ)
エフラム (ミカヤ姉さんみたいなことを言うんだな…だがな、俺だけならまだしもターナまで犯罪者にはできん、
      ヘイデン様やヒーニアスにも心労をかけることになる…それに俺の家族にも仲間たちにもだ)
サラ   (そう言うと思った…必ず冤罪は解くと約束するわ。それに一人で牢に行くと大変な…ま、無理にとは言わないわ。私は兄様に可能性を提示してるだけ。
      兄様がそれを選ばないなら素直に誤解を解いてごめんなさいするわ。
      兄様、お仕置きは覚悟するけど私Mじゃないから)
エフラム (お前な…まぁいい…それが幼女のための政権を打ち立てるのに役立つのか?)
サラ   (私の直感だけどおそらくね…もっと具体的にイメージできればいいんだけどね。後は兄様が決めて)
エフラム (むむ……それが紋章町全幼女のための世作りに役立つというなら…あえて逮捕されるのも手か?
      だが次の選挙には出られなくなってしまう…仲間や支持者にも多大な迷惑をかける…考えろ…よく考えるんだ!)

1 1人で逮捕される   ターナまで牢に入れられん!俺1人でその運命とやらを掴み取る!
2 2人で逮捕される   不本意だが…幼女政権のため…2人で協力して獄中生活を切り抜けよう!
3 やっぱり誤解を解く  そんな無茶苦茶はできん、ちなみにお仕置きはお尻ペンペンだ!

続く